CGエンジニア検定とは?合格率や難易度など検定試験の詳細やおすすめ参考書を解説

資格

公開日:2022.03.15

更新日:2025.03.24

CGエンジニア検定とは、CG分野の設計や開発を行うエンジニア・プログラマーのスキルや知識を適正に評価する検定試験です。

本記事ではCGエンジニア検定について以下の点を詳しく解説します。


CGエンジニア検定とは何かについて
CGエンジニア検定の詳細について
CGエンジニア検定の資格取得のメリット・デメリットについて
CGエンジニア検定合格のためのおすすめの参考書について


CGエンジニア検定を現在勉強している/今後勉強する予定の方はぜひご一読ください。

<目次>
1.CGエンジニア検定とは
2.CGエンジニア検定試験
CGエンジニア検定の詳細
CGエンジニア検定の出題範囲
・CGエンジニア検定ベーシック
・CGエンジニア検定エキスパート
CGエンジニア検定の応募者数・合格率・難易度
CGエンジニア検定の申し込み手順
CGエンジニア検定の有効期限
CGエンジニア検定の勉強時間
3.CGエンジニア検定の資格取得のメリット
CGスキルや知識が身に付く
ITやWeb系企業の転職・就職に活用できる
資格手当や報奨金を貰える可能性がある
4.CGエンジニア検定の資格取得のデメリット
勉強時間を確保する必要がある
資格が役立たない場合もあり得る
5.CGエンジニア検定合格のためのおすすめの参考書
おすすめ参考書①:コンピュータグラフィックス [改訂新版]
おすすめ参考書②:ビジュアル情報処理-CG・画像処理入門-[改訂新版]
おすすめ参考書③:CGエンジニア検定エキスパート公式問題集
公式サイトの過去問も解こう
6.CGクリエイター検定にも挑戦してみよう
7.まとめ

 

 

 

1.CGエンジニア検定とは


CGエンジニア検定とは関連画像
CGエンジニア検定とは関連画像

 

CGエンジニア検定とは、CG分野の設計や開発を行うエンジニア・プログラマーのスキルや知識を適正に評価する検定試験です

主にアニメーションや映像、ゲーム、VR、ARアプリなどのソフトウェアの開発やカスタマイズ、システム開発を行うためのスキルや知識を測定します。

 

なお資格区分はベーシックとエキスパートの2種類に分かれ、試験は前期・後期と年2回実施されます。

 

ベーシック

エキスパート

CG技術に関する基本理解とプログラミングスキルを測る検定試験

CG技術に関する専門理解とソフトウェアやハードウェア、システムの開発に知識を応用するスキルを測る検定試験

 

【こんな職種におすすめ!】

CGプログラマー
ゲームプログラマー
ソフトウェアエンジニア
CADエンジニア
テクニカルディレクター

 

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2.CGエンジニア検定試験


CGエンジニア検定とは関連画像
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ここからはCGエンジニア検定試験の詳細について見ていきます。

 

 

CGエンジニア検定の詳細

今回は令和4年度のCGエンジニア検定試験の詳細について記載します。

なおCGエンジニア検定ベーシックとエキスパートは同日に併願受験可能です。

 

 

ベーシック

エキスパート

試験名

CGエンジニア検定

試験会場

17都道府県で実施予定
※詳細はこちら

試験日(令和4年度)

前期
2022年7月10日(申込受付:2022年4月1日~6月3日)

後期
2022年11月27日(申込受付:2022年9月1日~10月21日)

試験時間(単願)

60分

80分

出題形式

マークシート

問題数

10問

合格基準

70点(100点満点)
※難易度により多少変動あり

受験料(税込)

5,600円

6,700円

受験資格

学歴、年齢など特に制限なし


 

CGエンジニア検定の出題範囲

ここでは、CGエンジニア検定の出題範囲についてレベル別に解説します。

 

 

・CGエンジニア検定ベーシック

ディジタルカメラモデル
画像の濃淡変換とフィルタリング処理
モデリング
レンダリング
アニメーション
システムと規格
関連知識(知覚・知的財産権と情報セキュリティ・ビジュアル情報処理の歴史と応用)
 など

