公開日:2021.01.28
更新日:2025.03.24
うつ病に一度かかってしまうと再就職が困難である人も多いです。
就職はできても、再びうつ病になってしまって早期退職することになる人もいます。
うつ病でも転職するには、他の人と同じように転職活動をするのではなく、自分に合った方法を選ぶのが重要です。
本記事では、うつ病とはなにか、うつ病で転職をする際のポイント、うつ病の人が確認すべき会社の特徴、うつ病の方に役立つ就労移行支援について解説します。
本記事を読むことで、うつ病の人が転職するまでの道筋が分かります。
現在うつ病の方やうつ病が治り転職しようと思っている方は、本記事をぜひ参考にして頂けたらと思います。
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<目次>
1.うつ病とは?
2.うつ病で転職をする際のポイント
再発/悪化しないような仕事を選ぼう
転職エージェントを活用しよう
うつ病ということを自覚しよう
不安を感じたら転職活動を一時的止めることも検討しよう
3.うつ病が確認すべき会社(企業)のポイント
福利厚生などの待遇面が充実しているか
勤務形態は柔軟であるか
うつ病や障害のある人のための研修があるかどうか
4.うつ病の方に役立つ就労移行支援とは
就労移行支援事業所を利用するメリット
5.まとめ
うつ病とは、眠れなかったり食欲が衰退していたり、気分が一日中落ち込んでいたりする症状のことです。
うつ病になる原因は、仕事や生活でのストレスが重なり、脳が機能障害を起こすからです。
甘える気持ちが強いなどの理由ではうつ病にはならず、れっきとした精神病の一種と言えます。
うつ病にかかると、物事を否定的に見るようになり、自己肯定感が下がりやすくなります。
また、ストレスに対する耐性がなくなり、仕事で余計に辛くなるなどということが起こります。
うつ病とはこのような病気であり、うつ病にかかると、仕事を通常通りこなすのが困難になります。
厚生労働省の「みんなのメンタルヘルス総合サイト」によると、現在日本では、100人に3~7人という割合でうつ病経験者がいると言われています。
そのため、うつ病の人の転職を支援するサービスがあったり、企業側もうつ病経験者に対する様々な対応を行っています。
うつ病で転職をする際に気をつけるべきポイントは次の4つです。
・再発/悪化しないような仕事を選ぼう
・転職エージェントを活用しよう
・うつ病ということを自覚しよう
・不安を感じたら転職活動を一時的止めることも検討しよう
これら4つに気をつけることで、うつ病の再発を防いだり、うつ病経験者でも働きやすい会社に勤めやすくなります。
うつ病が再発したり悪化したりする仕事は避ける方が良いです。
たとえば、責任が重い仕事はストレスがかかりやすく、うつ病が再発する可能性があります。
ほかにも、共同作業が中心だったり、人と多く関わる接客業もなるべく避けたいです。
うつ病経験者が向いているのは、一人で完結しやすい仕事と言えます。
たとえば清掃担当や、工場での軽作業、事務職などが良いでしょう。
また、オフィスで働くよりもリモートで働ける仕事の方がおすすめです。
リモートの方が人目が気になったり、周囲に合わせたりする必要がなく、安定して働き続けられます。
最近はコロナの影響でリモートワークが広まっており、在宅でも働ける仕事が増えています。
リモートワークがしやすい仕事は、ライターやWebデザイナー、プログラマーなどの仕事です。
やりたい仕事がある場合は別ですが、そうではない場合、なるべくストレスがたまらない仕事を選ぶと良いでしょう。
うつ病の方が転職する場合、転職エージェントを活用するのが良いです。
転職エージェントとは、転職のサポートしてくれるサービスのことあり、無料で利用ができます。
登録後は担当者が1人つき、希望に沿った求人を探してくれます。
また、履歴書の添削や転職における面接練習も担当者が行ってくれるので、一人での転職活動が不安な方にもおすすめです。
特におすすめなのは、障害者特化型の転職エージェントです。
障害者特化型は、うつ病向けの求人も幅広く揃えており、仕事をスムーズにこなすためのアドバイスもしてくれます。
自宅から通える距離に障害者特化型の転職エージェントがあるなら、ぜひ利用しましょう。
障害者特化型の転職エージェントの例を挙げると「LITALICOワークス」「エージェント・サーナ」などがあります。
大切なのは、うつ病であることを自覚することです。
うつ病は再発がしやすい病気な上、目に見える症状がなくても回復しているとは限らないのが特徴です。
うつ病が治ったと自己判断するのはよくありません。
自分がうつ病であることを受け取め、薬の服用や病院への通院は続けるようにしましょう。
また、主治医の指示はしっかり守ることが大切です。
転職が決まってからも決して無理はせず、「できないのが当たり前」ということを念頭に入れるのが肝心です。
うつ病発症以前の転職活動とうつ病時での転職活動においてギャップがあることをまず理解しましょう。
「なぜこんなこともできないのか」と考えると、うつ病が悪化する可能性があります。
