公開日:2023.02.15
更新日:2025.03.24
保守運用エンジニアとは自社が提供しているサービスや自社の業務を支えるシステムを動かし、トラブルが起きていないか確認作業を行うエンジニアのことです。
トラブルが起きた場合には、システムの復旧を行い、トラブルが再び起きないように修復作業を行います。
社会におけるあらゆる箇所にITやデジタル技術が導入されている昨今、システムを24時間365日利用できることは当然のことのように思われがちです。
しかし、システムをトラブルなく使用することは容易ではありません。ユーザーがシステムを不自由なく利用できるのは保守運用エンジニアによる支えがあることを忘れてはいけません。
本記事ではシステム運用の仕事内容や保守の仕事内容について解説した上で、保守運用エンジニアについて必要なスキルや年収、需要、キャリアパスなどについて解説していきます。
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<目次>
1.システム運用の仕事内容とは
2.システム保守の仕事内容とは
3.保守運用エンジニアに必要なスキル
不具合対応に関する経験と知識
不具合内容を把握と指示だしするためのコミュニケーション力
システム開発に対する深い経験と知識
インフラ領域に関する知識
4.保守運用エンジニアの年収
5.保守運用エンジニアの需要はしばらくなくなることはない
6.保守運用エンジニアの次に目指せるキャリアパス
プログラマー
システムエンジニア
インフラエンジニア
7.まとめ
システム運用の主な仕事内容として、システムを安定して稼働できるようにネットワークやサーバーなどの監視を行い、トラブルの発生を回避することが挙げられます。
また、トラブルが発生した場合には修復作業を行います。
その他にも、トラブルの発生を未然に回避するためにマニュアルを作成することも重要な仕事の一つです。
システム保守にはITシステムが正常に稼働できるよう管理することが求められます。
トラブルが起きた際にはその原因を明らかにし、修復作業を行います。
その他にも、システムのアップデートや最新システムの導入、ハードウェアの交換作業なども重要な仕事です。
システム保守の仕事は他のエンジニアと比較してルーティンワークとなりがちですが、トラブルが発生した際にはトラブルに応じて柔軟な対応をしなければなりません。
保守運用エンジニアはトラブルの発生を防いだり、トラブルが生じた際には復旧作業を行ったりします。
業務の領域は幅広く、かつその時々に応じた柔軟な対応が求められるといえるでしょう。
保守運用エンジニアに必要なスキルとして以下の4つが挙げられます。
・不具合対応に関する経験と知識
・不具合内容を把握と指示だしするためのコミュニケーション力
・システム開発に対する深い経験と知識
・インフラ領域に関する知識
それぞれについて詳しく解説していきます。
不具合に対応するためにはシステムに関する経験や知識は不可欠です。
システムを安定して稼働させるためにはシステムを構成する要素や挙動についての知識を有していることが前提となります。
トラブルが発生した際には原因を突き止め、解決に向けて対応していく力が不可欠です。
どのようなトラブルにも対応できるようになるためには幅広い知識を有していることはもちろん、実際に現場に入りさまざまなトラブルに対応した経験も不可欠といえるでしょう。
保守運用エンジニアには技術や専門知識だけでなく、コミュニケーション力も求められます。
クライアント企業はトラブルが発生した場合やシステム運用において不具合を感じた際に保守管理に対応を依頼します。
このとき、保守運用エンジニアは相手に状態についてヒアリングすることになりますが、現在の状態などをしっかりと聞き出せなかった場合にはトラブルへの対応が遅れることになるでしょう。
また、クライアント側はシステムが正常に稼働せず、困惑状態にあるかもしれません。
困惑している相手に対しても分かりやすく、かつ的確に物事を伝えられるコミュニケーション力が必要です。
保守運用エンジニアはすでにリリースされているシステムの管理を行います。
システムを管理するためには、当然のことながらシステムについての知識や技術は不可欠です。
クライアントからの要望に迅速に応じたり、トラブルをスピーディーに解決したりするには、システム開発に対する深い経験と知識が必要となります。
システムの保守を行う際にはインフラに関する知識も不可欠です。
インフラの知識はシステム運用において必要とされる知識ですが、保守においても求められる知識となります。
