【2023年5月】フリーランス市場月額単価の動向調査

2023.06.06

フリーランススタートは2023年5月のフリーランス市場月額単価の動向調査を発表しました。
2023年5月のフリーランス案件の月額平均単価は66.0万円、さらに2023年6月5日時点での掲載案件数は615,416件です。また、2023年5月時点での掲載案件の最高単価は240万円です。

 

 

 

1.開発言語別の月額平均単価


フリーランス市場月額単価の動向調査関連画像
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開発言語別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。

上記に記載している開発言語に関して、月額単価の多くは2023年4月と比較して上昇しています。

 

具体的な月額平均単価は1位「Scala」が82.4万円(前月比+1千円・0.12%増)、2位「Go言語」が79.1万円(同+3千円・0.38%増)、3位「Kotlin」が76.6万円(同±0円・増減なし)でした。

前月と比較した月額平均単価順位の変動について、大きく上昇したもしくは大きく下落した開発言語は見当たらなかったです。

 

また、前月と比較し新たに上図グラフに入った開発言語はありません。

では、月額平均単価が前月比よりも増加している開発言語を見てみましょう。

 

「Dart」の月額平均単価は71.3万円(前月比+3千円・0.42%増)です。

DartはWebブラウザ組み込み用スクリプト言語として、JavaScriptの後継言語を目的に設計された言語です。

 

DartはJavaScriptより高パフォーマンスや高セキュリティ性を発揮し、大規模な開発にも活用できるような機能を備えていることが特長です。

また日本語の参考書も多くJavaScriptを学習している方はもちろん、それ以外の方でも比較的習得しやすい開発言語です。

 

「Rust」の月額平均単価は73.6万円(前月比+3千円・0.41%増)です。

Rustはマルチパラダイムのプログラミング言語です。

 

RustはC言語やC++に代わるプログラミング言語を目指しており、構文はC++に類似しています。

Rustの特長としてOSやドライバなどの低レイヤーの処理が必要なソフトウェア開発ができることや、安全なメモリ管理と並行性を実現していることなどが挙げられます。

 

また、6ヶ月前と比較してRustの案件数は約2.5倍に増加、平均単価は直近半年間毎月上昇しています。

 

「Go言語」の月額平均単価は79.1万円(前月比+3千円・0.38%増)です。

Go言語は2009年にGoogleから公開されたオープンソースのプログラミング言語です。

 

Go言語の特長としてC言語を参考にして開発されていることやシンプルなコード記述であること、コンパイルが高速であることなど挙げられます。

また、Go言語の平均単価は直近半年間毎月上昇しており、6ヶ月前と比較し約9%増加しています。

 

 

 

2.職種別の月額平均単価


フリーランス市場月額単価の動向調査関連画像
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職種別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。

上記に記載している職種に関して、月額単価の多くは2023年4月と比較して上昇しています。

 

具体的な月額平均単価は1位「VPoE」が86.2万円(前月比+1.2万円・1.41%増)、2位「コンサルタント」が84.9万円(同-1千円・0.12%減)、3位「CRE」が84.7万円(同-5千円・0.59%減)でした。

前月と比較した月額平均単価順位の変動について、大きく上昇した職種は「バックエンドエンジニア」(前月15位・5位上昇)、「エンジニアリングマネージャー」(前月14位・2位上昇)があり一方、大きく下落した職種は「クラウドエンジニア」(前月10位・4位下落)、「CRE」(前月1位・2位下落)、「iOSエンジニア」(前月13位・2位下落)です。

 

では、月額平均単価が前月比よりも増加している職種を見てみましょう。

 

「バックエンドエンジニア」の月額平均単価は76.4万円(前月比+3.9万円・5.38%増)です。

「バックエンドエンジニア」はWebサイトやWebシステムにおけるユーザーには見えない部分の開発を行なっているエンジニアを指します。

 

バックエンドエンジニアの仕事内容はサーバーの構築、データベース構築、システム開発・運用など広範囲です。

そのため、サーバーサイド開発で用いるプログラミング言語の経験やスキル、システム開発・運用の経験やスキルなどが必要です。

 

なお、バックエンドエンジニアの平均単価は直近半年間毎月上昇しており、さらに6ヶ月前と比較し約8%増加しています。

 

「エンジニアリングマネージャー」の月額平均単価は74.2万円(前月比+1.2万円・1.64%増)です。

「エンジニアリングマネージャー」はプロジェクトなどの責任者の一人で、主に技術者の支援や技術関連の運用や管理を行う職種を指します。

 

