公開日:2021.02.01
更新日:2025.03.24
JavaScriptを学び始めた方であれば「React.js」に興味を持たれることもあるでしょう。
実際にエンジニアとして働きたい、スキルアップをしたいと考えている方であれば、様々なライブラリやフレームワークを知っておきたいというのはごく自然なことと言えます。
今回はJavaScriptのライブラリであるReact.jsに関する基礎知識やReact.jsの特徴、React.jsを習得するメリットをご紹介します。
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<目次>
1.JavaScriptのライブラリであるReact.jsとは
ライブラリとは(フレームワークとの違い)
React.jsとは
React.jsが誕生した背景
JavaScriptのフレームワーク・ライブラリにおけるReact.jsの位置づけ
2.JavaScriptのライブラリのReact.jsの特徴
宣言的なUIである(Declarative)
コンポーネントベースである(Component-Based)
一度学べばどこでも書ける(Learn Once, Write Anywhere)
3.React.jsを習得するメリット
動作が高速
SPAが作りやすい
効率的にDOMを作成できる
6.まとめ
はじめにReact.jsに関する基礎知識について簡単に説明します。
ライブラリは誰が書いても同じようになるプログラムやコードを集めたものと言えます。
目的や用途に合わせてエンジニア自身が組み合わせることで、アプリケーションやソフトウエアを作るイメージです。
一方フレームワークは同じく誰が書いても同じようになるプログラムを集めたものですが、フレームワークの場合はアプリケーションの設計に重点が置かれています。
目的や用途に合わせて、ある程度決まった設計図があり、アプリケーションを作成する際のパーツが揃っていて、それらのパーツを組み合わせることでアプリケーションやソフトウエアが作られるイメージと言えます。
すなわち、ライブラリとフレームワークの違いはプログラムやコードが集まっているのがライブラリ、「アプリケーションの設計」を加味したプログラムやコードが備わっているのがフレームワークです。
React.jsとはFacebook社がJavaScriptのライブラリです。WebサイトのUIをデザインするためのプログラムやコードが揃っており、パーツのように組み合わせることでWebサイトの見栄えやレイアウトを整えることができます。
同時にオープンソースであり、現在でも改良が行われていることから、常に新しく最新の状態が保たれやすくなっています。
React.jsを利用しているサイト・サービスとしてFacebook以外にもInstagram、Yahoo!、Slackなどが挙げられることから、UI的にもデザイン的にも世界で通用していることがわかります。
すなわち、JavaScriptをスキルとして身につけたい、またはJavaScriptを主軸として転職や就職したいと考えているのであれば、学んでおくべきライブラリのひとつだということです。
React.jsが誕生した背景には2011年頃、Facebookの広告管理ツールの開発や保守において、規模が大きくなればなるほどコードが複雑化してしまい、さらに保守が困難になるという課題があります。
課題を解決するために当時のFacebookのエンジニアがReactの前身となるFaxJSを開発しました。
後にReact.jsに名前を変えて、2012年にOSS化したことで世界中に広まり、改良や改善を重ねながら大手ITベンダーでも利用されるほどの信頼や質を作り上げたと言えます。
その後も大手ITベンダーによる採用が増えることで、結果として世界的なシェアと立ち位置を確立する形となり、現在においても主要なJavaScriptライブラリとして認識されています。
React.jsの位置づけとしてトレンドを参考にすると、トレンド的にはここ数年、jQueryがトレンドの1位、2位がReact.jsという立ち位置になっています。
jQueryもJavaScriptのライブラリとして有名であり、2020年4月時点において更新されていることから、JavaScriptを学びたい、スキルとして身につけたいのであれば押さえておくべきライブラリと言えるでしょう。
その他、Vue.JS、Angular、Backbone.jsなどのフレームワークがトレンド上はReact.jsの下位に存在しています。
目的や用途によっては、どちらが効率的か利便性が高いかは異なりますので、一通り基礎的な部分を学んでおき、いざという時に使えるように下準備しておくことをおすすめします。
次にReact.jsの特徴をご説明します。
React.jsは宣言的なUIであり、わかりやすいコードが作成できるのが特徴です。
すなわち、React.jsを利用したコードであれば、作成した本人以外でもコードについて理解しやすく、保守やデバック、テストがしやすいということです。
前述したとおり、React.jsの生まれた背景にはコードが増えすぎることで保守が大変なってしまうという課題がありました。
