公開日:2021.07.02
更新日:2025.03.24
スタートアップ関連のニュースで「投資ラウンド」という言葉を目にする機会があるでしょう。
では、具体的にどのフェーズなのか理解しているでしょうか。
投資ラウンドを理解することで、スタートアップの成長段階の把握に役立ちます。
そこで、今回は投資ラウンドについて、フェーズ毎に詳しく解説します。
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<目次>
1.投資ラウンド(資金調達ラウンド)とは何か
2.投資ラウンドのフェーズと資金調達額の相場
シード
アーリー
シリーズA(エクスパンション)
シリーズB(グロース)
シリーズC(レイター)
3.シード期・アーリー期の資金調達方法
VC(ベンチャーキャピタル)
日本政策金融公庫
エンジェル投資家
銀行融資
ファクタリングサービス
クラウドファンディング
4.まとめ
投資ラウンド(資金調達ラウンド)とは、投資家が企業に対して投資する段階のことです。
アメリカのIT企業が集まるシリコンバレーで使われていた言葉ですが、最近では日本でも使われるようになってきました。
なお、投資ラウンドは投資家側の言葉であり、企業側は「資金調達ラウンド」という言葉を使います。
それぞれのラウンドのことをフェーズといいます。
どのフェーズにあるかによって、企業の成長段階が異なることを意味します。
ビジネスの進捗度合いが投資家のアピールポイントになるからです。
投資ラウンドのフェーズは以下の5つです。
・シード
・アーリー
・シリーズA(エクスパンション)
・シリーズB(グロース)
・シリーズC(レイター)
それでは、フェーズ毎に詳しく解説します。
投資ラウンドにおける最初のフェーズがシードです。
スタートアップはまだ事業を開始しているのではなく、ビジネスモデルを構築中の段階となります。
法人の設立費用や人件費など、最低限の資金調達が必要となるフェーズです。投資金額は数百万円程度となります。
シードの次がアーリーです。企業はシードで計画したビジネスをスタートした段階です。
事業を開始していますが、軌道に乗っていない段階のため、赤字になりやすい傾向にあります。
アーリーでは、事業の運転資金が必要であり、シード以上に多くの投資金額を調達しなければなりません。金額としては、数千万円程度となります。
アーリーの次の投資ラウンドはシリーズA(エクスパンション)です。
企業は事業の主力商品やサービスの提供を開始する段階です。会社を成長させる上で重要なのがこのフェーズとなります。
企業は積極的に投資を募り、会社に適したベンチャーキャピタルを見つけることが重要です。
商品・サービスによりますが、調達金額は数千万〜数億程度となります。
続いて、シリーズB(グロース)です。企業としては事業が軌道に乗り始めたフェーズです。
さらに自社の商品・サービスを強化するべく、多額の出資が必要となります。
企業によっては、株式情報や会社の売却などの選択肢も考えられます。
複数のベンチャーキャピタルから出資を受けるケースもあるでしょう。調達額としては数億円〜です。
最後の投資ラウンドがシリーズC(レイター)となります。
企業は事業が軌道にのり、経営が安定しつつあるフェーズです。
実績があるため、銀行などから容易に出資を受けられるようになっています。
事業が軌道に乗るまでのシード期・アーリー期は、資金調達に失敗すると、事業経営が続けられません。
とはいえ、昨今は起業意識の高まりもあり、さまざまな資金調達方法が整備されつつあります。
シード期・アーリー期の資金調達方法は以下の通りです。
・VC(ベンチャーキャピタル)
・日本政策金融公庫
・エンジェル投資家
・ファクタリング
・クラウドファンディング
それでは、それぞれ詳しく解説します。企業の成長段階や事業領域に応じて、適切な方法を選びましょう。
VCとは、スタートアップやベンチャー企業などの高い成長が期待できる未上場企業に対し、出資を行う投資会社のことです。
未上場時に投資を行い、投資先の企業が上場や成長した後に株式や事業を売却し、利益を得ることを目的としています。
出資を受ける企業としては、お金を返す必要がないことや経営ノウハウを提供してもらえるなどのメリットがあります。
一方で、経営への干渉を受けるリスクもあるので、注意が必要です。
日本政策金融公庫とは、「日本公庫」とも呼ばれ、政府全額出資の金融機関です。
国の政策のもと、創業支援や中小企業の事業支援などを重点的に行っています。
日本政策金融公庫では、通常の銀行からの融資よりも審査が通りやすく、低金利で借りることができます。
ただし、審査期間が長い(3週間〜1ヶ月ほど)のがデメリットです。
創業間もない企業に対し、資金を提供する個人投資家のことです。
投資の見返りとして、株式や転換社債を受け取ることが一般的となっています。
実績のないシード・アーリー期には、銀行やベンチャーキャピタルから資金調達を受けにくいです。
そこで重要となるのは、エンジェル投資家の存在となります。
日本ではまだ馴染みがありませんが、海外ではベンチャーキャピタルと並んでメジャーな投資法です。
銀行から融資を受けることも資金調達の1つです。
ただし、実績のないシード・アーリー期は難しいでしょう。シリーズA以降は審査が通りやすくなります。
ファクタリングサービスとは、未入金の売掛金(請求書)を現金化できるサービスのことです。
無担保・無保証ですぐに現金化できます。ただし、2%〜20%程度の手数料がかかります。
また、ファクタリングサービスが取引先や出資先に知られてしまうと、「資金に困っているのではないか」と思われるデメリットがあります。
昨今はクラウドファンディングで資金調達するケースも増えつつあります。
商品やサービスの計画が明確になっている場合、クラウドファンディングで資金調達するのも良いでしょう。
さまざまなクラウドファンディングサービスがあるので、企業にあったプラットフォームで資金調達してください。
今回は投資ラウンドについて、フェーズ毎に詳しく解説してきました。
投資ラウンドのフェーズを理解することで、スタートアップの成長段階を把握できます。
また、「企業がどの方法で資金調達をしているのか」知ることで、企業の信用度を測るのに役立ちます。
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