海外でエンジニアとして転職するには?海外エンジニアの実情や必要スキルを解説!

市場動向分析

2021.11.30

海外の企業に転職しエンジニアとして活躍したいと考えている方はいると思います。
海外の方がエンジニアの給料が高く、労働環境も良いという噂もよく耳にします。
海外の生活や文化に憧れを抱いている方もいるでしょう。


ただ、海外で働くというのが具体的にイメージできない方もいると思います。
海外転職するためにまず何から始めるべきか分からないという方も多いです。


そこで本記事ではエンジニアが海外で働くための基礎知識を解説します。

海外で働くエンジニアの平均年収や必要なスキル、英語力など、気になることについてまとめました。


本記事を読むことで、海外転職のための一歩を踏み出すことができます。
海外転職に興味があるエンジニアは本記事をぜひお読みください。

 

 

 

1.海外でのエンジニアの実情とは?


海外エンジニア関連画像
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海外の方がエンジニアの待遇は良いという話はよく聞きます。

その逆に、日本の方が結局は働きやすいのではないかという意見もあります。

 

実際のところどうなのか、海外でのエンジニアの実情を深堀りしていきます。

海外の平均年収など具体的データに基づいて海外でのエンジニアの実情をまとめしました。

 

エンジニアの年収

ヒューマンリソシア株式会社が「世界各国のIT技術者給与まとめ」を発表しています。

まとめによるとIT技術者の年収は、1位がスイスで92,500USドル(約962万円)、2位がアメリカで83,389USドル(約867万円)、3位がイスラエルで79,511USドル(約827万円)となっていました。(1ドル=104円計算)

 

一方で日本はというと、18位で42,464USドル(約442万円)となっています

本データを見るかぎり、日本に比べ諸外国の方がエンジニアの給料が高いことがわかります。

 

 

エンジニアの地位

エンジニアの給料が高い理由の1つに「外国はエンジニアの地位が高い」というのが挙げられます。

例えばアメリカでは、大学や大学院でコンピューターサイエンスを専攻しないと、エンジニアになるのは難しいです。

 

実務(職務)経験がない以上、学力で証明するしか方法がないためです。

ただし、独学でプログラミングを習得し、自分のサービスを開発している方はエンジニアとしてヘッドハンティングされる可能性があります。

 

一方で日本では文系理系問わずエンジニアになることは可能です。

エンジニアを目指せる人が限られるため、自ずと社会的地位や平均年収が高くなります。

 

他にもエンジニアの地位が高い理由はあります。

アメリカのIT企業はベンチャーキャピタルから多く投資されます。

 

ベンチャーキャピタルは、利益率の高い知的集約型傾向の強いIT企業に優先して投資します。

知的集約型とは、人間の知的生産による業務の割合が大きい産業のことです。

 

つまり、スキルの高いエンジニアが多く集まる企業の方が投資がされやすいのです。

こういった事情もあり、アメリカはエンジニアの社会的地位が上がりやすくなっています

 

日本におけるエンジニアの地位は他業種と同様ということがわかります。

ただしエンジニアにもそれぞれ担当する領域や扱う開発言語により年収は大きく異なってきます。

 

例えばプログラマーを続けるよりもPMやコンサルタントなどより上流工程の実務に上がった方が、給料が上がりやすくなります。

扱っているプログラミング言語では、JavaよりもScalaの方が獲得できる収入が多いです。

 

なお、海外の場合プログラマーのままでも給料は上がりやすいです。

 

 

エンジニアの労働環境や生活

働き方改革などの影響もあり現在は改善されたきたものの、日本のエンジニアは残業が多い風土が未だ残っています。

システムトラブルが発生すれば休日でも出勤しないといけませんし、納期を守ることを第一にして働かざるを得ないことが多いです。

 

一方で海外のエンジニアは、残業も休日出勤も少ない場合が多いです。

海外では納期を守ることより、品質を高めることを重視する傾向があります。

 

海外では品質を高めるためには長時間残業するよりも、メリハリをつけて働く方が良いとされているのです。

また、海外では上司が残業をしている場合部下も残らなければいけないという雰囲気もありません。

 

