公開日:2020.12.22
更新日:2025.03.24
転職には、職歴・年齢・社歴・学歴などが影響すると言われています。
もう一つ、転職に大きく関係する要素として、英語力があります。
英語力があると転職にどれぐらい有利なのでしょうか。
今回は、転職と英語力の関係性などについて説明します。
英語力がある人の年収や英語力があることによるメリットなどについても触れますので、是非、ご参考にして下さい。
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<目次>
1.転職に英語は有利なの?
転職において必要な英語力はどれぐらい?
2.英語力と年収の関係性
3.転職において英語力があるメリットとは?
転職出来る可能性が上がる
高年収を獲得出来る可能性がある
転職出来る業界/職種の幅が広がる
4.英語力があると有利な職種や仕事5選
ITエンジニア
ITコンサルタント
研究者
通関士
米国公認会計士(USCPA)
5.転職において英語力が求められる時代について
6.転職を成功させるために英語力を高める方法
海外ドラマや映画を見る
英語学習アプリを活用する
7.まとめ
一般的に、転職には英語力があると有利であると言われます。
では、英語力がどの程度あると、転職に有利なのでしょうか。
TOEICテストを運営する一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会がTOEIC programを活用している企業に対して行った2019年の調査によると、2019年時点では20%弱の企業が海外と取引のある部署だけで英語力が必要であると考えていますが、近い将来に、3分の1以上の企業が、人材採用時に一定の英語力を求めるようになると考えている結果が出ています。
必要となる英語力の水準として、最も多かった回答は、英語で行われる会議で議論できるレベルでした。
そのため、それ以上の英語力であれば、一般的に、転職で有利であると考えられます。
同調査で、英語を使用する部署での採用に期待するTOEIC programの点数の平均は620点、技術部門に期待する点数の平均は560点となっていますので、英語を使用するITエンジニアであれば、TOEIC programの点数が700点以上であれば、転職に有利であると言えるでしょう。
企業において昇進に英語力が関係するケースが多くなれば、必然的に英語力が高いほうが年収が高いことが多くなるでしょう。
エンワールドジャパン株式会社が行った転職希望者への調査によると、英語レベルによって年収には大きな差がありました。
英語が流暢に扱える英語上級者は60%以上の人が年収1,000万円以上であったのに対し、英語で挨拶程度を可能とする英語初級者は約10%の人のみが年収1,000万円以上でした。
このデータから、英語力があることによりキャリアアップの機会を広げ、英語が流暢に扱える英語上級者は既にある程度の年収を得ていることが分かります。
英語上級者の転職の目的は、更なる好待遇やキャリアアップの機会を得ることでしょう。
ITエンジニアについても英語力があることにより高収入を得られる機会があると考えられます。
転職には英語力があると有利であることを説明しましたが、英語力があると具体的にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
以下で3つのメリットについて説明します。
経済のグローバル化によって、英語力が必要とされる機会は増えています。
日本企業が海外に進出してビジネスを行う場合でも、現地の方とのやり取りは、現地語または英語が多いでしょう。
社内公用語を英語としている企業として、楽天株式会社、株式会社ファーストリテイリング、シャープ株式会社が挙げられます。
こうした背景があり、採用時に英語力が求められるという事は、英語力があれば多くの業界(IT業界や商社など)においても、希望の転職先に転職できる可能性が上がるということです。
その企業を受ける他の候補者より英語力があれば、採用上有利になるでしょう。
国税庁が発表する令和元年分の民間給与実態統計調査によると、給与所得者の内、年収1,000万円以上の人は約5%でした。
エンワールドジャパン株式会社が行った転職希望者への調査では、英語が流暢に扱える英語上級者は60%以上の人が年収1,000万円以上であったことと比較すれば、英語力が高いほうが高い年収を獲得出来る可能性があることが分かります。
特にエンジニアとして転職する場合、英語力があると有利です。
世界的に見ると、日本のITエンジニアよりスイス・米国・オーストラリアなどのITエンジニアの方が平均給与が高いという調査結果が出ています。
また、ITエンジニアの給与の伸び率においてもタイ・ラトビア・カタールなどの方が日本より高いです。
英語ができれば、アメリカやオーストラリアなどでITエンジニアになるという選択肢も広がります。
日本で働く場合も英語力の高い給与所得者の年収が高い傾向があるということから考えると、IT業界における転職でも英語力が高いほうが高年収を獲得出来る可能性があると言えるでしょう。
転職に応募するときの要件として、英語力があることやTOEICで一定以上の点数があることを求められているケースがあります。
英語力があれば、転職出来る業界/職種の幅が広がります。
例えばしっかりと議論できる英語力がある方の場合、多少の業界経験不足でも転職できるケースもあるでしょう。
一般的に転職には英語力があると有利であることを説明しましたが、全ての職種で英語力が必要であると断言できるわけではありません。
ここでは、英語力があると有利な職種や仕事を5つご紹介します。
英語力があると有利な職種としてITエンジニアが挙げられます。
IT機器のプログラミングは英語が標準となっています。エラーが発生した際の原因やヒントが英語で表示されるケースがあります。
よく発生するエラーであれば、英語で表示されたエラーの原因やヒントをインターネットで調べれば、対応した日本語訳が出てくるでしょう。
また、技術書や参考資料などは日本語よりも英語の方が圧倒的に情報量が多いです。つまり英語力があることにより、問題解決能力や開発スキル向上に繋がるのです。
