公開日:2021.10.12
更新日:2025.03.24
目覚ましい技術の発展により、従来では想像もつかなかった・想像しても実現が難しかったツールが生み出されるようになってきています。
そしてその中の1つとして既に私たちの生活に浸透しつつある分野に「VR」分野が挙げられるでしょう。
VRは私たちが長年追い求めてきた分野ですが、近年の技術の進歩によって、様々な業界で急速に活用されるに至っています。
そのためこの記事では、VRの定義やAR・MRとの違い、市場規模や現在導入されている業界などについて紹介します。
特に、以下の方にこの記事をご一読していただきたいです。
・VRのことについて調べているビジネスパーソン
・VRのトレンドについて知りたい方
・VRの基本的な定義やAR・MRとの違いを整理したい方
・VRと5Gの関係について知りたい方
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<目次>
1.そもそもVRとは
VRの定義
AR・MRとの違い
2.VRの市場規模
3.VRが導入される業界(toC向け)
ゲーム
ビデオ
4.VRが導入される業界(toB向け)
人材トレーニング
産業メンテナンス
リテール
5.5Gの影響
6.まとめ
この章ではまず、VRの基本的知識として定義やAR・MRとの違いについて解説します。
VRとは、デバイス上に映し出された仮想空間内に、あたかも自分達が存在しているかのようにリアルな世界を構築する技術のことです。
「Virtual Reality」の略で、日本語では「仮想現実」と訳せます。
脳や感覚器を意図的に誤認識させる技術により、ユーザーを仮想世界の中に没入させます。
現在普及しているVRのシステムとしては、ヘッドセットを頭に着けるタイプです。
ヘッドセットをつけることで視界が完全にデバイスに覆われ、そこに映し出される仮想空間内に自分が居るような臨場感をユーザーに与えます。
VRに関しては、1990年代から製品の販売が行われていました。
しかし近年では3D画像技術や機器スペックの向上などにより、幅広い分野での活用が注目されるようになっています。
VRと共に近年話題に挙げられることが多い技術に「AR」と「MR」が挙げられます。
AR、MRの定義をVRと共に改めて整理すると、以下の通りです。
技術 |
日本語訳 |
概要 |
---|---|---|
VR(Virtual Reality) |
仮想現実 |
仮想空間上にリアルな仮想現実を作り上げる |
AR(Augmented reality) |
拡張現実 |
現実世界の中に仮想現実を拡張させる |
MR(Mixed Reality) |
混合現実 |
仮想世界と現実世界を複合させる |
AR技術とは、CG技術などを用いて作った仮想現実を現実世界にある物体等の中に重ねることで、ユーザーに新たな認識を与える技術のことを指します。
近年流行したゲーム「ポケモンGO」などが、その代表的な例です。
仮想現実にユーザーを没入させるVRとは違い、ARではあくまでも現実世界の中に仮想現実を拡張させます。
MR技術とは、仮想現実の中に現実世界の情報を重ね合わせることで、ユーザーにリアリティを感じさせる技術のことです。
ヘッドセットを装着し、現実世界の視野に3D画像を重ね合わせてみるツールなどが、例として挙げられます。
VRの要素にARの要素を「混合」させている点で、MRはVRとは異なると整理できるでしょう。
VRの市場規模は、近年急速に拡大しています。
2022年6月、株式会社グローバルインフォメーションより発表「拡張現実(AR)・仮想現実(VR)の世界市場 」によると、拡張現実(AR)・仮想現実(VR)の市場規模は、2022年370億米ドル(約5兆2,890億円)からCAGR25.3%で成長し、2027年には1,145億米ドル(約16兆3,650億円)に達すると予測されています。
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この章では、VRが導入される業界に関して、主に一般消費者を対象とした業界に限定して紹介します。
一般向けには、エンターテイメントの分野を中心に浸透しつつあります。
VR技術が活用されている分野としてまず挙げられるのが、ゲーム業界でしょう。
世界中の誰もが知るプラットフォームと言っても過言ではないソニーの「PlayStation4」では、ゲームの拡張機能として主流になっています。
ゲームの中の世界にプレイヤー自身が入り込んだように錯覚させる技術により、ゲームへの没入感が段違いに高まります。