(引用:https://www.cgarts.or.jp/kentei/about/cg_engineer/third.html)

 

 

・CGエンジニア検定エキスパート

CGとディジタルカメラモデル
座標変換とパイプライン
モデリング
レンダリング
アニメーション
画像処理
視覚に訴えるグラフィックス
CGシステム
知的財産権
関連知識(知覚・CG歴史)

 など

(引用:https://www.cgarts.or.jp/kentei/about/cg_engineer/second.html)

 

 

CGエンジニア検定の応募者数・合格率・難易度

ここでは、CGエンジニア検定の応募者数・合格率・難易度について見ていきます。

CG-ARTS(公式)が掲載する「統計情報」を基に、平成29年〜令和3年までの過去5年間におけるCGエンジニア検定の応募者数・合格率について調べてみました。

 

前期・後期と試験は2回実施されていますが、以下表は合算した数値を記載しています。

 

【CGエンジニア検定 推移表】

年度

ベーシック

エキスパート

応募者数(人) 合格率 (%)

応募者数(人)

合格率 (%)

2017年度

1,639 61.4 745

42.5

2018年度

1,653 64.1 803

37.3

2019年度

2,218 61.4 1,102

31.8

2020年度

2,051 65.5 677

36.3

2021年度

2,784 61.3 1,529

32.8​​

平均

2,074 62.7 971

36.1

(参照:https://www.cgarts.or.jp/kentei/result/passing.html)

※2020年度は※新型コロナウイルスの影響から1回のみの開催

 

過去5年間におけるCGエンジニア検定の平均合格率は、ベーシックが62.7%、エキスパートが36.1%という結果になりました。

また以下はCG-ARTSが実施する検定試験と過去5年間における平均合格率を算出・比較した表です。

 

試験名

平均合格率(%)

ベーシック

エキスパート

CGクリエイター検定

64.2

22.7

Webデザイナー検定

65.6

41.8

CGエンジニア検定

62.7

36.1

画像処理エンジニア検定

66.9

34.6

マルチメディア検定

67.4

27.7

(参照:https://www.cgarts.or.jp/kentei/result/passing.html)

 

上記の表を見比べると、ベーシックレベルではあまり合格率に差がないように思えます。

 

しかし、エキスパートレベルになると合格率に差ができ始め、5つの検定試験のうちCGエンジニア検定は上から2番目に合格率が高いという結果になりました。

合格率が比較的高い検定試験ということは、難易度も比較的難しくないという推測ができます。

 

しかし、上記のデータはあくまで目安です。

合格率が比較的高いからという理由で油断しないようにしましょう。

 

 

CGエンジニア検定の申し込み手順

CGエンジニア検定は前期・後期試験と毎年2回実施されています。

 

ここでは参考までに2022年度の受験申し込みから合格発表までの流れについて記述します。

 

1.受験申込
※個人・団体問わず、公式サイトからお申し込みください。
 

2.受験料の支払い
※申し込み受付期間
前期:2022年4月1日~6月3日
後期:2022年9月1日~10月21日
 

3.受験票の送付
※検定日の約10日前に送付予定
 

4.検定日
前期:7月10日
後期:11月27日
 

5.合否発表(検定日から約30日後にCGーARTSのWebサイトにて公開予定)
 

6.合否結果通知及び合格証の発送(検定日から約60日後)

(参考:https://www.cgarts.or.jp/kentei/img/annai.pdf)

 

 

CGエンジニア検定の有効期限

CGエンジニア検定の有効期限はありません。

 

 

CGエンジニア検定の勉強時間

先ほど算出したCGエンジニア検定試験の合格率(ベーシックが62.7%、エキスパートが36.1%)とCG-ARTSが実施する他の検定試験の過去5年間における平均合格率を比較した表を見ると、CGエンジニア検定試験に合格することは比較的難しくないという推測ができます。

ベーシックが最低30〜50時間、エキスパートはある程度ベーシックのスキルや知識を保有した状態から40〜60時間が目安です。

 