周囲と比べるなどせず、自分がうつ病であることを自覚しましょう。
最後のポイントは、焦って転職活動をしないことです。
不安を感じたり、気分が落ち込んでしまったりしたら、転職活動を止めることも検討しましょう。
転職活動はストレスがどうしてもかかってしまいます。
特に転職面接に何度落ちてしまうなどすると、辛くなってしまい、うつ病が悪化する可能性もあります。
転職活動は、元気なときに実施すれば良いのです。
焦って転職先を決めても仕事でまた悪化して早期退職しては、精神的な理由から仕事に着くことがより困難になったり、さらには経歴に傷がついてしまいます。
焦らず自分のペースで転職活動を行うことを心がけてください。
うつ病の場合に確認すべき、会社(企業)のポイントを3つ紹介します。
・福利厚生などの待遇面が充実しているか
・勤務形態は柔軟であるか
・うつ病や障害のある人のための研修があるかどうか
うつ病の方にとって会社(企業)選びは重要です。
これらのポイントを意識することで、うつ病の人に正しく対応できる会社(企業)を選びやすくなります。
福利厚生など会社(企業)の待遇面が充実しているか、確認しましょう。
福利厚生に力を入れている会社(企業)は、従業員への健康状態や精神面に対して配慮があり、狙い目と言えます。
特に、休職制度が整っているかに着目してください。
うつ病が再発しそうな場合に仕事を休み、回復時に復帰できるかは重要です。
ある程度働ける場合は、短時間勤務へ切り替えられるなど、柔軟に働ける会社(企業)が望ましいです。
福利厚生に関しては、転職面接時に質問するなど、確認しておくことが大切でしょう。
リモートワークができるなど、勤務形態が柔軟なのも、うつ病経験者の働きやすさに関わります。
フレックスタイム制や裁量労働制がある場合も、自分のペースで働きやすくおすすめです。
ただし、こういった制度を悪用して従業員を多く働かせようとするブラック企業もあるので、注意してください。
求人票を確認するだけでなく、「openwork」や「転職会議」などのサービスを活用し、会社(企業)のクチコミを確認しましょう。
「openwork」や「転職会議」では、実際に働いている/働いていた人の本音が書き込まれており、勤務形態は本当に柔軟か、残業時間が長くないかなど労働者目線で判断出来ます。
うつや障害のある人のための、メンタルヘルス研修があるかも重要です。
メンタルヘルス研修は、自分や部下のメンタル面に関する正しい対応ができることを目標としています。
たとえば、仕事でのストレスが原因での症状例や、求職から復帰した部下へのフォロー方法、メンタル不調の部下に対するコミュニケーション、などを学びます。
こういった研修が設けている会社(企業)は、社員一人ひとりがうつ病に対する理解が高く、うつ病の方にとって働きやすい職場と言えます。
転職先を探したいと思っても、一人で全て行うのは難しいことが多いです。
そこでおすすめなのが、就労移行支援を受けることです。
就労移行支援とは、うつ病などの精神障害者の就労をサポートするサービスです。
各地域に事務所が設立されており、そこで精神的なサポートを受けることができます。
利用条件は、精神障害や身体障害などの難病を抱えており、かつ一般企業への就職を目指していることです。
障害者手帳を持っている必要はなく、医師や自治体の判断によっても利用可能です。
また、利用可能なのは最長で24ヶ月までとなっています。
転職エージェントもサービスとしてはおすすめですが、やはり東京が中心になりますので、東京に住んでいる方以外は利用がしにくいです。
就労移行支援事務所は地方にも多数存在するため、多くの人が利用できます。
就労移行支援事業所は、症状に合わせた豊富なサービスがあります。
転職に関して不安がある場合は、なんでも相談が可能です。
たとえば、クローズ就職(一般枠での転職)をすべきか、うつ病が再発予防のアドバイスなどを相談できます。
また、仕事に役立つ様々なスキルを得ることが可能です。
ビジネスマネーやパソコンの基本操作、更にはプログラミングや会計など高度なスキルまで学習できます。
そして、履歴書の添削や面接練習などの転職支援、転職後に職場とのミーティングも行ってくれます。
就労移行支援事業所を利用する場合、まずは無料相談を行ってみるのが良いです。
本記事では、うつ病でも転職する方法について解説しました。
うつ病の方がどんなことに気をつけて転職活動すべきか、お分かり頂けたかと思います。
うつ病は再発率が高いのが特徴です。
もし転職活動で気分が落ち込んでしまったら、一旦中断し調子が良くなるのを待つのが良いです。また、会社選びにも気をつけましょう。
求職制度が整っているなど、うつ病に関する理解がある企業を探すのが良いです。
1人で転職活動するのが厳しい場合、転職エージェントや就労移行支援事業所を活用するのがおすすめです。
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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