公開日:2020.11.06
更新日:2025.03.24
フリーランスとして働く上で、メールアドレスは必要不可欠です。
仕事のやり取りで頻繁に使用するメールアドレスを、フリーメールで済ませていませんか。
この記事では、フリーランスとして独自ドメインを取得する必要性やメリット、取得方法などについて解説します。
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<目次>
1.フリーランスとして事業専用メールアドレスは必要?
2.一般的なフリーランスのメールアドレス
フリーランスのメールアドレス(ローカル)
フリーランスのメールアドレス(ドメイン)
・フリーランスとしてGmailを使っていると企業の印象はどう?
3.フリーランスとして独自ドメインを知っておこう
4.独自ドメインのメリットデメリット
独自ドメインのメリット:信用度向上
独自ドメインのメリット:SEOに効果的
独自ドメインのメリット:オリジナルメールアドレスが持てる
独自ドメインのデメリット:ドメイン維持費がかかる
5.フリーランスとしての独自ドメイン取得費用や方法
独自ドメインの取得費用
独自ドメインの取得方法
フリーランスはG Suite(Google Workspace)もおすすめ
6.まとめ
副業の延長でフリーランスを目指す方や、クラウドソーシングを中心に活動するフリーランスの方の中には、事業専用のメールアドレスを持たずに活動している方もいらっしゃるかと思います。
最初は問題ないかもしれませんが、フリーランスとしての仕事が軌道に乗れば、メールでのやり取りも増えていきます。
プライベートなメールと混同して、重要なメールを見落とさないとも限りません。
営業メールでの使用や名刺への記載を考えると、プライベート用と事業用とでメールアドレスは分けておくべきでしょう。
フリーランスとして本格的に働くのであれば、事業専用のメールアドレスは必要であり、早めに取得することをおすすめします。
一般的にフリーランスが使用しているメールアドレスについて、ローカル部分とドメイン部分に分け、それぞれについて解説します。
メールアドレスの@より前の部分を「ローカル」といいます。
例えば下記のメールアドレスの場合、「example」がローカルに相当します。
・example@xxxx.com
ローカル名を決める際のポイントとしては、分かりやすい文字列にすることです。
フリーランスとして一人で仕事をしているのであれば、自分の名前をローカル名にすると分かりやすいでしょう。
電話や口頭でメールアドレスを伝える場合に、説明しやすいメリットがあります。
問合せ内容ごとにメールアドレスを分けたい場合は、「sales@~」、「support@~」、「info@~」などのローカル名が一般的です。
メールアドレス作成の注意点として、「dkfifaril14a5@~」のようなランダムな文字列のローカル名は、打ち間違いの原因となるため避けたほうが無難です。
メールアドレスの@より後ろの部分を「ドメイン」といいます。
ドメインとは、ネットワークやコンピュータを識別するために付けられた名前で、例えるならインターネット上の住所のようなものです。
例えば下記のメールアドレスの場合、「xxx.com」がドメインです。
・example@xxx.com
フリーメールの場合、「~@gmail.com」「~@yahoo.co.jp」などのキャリア名・プロバイダ名がドメインとなっています。
独自ドメインを使用する場合、ドメイン前半の「xxx」部分は、フリーランスとして使用している屋号やサービス名にするのが一般的です。
独自ドメインの後半部分は、「.com」、「.net」、「.biz」、「.jp」などが、知名度や費用の観点からフリーランス向きといえます。
なお、ビジネス用の独自ドメインとして信用度の高い「.co.jp」については日本国内の法人でなければ取得できない、取得審査が厳しいなどの制限があるため、フリーランスが事業用の独自ドメインとして使用するのは難しいでしょう。
上記ドメインの前半部分を決めるにあたって、世の中に存在しているドメイン名と重複したドメインは取得不可です。
ドメイン取得業者のサイト(後述しています)を訪問すると、ドメインの検索が可能です。
取得を希望しているドメインがある場合は、検索をかけてドメインが使用可能かどうか、確認しましょう。
取得の簡易さや機能性の高さから、Gmailのアカウントを持つフリーランスの方は多いのではないでしょうか。
結論として、フリーランスが事業専用のメールアドレスにGmailを使用するのは、あまりお勧めできません。
Gmailは、ユーザー数の多さや無料で複数アカウントを取得できる利便性から、悪質なスパム業者に使用される事例が多く、セキュリティに厳格な企業からは良い印象を持たれない傾向にあります。
上記の理由から、Gmailのメールアドレスを一括拒否設定している企業も存在します。
真面目な営業メールとして送信したにも関わらず、Gmailというだけでスパム扱いされるリスクがあるのです。
同様の理由で「Yahoo!メール」、「AOLメール」、「iCloud Mail」などのフリーメールは、全般的にビジネス利用には向かないといえます。
メールアドレスがローカル名とドメインで構成されることについて、ご理解いただけたと思います。
次に、独自ドメインについて説明します。
フリーランスとして必ず理解しておきましょう。
メールアドレスの取得やホームページ作成の際は、独自ドメインかサブドメインのどちらかを選択する必要があります。
前項でも少し触れましたが、独自ドメインとは使用する文字列を自由に選べるドメインです。
独自ドメインの取得によりオリジナルのメールアドレスを取得できる他、自分のホームページをオリジナルのURLで運営することが可能です。
メールアドレス例:info@freelance-example.com (独自ドメイン)
URL例:https://freelance-example.com (独自ドメイン)
なお、取得した独自ドメインは唯一のものですから、同じドメインは存在しません。
一方サブドメインとは、独自ドメインの前に任意の文字列を追加し、複数のユーザーが使えるように分割したドメインです。
独自ドメイン:freelance-example.com
サブドメイン1:abc.freelance-example.com
サブドメイン2:def.freelance-example.com
