2023.04.11
ITエンジニアはシステム設計や開発などに従事するものづくりのスペシャリストです。
しかし、最近ではものづくりのみではエンジニアの差別化を図りにくいといった問題もあり、企画もできるITエンジニアがベンチャー企業や自社サービスを提供する企業において注目されています。
企画エンジニアはシステム設計や開発だけではなく、クライアントの要望をかたちにする企画の段階からコミットします。
従来のITエンジニアとしての業務にとどまらず、企画職の要素もあるため、自分の考えやアイデア、知識などを開発において生かしやすくなります。
本記事では、ITエンジニアの開発業務と企画業務の違いを確認した上で、ITエンジニアの企画業務の重要性について解説していきます。
最後に、企画ができるITエンジニアに必要なスキルについても見ていきましょう。
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<目次>
1.ITエンジニアの開発業務と企画業務の違い
ITエンジニアの開発業務
ITエンジニアの企画業務
開発業務と企画業務の違い
2.ITエンジニアの企画業務の重要性
3.企画ができるITエンジニアに必要なスキル
コミュニケーション能力の向上
問題解決力の強化
マーケティング領域の知識習得
自社のビジネスモデルの理解
4.まとめ
従来、開発業務と企画業務は明確に分かれていました。
企画担当者がアイデアの提案を行い、エンジニアがそのアイデアを具現化するのが一般的であったと見受けられるでしょう。
しかし、最近では、企画の段階からコミットするITエンジニアのニーズが増しています。
ITエンジニアの開発業務と企画業務の違いについて以下3つの観点から確認していきましょう。
・ITエンジニアの開発業務
・ITエンジニアの企画業務
・開発業務と企画業務の違い
それぞれについて詳しく解説していきます。
ITエンジニアにとって開発業務はメイン業務の一つといえます。
携わるプロダクトは多岐に渡り、家庭用の電化製品や自動車、工業用機器などは一例にすぎません。
開発業務を担当する主なエンジニアとして、システムエンジニアとプログロマが挙げられます。
システムエンジニアはコンピューターのシステム開発に従事し、コンピューターシステムの設計や開発、テストなどを行います。業務によっては、クライアントの打ち合わせにも参加します。
また、プログラマとはプログラミング言語を扱い、システムエンジニアが作成した設計書に基づいてプログラムを組んでいく仕事です。
プログラマの中にはプログラミングのみを担当する人もおり、彼らはコーダーと称されることもあります。
その他にも、ITエンジニアとして開発業務に携わる職種として、アプリケーションエンジニアや組み込み系エンジニアなどが挙げられます。
これまでの開発プロセスでは企画職がアイデアの提案を行い、ITエンジニアはそのアイデアをかたちにするといった役割があるのが一般的でした。
この場合、企画担当者が持ってきた提案に従って作成するITエンジニアは、依頼以前の企画段階には携わることはありません。
そのため、ITエンジニアの中には自分がプロダクトの開発に関わっていると実感しにくい人も少なくありませんでした。
一方、企画にも携わるITエンジニアは顧客の要望やアイデアを具体化するため、開発に企画の段階から関わります。
企画ではシステム開発の目的や概要の決定をした上で、開発期間、開発費用、リスクの調査分析、費用対効果などを検討していきます。.