しかし、特別な条件でのみ発生するエラーも存在しそういったエラーの原因やヒントであれば、翻訳ツールを使っても適切な日本語訳が出てこないケースが想定されます。
そのため、ITエンジニアには英語力があると有利です。
ITエンジニアの平均年収は約427万円です。
エンジニアとして英語力があると海外で転職し、活躍することも可能です。
海外のエンジニア事情について詳しく知りたい方は下記記事をご一読ください↓
英語力があると有利な職種としてITコンサルタントが挙げられます。
ITコンサルタントは特にグローバルプロジェクトにアサインされた場合に英語力が必要になります。
グローバルプロジェクトにおけるドキュメントやメールは英語で記載されることが多いため、読み書きに関する英語力が必要です。
海外クライアントの経営層や担当者と話す機会もあるため、ビジネスレベルの英会話能力があるとより良いでしょう。
ITコンサルタントは上流工程を担当しますので、高年収を獲得できます。
ITコンサルタントの平均年収は約633万円です。
英語力があると有利な職種として研究者が挙げられます。
日本語を使ってインターネットなどで検索しても、専門分野の情報は簡単に手に入りません。
英語が使えれば、専門的な情報をインターネットで見つかりやすくなります。研究内容に関する論文も英語で書かれたものが多く、英語が読めなければ最先端の情報を得ることはできません。
英語を読む能力だけでなく、書く能力や聞く能力も身につける必要があります。研究者は自分が研究したこと、新しく生み出したものを世界に発信する必要があるからです。
自分の能力を世界で評価してもらうためには、英語で表現する能力も必要になります。
また、海外のカンファレンスへ情報収集のため出席することもあり得ます。
そのため、特に英語の書く能力と聞く能力が優れていると良いでしょう。
研究者の平均年収は約542万円です。
英語力があると有利な職種として通関士が挙げられます。
通関士の仕事は英語が使えないと出来ないということではありませんが、英語ができる通関士であれば、将来的には海外で仕事ができるチャンスがあります。
特に、日本と貿易関係にある海外のメーカーなどについては、海外の担当者とのやりとりする場合もあるため、英語が使える通関士は就職で有利になりやすいです。
通関士の平均年収は約540万円です。
英語力があると有利な職種として米国公認会計士(USCPA)が挙げられます。
米国公認会計士(USCPA)は試験を英語で受けなければなりません。そのため英語の読解能力は必須です。
英語の会計基準などにも触れなくてはならないため、米国公認会計士は英語力があると有利です。
また、米国公認会計士(USCPA)のライセンスを取得する人の多くは、アメリカで公認会計士として就職することを目的としているため、全ての英語力において必要でしょう。
米国公認会計士の平均年収は約550万円です。
英語力は英語でのコミュニケーションが必要となる部署の採用において求められる能力であるという考えが多かったかと思います。
しかし、昨今においては、英語力が出世の要件になっている場合もあり、直接外国人と接することがない部署での採用でも、英語力が必要となるケースがあります。
一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会がTOEIC programを活用している企業に対して行った2019年の調査によると、80%強の企業が英語力を今後のビジネスパーソンに必要な能力であるとして挙げています。
また、60%強の企業が自社の社員に英語力が不足していると考えています。
グローバル経済が広がりを見せている昨今では、転職において、英語力が求められる時代であるでしょう。
Google翻訳などアプリの機能である程度カバーできる範囲は増えているとはいえ、外国人とオンラインなどでリアルタイムにコミュニケーションを取る際における英語力に関する需要は下がる事がないと考えられます。
特に先述しましたが、ITエンジニアは英語力があると有利になるでしょう。
プログラミング言語は英語が記述されており、エラーやバグ修正なども英語力があることにより、その分取得できる情報量が増えるため素早く対応可能です。
ITエンジニアは英語力が今後も求められていくため、転職を希望している方は英語の学習も行いましょう。
エンジニアに興味/関心がある方は下記記事をご一読ください↓
英語力があると転職に有利であること説明しましたが、どのようにすれば英語力が身につくでしょうか。
英語力を高めるには、日常的に英語と触れ合う機会が必要です。
ここでは、転職を成功させるために英語力を高める方法について説明します。
海外ドラマや映画を見ると主に全ての英語力が鍛えられます。
日常的な言い回しが学べる海外ドラマ「friends」は英語学習におすすめです。映画であればディズニー映画がおすすめです。
気に入ったフレーズや作品中において何度も出てくる表現は書き留めて自分で声に出して練習してみましょう。
多少慣れてきたら、英語音声で英語字幕にして見てみましょう。
英語学習アプリにも優秀なものがありますので、そちらを活用するのも1つの手です。
無料で使えることやゲーム感覚で学習できるなどのメリットがあります。
どれを利用すべきか迷っている方には、Duolingoがおススメです。
Duolingoは、世界で5億万人以上のユーザーがダウンロードしている人気の英会話アプリです。
日本語はもちろんのこと40言語で103コースを提供しており、リーディング、リスニング、スピーキングと総合的に伸ばすことが出来ます。
ここまで英語力があると転職で有利であることや英語力をつけるメリットなどについて説明しました。
転職と英語力との関係をよく理解できたという方もいらっしゃることでしょう。
英語を習得することはより良い転職を実現するための手段です。
そのため、英語はより良い転職のための付加価値として捉えていただき、転職に必要なスキルなどの向上を忘れないように心がけましょう。
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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