公開日:2020.07.10
更新日:2025.03.24
インフラエンジニアと聞くと、年収が高そう、具体的な仕事内容がイマイチ分からないなど、様々なイメージがあるかと思います。
現在、IT技術が急速に進歩/拡大しているため、IT業界では深刻な人手不足に陥っています。
その中でIT業界の転職に興味/関心があったり、検討している方も多いのではないでしょうか。
転職する上でどうしても気になってしまうのが年収です。
そんな今回はインフラエンジニアという職種に絞り、インフラエンジニア年収の詳細(平均年収や最高年収)、インフラエンジニアの仕事内容、インフラエンジニアの年収アップに必要なスキル、インフラエンジニア年収アップに役立つ資格、フリーランス求人・案件数から見るインフラエンジニアのニーズ、インフラエンジニアの将来性について詳しく解説していきます。
特に下記の方にこの記事を一読していただきたいです。
・インフラエンジニアの年収を知りたい方
・インフラエンジニアとして既に活躍をされている方
・インフラエンジニアを将来的に検討している方
・インフラエンジニアに興味/関心がある方
・インフラエンジニアの年収について深く理解をしたい方
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<目次>
1.インフラエンジニアの仕事内容
2.インフラエンジニアの年収
3.インフラエンジニアの年収アップに必要なスキル
ネットワークスキル
サーバースキル
セキュリティスキル
プロジェクト管理能力
クラウドスキル
コミュニケーションスキル
4.インフラエンジニアの年収アップにおすすめの資格
ネットワークスペシャリスト試験
AWS認定
シスコ技術者認定(CCNAなど)
情報セキュリティマネジメント試験
ORACLE MASTER(オラクルマスター)
5.フリーランス求人・案件数から見るインフラエンジニアのニーズ
6.インフラエンジニアの将来性
7.まとめ
この章では、インフラエンジニアの仕事内容について解説していきます。
インフラとは、インフラストラクチャーの略語で、基盤や下部構造などの意味があります。
IT業界では、様々なデータを受け渡すための基盤がをインフラと定義しています。
インフラには2つあり、ネットワーク、パソコン、サーバーなどのハードウェアとそのハードウェア上で動くOS、ミドルウェアのソフトウェアです。
つまりインフラエンジニアとは、IT業界におけるインフラの設計構築、および運用保守を担うエンジニアを指します。
もう少し具体的にインフラエンジニアの仕事内容について解説すると、以下のような仕事内容になります。
インフラ設計
まず要件定義とも呼ばれる、インフラの機能や性能を設計する作業をします。
期間と予算に対して作れるスペックを検討し、費用や技術を考慮して構築するインフラを決定します。
この要件定義の設計作業ではプログラムをイメージしながら、実際の動作フローやエラーハンドリングまでを考慮し、設計する必要があります。
インフラ構築
設計書が完成したら、それに基づいてハードウェア/ソフトウェアを揃えます。
必要に応じてプログラミングを行うこともあります。ハードウェアの運搬や組み立て、設置も構築作業に含まれます。
機器の設置が完成したらソフトウェアのインストールや設定をします。構築が完了したら動作確認と負荷テストを実施し完成です。
インフラ運用
構築とテストが全て完了したら運用です。運用を開始したら、原則として止めることなく運用が継続されます。
24時間365日動作させるため動作を監視し、必要に応じて保守します。
トラブルの際には即応体制で対処する必要があります。
この章では、インフラエンジニアの年収を解説していきます。
また、インフラエンジニアの最高年収、最低年収、フリーランスとして働く場合の年収、会社員として働く場合の年収についても比較していきます。
フリーランスのインフラエンジニアの年収詳細です。
職種名 | 平均年収 | 最高年収 | 最低年収 |
---|---|---|---|
インフラエンジニア | 820万円 | 2,400万円 | 36万円 |