しかし、各々が持つ知識や学習効率などによって合格に必要な勉強時間は異なります。

上記の勉強時間はあくまで目安として考えておきましょう。

 

 

 

3.CGエンジニア検定の資格取得のメリット


CGエンジニア検定とは関連画像
CGエンジニア検定とは関連画像

 

ここでは、CGエンジニア検定の資格取得のメリットについて3点解説します。

 

 

CGスキルや知識が身に付く

CGエンジニア検定の資格を取得すると、多くのCGスキルや知識が身に付きます。

例えば、以下のような知識が身に付きます。

 

CGソフトを扱うスキル
ビジュアル情報処理とディジタルカメラモデル
座標変換(2次元・3次元変換や投影、パイプラインなど)
CG理論(モデリングやレンダリング、アニメーションなど)
画像処理(基礎的な画像処理や編集、濃淡変換など)
CGシステム(ソフトウェアや入出力装置など)

 

近年ではARやVR、メタバースなど様々な分野でCGが活用されているので、そちらの分野に将来的に携わりたい方などは、資格を取得し知識を身につけても良いでしょう。

 

 

ITやWeb系企業の転職・就職に活用できる

CGエンジニア検定の資格を取得すると、ITやWeb系企業の転職・就職に活用できます。

CGエンジニアの資格を保有すれば、CGに関する高度なスキルと知識を客観的に明示できるため、ITやWeb系企業の転職・就職を有利に進めることができます。

 

特に映像制作会社やゲーム制作会社などの業界でエンジニア・プログラマーとして活躍したい場合は取得したい資格と言えるでしょう。

 

 

資格手当や報奨金を貰える可能性がある

CGエンジニア検定の資格を取得すると、企業や団体によっては資格手当や報奨金が貰える可能性があります。

以下は、CGエンジニア検定に合格した際の報奨金について公式に明示している企業・大学です。

 

株式会社アイクルー:1,000円
松山大学:30,000円

 

上記は一例であり、所属する企業や団体ごとに金額は異なるため、気になる場合は各企業や団体の公式ホームページを確認しましょう。

 

なお公式が発表しているCG-ARTSの教育内容を推奨する企業一覧はこちらです。

 

 

 

4.CGエンジニア検定の資格取得のデメリット


CGエンジニア検定とは関連画像
CGエンジニア検定とは関連画像

 

ここでは、CGエンジニア検定の資格取得のデメリットについて2点解説します。

 

 

勉強時間を確保する必要がある

CGエンジニア検定の資格を取得するには、勉強時間を確保する必要があります。

先ほども解説しましたが、CGエンジニア検定の合格率はベーシックが62.7%、エキスパートが36.1%で、試験合格は比較的難しくないという推測ができます。

 

しかし、各々が持つスキルやノウハウによって合格に必要な勉強時間は異なります。

そのため、ある程度余裕を持った勉強時間の確保が必要です。

 

ベーシック試験の合格には最低30〜50時間、エキスパート試験の合格にはある程度ベーシックのスキルや知識を保有した状態から40〜60時間の勉強時間が必要でしょう。

 

 

資格が役立たない場合もあり得る

CGエンジニア検定の資格を取得しても、資格が役立たない可能性があります。

理由はCGエンジニアに必要なのは、あくまで完成した制作物の質や高可読性のコーディング、トレンドを的確に捉える観察力などであるためです。

 

短期間で勉強し、マークシートで回答するタイプの民間資格ではCGエンジニア本来の開発スキルを証明するためではありません。

企業や団体によっては、あまり評価されない場合があるため、注意しましょう。

 

 

 

5.CGエンジニア検定合格のためのおすすめの参考書


CGエンジニア検定とは関連画像
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ここでは、CGエンジニア検定合格のためのおすすめの参考書について3冊ご紹介します。

 

 

おすすめ参考書①:コンピュータグラフィックス [改訂新版]

CGエンジニア検定とは関連画像
CGエンジニア検定とは関連画像

(出典:Amazon)

 

【本書のおすすめポイント】

CGのソフトウェア開発を行うための理論や手法が体系的に書かれているため、読みやすい
事例を用いながら画像生成の仕組みから最新研究のアルゴリズムまで記載されているため、内容が理解しやすい
フルカラー冊子のため、見やすい