企画後は通常のITエンジニアと同じように、改善と検証を繰り返し、プロダクトの実装まで携わります。
ITエンジニアが携わる開発業務とは企画業務の後に行う業務です。
プログラミングやコンピューターシステムの設計・開発、テストなどが含まれます。
一方、企画業務とはシステム開発の目的や概要の決定の他、開発スケジュールや開発体制を決めて開発業務をスムーズに行えるように準備を行うことです。
開発業務と企画業務では業務内容は異なりますが、この二つがあってこそプロダクトを完成できます。
社会におけるITのニーズの高まりによってITエンジニアの不足が問題視されているものの、ITエンジニアの人口は増加傾向にあります。
ITエンジニアが増えると、それぞれのITエンジニアが自分と他者を差別化することが難しくなります。
そうした中、企画もできるITエンジニアのニーズが高まっているのです。
ITエンジニアに企画業務が重要な理由として、以下の4つが挙げられます。
・企画の時点でITエンジニアとして実現可能な計画か判断できる
・自分で改善と検証を進められるためプロダクト全体の把握が容易になる
・部署間で確認待ちなどの必要がなくなるため作業を効率的に進められる
・顧客に充実した提案を行える
企画と開発で担当者を分けると、企画側だけでは実現の有無を判断できずに部署間で情報交換を何度も行わなければなりませんでした。
また、発案時よりも規模が拡大することも珍しくなく、プログラマーに外注作業を依頼することもありました。
企画の段階から開発に携われるITエンジニアであれば時間や予算などを軽減できます。
顧客に対して質の高い提案を行えることも、企画ができるITエンジニアのニーズが高まっている理由です。
企画から携われるITエンジニアは他のエンジニアと差別化できるため、ITエンジニアとしての自身のブランディングにも効果的です。
また、企画の段階から開発業務に携われるため、自分が思い描くプロダクトを実現しやすくなります。
ITエンジニアにとって企画ができることは自身のキャリアアップにおいても効果的ですが、企画ができるITエンジニアになるにはどのようなスキルが必要なのでしょうか。
企画ができるITエンジニアに必要なスキルとして以下の4つが挙げられます。
・コミュニケーション能力の向上
・問題解決力の強化
・マーケティング領域の知識習得
・自社のビジネスモデルの理解
それぞれについて詳しく解説していきます。
企画から携わるITエンジニアは開発業務の段階から携わるITエンジニアよりも、他者とコミュニケーションを取る機会が多いと考えられます。
そのため、ITエンジニアとして企画業務に携わるためにはクライアントの要望を正しく聞き出したり、相手に話しやすいと思ってもらえるような雰囲気を作ったりする力が求められます。
また、クライアントの話を聞いた後、分析した結果や自分の考え方を相手に伝えなければなりません。
相手に分かりやすく、かつ納得できるように話せるかも重要になります。
コミュニケーション能力は相手との信頼関係にも大きく影響するため、ITエンジニアとして幅広く活躍したい人にとって必須のスキルといえるでしょう。
プロダクトの開発において企画案は基盤になるため、企画業務はプロジェクトの成功のカギともいえます。
企画の段階でクライアントが抱える問題や自分が考える問題などの解決策を導き出さなければなりません。
問題解決力を強化するためにはITに関する知識だけではなく、相手が求めている売上や機能性などをしっかりと把握する力も必要です。
予算やスケジュールなどに応じて対応できる柔軟性も求められます。
自分の企画したプロダクトをユーザーから受け入れてもらうにはユーザーのニーズを組み込んでいることはもちろんのこと、そのプロダクトの魅力やメリットなどを伝えていかなければなりません。
また、マーケティングに関する知識があるITエンジニアが開発したプロダクトは、集客や販売を行うことで利益につながりやすい傾向にあります。
自社のビジネスモデルに対する理解は企業の上層部のみが理解しているケースも少なくないと見受けられます。
しかし、開発するプロダクトを企画するにあたって自社が扱う製品や自社が得意としている分野などをしっかりと理解していることで、自社の特長をより生かしたサービスを提供できます。
また、自社では対応できない分野を把握できている状態であれば、別の対応策を早い段階から検討できます。
ITエンジニアのニーズは社会的に高いものの、エンジニアの数が増えると他のエンジニアとの差別化を図りにくいといった問題がありました。
このような状況の中、企画の段階から開発に携わることのできるITエンジニアが注目されています。
ITエンジニアが企画の段階から業務に関わることで、企画の時点で実現可能な計画を立てやすくなる他、予算や時間を軽減することもできます。
また、ITエンジニア自身にとってもスキルアップだけでなく、自分が開発業務に携わっていることをより実感しやすくなるなどメリットもあります。
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