もちろん海外といっても国によって差はあるものの、アメリカやオーストラリアなどの先進国の労働環境は日本よりも良いことが多いです。

ただし、海外のエンジニアは日本よりも解雇がされやすいです。

 

特にアメリカの場合日本とは異なり終身雇用がなく、at-will 雇用(随意雇用)となっているため、仕事で実績を残せなかったり、改善点を指摘しても変化がない場合、容赦なく解雇されてしまうのです。

 

at-will 雇用(随意雇用)とは期間の定めのない雇用契約は雇用者/被用者のどちらからでも、いつでも、いかなる理由でも、理由がなくても自由に解約できるという原則のことです。

エンジニアの労働環境はアメリカの方が良いですが、その分実力主義な点が注意です。

 

 

 

2.海外でエンジニアとして転職する方法


海外エンジニア関連画像
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海外でエンジニアとして転職する方法を解説します。

方法は大きく分けて次の3つがあります。

日系企業で勤務し海外支社に転勤
日系企業の海外支社で現地採用
現地の企業での採用

 

日系企業で勤務し海外支社に転勤

海外支社を持つ日本企業に就職し、将来的に海外支社に転勤する方法です。

英語力やコミュニケーションスキルなどを踏まえた上で、上司から海外勤務の許可が出されます。

 

必ず海外勤務できるとは限りませんし、転勤時期などは自分でコントロールできません。

海外でエンジニアとして勤務を希望している場合、現在勤めている会社に海外支社があるなら、希望を出してみるべきでしょう。

 

海外支社に転職する場合、企業内転勤ビザや駐在員ビザを取得する必要があります。

企業内転勤ビザや駐在員ビザの手続きは会社側が行います

 

ビザに関しては、転勤する海外によりビザが異なることがあるため、企業が手続きを行ってくれますが、自分でも調べてみましょう。

給料に関しては転勤先の給与水準に合わせられることがありますが、主に「購買力補償方式」*1「別建方式」*2「併用方式」*3のどれかを用いて決定されます。

 

ただ、日本で働くよりも大幅に給料が下がる場合、国内本社から給料の一部が補われることもあります。

 

*1購買力補償方式:「国内と同等の購買力を現地でも補償する」というもので、海外にいても日本にいる時とほぼ同じ生活水準を維持できるだけの給与を支給するというものです。

日本での生活費相当額に赴任地の「生計費指数」と「為替レート」を乗じて適正な海外給与を算出します。

 

*2別建方式:企業が現地独自の給与テーブルを作成して、そのテーブルに従って給与を支給するというものです。

*3併用方式:別建て方式と購買力補償方式を合わせたものです。

 

 

日系企業の海外支社で現地採用

日系企業の海外支社で現地採用される方法です。

大手転職サイトや外資系を専門としている転職エージェントなどで日系企業を探し、選考を通過すれば働くことができます。

 

既に現地で生活しているエンジニアの方も日本での転職と同様、その国での大手転職サイトや日本人を斡旋している転職エージェントなどで企業を探してみましょう。

この方法なら、好きなタイミングで海外暮らしを始められます。

 

また、万が一海外暮らしが合わなかった場合、希望が通れば日本に戻り日本の支社や本社で働くことも可能です。

海外支社で現地採用される場合、H-1Bビザ(アメリカ)という通称就労ビザが必要になります。

 

各国により就労ビザの呼び方が異なります。

給料に関しては海外の給与水準に合わせられます。

 

日系企業の場合外資系よりも全体的に給料がやや低いこともあります。

 

 

現地の企業での採用

日系企業ではない海外の企業へ現地採用される方法です。

3つの方法の中で最も難易度が高いです。

 

社内に日本人がいないことが多く、エンジニアとしての開発スキルはもちろんのこと、高い英語力、コミュニケーションスキルが求められます。

さらに、海外企業特有の常識や文化に適合していかなくてはいけません。

 

日本の文化や習慣とは異なっているため、初めは戸惑うことも多いですが、それも経験の1つとして楽しむことをおすすめします。

現地の企業での採用になる場合も就労ビザが必要です。

 

外資系の場合日系企業よりも給料が高めであることが多いです。

現地の企業(外資系)は給与が高い分、景気に左右された時や業績によって解雇などのリスクがあります。

 

外資系は給与体系が日系企業と異なり、「基本給+インセンティブ」で年収が決まります。

インセンティブはその人の成果に応じて変動します。

 

フリーランスのWebエンジニアの実状を把握したい方は下記記事をご一読ください↓

 

 

 

3.海外で働くエンジニアはどのぐらい英語力が必要なの?