React.jsはその課題を解決しつつ新しい機能の実装や切り替えがしやすい仕組みを備えていると言えます。
React.jsはコンポーネントベースであり、カスタマイズ性や拡張性に優れているのも特徴です。
JQueryやAngularの場合もカスタマイズすることはできますが、一部の変更のために全部を見直さなければならないという欠点があります。
React.jsは変更したい箇所のみ編集することができるので、全部を見直したり、編集したりする必要がないということです。
そのため、メンテナンス嫌カスタマイズのための時間が大幅に削減され、新しい機能やUIを実装する敷居が低くなり、常に新しいデザインや機能を提供し続けることが可能になります。
React.jsは一度学べばどこでも書けるのも特徴です。React Nativeと呼ばれるクラスプラットフォームではReact.jsの概念が元になっていることから、React.jsを理解することでスムーズに使い始めることができます。
また、React VRと呼ばれるVRのフレームワークの開発でもReact.jsの知識や経験は役立つでしょう。
同時にReact.js自体が開発段階から利用されることを想定しており、改良や改善がなされても既存のコードを利用できることも大きな特徴と言えます。
その他、React.jsとJavaScriptを理解してさえいれば、簡単なWebアプリケーションやスマートフォンアプリも開発できることから、しっかりと学ぶことで実際の開発現場でも役立つことが期待できます。
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次にReact.jsを習得するメリットをご説明します。
React.jsは動作が高速であるため、パフォーマンスやレスポンスが良く、軽快に動作するのがメリットです。
同時に編集や変更、カスタマイズやメンテナンスした際もすぐに反映されるのもメリットと言えるでしょう。
実際にいくつかのプログラミングを学んでみると動作が高速であるというのは大きなメリットです。
逆に高機能でさらにすばらしいUIになるとしても重たければ実用的ではありません。
同時に保守・運用するための手間が多くなるライブラリやフレームワークであれば全体的な保守や開発のスピードも遅くなる懸念も考えられます。
React.jsがメンテナンスやカスタマイズが容易でありながら、高速に動作するという点も合わせて覚えておくべきと言えるでしょう。
SPAとはSingle Page Applicationの略称であり、単一のページでアプリケーションを構成、表示する仕組みを指します。
SPAはWebアプリケーションとしての動作に優れており、ユーザーからのアクションやそれらに対するレスポンスが非常に高速に処理されます。
その他にもHTMLやCSS、JavaScriptと組み合わせるだけで簡単なアプリを開発することも可能な点、幅広いUIを扱えることから、ネイティブアプリの代用として利用できる点もメリットと言えるでしょう。
レンダリング=表示に関する高速化とレスポンスに関する高速化が期待できることから、アイデアや他のスキルとの組み合わせ次第で思い通りのアプリを作れるようになることも期待できます。
React.jsは効率的にDOMを作成できることもメリットです。具体的には仮想DOMを備えており、自動的にDOMと仮想DOMを管理してくれます。
React.jsの動作が高速な理由も、HTML上のDOMとの差分のみを更新することでレンダリングの時間が大幅に削減されるからです。
差分のみの更新でレンダリング時間が大幅に削減されるということは、編集や変更した箇所の反映が早くなることでもあります。
言い換えればメンテナンスやカスタマイズを行ってもパフォーマンスが落ちる可能性が少なくなり、WebページやWebアプリケーションを常に高速に動作させることができるということです。
また、開発環境によってはReact.js以外のライブラリやフレームワークを利用することもあるでしょう。
その場合もReact.jsに切り替えたり、Reactの概念を持つフレームワークや開発環境を整えたりすることで、Reactの恩恵を受けながら、より効率的な開発を行えるようになることも期待できるでしょう。
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今回はJavaScriptのライブラリであるReact.jsに関する基礎知識やReact.jsの特徴、React.jsを習得するメリットをご紹介しました。
React.jsを学ぶことでゼロベースからWebアプリケーションを作ることもできれば、開発の途中や既に運営されている段階の保守・運用まで携わることができます。
もちろん、JavaScriptやReact.jsだけでなく、他の言語やライブラリ、フレームワークにも目を通しておき、少しずつ視野と触れる範囲を増やすことも大切です。
大手ITベンダーでも利用されているReact.jsが使える、その他にもスキルを持ち合わせているという強みを持つことで、さらに転職や就職を有利に進められるよう意識することをおすすめします。
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