インフラエンジニアの平均年収が820万円、インフラエンジニアの最高年収が2,400万円、インフラエンジニアの最低年収が36万円です。(フリーランススタート 調べ/2021年7月時点)
フリーランスのインフラエンジニアの年収詳細は下記フリーランスのインフラエンジニアの月額単価を年ベースで算出したものです。
フリーランススタート インフラエンジニアのフリーランス求人・案件 月額単価相場では、インフラエンジニアの平均月額単価が68.4万円、インフラエンジニアの中央値月額単価が65万円、インフラエンジニアの最高月額単価が200万円、インフラエンジニアの最低月額単価が3万円となっています。
では、インフラエンジニアの時給単価を見ていきましょう。
doocy Job インフラエンジニアのフリーランス求人・案件 時給単価相場では、インフラエンジニアの平均時給単価が4,647円、インフラエンジニアの中央値時給単価が4,640円、インフラエンジニアの最高時給単価が16,250円、インフラエンジニアの最低時給単価が2,000円となっています。(doocy Job(ドーシージョブ) 調べ/2021年7月時点)
会社員エンジニアの年収を見ていきましょう。
まず、会社員エンジニア全体の平均年収は469万円です。
会社員エンジニアの年収をもう少し詳しく見ていくと、以下のようになります。
・20代のエンジニア平均年収が373万円
・30代のエンジニア平均年収が509万円
・40代のエンジニア平均年収が605万円
・50代以上のエンジニア平均年収が701万円
次に会社員のインフラエンジニアの平均年収を見ていきましょう。
会社員のインフラエンジニアの平均年収は522万円と言われています。
会社員エンジニア全体の平均年収を比較すると会社員のインフラエンジニアの方が高く、また30代〜40代の会社員エンジニアの平均年収内であることがわかりました。
また、フリーランスのインフラエンジニアと会社員のインフラエンジニアと比較してみると、フリーランスのインフラエンジニアの方が298万円程(約1.6倍)年収が高いという結果が分かりました。
インフラエンジニアとして活躍をするのであれば、会社員のインフラエンジニアよりも平均年収が高く、かつ高年収が獲得しやすいフリーランスのインフラエンジニアをおすすめします。
インフラエンジニアとしてフリーランス求人・案件を早速ご覧になりたい方はこちらから↓
この章では、インフラエンジニアの年収アップに必要なスキルを解説します。
インフラエンジニアとして必要なスキルを持ち合わせていることによって高年収を獲得することが出来る可能性が高まります。
また、今後インフラエンジニアとして仕事に参画する方も参考にしていただき、是非高年収を獲得するためにお役立てください。
インフラエンジニアにとって年収アップに必要なスキルは、ネットワークスキルです。
インフラエンジニアとして、TCP/IPの知識、プロバイダーの知識、ルーターの知識、スイッチングハブの知識、DHCPの知識、LANおよびWANの知識、無線LANの知識が必要となります。
ネットワークスキルを身につける以外にも、最低限必要になるITスキルやIT関連の情報をキャッチする意識の高さを持ち合わせていることも重要です。
インフラエンジニアにとって年収アップに必要なスキルは、サーバースキルです。
サーバーの構築や運用の際、インフラエンジニアはサーバーを操作します。
サーバーを操作する際に使うのが、LinuxやWindows Server、UNIXといったサーバーOSです。また、各サービスに必要なソフトウェア全般の知識が必要です。
インフラエンジニアとして、Webサーバー、メールサーバー、ファイルサーバー、FTPサーバー、プロキシサーバー、DHCPサーバー、DNSサーバー、DBサーバーなどの知識があると良いでしょう。
すべてのサーバーOSのスキル習得が必要というわけではなく、企業や参画する求人・案件により使用するOSは違います。
そのためどのOSを学習すべきか迷った場合、国内シェア1位のWindows Serverから学習することをおすすめします。
インフラエンジニアにとって年収アップに必要なスキルは、セキュリティスキルです。
個人情報や顧客情報などサーバーには外部に流出させてはいけない情報が格納されています。