例えば、システムはサーバーなどハードウェア上で稼働していますが、問題の所存がシステムにあるのか、サーバーにあるのかなど見極めなければなりません。
そのため、システム保守であってもインフラの知識が求められるのです。
保守運用エンジニアの年収は400万円台です。
日本人の平均年収が400万円台半ばであることを考慮すると平均的な年収といえますが、IT業界においてはやや低めの年収といえるかもしれません。
保守運用エンジニアの年収がエンジニアの中で低い理由として、他のエンジニアと比較して専門性がさほど求められていないことに関係しています。
運用手順などのマニュアルが完備されているため、その手順に従えばコンピューターに関する知識をある程度もつ人であれば対応できます。
そのため、IT業界に未経験から転身したい方や、IT業界でステップアップしていきたい方の手始めとしてもおすすめです。
また、フリーランスの保守運用エンジニアになった場合、案件や実力次第では収入をアップできます。
フリーランスのエンジニアを対象にした求人サイトであるフリーランススタートには500万円以上の保守運用エンジニアの案件も掲載されています。
保守運用エンジニアをこれから目指す方の中には、長く続けられる仕事なのか不安に感じている方も少なくないと見受けられます。
結論を先に述べると、保守運用エンジニアの需要はしばらくなくならないといえます。
保守・運用の業務はシステムが稼働している場所では常に求められるものです。
また、社会におけるシステムへの依存は年々増加しており、そのニーズは高まっています。
そのため、将来的に自動化ツールなどに取って代わることがあったとしても仕事自体がなくなることはない、もしくはよりニーズが高まると考えられます。
保守運用エンジニアとしてある程度の経験を積んだら、専門知識がより求められるエンジニアを目指してみるのも一つの手です。
保守運用エンジニアの次に目指せるキャリアパスとして以下の3つが挙げられます。
・プログラマー
・システムエンジニア
・インフラエンジニア
それぞれについて詳しく解説していきます。
プログラマーは開発プロジェクトにおいてプログラミング作業を担当します。
プログラマーの主な業務はシステムエンジニアによって作成された仕様書に基づき、プログラミング言語を使用してプログラミングを行うことです。
その他にも、バグやシステムの不具合を見つけて修正する業務やテスト業務などを任せられることもあります。
プログラマーの業務は前述のように業務幅が広いため、プログラマーとして働くためにはさまざまな知識が必要になります。
また、プログラマーにもシステム保守の知識が求められる場面もあるため、保守運用エンジニアとしての経験がある方は重宝されやすいでしょう。
システムエンジニアとはシステム開発における上流工程を一般的に担当します。
構築するシステムの要件定義や設計書の作成などを主に担当します。
また、顧客の要求から仕様の決定を行ったり、設計を行うまでの情報システム開発を担当したりすることも多いです。
その他にも、システムエンジニアにとってマネジメント業務も重要な役割の一つです。
予算や役割分担、進捗状況の管理などをプロジェクトによっては担当することもあります。
インフラエンジニアとはIT関連業務におけるインフラストラクチャの設計や構築、運用、メンテナンス、保守などを担当するエンジニアです。
ITシステムやWebサービス運用におけるインフラ業務の他、サーバーやネットワークなど物理機器の構築を行う技術者も含まれています。
保守運用エンジニアとして働いていると、インフラに関する知識も自然と身に付くことが多いです。
インフラの知識を活かせるため、保守運用エンジニアから比較的転職しやすいと考えられます。
保守運用エンジニアとはシステムを安定的に管理したり、トラブルが生じた際には対応したりするエンジニアです。
自社やクライアント企業のシステムが問題なく稼働し、業務を円滑に進められるようにする上で重要な役割を担っています。
保守運用エンジニアは社会においてシステムが稼働している限り必要な職業であるため、将来的に二ーズがなくなることはないでしょう。
むしろ、社会におけるさまざまな場でITやデジタルが利用されている昨今、保守運用エンジニアのニーズはますます高まると考えられています。
また、保守運用エンジニアからプログラマーやシステムエンジニア、インフラエンジニアに転身といったキャリアパスもあります。
スキルや実力次第では年収アップも現実的である他、システム開発における上流工程に携われるようになります。
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