公開日:2021.06.18
更新日:2025.03.24
エンジニアとしての将来性を考えるとLinuxとWindowsのどちらに特化すべきか、どちらをスキルとして身に付けるべきか悩むタイミングが訪れます。
特にフリーランスエンジニアを目指している方、もしくはエンジニア経験の浅い方ですと、転職や就職も含めて、どちらを選ぶかによって、今後の未来が変わることもあるでしょう。
今回はLinuxとWindowsそれぞれに関する基礎知識やメリット・デメリット、そしてLinuxとWindowsの違いについてお話します。
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<目次>
1.Linuxとは
Linuxとは
Linuxディストリビューションとは
Linuxを導入するメリット
Linuxを導入するデメリット
2.Windowsとは
Windowsとは
Windowsを導入するメリット
Windowsを導入するデメリット
3.LinuxとWindowsの違い
4.まとめ
はじめにLinuxに関する基礎知識やメリット・デメリットについて解説します。
LinuxとはUNIX系のOSであり、OSS(オープンソースソフトウェア)のため、誰でも無料で利用できます。
人によってはCUIのイメージが強いかもしれませんが、今はGUIによる操作もしやすくなっており、必ずしもコマンドラインやコマンドを理解していなければ使えないということはありません。
汎用的なパソコンとしてGUIで使う場合でも、Windowsとほぼ同じような使い方が可能です。
サーバー用途として使いたいのであれば、CUIによる操作が必要な場合もありますが、インターネット上に情報が豊富に用意されているため、学習意欲がある方であれば、さほど困ることはないでしょう。
また、昨今ではRaspberryPiというシングルボードコンピュータの隆盛により、Linuxが身近な存在となり、IoT技術との相性も良いことから、個人や子供の教育として気軽に学習する人も増えてきました。
LinuxはWindowsと比べて難しいイメージもあるかもしれませんが、実際には子供でも楽しめるOSであることを意味しています。
LinuxディストリビューションとはLinuxのカーネルとソフトウェアをひとまとめにした分類・種類です。
・Debian GNU/Linux
・Ubuntu
・Linux Mint
・Kali Linux
・KNOPPIX
・Fedora
・Red Hat Enterprise Linux
・Arch Linux
上記はLinuxディストリビューションの一例です。
それぞれDebian系、Red Hat系、Slack Ware系や独立系に分かれており、操作や使い方が異なります。
ただし、どれか一つでもCUIで扱えるようになれば、他のディストリビューションを覚えたり、使ったりする敷居は低くなります。
もし、Linuxの基礎やお作法を学びたいのであれば、DebianやUbuntuなど、GUIベースのimgでインストールして、色々と試してみることをおすすめします。
次にLinuxを導入するメリットを見てみましょう。
・OSS(オープンソースソフトウェア)なので無料
・パソコンに必要なソフトウェアはほぼ揃っている
・サーバー用途およびAndroid OSで広く普及している
・比較的スペックが低いパソコンでも動く
・Linuxを使えること自体がスキルになる
]上記がLinuxを導入するメリットの一例です。
OSとして無料で動くというのは、個人で使う場合にコストパフォーマンスが良いということだけではなく、企業や組織として何百台ものパソコンにOSをインストールすることを考えると大きなメリットです。
汎用的なパソコンとしてのソフトウェアもほぼ揃っているため、Windowsにできて、Linuxにはできないというようなものも少ないです。
比較的動作も軽量であり、スペックが低い、または古いパーツのパソコンで動かすことができるのもメリットと言えます。
次にLinuxを導入するデメリットを見てみましょう。
・有償のディストリビューション以外はサポートがない
・周辺機器が使えない可能性がある
・周辺機器専用のソフトウェアが使えない
・Windowsにしかないソフトを使えない
・学習コストがそれなりに必要
上記がLinuxを導入するデメリットの一例です。
基本的にはWindowsではないという点に収束されます。
また、OSSのため、有志によるフォーラムや情報源は豊かでも、直接的なサポートがないのはデメリットと言えます。
無料の分、技術的リソースと学習コストが必要となる点を考えると、Windowsを使った方が早いという点が最大のデメリットとも言えるでしょう。
次にWindowsに関する基礎知識やメリット・デメリットについて解説します。
Windowsとはマイクロソフトが提供する有料のOSです。
一般的なパソコンとしてWindowsの方が普及しているとみて間違いないでしょう。