エンジニアリングマネージャーは技術的分野に深い知見や知識がありかつ、技術と人事の両側面からマネジメントすることが特徴の職種であるため、ITスキルからプロダクトマネジメント、経営に関する知識まで様々なスキルが必要です。

なお、83%のエンジニアリングマネージャーの案件がリモートワークです。

 

「PdM(プロダクトマネージャー)」の月額平均単価は83.3万円(前月比+1.3万円・1.59%増)です。

PdM(プロダクトマネージャー)は顧客のニーズや製品、機能などその製品の成功とは何かを明確にし、そのビジョンを実現するためにチームを指揮する職種を指します。

 

具体的にはロードマップの作成・プロジェクトや投資を行う際の戦略上・財務上等の情報・分析を提供するビジネスケースの作成・新商品の開発・市場への投入など上流工程での仕事などを担当します。

なお、6ヶ月前と比較してPdM(プロダクトマネージャー)の案件数は約2.9倍に増加、平均単価は約8%増加しています。

 

 

 

3.フレームワーク別の月額平均単価


フリーランス市場月額単価の動向調査関連画像
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フレームワーク別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。

上記に記載しているフレームワークに関して、月額単価の多くは2023年4月と比較して上昇しています。

 

具体的な月額平均単価は1位「NuxtJS」が77.7万円(前月比-1千円・0.13%減)、2位「Flutter」が74.4万円(同+3千円・0.40%増)、3位「React」が74.1万円(同+2千円・0.27%増)でした。

前月と比較した月額平均単価順位の変動について、大きく上昇したフレームワークは「Ruby on Rails」(前月6位・2位上昇)があり一方、大きく下落したフレームワークは見当たらなかったです。

 

また、前月と比較し新たに上図グラフに入ったフレームワークは見当たらなかったです。

では、月額平均単価が前月比よりも増加しているフレームワークを見てみましょう。

 

「SAStruts」の月額平均単価は67.3万円(前月比+9千円・1.36%増)です。

「SAStruts」はStruts(Java言語によるWebアプリフレームワーク)を拡張したフレームワークです。SAStrutsの特徴として基本構造はStrutsと同じですが、最大の特長は更新の自動化が可能であることや設定ファイルに記入する内容が少くなったことなど挙げられます。

 

「Ruby on Rails」の月額平均単価は73.6万円(前月比+6千円・0.82%増)です。

「Ruby on Rails」はRubyのWebアプリケーション開発のための「フレームワーク」です。

 

Ruby on Railsの特徴としてMVCモデルを採用していることやWebアプリ構築が高速できることなどが挙げられます。

なお、先月と比較してRuby on Railsの平均単価は約9%増加しています。

 

「ReactNative」の月額平均単価は68.8万円(前月比+3千円・0.44%増)です。

ReactNativeはFacebookが開発したオープンソースのモバイルアプリケーションフレームワークです。

 

ReactNativeの特徴としてクロスプラットフォーム開発に対応していることやiPhoneとAndroidの両方を動作できることなどが挙げられます。

なお、ReactNativeの平均単価は6ヶ月前と比較し約11%増加しています。

 

 

 

4.常駐とリモートワークの月額平均単価


フリーランス市場月額単価の動向調査関連画像
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常駐とリモートワーク別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。

具体的な勤務形態の月額平均単価は「リモートワーク・在宅」が67.7万円(前月比±0円・増減なし)、「常駐」が65.5万円(同+1千円・0.15%増)でした。

 

リモートワーク・在宅での仕事環境や働き方を導入する企業も年々増加しています。

常駐よりもリモートワーク・在宅が高単価である要因の1つとして、成果への意識強化による生産性向上や通勤費用や採用コスト等のコスト削減などが挙げられるでしょう。

 

また直近半年「リモートワーク・在宅」での月額単価は変化ないですが、「常駐」の月額単価が緩やかに上昇しています。

このことから以前よりもエンジニアの需要が増している可能性が考えられます。

 

 

 

 

5.まとめ


【2023年5月】フリーランス市場月額単価の動向調査を発表しました。

フリーランスエンジニアとして現在ご活躍をされている方や今後フリーランスエンジニアとして独立をご検討されている方は本調査をぜひご自身の市場価値の確認や市場動向のアップデートにご活用いただけますと幸いです。

 

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