40代で転職・再就職出来る?40代の転職・再就職の実情や転職成功のポイントを解説!

転職

2021.12.03

現代は40代という年齢からでも、転職や再就職が難しくない時代になってきています。
40歳を超えてから新しい仕事に挑戦することも、珍しくはないと言えるでしょう。

しかし、40代の転職・再就職は、若い年代と比較して難しくなることが考えられます。
きちんとした準備をしなければ、40代からの転職・再就職は成功しないでしょう。

本記事では、40代での転職・再就職を考えている人に向けて、その実情や転職成功のためのポイントを紹介します。
40代の転職活動にどんな知識や心構えが必要になるのかを、この機会に確認してみてください。

<目次>
1.40代の転職・再就職事情
2.40代からの転職・再就職は難しい?
企業が40代の転職者に要求する条件とマッチしづらい
40代からの転職・再就職による年収アップが難しい
転職者が過去の経歴や実績に強いこだわりがある
3.40代転職・再就職を成功するために必要なこと
好きなことではなく、得意なこと
素直さ・向上心・柔軟性を意識する
転職をして学びたいという姿勢を見せないこと
4.40代の転職・再就職において言ってはいけないこと転職理由
言ってはいけない転職理由①:年収や役職(肩書)を上げたい
言ってはいけない転職理由②:現職の批判やネガティブ要素
言ってはいけない転職理由③:抽象的過ぎる転職や退職理由
5.40代からでもIT業界は転職しやすい?
6.40代での転職・再就職活動方法
転職サイトに登録し、転職・再就職活動をする
転職エージェントに登録し、転職・再就職活動
7.まとめ

 

 

 

1.40代の転職・再就職事情


40代転職関連画像
40代転職関連画像

転職市場は雇用体制の改善や人手不足による影響から、年々その盛り上がりを強めています。

総務省統計局の労働力調査によると、2019年には転職者数が351万人を記録し、2006年と2007年の346万人を超えて過去最高となりました。

 

一般社団法人 日本人材紹介事業協会の「人材協、職業紹介会社大手3社 2021 年度上期転職紹介実績」を見ても、2020年下半期における41歳以上の転職紹介人数は前年同期比の82.1%、2021年上半期は108.8%を記録しています

これはその他の年齢層と比較して最も伸びている数字になるので、40代の転職が活発になっていることがわかるでしょう。

 

正社員への転職者比率も増加していて、2019年には40代男性の数値が4.5%になりました。

これは2016年の2.2%と比較すると2倍以上の数値であるため、40代における転職の活性化が見て取れます。

 

40代女性の転職にも変化が起きていて、2019年における正社員への転職者比率は6.5%と男性よりも高い数字を記録しており、2016年以降最大となっています。

全体の転職者数の推移も男性より高くなっているため、40代は男女ともに転職活動を真剣に考えられるタイミングになっているのです。

 

近年は転職に対する考え方が、前向きな方向に変化している点にも注目です。

たとえばマイナビが行った「マイナビ 転職動向調査2020年版」によると、40代男性の62.9%と40代女性の64.3%が「転職は前向きな行動である」という質問に対して「そう思う」と答えています。

「転職は必要である」という質問にも、40代男性の49.5%と40代女性の45.2%が「そう思う」と回答しているのです。

 

働き方改革や促進している点や雇用形態の在り方が再定義されている点などにより、転職への意識が変わりつつあるため、今後はさらに40代から転職を行うことが普通のことになるかもしれません。

転職者が増えれば、それをサポートする転職関連サービスも充実することが想定できるので、今以上に転職に有利な環境が出来上がっていくでしょう。

 

このように40代の転職・再就職事情には前向きな情報が多く、転職を考える人にとっては追い風になっています

40代から理想とする転職・再就職を目指すことは、決して珍しいことではないのです。

 

 

 

2.40代からの転職・再就職は難しい?