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海外で働くエンジニアはどのぐらい英語力が必要であるのかを解説します。

日系企業で働く場合は、日常生活で不自由ない程度の英語力で十分です。

 

なぜなら、日系企業は周りで働く人も日本人が多く、業務では日本語が使われることが多いからです。

一方で日系以外の外資系企業の場合は、ビジネスレベルの英語力が必要になります。

 

周りに日本人は少ない/いないので打ち合わせなどのコミュニケーションは全て英語で行われます。

目安としてはTOEIC800点以上が必要とされています。

 

海外でエンジニアとして転職してからも英語力は継続して磨く必要があるでしょう。

 

エンジニアとして海外を目指している/英語力を向上させたい方は下記記事をご一読ください↓

 

 

 

4.海外でエンジニアとして必要なこと


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海外エンジニアになるために必要なスキルをまとめました。

必要なスキルは大きく分けて次の4つです。

開発(実務)経験
英語力
付加価値を生み出せるスキル
コミュニケーションスキル

 

開発(実務)経験

海外転職のためにはエンジニアとしての開発経験および実績が必要となります。

日系企業でもそれ以外でも、転職するには書類選考や面接を通過する必要があります。

 

会社によって選考難易度は異なり、GAFAのような有名な優良企業を希望している場合特に秀でた実務での実績などが求められます。

海外企業が日本企業と違う点は、資格をそこまで重視しないということです。

 

資格よりも求められるのは実務経験です。

資格が重視されない分面接では自分がやってきた実務と成果を、上手くアピールする必要があります。

 

 

英語力

海外で働くなら英語力は必須となります。

日系企業なら日常会話レベル、外資系企業ならビジネスレベルの英語力が求められます。

 

ビジネスレベルの英語力とは、仕事上において相手と議論が出来たり、文章(メール)のやり取りが出来ることを指します。

海外転職を目指す方はエンジニアとしてのスキルアップと平行して、英語力も磨きましょう

 

 

付加価値を生み出せるスキル

日本から来てくれるエンジニアには、会社側は期待を高くします。

海外転職するエンジニアの場合その期待に応えられるよう、付加価値を生み出せるスキルも必要です。

 

たとえば、海外の人にはない日本人ならではの着眼点で、企業(サービス)課題の解決策を提案するなどです。

高いスキルを持っているだけでなく、その人だからこそできるものがあると、企業での評価がより高まります。

 

 

コミュニケーションスキル

海外で働く場合も、やはりコミュニケーションスキルは要となります。

クライアントの要望を正しく聞いたり、課題解決のための提案を行ったりするには、コミュニケーションスキルが欠かせません。

 

外資系企業は日本とは文化が違う所も多くあります。

たとえば、打ち合わせの場でも積極的に自分の意見を発言し、時には激しく議論を交わしたりするなどをします。

 

そういった海外の文化の違いがあっても適用できるだけの、コミュニケーションスキルも必要です。

 

エンジニア転職における英語の必要性を理解したい方は下記記事をご一読ください↓

 

 

 

5.まとめ


本記事ではエンジニアの海外転職について解説しました。

海外転職に必要なスキルや、転職する具体的方法などがお分かり頂けたかと思います。

 

海外転職は決して楽な道ではありませんが、年収アップが期待できる、労働環境が良いなどのメリットもあります。

また、海外でエンジニアとして働くことで、日本に帰国した後も貴重な経験をしたグローバル人材として高く評価されます。

 

エンジニアとして海外での生活に興味があるなら、海外転職の道を目指してみるのも良いでしょう

 

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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

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