実は、1990年代にも任天堂が「バーチャルボーイ」との名称でVRゲームをリリースしていました。
しかし当時はまだハードウェア・ソフトウェア共に技術面で難しいポイントが多々あり、今日になってようやく再び脚光を浴びるに至っています。
現在ではプレイヤーが一人称視点でオープンワールドを探索できるFPSジャンルをはじめ、パズルやリズムゲームなど様々なジャンルで活用されています。
2021年よりメタバースが流行しています。特にゲームとの相性は良く、今後メタバースとVRとの親和性はより高まっていくでしょう。
VRが活用されている分野には、動画や画像も挙げられます。
今や一般に広く浸透した巨大ソーシャルメディアのYouTube等でも、VRを活用した360°動画をたびたび目にすることができます。
たとえば、日本政府観光局では「訪日PR動画」として、訪日外国人向けの動画を配信するYouTubeチャンネルを開設しています。
その中でVR技術を利用した360°動画を活用し、よりリアルに日本を感じてもらうことを可能としています。
その他にも、VRヘッドセットやスマホを活用した簡単なツールによってVR動画が楽しめる作品が提供されており、一般の方でも自宅で手軽にリアルな動画を楽しむことができるようになっています。
この章では、VRが導入される業界に関して、主に法人・事業者を対象とした業界に限定して紹介します。
VR技術は、既に様々なビジネスシーンにおいて活用されています。
toB向けVRツールが非常に活発に活用されている分野が、教育や人材トレーニングの分野です。
たとえば医療分野においては手術に関するVRトレーニングが活用されています。
米ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社は、日本での心房細動手術に関するVRトレーニングの実施を発表しました。
経験豊富な執刀医の手術を間近でリアルに観察できるようにすることで、専門医が不足している心臓外科の医師増加に寄与しています。
また、医療分野の他にも航空や建築、各種工場などトレーニングが難しく場合によっては危険性が伴う可能性がある分野では、VRトレーニングの手法が活発に取り入れられています。
実際にJALの航空機牽引訓練には、VRシミュレーターが導入されています。
産業メンテナンス分野においても、VR技術は活発に利用されています。
機器の保守・メンテナンスは、従来より基本的にはマニュアルを通じて行われています。
しかしメンテナンス作業の中にはマニュアルの表現では分かりにくいこともあり、効率的なスキル習得には困難な面も多くありました。
そこでVR訓練機器などを導入することで、より効率的かつ確実に産業メンテナンスの技術が継承されていくことが期待できます。
リテール分野においては、店内の様子をVRで再現することで、消費者が店舗に足を運ぶことなくウィンドウショッピングを楽しめる機会を提供しています。
消費者はただ陳列された商品を眺めるだけではありません。
たとえばアパレルであれば、気に入ったアイテムをそのままARアプリによって自分の身体に合わせてみることも可能なサービスがあります。
また、サービスによってはそのままECサイトのような形でアイテムを購入でき、全てをインターネット経由で完結させることが可能です。
こうして最新技術を組み合わせることで、これまでには決して提供できなかったサービスを生み出すことに成功しつつあります。
VR業界の今後を考えるにあたっては、2020年に携帯キャリア各社でサービスが始動した「5G」の存在が無視できません。
5Gとは第5世代移動通信システム「5th Generation」の略称であり、容量・速度・接続の継続性のいずれもこれまでの通信システムを大幅に上回るシステムです。
5Gの導入によってVRの配信はスムーズになり、生配信時にはタイムラグが低減されるなどの好影響が期待できるでしょう。
結果としてVR体験はよりリアルで没入感が高いものとなり、市場規模の拡大にも好影響を及ぼすことが見込まれると言えるのではないでしょうか。
VRとは、デバイス上に映し出された仮想空間内に、あたかも自分達が存在しているかのようにリアルな世界を構築する技術のことです。
VRの活用範囲は「toC」「toB」を問わず拡大しており、今後飛躍的に市場規模を広げていくことが予想されるでしょう。
さらに5Gの登場によって市場規模の拡大は加速することが予想され、これまでには体験できなかった様々なサービス・コンテンツを実現していくことが期待されます。
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