40代転職関連画像
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転職市場が活性化している一方で、40代という年齢からの転職や再就職には難しい部分も多くなっています。

20〜30代の頃と同じ感覚で転職活動を行ってしまうと、つまづくことが増えるかもしれません。

 

以下では、40代の転職・再就職が難しいとされる理由を解説します。

 

企業が40代の転職者に要求する条件とマッチしづらい

企業が求める40代の転職者に要求する条件と、自身の経歴やスキルがマッチしづらいことが、転職・再就職の難しさにつながっています。

一般的に企業は、20代や30代にはない能力・スキルを40代の人材に求めます。

 

40代としてそういったニーズに気づけないまま転職活動を行ってしまうと、企業の求める人材からズレてしまうのです。

たとえば40代の転職者には、その業界の専門知識や人脈、チームをまとめるリーダーシップやマネジメントスキル、その他社会人としての基本的マナーなどが求められます。

 

特に「即戦力」として使えるかどうかは、しっかりとチェックされることになるでしょう。

若い世代には要求できないスキルをアピールすることが、40代の転職では重要となります。

 

企業が要求する条件を想定した上で、転職を進めることを意識しましょう

 

 

40代からの転職・再就職による年収アップが難しい

40代からの転職・再就職は、年収アップが難しくなります。

そのため納得のいく年収の求人を見つけることができず、転職・再就職活動が長引いて頓挫してしまうこともあるのです。

 

40代だと家族を養っている人も多くなるため、家庭の生活水準を落とさないために年収は譲れないというケースも考えられます。

しかし、40代は転職の条件によっては年収が下がる可能性もあるので、ある程度は許容できる範囲を事前に決めておくことが必要です

 

エン・ジャパンが行った「転職後の年収」実態調査によると、特に以下のようなケースで転職後の年収は下がりやすいとされています。

大企業から中小企業への転職
前の職場の役職よりも下の役職への転職
外資系企業から日系企業への転職
ベースの給与が高い業種から、異業種への転職
キャリアアップを意識した職種転換

※転職後の年収より引用(一部文面は変更)

 

こういった条件に当てはまる転職・再就職を行う場合には、年収アップが難しくなるでしょう。

しかし、同調査に回答した転職コンサルタントは、ミドルレンジの転職の約7割が転職後に年収が上がると回答しています。

 

「業績が好調な業界への転職」や「役職が上がる転職」を行えると、年収がアップするケースが多いようです。

必ずしも「40代からの転職=年収が上がらない」というわけではない点も、同時に確認しておきましょう。

 

 

転職者が過去の経歴や実績に強いこだわりがある

40代で転職する側が持つ過去の経歴や実績への強いこだわりが、ときに転職や再就職を妨げることがあります。

「大企業で働いていた」「部下がたくさんいた」「年収が平均よりも高かった」といったことをアピールして、同等かそれ以上の待遇を求めてしまうと、どうしてもスムーズな転職・再就職は難しくなるでしょう。

 

過去にどんな実績があったとしても、転職をすればまた新しい役職や仕事に一から慣れなくてはいけません。

40代からの転職・再就職の際には、過去の経歴や実績といったプライドを捨てることを意識し、謙虚な気持ちで転職活動を行うのがポイントです

 

 

 

3.40代転職・再就職を成功するために必要なこと


40代転職関連画像
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40代の転職・再就職を成功させるためには、いくつか必要とされるポイントがあります。

以下の3つのポイントは特に重要なものになるので、成功のためにそれぞれの詳細を確認してみてください。

 

好きなことではなく、得意なこと

40代からの転職・再就職を成功させるには、「好きなこと」よりも「得意なこと」を基準に仕事を選ぶのがポイントです。

得意ということはすでにある程度のスキルや知識を持っているということになるので、仕事に活かせる可能性が高くなります。

 

仮に40代として未経験の業種であっても、得意なことを実践することによりスムーズに必要な水準まで自分のスキルを高めていくこともできるでしょう。

得意であることを示せる実績をアピールできれば、40代の転職のきっかけにもつなげられます。

 

一方で、好きなことのみを仕事にする場合、一から勉強をしてスキルを育てなければなりません。

即戦力としての能力が求められる40代からの転職において、その労力や時間は大きなハンデとなります。

 

そのため転職・再就職の際には好きなことではなく、得意なことを仕事にするのがポイントです。

なお、「好きなこと」と「得意なこと」と掛け合わせる事が出来るのであれば、尚良いでしょう。

 

例えば「好きなこと」がスノーボードで「得意なこと」がプログラミングの場合、スキー場のWebサイト開発やQRコードのリフト券のシステム開発などです。

 

 

素直さ・向上心・柔軟性を意識する

40代から転職・再就職をする場合、素直さ・向上心・柔軟性の3つを意識してアピールすることが成功のポイントaです。

素直さは新しい職場での人間関係をスムーズに構築し、仕事に必要なノウハウやスキルを教えてもらうきっかけを作ります。

 