そのためインフラ設計を行う際にはセキュリティ対策が必要不可欠です。
セキュリティマネジメントやファイヤウォール、セキュリティソフトなど幅広いセキュリティ知識とスキルがあると良いでしょう。
インフラエンジニアにとって年収アップに必要なスキルは、プロジェクト管理能力です。
インフラエンジニアは要件定義、設計、構築、運用、保守という一連の工程を担当します。
そのため、インフラエンジニアとして、自身の仕事領域に関わらずプロジェクト全体を俯瞰し開発に取り組んでいくことをおすすめします。
インフラエンジニアにとって年収アップに必要なスキルは、クラウド対応スキルです。
近年、クラウドサービスの普及により仮想化の知識、仮想化技術を考慮したインフラ設計スキル、IaaS、PaaS、SaaSなどのクラウドサービス全般の知識を活用することも増加していくでしょう。
そのため、クラウドに対応出来るスキルがインフラエンジニアにあるとより良いでしょう。
インフラエンジニアにとって年収アップに必要なスキルは、コミュニケーションスキルです。
クライアントのニーズを正確に汲み取り、円滑な作業報告や営業交渉を行うため、しっかりコミュニケーションを図る必要があります。
また、IT市場やIT技術の最新情報をキャッチするための1つの手段として、様々な方と「人脈」を作ったりすることもコミュニケーション力が必要になります。
この章では、インフラエンジニアの年収アップにおすすめの資格を解説していきます。
インフラエンジニアになるためには様々なスキルが要求されるため、インフラエンジニア関連の資格を保持していることで、自分のスキルを証明する材料となります。
ネットワークスペシャリスト試験は、インフラエンジニアやインフラ系エンジニアの中でも非常に難易度が高いことで知られている資格です。
スペシャリストという名のとおりネットワークに関する高度な知識を問われます。
ネットワークの要件定義、設計、構築、品質管理、運用、保守、ネットワークセキュリティまで幅広い知識を身につけることができるため、インフラエンジニアとしておすすめの資格です。
AWS認定は、AWS上でアプリケーション開発やオペレーションが行えるだけの技術的な専門知識を持っていることを認定する制度(資格)です。
AWS認定は、ベーシック、アソシエイト、プロフェッショナルの3つレベル毎に用意された役割別認定と、セキュリティ、ビッグデータ、高度なネットワーキングの3つの専門知識認定とが用意されています。
現代は、Webに公開される新しいサービスのみならず、企業の業務システムもクラウドに構築される時代です。
そのため、AWS認定資格を取得しておくことによりAWSの知識を習得している証明に繋がるため、インフラエンジニアとして持っておくべきおすすめの資格です。
シスコ技術者認定は、大手ネットワーク機器製造販売会社「シスコシステムズ」の製品に関する認定資格です。
シスコ製品は世界的に広く普及している機器であるため世界基準の資格となっていて、ネットワーク業界では取得者が多いのが特徴です。
シスコ社のネットワーク機器を使用している企業は多く、取得しておくとインフラエンジニアとして需要が高まりやすくおすすめの資格です。
シスコ技術者認定には、エントリー、アソシエイト、プロフェッショナル、エキスパート、アーキテクトの5段階があり、アソシエイト以降の資格取得をおすすめします。
情報セキュリティマネジメント試験は、サイバーセキュリティに関する情報の提供、調査、分析、評価、指導などを行い、サイバーセキュリティの維持向上が目的の資格です。
インフラエンジニアにとって、情報セキュリティ管理、情報セキュリティ技術、情報セキュリティ対策方法、法律などについて学習することができるためおすすめの資格です。
ORACLE MASTER(オラクルマスター)は、日本オラクル社が公式に運営する「Oracle Database」シリーズを扱う技術力を認定する資格です。
ORACLE製品は日本国内のリレーショナルデータベース管理ソフトウェア(RDBMS)市場において約半数となる49.9%のシェアを占めており、22年連続首位です。
ORACLE MASTER(オラクルマスター)を取得しておくことによりデータベース技術の証明やRDBとSQLスキルの知識が身に付くためインフラエンジニアにはおすすめの資格です。
