公開日:2021.07.08
更新日:2025.03.24
最新のIT業界について知りたい方に向けて、最新の代表的なIT技術とIT技術の促進における課題、今後必要とされるIT技術のスキルを解説していきます。
本記事を読めば、最新のIT技術を取り巻く環境について理解できるでしょう。
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<目次>
1.最新のIT技術とは
DX
AI・ビッグデータ
AR・VR
5G
X-Tech
2.IT技術の促進における課題
エンジニアの人材不足
エンジニアの長時間労働
3.今後必要とされるIT技術のスキル
セキュリティ
IoT
AI
4.まとめ
最新のIT技術の中でも代表的な5つのIT技術を紹介していきます。
デジタルトランスフォーメーション(DX)の広義の意味は「デジタル技術が浸透することで、生活のあらゆる面で引き起こす良い影響を与える変化」です。
広い概念であり、社会全体の変化を捉えています。
経済産業省が公開しているガイドラインでは、以下のように定義されています。
「企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や 社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務その ものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること」
例えば、ZOZOTOWNの「ZOZOスーツ」はDXの例です。
ZOZOスーツにより、ECサイトでも自身のサイズに合った商品を購入可能になりました。
AIは「Artificial Intelligence」の略です。
「学習・推論・判断といった人間の知能を持つ機能を備えたコンピュータシステムを指します。
単純な計算ではなく、人間の脳のような創造的なアウトプットが可能です。
AIという言葉が生まれたのは1960年代と古いですが、当時の技術力では一般的なサービスに活用可能なほど、複雑な処理を行うのは現実的ではありませんでした。
しかしディープラーニングとビッグデータの収集が可能になったことにより、近年発展しています。
なおビッグデータは様々な形をし、様々な性格を持った、様々な種類のデータを指します。
企業向け情報システムメーカーのマーケティング用語であり、明確な定義はありませんが、次の3つの重要な要素からなります。
1:データの量(Volume)
2:データの種類(Variety)
3:データの発生頻度・更新頻度(Velocity)
ARは「拡張現実感(Argumented Reality)」の略です。
実際の景色や地形、感覚などにコンピュータを使ってさらに情報を加える技術を指します。
例えばiPhoneなどのモバイルデバイスでGPSにより場所を認識し、カメラに映った映像に「ここにレストランがあります」といった情報を表示したりする仕組みです。
VRは「仮想現実(Virtual Reality)」の略です。
コンピュータの中に現実を模した世界や独自の世界を構築する箱庭のようなものを指します。
仮想現実には「表面的には現実ではないが、本質的には現実」という意味が含まれます。VRによって限りなく実体験に近い体験を得ることが可能です。
5Gは第5世代移動通信システムを表します。
光や電波の周波数の変化を示す電磁スペクトルの高周波数帯で動作するのが特徴です。
5Gは携帯電話だけではなく、様々な機会や物、デバイスの接続性についても、向上させるメリットがあるとされます。
5Gは通信速度の速さも期待されており、4Gモバイルネットワークの通信速度は100Mbpsですが、5Gの最高速度は1秒あたり1〜10Gbpsに達するとされています。
データの送信の前に生じる遅れは約1ミリ秒に短縮され、長編映画をダウンロードする場合、4Gでは約8分かかりますが、5Gでは5秒でダウンロードで可能です。
X-Techはここまで紹介してきたAIやビッグデータ、IoTといった先進的なテクノロジーと既存の業界のビジネスを結びつけ、新たなサービスを生み出す取り組みや、その結果生まれた新たな製品やサービスを指します。
具体的には既存の金融サービスとテクノロジーを結びつけたFinTechや農業分野におけるAgriTech、法律分野のLegalTech、広告分野のAdTech、教育分野にテクノロジーを活用するEdTechなどです。
IT技術はAIなどをはじめとして、急速に発展中です。
しかし国内にはIT技術の促進における課題が残っています。
代表的なIT技術の促進における課題を紹介していきます。
2019年の経済産業省の調査によれば、2030年にはIT人材の不足数が最大(高位シナリオ)で約79万人になるという資産がでています。
また2018年時点での経済成長に伴うIT需要の伸びを基準とした中位シナリオで約45万人、低位シナリオで約16万人の人材が不足する見込みです。
IT業界の中でも急成長しているAI関連やネットワークエンジニアやクラウドエンジニアといったインフラ関連、スマートフォン関連などの分野ではIT人材の中でも特にエンジニア不足が見込まれます。
ITエンジニア不足への対策として、企業では採用年齢の引き上げや待遇改善を打ち出し、政府は2020年度から小学校からのプログラミング教育の必修化などの対策を行っています。
DODAが実施した全80業種・95職種別の残業調査時間に関する調査によれば、SEやプログラマといったITエンジニアの平均残業時間は27時間となっています。
社内SEの平均残業時間13.9時間と比較すると、約2倍の平均残業時間です。
ITエンジニアは社内で業務が完結する仕事ではなく、クライアントとの折衝があるため、残業時間が長くなる傾向があります。
今後必要とされるIT技術のスキルについて解説していきます。
セキュリティ関連のスキルは今度必要とされるIT技術のスキルの代表例です。
5Gの導入やIoTにより、様々なものがインターネットに繋がる時代になりました。
スマホ1台でなんでもでき、自動運転が実現する時代が近づいています。
そこでインターネットとつながるモノや情報を安全に守るために重要な役割を担うのが情報セキュリティ技術や暗号化技術です。
「セキュリティマネジメントスペシャリスト」や「ブロックチェーン技能検定」などのセキュリティ関連の資格が重宝されるでしょう。
また資格等を電子的に証明し、スキル等を見える化・共有可能な「デジタルバッジ」が普及しはじめています。
独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が公表した「Reスキル・人材流動の実態調査及び促進策検討」によれば、先端IT従事者のうち、48%がIoTに関する知識やスキルが求められる業務を担当していると回答しています。
「データサイエンス」「AI・人工知能」「デジタルビジネス/X-Tech」などの9つの分野の中で最も割合が高いのがIoTです。
AIスキルは今後必要とされるスキルです。
AI等の技術を扱う先端IT従事者は先端IT非従事者と比較し、3倍の時間と費用をかけて技術を学習しているとされており、人材が不足しています。
米国等の海外ではAIやデータサイエンス等に関する高いスキルを持つデジタル人材の採用の際に、高額の報酬水準を提示するケースが増えています。
この流れを受けて、日本でも優秀なデジタル人材の新卒・中途採用時に通常よりも高い報酬水準を提示するケースが見られるようになりました。
本記事では最新のIT技術について説明したうえで、今後必要とされるIT技術について紹介してきました。
近年はDXやAI・ビッグデータ、AR・VRなど様々な技術が発展しています。
国内はIT人材不足が深刻です。今後必要とされるセキュリティやIoT、AIなどのスキルを磨くことで、多くの企業から求められるIT人材となれるでしょう。
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