公開日:2020.10.01
更新日:2025.03.24
ビットコインの大流行により大きな脚光を浴びることとなった技術が、「ブロックチェーン技術」です。
ブロックチェーン技術を用いた開発・研究を行うブロックチェーンエンジニアは今後注目の業種と言えますが、新しい業種だけに詳しい人が周りにいない方も多いことでしょう。
ブロックチェーンエンジニアは非常に幅広い分野で活躍できる可能性を持った職種であり、気になる方は少しでも早く調べていくことが大切なのです。
そこで今回は、ブロックチェーンエンジニアの概要や仕事内容、必要スキルを解説し、ブロックチェーンエンジニアの需要や報酬、具体的な募集内容などを確認していきます。
特に、下記の方にこの記事をご一読していただきたいです。
・ブロックチェーン領域に興味があるエンジニアの方
・ブロックチェーンエンジニアを目指している方
・ブロックチェーンエンジニアの需要や報酬について知りたい方
・ブロックチェーンエンジニアに必要なスキル・知識について知りたい方
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<目次>
1.ブロックチェーンエンジニアとは
そもそもブロックチェーンとは
ブロックチェーンエンジニアの仕事内容
ブロックチェーンで使用するプログラミング言語
ブロックチェーンで必要なプログラミング言語以外の知識・スキル
2.ブロックチェーンが活用されているサービス
3.ブロックチェーンエンジニアの需要
4.ブロックチェーンエンジニアの案件(求人)・報酬
ブロックチェーンエンジニアの案件(求人)例
ブロックチェーンエンジニアの報酬
5.ブロックチェーンエンジニアになるためのおすすめ本
6.まとめ
ここではまず、ブロックチェーンの概要やブロックチェーンエンジニアが使用しているプログラミング言語、ブロックチェーンエンジニアに必要なその他のスキル等をお伝えします。
ブロックチェーンとは分散型のデータベース技術であり、「分散型台帳技術」とも言われています。
ブロックチェーンはビットコイン(仮想通貨)の基幹技術として、「サトシナカモト」氏によって生み出されました。
ブロックチェーンではデータをブロックという単位で連なるように保存し、ユーザー同士で分散して共有・管理します。
特定の管理機関にデータ管理権限が集中しないため、データ連携が良くなりセキュリティ性も高まるのが特徴です。
たとえ一部のコンピューターでデータの改ざんが行われたとしてもほかのコンピューターの多数決で正しいデータが選択されるため、不正取引やデータ改ざんが防げます。
そのため近年において、ブロックチェーンは金融分野だけでなく様々な分野で導入されています。
ブロックチェーンエンジニアの仕事内容は、大きく2つに分けられます。
金融業界だけでなく、通信やIT業界などにおいて専門性の高い職種として期待されています。
・ブロックチェーン技術を活用したサービスの開発
ブロックチェーンを活用し、アプリケーションなどのデジタルコンテンツや各種サービスを開発する仕事です。
ブロックチェーンを活用したアプリには電子マネー支払いサービスやシェアリングサービスなどが挙げられます。
・新しいブロックチェーンの開発やブロックチェーン技術の研究
ブロックチェーンエンジニアは、独自のブロックチェーン技術の開発・研究を行うこともあります。
ブロックチェーンはまだまだ発展途上の技術であり、そのアルゴリズムなどについては大企業を中心として研究が進められています。
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ブロックチェーンで使用されているプログラミング言語は、以下の4種類が中心です。
・JavaScript
Javascriptは、ブロックチェーンのWebサービスに使われています。
数多く出されているブロックチェーンのライブラリを利用した、Webサービスの開発が可能です。
・C++
ブロックチェーン技術を活用していることで有名なビットコインは、C++を使って開発されました。
C++はC言語と互換性があり、構造が似ているJavaを理解するうえでも役立つ言語です。
・Go言語
イーサリアムのクライアントソフトである「Go Ethereum」を利用する際に必要な言語が、Go言語です。
Go言語はビットコインキャッシュの開発にも利用でき、C++などと比べると習得しやすいため、初心者にもおすすめしやすい言語だと言えます。
・Solidity
Ethereum(イーサリアム)を動かすために必要な分散型アプリケーション「DAapps」の開発には、Solidityを使用します。
SolidityはJavascriptと文法が似ていて、Javascriptの使用経験があるエンジニアであれば習得しやすいと言えます。
これまで紹介したようなプログラミング言語だけでなく、ブロックチェーンエンジニアには以下のような知識・スキルも求められます。
・ブロックチェーンに対する知識
まず必要となるのが、ブロックチェーンそのものに対する知識です。
ブロックチェーンに対する細かい知識を持つことももちろん有効ですが、大切なのはブロックチェーン技術の概観を理解しておくことだと言えます。
・暗号理論に関する理解や知識
ブロックチェーンエンジニアにとっては、暗号に対する理解が非常に大切です。
ハッシュ関数や電子署名などがどのような場面で使われ、どのような仕組みなのか、どのような種類があるのかなどを理解しておくことが求められるでしょう。
・ソフトウェア開発スキル
ブロックチェーンエンジニア二は、ソフトウェア開発に関するスキルも求められます。