転職の面接でも素直さを意識することで、面接官との良い関係を作れるでしょう。

40代での転職では面接官と年齢が変わらない、もしくは自分の方が上になるケースも考えられます。

 

そういったときについ傲慢な態度をとってしまうことのないように、意識して素直で謙虚な姿勢を維持するのがコツです。

向上心は新しい仕事に取り組む熱意につながり、未経験の求人に挑戦する意欲を生み出します。

 

幅広い仕事を転職先の対象にできるようになるので、向上心を常に意識しましょう。

柔軟性は職場環境の変化に対応する能力として、40代の転職・再就職に必要とされます。

 

柔軟性がないと転職後に納得できないことや想定外のことがあった場合、強いストレスを感じることになります。

それはメンタルにかかる負担となり、最悪の場合にはせっかく見つけた仕事を辞めるきっかけにもなりかねません。

 

固定観念や偏見をなくして、柔軟な発想で転職をすることを意識してみてください。

また柔軟性は、転職先での業界の変化にも必要です。毎日変わりゆく業界において柔軟に対応していきましょう。

 

 

転職をして学びたいという姿勢を見せないこと

40代の転職・再就職では、「転職をして学びたい」という姿勢を見せないのもポイントです。

先にも取り上げた通り、40代の転職者に求められるのは即戦力としてのスキルになります。

 

そのため「学びたい」という意識をアピールする人材よりも、職場を引っ張っていくような意識を持つ人材の方が、企業に好印象を与えられるのです。

エン・ジャパンが行った「ミドルの求人動向」調査を見てみると、ミドルの転職者に対して「採用企業が求めるスキル」には、以下のようなものが挙げられています。

高いレベルでの業務遂行能力
業界に適応できる高い専門性
目標や課題を自ら設定し、解決策を考える能力
判断を自分で行い、それに対して責任を持つこと

※引用:ミドルの求人動向

 

これらを見ると、40代の転職者には自主性が求められることが多いと判断できます。

転職先で新人として学ぶ気持ちも大事ですが、40代の転職・再就職にはそれだけでは不十分であると覚えておいてください。

 

 

 

4.40代の転職・再就職において言ってはいけないこと転職理由


40代転職関連画像
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40代の転職・再就職の際には、言ってはいけない転職理由があります。

転職理由をきっかけに失敗しないためにも、以下のポイントもチェックしておきましょう。

 

言ってはいけない転職理由①:年収や役職(肩書)を上げたい

「年収」や「役職(肩書)」を上げたいという転職理由は、基本的に言ってはいけないことになります。

年収や役職を上げるということは転職者側の目標であり、採用する企業側にとってのメリットではありません。

 

そのため転職・再就職において年収や役職を上げたいという宣言は、アピールにならないのです。

特に40代はこれまでにも高い年収や役職で仕事をしてきたことが予想されるので、採用企業としては高いコストを全面に押し出される形になります。

 

メリットを提示される前に高いコストを提示しても納得してもらうことはできないため、転職理由として有効とは言えないでしょう。

年収や役職は要求するものではなく、採用企業から提供されるものです。

 

40代の転職理由としては相応しくないので、面接のときには別の理由を用意することがおすすめされます。

 

 

言ってはいけない転職理由②:現職の批判やネガティブ要素

現職の批判やネガティブな意見を40代の転職理由にすることも、避けるべき内容になります。

「人間関係が上手くいかない」「自分の仕事ができない」といった職場環境は転職理由になりますが、転職の面接の場ではただの愚痴に聞こえてしまうでしょう。

 

面接官によってはネガティブ思考であると受け取られてしまい、印象を悪くする可能性があります。

転職の際には現職を批判するのではなく、「自分が今の職場のために何をしたのか」といった実績をアピールするのがおすすめです。

 

「人間関係が上手くいかない」→「だから改善のために〇〇をした」という形にできれば、自己アピールにつなげられます

40代の転職者に求められるリーダーシップやマネジメント力を示せると効果が大きくなるので、転職理由を考える際には上記のような流れを意識してみるのがおすすめです。

 

 