現実問題として家電量販店のパソコン売り場では、Linuxを搭載したパソコンが販売されていることはなりからです。
そのため、企業や組織でもごく自然な形で採用されていることが多く、ワードやエクセルといったオフィスソフトも充実していることから日本での普及率も非常に高いと言えます。
昨今ではWSL(Windows Subsystem for Linux)が使いやすくなったことから、わざわざLinuxベースではなく、Windowsをベースとして開発することも簡単になりました。
実際にWSLを使えるようになってから、Windowsのソフトウェアも周辺機器も使いながら、Linuxの恩恵も受けられるという点で人気も上昇していると言えます。
次にWindowsを導入するメリットを見てみましょう。
・汎用的なパソコンのOSとして誰でも使える
・Windows向けの周辺機器が充実している
・業務で利用している企業、組織が多い
・Linuxと比べれば学習コストが低い
・マイクロソフトからサポートを受けられる
上記がWindowsを導入するメリットの一例です。
自宅で個人的にパソコンとして使うのであれば、Windowsの方が使いやすいですし、周辺機器も充実しています。
また、企業や組織でも採用されている場合も多く、基本的な操作を覚えておけば、Windowsをベースとした業務や作業に困ることはないでしょう。
その他にも大抵の人がWindowsを使ったことがある、簡単な操作は知っていることから、学習コストが低いこと、お互いに教えやすいこともメリットと言えます。
次にWindowsを導入するデメリットを見てみましょう。
・OS自体が有料
・サイバー攻撃の標的になりやすい
・カスタマイズ性に乏しい部分がある
・ある程度のスペックがないと動作が重い
・古いパソコンでは動かず、古いOSを使う必要がある
上記がWindowsを導入するデメリットの一例です。
OSが有料という点はサポートがあることを考えればデメリットと言いきれませんが、無料か有料かという点ではデメリットとして挙げました。
また、Windowsは汎用的なパソコンとして普及しているため、サイバー攻撃の標的になりやすいのは大きなデメリットと言えます。
その他、最新のOSのバージョンの場合、古いパソコンや低いスペックでは動きが重くなるか、動かないことがあります。
そのため、いわゆるレガシーシステムを生み出しやすく、未だに古いバージョンのWindowsからアップデートできていないような企業・組織が存在します。
次にLinuxとWindowsの違いをいくつかご紹介します。
・汎用的なパソコン(GUI)としてはWindowsの方が普及している
・Windowsの方が周辺機器など互換性に優れている
・Windows専用のソフトウェアはLinuxでは使えない
・Windowsの方がパソコンとしての学習コストは低い
・Windowsは基本的には無料では使えない
・サーバー用途ではLinuxの方が普及している
・Linuxの方がカスタマイズ性や拡張性に優れている
・Linuxは学習コストが高い側面もある
・Linuxは古いパソコン、低スペックでも動く
・Linuxは基本的には無料のOS(有償のディストリビューションもある)
上記がLinuxとWindowsの違いの一例です。
それぞれのメリット、デメリットでも登場した項目もありますが、基本的にはどちらが良いというよりも、目的や用途に合わせて使うべき、選ぶべきと言えます。
エンジニアとして開発環境を構築するためにOSを選ぶ場合はどちらも違いはないと言えます。
ただし、開発する対象のプログラムがLinuxなのかWindowsなのかで求められるスキルが変わってくることに留意しておく必要があります。
エンジニアといっても幅広いため、CUIベースでのスキルが必要なのか、GUIでアプリなどを開発するスキルが必要なのかなど、自分自身が何を目標としているかに合わせて、どちらを使うかをよく検討しましょう。
今回はLinuxとWindowsそれぞれに関する基礎知識やメリット・デメリット、そしてLinuxとWindowsの違いについてお話しました。
汎用的なパソコンとしてGUIでインターネットを楽しむ程度であれば、LinuxでもWindowsでも大きな違いはありません。
ただし、エンジニアとして、開発する対象をLinuxにするか、Windowsにするかと悩んだ時はどちらの方が自分の他のスキルと相性が良いかをよく考える必要があります。
将来的なことを考えればどちらも扱えるようにしておくのがベストですが、近い将来の転職や就職のことを加味しつつ、どちらの方が自分にとって有利か、限りある時間で今すぐに学ぶべきなのはどちらかという視点で考えることをおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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