データ構造に関する知識や実装経験、分散型データベースに関する知識や使用経験などがあると選択肢が広がって良いでしょう。
ブロックチェーン技術がつかわれているサービスには、以下のようなものが挙げられます。
・暗号通貨の流通や管理
ブロックチェーンの活用としてまず挙げられるのが、暗号通貨でしょう。
ネットワーク上で当事者同士が対等決済できる、いわゆるP2P決済が可能であり、中央銀行以外の自治体や企業が独自の通貨を発行できます。
・製品情報の追跡(トレーサビリティ)
ブロックチェーンの技術を応用すれば、製品情報の追跡を高いレベルで実現することができます。
不正や改ざんが難しいブロックチェーンの習性を活用すれば、食品の産地や原材料などの偽装を防ぐことが期待できます。
・スマートコントラクト
取引情報をブロックチェーン上にプログラムしておくことで、当事者同士が安心して直接契約することができます。
契約内容を不正に改ざんすることが難しく、取引の記録はオンライン上で誰でも閲覧できるようになります。
ブロックチェーン技術は、現在ではAI(人工知能)技術などにも引けを取らないほどに需要が高いスキルだと考えられています。
ビジネス向けのSNS「LinkedIn」が2020年1月に行った企業が必要とする能力に関する調査では、ハードスキル(専門知識やスキル)の1位にブロックチェーン技術が入っています。
そして同調査によると既にMicrosoftやAmazonなどの世界的大企業において、ブロックチェーンのビジネス化が進められています。
これらの事実を踏まえれば、ブロックチェーンエンジニアの需要は現在でも非常に高く、今後も高まりを見せていくと考えるのが自然でしょう。
ここでは、ブロックチェーンエンジニアの案件例や報酬をご紹介していきます。
ブロックチェーンエンジニアの案件には様々なものがあり、例えばフリーランススタートでは、以下のようなブロックチェーンエンジニアの案件を扱っています。
・仮想通貨システム開発
【開発言語】
C#、CSS3、ASRNET、HTML5 、Javascript
【報酬】
80万円/月
【概要】
ビットコインなどの仮想通貨やブロックチェーンに関わる開発業務で、ビットコインの販売所・取引所や各種サービスプラットホームの開発などを設計から幅広く担当する。
・仮想通貨企業でのクラウド構築
【開発言語】
AWS
【報酬】
85万円/月
【概要】
ブロックチェーンサービスを展開する企業にて、インフラ担当として参画する。
AWSかGCPでの設計構築業務経験が2年以上ある方や、スクリプト開発経験者などを求めている。
・仮想通貨取引所開発
【開発言語】
Vue.js、Javascript、Go言語
【報酬】
50~70万円
【概要】
現在すでにサービスが始まっている大規模仮想通貨取引所の取引システムやディーリングシステムのフロントサイド開発を担当する。
主に要件定義から行う必要がある。
ブロックチェーンエンジニアの報酬は、年収で600~1,000万円程度が充分に期待できます。
まだまだ普及の途上にあるブロックチェーン技術は、扱えるエンジニアが不足しています。
また、ブロックチェーンのスキル習得には技術だけでなく金融知識も必要となるためハードルが高く、まだそれほど学んでいる人が多くないのが実態です。
必然的にブロックチェーンエンジニアは企業にとっても貴重な人材となり、できるだけ採用しやすくするため待遇を良くする傾向にあるのです。
そして先ほどお話しした通りブロックチェーン技術は今後需要の高まりが期待できますから、報酬水準が現在より下がるとは考えにくいのではないでしょうか。
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ブロックチェーンエンジニアを目指すうえでは、以下のような書籍を読むことをおすすめします。
・『Mastering Bitcoin』
『Mastering Bitcoin』は、ビットコインに関する技術者向けの解説を非常に丁寧に行っている良書です。
ブロックチェーンの概要・概観を学ぶには、この本が最適でしょう。
・『仮想通貨の教科書』
ビットコインを含む仮想通貨に関する解説を実用的な観点から行っているのが、『仮想通貨の教科書』です。
暗号理論やマイニングについての解説や、貨幣通貨の歴史などについても学ぶことができるため、ぜひとも一読しておきたい一冊です。
・『ブロックチェーンアプリケーション開発の教科書』
『ブロックチェーンアプリケーション開発の教科書』は、ブロックチェーン技術を使ったアプリケーションの開発について仕組みから実践まで記載されている解説書です。
前半部分ではブロックチェーン技術の理論的背景や近年の動向について、後半部分では開発の具体例をサンプルコードを交えて紹介しています。
分散型のデータベース技術「ブロックチェーン」に関係した開発・研究を行うブロックチェーンエンジニアは、近年その需要を大きく増しています。
ブロックチェーン技術は暗号通貨の流通管理やスマートコントラクト、トレサビリティーなど多様な用途に活用されており、世界的企業も次々とビジネス化を始めています。
ブロックチェーン技術だけでなくソフトウェア開発スキルや暗号への理解なども必要なブロックチェーンエンジニアは、現在ではまだ貴重な存在です。
ブロックチェーンエンジニアにおすすめの本を読み、ブロックチェーンエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。
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