サブドメイン3:ghi.freelance-example.com
レンタルサーバーなどを経由してサブドメインを取得すると、提供元の独自ドメインに上記のような文字列を加えたサブドメインが、自分用のドメインとして割り当てられます。
フリーランスが独自ドメインを取得するメリットについて、項目別に解説します。
フリーランスが独自ドメインを取得するメリットとして、企業やクライアントからの信用度向上が挙げられます。
フリーメールやプロバイダのメールを使用せず、ある程度のコストをかけて独自ドメインを取得することは、事業主としての体裁を整える効果があります。
独自ドメインのメールアドレスを使用することで、企業に対して「プロとして本格的に事業を行っているフリーランス」という印象を与えることが可能です。
また、独自ドメインは取得したフリーランス本人、もしくは同じチームでしか使用することができず、一目で自分のメールアドレスであることが分かります。
そのため、独自ドメインのメールアドレスは、フリーランスとしてのブランディングの観点からも有効です。
フリーランスとして自分のホームページを運用する場合、SEOに効果的な点も独自ドメインのメリットです。
無料のドメインを使用してホームページを運用する場合、レンタルサーバーやブログサービスの閉鎖によって、自分のホームページが消えてしまうリスクがあります。
一方、独自ドメインは一度取得してしまえば、解約しない限り自分のドメインとして使用し続けられます。SEOの評価を着々と積み上げることができるのです。
ホームページからの顧客流入を考えているフリーランスの方は、なるべく早い段階で独自ドメインを取得することをおすすめします。
独自ドメインの取得により、以下のようなオリジナルのメールアドレスが取得できます。
・info(任意の文字列)@freelance-example.com(任意の文字列)
ローカルだけではなく、ドメインの部分も好きな文字列で構成できるため、使用目的に沿ったメールアドレスが作成可能です。
独自ドメインを屋号+職業名にして、何の仕事を請け負うフリーランスか一目でわかるようにする、とにかく短い独自ドメインにして入力のしやすさを優先する、相手やクライアントに覚えてもらうため、多少奇抜なドメインにするなど、フリーランスの活動に合わせて文字列を選択できます。
独自ドメインを取得する上でデメリットはほとんどありませんが、しいて挙げれば維持費がかかる点です。
ただし、安いドメインであれば年間数百円、人気のあるドメインでも年間数百円で使用できます。
事業経費と考えれば高いコストではないでしょう。
得られるメリットが大きいため、コストに対してよほどシビアでない限り、フリーランスの方は独自ドメインを取得することをおすすめします。
フリーランスとして実際に独自ドメインを取得したい方向けに、具体的な費用や方法について解説します。
独自ドメインの取得費用は知名度や人気によって異なりますが、おおよそ数百円~数千円程度が相場です。
新規に独自ドメインを取得する際に費用が発生し、その後は1年ごとに更新料を払って契約を継続します。
参考までに、フリーランスが使用可能な独自ドメインの価格例をご紹介します。
GMOペパボ株式会社が運営する、国内大手の独自ドメイン取得サービス「ムームードメイン」において、2021年11月現在の価格例は以下の通りです。
ドメイン | 取得費用 | 更新費用 |
---|---|---|
.biz | 182円 | 1,738円 |
.info | 316円 | 1,848円 |
.com | 979円 | 1,728円 |
.net | 1,210円 | 1,628円 |
.jp | 1,997円 | 3,344円 |
独自ドメインは、ドメイン管理会社が運営する、独自ドメイン取得サービスを通じて取得する方法が一般的です。
代表的な独自ドメイン取得サービスをいくつかご紹介します。
ムームードメイン(運営会社:GMOペパボ株式会社)
お名前.com(運営会社:GMOインターネット株式会社)
エックスドメイン(運営会社:エックスサーバー株式会社)
スタードメイン(運営会社:ネットオウル株式会社)
運営会社によって価格差がある他、サーバーと同時に契約することで安価に取得できる可能性があります。
希望する独自ドメインが決まり次第、それぞれの独自ドメイン取得サービスで費用をチェックすることをおすすめします。
ドメイン管理会社は、ドメインの1年目の取得料金を記載していることが多いです。
フリーランスとして無駄の無いよう2年目以降の料金もしっかりと算出してドメインを決めましょう。
なお、独自ドメインの契約更新を忘れた場合、有効期限切れで取得したドメインが使用できなくなるリスクがあります。
失効した独自ドメインの復活には別途費用が発生するケースもあるため、契約については自動更新が無難です。
「独自ドメインは欲しいけど、Gmailの機能は便利だから使いたい」と考えるフリーランスの方には、G Suite(Google Workspace)がおすすめです。
G suiteは2020年10月から「Google Workspace」の名称に変更となりました。
今後は、追加機能を加えた新しいサービスとして提供される予定です。
G Suite(Google Workspace)は、Googleが提供する有償のビジネスプラットフォームです。
メールやカレンダー、スプレッドシート、チャット、ドライブなどの機能を、クラウド上で同期しながら使用できます。
G Suite(Google Workspace)を使用するメリットの一つに、Gmailを独自ドメインに移行して使用できることが挙げられます。
月額680円であるため、Gmailをビジネス利用したい、チーム運用のツールとして活用したいフリーランスの方に適したサービスです。
フリーランスに必要なメールアドレスの基礎知識や、独自ドメインの重要性、取得方法などについて解説しました。
フリーランスとして働く上で、使用するメールアドレスにも気を配る必要があることを、ご理解いただけたのではないでしょうか。
フリーランスとして目的に合った独自ドメインのメールアドレスを取得し、営業活動や顧客とのコミュニケーションに備えましょう。
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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