この章ではフリーランス求人・案件数でインフラエンジニアのニーズを解説していきます。
フリーランススタートで公開されている職種別求人・案件数を分析してみると、インフラエンジニアは13,033件です。(※フリーランススタート調べ/2021年7月)
2021年7月時点でフリーランススタートが取り扱っているフリーランス求人・案件数は198,620件です。
インフラエンジニアのフリーランス求人・案件を占有率は約6.6%ということが分かります。
インフラエンジニアのフリーランス求人・案件数は他職種のフリーランス求人・案件数と比較して圧倒的であることが分かります。
上記結果から、インフラエンジニアがフリーランス求人・案件数と占有率において高い数値であるため、IT市場にインフラエンジニアのニーズがあると言えるでしょう。
この章ではインフラエンジニアの将来性について解説します。
インフラエンジニアのニーズは今後も安泰していく可能性が非常に高いでしょう。
インフラエンジニアのニーズが安泰な理由として、フリーランススタートでインフラエンジニアのフリーランス求人・案件数の多いことが挙げられます。
インフラエンジニアのフリーランス求人・案件数は13,033件です。
フリーランススタートで取り扱っているフリーランス職種の中でもインフラエンジニアのフリーランス求人・案件数は豊富であるため、ニーズがあることが分かります。
IT市場を分析し、インフラエンジニアのニーズが安泰である理由を見ていきましょう。
調査会社のMM総研が2020年6月18日に発表した国内クラウドサービス市場動向によると、2019年度のクラウドサービスの市場規模は2兆3572億円で、前年度比21.4%増の大幅成長との結果が出ています。
また、Canalysが発表したレポート結果では、2019年第4四半期の企業によるクラウドインフラサービスへの支出額が世界全体で前年同期比37%増となり、通期の支出額は1070億ドル(約11兆4490億円)を達成したとのことです。
同レポートで、クラウドインフラサービスへの支出総額が2024年には2840億ドル(約30兆3880億円)に達すると予測しています。
さらに、AI(人工知能)、IoT、ビッグデータ、ブロックチェーン、xR、5GなどによるIT業界の飛躍的な拡大やIT技術の急速な進歩、エンジニアの高齢化などの観点より、インフラエンジニアを含むITエンジニアは人材不足に陥る可能性が高いです。
2030年まで79万人のITエンジニア不足に陥る可能性があるとも言われています。
上記様々な分析を考慮すると、インフラエンジニアのニーズは短期的な視点から見て増加していく可能性が高く、また、中・長期的な視点から見てもニーズは安泰であると言えるでしょう。
今回はインフラエンジニアという職種に絞り、インフラエンジニア年収の詳細(平均年収や最高年収)、インフラエンジニアの仕事内容、インフラエンジニアの年収アップに必要なスキル、インフラエンジニア年収アップに役立つ資格、フリーランス求人・案件数から見るインフラエンジニアのニーズ、インフラエンジニアの将来性について詳しく解説していきました。
インフラエンジニアとして、明確な目標を立て常に学習し続けることが活躍をする上で大切となってくるでしょう。
明確な目標を立てることでやるべきことの方向性が定まり、自ずと年収もアップしてくるでしょう。
インフラエンジニアとして、高年収を獲得したい方はフリーランスとして独立することをおすすめします
しかし、エンジニア未経験でフリーランスとして独立しても参画できるフリーランス求人・案件は少ないです。
会社員として、インフラエンジニアとしての実務経験やネットワークエンジニアやサーバーエンジニア、データベースエンジニアなどとしての実務経験を数年程積んだ後、フリーランスとして独立することを検討してみましょう。
インフラエンジニアとして高年収獲得のため、第一歩を踏み出してみませんか。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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