 

 

おすすめ参考書②:ビジュアル情報処理-CG・画像処理入門-[改訂新版]

CGエンジニア検定とは関連画像
CGエンジニア検定とは関連画像

(出典:Amazon)

 

【本書のおすすめポイント】

改訂前は別々に扱われてきたCGと画像処理の基礎が一冊にまとめられている
豊富な図版や使いやすい傍注が掲載されているため、初心者でもわかりやすい
フルカラー冊子のため、見やすい

 

 

おすすめ参考書③:CGエンジニア検定エキスパート公式問題集

CGエンジニア検定とは関連画像
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(出典:Amazon)

 

【本書のおすすめポイント】

ベーシック試験3回分とエキスパート試験3回分が掲載された実践形式の問題集
過去問を分析した練習問題が多数掲載されているため、得点力に繋がりやすい
解説と解答が別冊のため、効率よく勉強しやすい

 

 

公式サイトの過去問も解こう

CGエンジニア検定試験に合格するには、必ず過去問を解きましょう。

過去問は、自分のスキルや知識の現状を点数として定量的に判断できます。

 

また間違えたポイントを分析することで足りない知識を補えたり、勉強すべき箇所が把握できます。

 

なお過去問は「公式サイト」に掲載されていますのでぜひ活用してみてください。

 

 

 

6.CGクリエイター検定にも挑戦してみよう


CGエンジニア検定とは関連画像
CGエンジニア検定とは関連画像

 

CGエンジニア検定と似た試験に、CGクリエイター検定という試験があります。

CGクリエイター検定とは、CG制作や映像制作などCGクリエイターとしてのスキルや知識を適正に評価する検定試験です。

 

主にデザインや2次元CGの基礎から、構図やカメラワークなどの映像制作の基本、モデリングやアニメーションなどの3次元CG制作の手法やワークフローなどのスキルや知識を測定します。

CGクリエイター検定試験もCGエンジニア検定試験同様、資格区分はベーシックとエキスパートの2種類あります。

 

ベーシック

エキスパート

2次元CGと3次元CG、デザインに関する基礎理解やCGの静止画制作に必要な知識を測定

3次元CG・映像制作に関する専門理解や3次元CGの映像制作に関する専門知識を応用するスキルを測定

 

CGクリエイター検定試験に合格すれば、映像制作に関するスキルや知識を客観的に証明できるため、将来映像制作会社への就職・転職を検討している方は、ぜひCGクリエイター検定試験にもチャレンジしましょう。

 

【こんな職種におすすめ!】

CGデザイナー
CGアニメーター
CGモデラ など

 

 

 

 

7.まとめ


今回は、CGエンジニア検定を現在勉強している/今後勉強する予定の方に向けて、CGエンジニア検定の概要や詳細、取得するメリット・デメリット、合格に向けたおすすめの参考書などについて詳しく解説しました。

 

CGエンジニア検定とは、CG分野の設計や開発を行うエンジニア・プログラマーのスキルや知識を適正に評価する検定試験です。

 

CGエンジニア検定の資格取得のメリットは、以下の3点
CGスキルや知識が身に付く
ITやWeb系企業の転職・就職に活用できる
資格手当や報奨金を貰える可能性がある

 

CGエンジニア検定の資格取得のデメリットは、以下の2点
勉強時間を確保する必要がある
資格が役立たない場合もあり得る

 

CGエンジニア検定に合格するためのおすすめの参考書は、以下の3選
コンピュータグラフィックス [改訂新版]
ビジュアル情報処理-CG・画像処理入門-[改訂新版]
CGエンジニア検定エキスパート公式問題集

※CGエンジニア検定に向けて勉強する際、必ず過去問を活用する

 

CGエンジニアはアニメやゲーム、映画など映像制作を売りにする幅広い業界・企業で活躍できる存在です。

将来的にCGを扱うエンジニアとして活躍したいと考える方は、ぜひCGエンジニア検定試験にチャレンジしましょう。

 

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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

執筆者:フリーランススタート編集部

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