言ってはいけない転職理由③:抽象的過ぎる転職や退職理由

抽象的過ぎる転職や退職理由も、40代の転職・再就職活動ではNGとなります。

「会社の事業に貢献したい」「企業の理念に共感した」といった理由は使いやすいものですが、それゆえに目新しさがなく個性を伝えることができません。

 

抽象的な理由は汎用性が高くなるので、「他の企業にも同じことを言っているのでは?」という疑念を抱かせることにもなります。

また、抽象的過ぎる転職や退職理由は、コミュニケーションスキルや論理的思考力がないと判断されてしまいます。

 

転職理由を考えるときには、抽象的な表現から遠ざかるために「具体性」を意識するのがポイントです。

「私には〇〇というスキルがあるので、事業に◯◯として貢献できます」といった形で、企業にとっての具体的なメリットを提示します。

 

それは転職理由であると同時に、企業があなたを採用する理由にもなるでしょう。

 

転職者として転職理由について以下の記事をご一読ください↓

 

 

 

5.40代からでもIT業界は転職しやすい?


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IT業界はその市場規模と将来性から、40代の転職先としての候補にも挙げられます。

たとえば以下のような理由から、40代の転職にIT業界はおすすめです。

IT業界の人手不足が継続する予測がある
IoTやAI(人工知能)の発展によって今後も多くの人材が必要とされる
デジタルトランスフォーメーションの影響によって新しいITサービスが生まれる可能性がある

 

経済産業省の「IT 人材の最新動向と将来推計に関する調査」によると、IT業界の需要拡大に対して供給が追いつかなくなる可能性があり、2030年には最大で約79万人の人材が不足すると予想されています。

そのため40代からの転職・再就職は、IT業界にとって歓迎すべきアプローチになるのです。

 

IT業界は職種も豊富で、プログラマー、各種エンジニア、ITコンサルタントとさまざまな仕事があります。

自分の得意な分野を絞り込んで転職活動を行うことも可能なので、理想とする就職先を求めやすいです。

 

こういったいくつかの理由から、40代から転職がしやすい職種を探すときにはIT業界が要チェックとなるでしょう。

IT人材が不足しているからといっても、40代の未経験ではプログラマーやシステムエンジニア(SE)などのエンジニアとして転職する事が難しいです。

 

まず、40代の転職希望者はプログラミング言語が学習/習得できるプログラミングスクールへの受講を検討してみましょう。

 

40代の転職者におすすめのプログラミングスクールはこちらの記事で確認出来ます↓

 

 

 

6.40代での転職・再就職活動方法


40代転職関連画像
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40代で転職・再就職活動を行う際には、「転職サイト」や「転職エージェント」に登録することがおすすめされます。

以下ではそれぞれの特徴と、そのメリットを紹介します。

 

転職サイトに登録し、転職・再就職活動をする

40代から転職・再就職を行う際には、転職サイトに登録して必要な情報を集めながら転職を進める方法が考えられます。

転職サイトには多くの求人情報が掲載されているので、自分の求める条件を元に検索をすることが可能です。

 

自分のタイミングで能動的に転職活動を行うことができるため、明確な目標や転職先の企業が決まっている場合には転職サイトを使うことがおすすめです。

 

40代の転職者としておすすめのIT業界に特化した転職サイトはこちらの記事で確認出来ます↓

 

 

転職エージェントに登録し、転職・再就職活動

転職エージェントも、40代から転職・再就職を行うときに役立つ転職サービスです。

転職サイトとは違って、転職エージェントは転職活動を支援する「キャリアアドバイザー」が専任で付きます。

 

40代の転職に関する不安を相談したり、非公開の求人を紹介されたりといった関係性が築けるので、安心して転職活動を進めることが可能です。

面接の日程調整や、面談の練習、年収の交渉なども転職に関する全てのサポートを任せられるため、仕事をしながらでも転職活動がしやすいでしょう。

 

プロのサポートを受けながらの転職・再就職に興味があるのなら、転職エージェントの利用がおすすめです。

尚、転職エージェントは無料でサポートを行っていますのでご安心ください。

 

 

 

7.まとめ


40代という年齢からでも、転職・再就職を行うことは十分できます。

20代や30代と比べて気をつけたり、難しい面もありますが、努力次第で理想的な転職・再就職を叶えることもできるでしょう。

 

本記事で40代として転職・再就職のための準備や心構えを把握して、ぜひこれからの転職活動に活かしてみてください

 

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