公開日:2021.11.18
更新日:2025.03.24
「R&Dエンジニア」という言葉を聞いたことがあっても、意味や仕事内容について明確に理解できていないという人は多いかと思います。
この記事ではR&Dエンジニアについて知りたいビジネスパーソン向けに、R&Dエンジニアについて解説しています。
読めばR&Dエンジニアの概要を理解できるでしょう。
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<目次>
1.R&Dとは
2.R&Dの部署がよくある業界
製造業界
IT業界
3.R&D内でのエンジニアの仕事
AIやIoTなどの先端技術の動向調査
先端技術の実証実験
4.R&Dエンジニアで求められるスキル
何らかのシステム開発の経験
AIやIoTなどの先端技術に関する知見
5.R&Dに向いている人の特徴
新しい技術に対する興味関心がある人
技術だけではなく新規ビジネスに興味関心がある人
6.まとめ
R&Dは「Research and Development」の略で「研究開発」を意味します。
また、自社の事業領域に関連する科学分野の研究・新技術の開発や既存技術の改良・新規製品開発などを行う業務や部門をR&Dと呼ぶこともあります。
例えばメーカーなどの研究所や製品開発部門はR&Dです。
企業はR&Dに投資を行うことで、製品やサービスへの新技術の応用やコスト削減を実現し、競合他社よりも優位に立てます。
また新しく生み出された技術や方式について特許を取得することで、他社が使用できないように防衛することや、使用を許諾し、特許使用料を得ることが可能です。
総務省は2020年の報道資料「我が国の企業の研究費と売上高」において直近10年間で企業の研究費はおおむね増加傾向で推移しており、研究を実施している企業の売上高は研究費と同様に増加傾向があり、研究費と売上高には高い相関があるとしています。
なおR&Dは研究職と開発職に大きく分けられます。
研究職は基礎研究や応用研究を行います。
基礎研究は5年・10年先の実用化を目指し、研究を行う仕事です。今すぐ利益になるかより、先進的な知識や技術を追求します。
基礎研究で発見した知識や技術の製品化が可能なのか、既存の製品にどのように活用できるかを研究するのが応用研究です。
開発職には商品開発・技術開発・研究開発があります。商品開発は企画開発部門が描いた商品イメージを実現するために、商品開発を行うのが仕事です。
技術開発は商品開発・製造に活かせる技術やその効率性などを考察します。
研究開発は研究職によってもたらされた研究結果や新技術などを利用し、市場ニーズに合った製品を生み出す仕事です。
製造業界とIT業界にはR&Dの部署が置かれることが多いです。
■R&Dの部署がよくある業界
・製造業界
・IT業界
製造業界では、R&Dが新技術を用いた商品の開発を行います。
自動運転や人工知能、高性能な新素材など、画期的な技術を用いた商品の開発に、R&Dは欠かせません。
製造業にとってR&Dは競争力を維持し向上するために必要な血液のようなものです。
ただ研究開発と言っても新しい技術を常に生み出せるわけではありません。
既存の技術を組み合わせて、より優れた商品やサービスを生み出すのも研究開発の仕事です。
製造業においては、どこかの会社が新素材を開発後に、その新素材を用いた新製品を生み出すのは珍しくありません。
IT業界の場合、商品はもちろんそれを支える技術・サービスなど、多種多様なものをR&Dにより生み出しています。
パソコンなどのハードウェアやソフトウェア、新しいプログラミング言語などがIT業界の研究開発で生み出されました。
IT業界の研究開発は製造業界と比較して多種多様であり、同じ開発者のニーズを取り入れた研究開発を行うのが特徴です。
R&D内のエンジニアは、新しい技術や価値を作り出す職業です。
開発するサービスやプロダクトはハードウェアからソフトウェア、言語、インターフェースまで様々で、医療機器や自動車などの分野で最新のIT開発に携わっています。
R&D内でのエンジニアの主な仕事を紹介します。
■R&D内でのエンジニアの仕事
・AIやIoTなどの先端技術の動向調査
・先端技術の実証実験
AIやIoTなどの先端技術の動向調査は、R&D内でのエンジニアの仕事の1つです。
今の技術進歩のスピードは非常に早いです。
例えば今年から5Gの本格的なサービスが開始された裏では、既に6Gの開発が始まっています。
競合他社に遅れを取らず、製品やサービスへの新技術の応用により優位に立つためには、動向調査を行い、常に時代の最先端を見据えなければなりません。
先端技術の実証実験もR&Dエンジニアの仕事の1つです。
実証実験とは新開発の製品・技術などを、実際に使用される場面を想定し、実用化に向けての問題点を検証することを指します。
R&Dは企業の成長に重要な職業のため、開発のスピード感や新技術への理解力、利益を見通す経営者視点などが求められます。
ここではR&Dエンジニアで求められる主な2つのスキルを紹介します。
■R&Dエンジニアで求められるスキル
・何らかのシステム開発の経験
・AIやIoTなどの先端技術に関する知見
R&Dエンジニアには、システム開発の経験が求められます。
システム開発は家電製品や通信機器などの電子機器を制御するためのシステムを構築したり、各種企業の業務の仕組みをシステム化することです。
システム開発を担当する職種には、上級と呼ばれる概要設計・要件定義・基本設計を担当するシステムエンジニアと、詳細設計・プログラミング・テスト・導入支援などを担当するプログラマーの2種類があります。
システムエンジニアやプログラマーの経験があれば、R&Dエンジニアへの転職に役立つでしょう。
AIやIoTなどの先端技術を活用する企業が増えており、活用済みの企業は成果が有ったとしています。
しかし、AIやIoTなどの先端技術を活用したくてもできないという企業も少なくありません。
AIやIoTなどの先端技術に関する知見があれば、R&Dエンジニアとして重宝されるでしょう。
R&Dに向いている人の2つの特徴を紹介していきます。
新しい技術に対する興味関心がある人はR&Dに向いています。
R&Dでは自社の事業領域に関連する科学分野の研究・新技術の開発を行います。
企業での研究は将来的に利益を得るための先行投資として行われるため、長期間にわたる場合が多いです。
計画を立てた上で実験を行い、結果を考察した上で修正を加えて新たな計画を立てることを繰り返さなければなりません。
そのため、すぐに結果に結びつかなくても、諦めずに研究に取り組む必要があります。
新しい技術に対する興味関心がある人であれば、粘り強く研究に取り組めるでしょう。
技術だけではなく新規ビジネスに興味関心がある人がより望ましいです。
どれほど優れた技術を研究開発しても、市場ニーズを無視し、競合他社に抜かれてしまえば意味がありません。
長期的に見て、どのような技術が企業の成長に貢献するかなど、経営戦略の視点も必要とされます。
新規ビジネスに興味がある人であれば、経営戦略の視点からR&Dを進められるでしょう。
R&Dは研究開発や、研究開発を行う部門を指します。
総務省の発表によれば、企業の研究費は増加傾向があり、研究費と売上高には高い相関があります。
近年のAIやIoTなどの先端技術の発展に伴い今後さらにR&Dエンジニアの需要が高まることが予想されます。
AIやIoTの知見を広げておけば、R&Dエンジニアとして転職するのに役立つでしょう。
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