公開日:2022.06.11
更新日:2025.03.24
ビジネス統計スペシャリストに興味があるが、どのような試験なのかよく分からないという方も多いでしょう。
その理由としてビジネス統計スペシャリストは新しく作られた試験であり、まだ情報が少ないためです。
本記事ではビジネス統計スペシャリストの詳細について解説します。
ビジネス統計スペシャリストの出題範囲や申し込み手順、難易度などについてまとめました。
本記事を読むことでビジネス統計スペシャリストがどのような試験なのか分かり、受験すべきか判断できるようになります。
ビジネス統計スペシャリストに興味のある方は参考にしてください。
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<目次>
1.ビジネス統計スペシャリストとは
ビジネス統計スペシャリストは需要ある?
2.ビジネス統計スペシャリスト試験概要
ビジネス統計スペシャリストの詳細
ビジネス統計スペシャリストの出題範囲
ビジネス統計スペシャリストの受験者数・合格率・難易度
ビジネス統計スペシャリストの申し込み手順
ビジネス統計スペシャリストの有効期限
ビジネス統計スペシャリストの勉強時間
3.ビジネス統計スペシャリストの資格って役に立つ?資格取得のメリットとは
統計やデータ分析スキルや知識が身に付く
IT/Webを含む企業の転職・就職に活用できる可能性がある
4.ビジネス統計スペシャリストの資格取得のデメリット
勉強時間を確保する必要がある
5.ビジネス統計スペシャリスト合格のためのおすすめの参考書や対策法
おすすめ参考書①:Excel で学ぶ ビジネスデータ分析の基礎 ビジネス統計スペシャリスト・エクセル分析ベーシック対応
おすすめ参考書②:Excel で学ぶ 実践ビジネスデータ分析 ビジネス統計スペシャリスト・エクセル分析スペシャリスト対応
サンプル問題や模擬テスト、映像講義などもやってみよう!
6.ビジネス統計スペシャリストと統計検定の違いとは
7.まとめ
ビジネス統計スペシャリストはデータ分析の実践力を確かめられる試験です。
株式会社オデッセイコミュニケーションズが2015年より運営しています。
具体的には、Excel操作によってデータの傾向を調べたり、分析結果をグラフとして出力したりするスキルを評価されます。
また、Excelの関数などを的確に使うための統計の知識も求められます。
ビジネス統計スペシャリストは、エンジニアだけでなく多くの方におすすめできる試験です。
なぜなら、ビジネスマンがプレゼン資料などを作成する際には、Excelを使って過去の業績や売上データなどを分析した結果を掲載することが多いためです。
ビジネス統計スペシャリストは基礎レベルの「エクセル分析ベーシック」と上位レベルの「エクセル分析スペシャリスト」の2種類に分かれています。
ベーシックでは、Excelのグラフ機能や関数を利用して、ビジネスデータの基本的な分析ができるかが問われます。
スペシャリストでは、Excelの細かい機能も含めて活用し、確率分布や標本分布などの統計分析理論も駆使しつつビジネスデータを分析できる実践力が問われます。
ビジネス統計スペシャリストの需要はあります。
ビジネス統計スペシャリストは新しく誕生した試験のため、現時点では知名度が低く、採用においてビジネス統計スペシャリストを重要視する企業は少ないです。
ただ、ビジネス統計スペシャリストは現在受験者数を伸ばしており、知名度も比例して上がっているため、今後評価が高まっていく可能性はあるでしょう。
また、転職に直結しなくても、ビジネス統計スペシャリストを通じて、Excelを使ったデータ分析スキルを得られることには大きな意味があります。
Excelは社会人の基礎スキルとも呼べるものであり、エンジニアだけでなく営業職や事務職など多くの職種で中心に扱われているアプリだからです。
また、データアナリストやデータサイエンティストといった職種を目指す際の入り口としても、ビジネス統計スペシャリストは活用できるでしょう。
ビジネス統計スペシャリストの詳細についてまとめました。
ビジネス統計スペシャリストに関する以下の事項について解説しています。
・ビジネス統計スペシャリストの詳細
・ビジネス統計スペシャリストの出題範囲
・ビジネス統計スペシャリストの受験者数・合格率・難易度
・ビジネス統計スペシャリストの申し込み手順
・ビジネス統計スペシャリストの有効期限
・ビジネス統計スペシャリストの勉強時間
ここで解説している情報はビジネス統計スペシャリストの公式サイトを参考にしています。
ビジネス統計スペシャリストの詳細についてまとめました。
レベル |
エクセル分析ベーシック(基礎レベル) |
エクセル分析スペシャリスト(上級レベル) |
試験会場 |
全国もしくはOdyssey CBT+(在宅テスト)*1 ※試験会場はこちらから探せます。 |
|
試験日時 |
試験会場ごとに設定 | |
試験時間 |
60分 | |
出題形式 |
択一問題、穴埋め問題 ※Excelを実際に操作して解答する操作問題あり |
選択問題、穴埋め問題 |
問題数 |
40問前後 |
30問 |
Excelバージョン |
試験会場により異なる。バージョンの指定は不可 ※Excel操作問題に関して詳しくは操作編の画面解説とExcelバージョンによる違いを解説した資料を参考 |
|
合格基準 |
700点(1000点満点) | |
受験料 |
一般価格:6,600円(税込) 割引価格:4,400円(税込 |
一般価格:10,780円(税込) |
受験資格 |
なし | |
試験結果 |
試験終了直後に判定 ※試験終了後「試験結果レポート」がもらえる |
*1 Odyssey CBT+(在宅テスト)とは、試験会場に出向くことなく、自宅のパソコンから「ビジネス統計スペシャリスト」をご受験いただけるシステムです。
試験実施には、カメラとマイクのあるパソコンに『Odyssey CBT+』という試験ソフトウェアのインストールが必要ですが、自宅や会社の会議室などあらゆる場所で受験可能です。
詳細はこちらから確認できます。
ビジネス統計スペシャリストの出題範囲を公式サイトより引用します。
エクセル分析ベーシック(基礎レベル)の試験範囲は以下です。
大分類 |
中分類 |
ビジネスデータ把握力 |
・平均 |
ビジネス課題発見力 |
・外れ値の検出 |
ビジネス仮説検証力 |
・集計 |
(引用:https://stat.odyssey-com.co.jp/outline/excel-basic.html#kamoku2)
エクセル分析スペシャリスト(上級レベル)の出題範囲は以下です。
大分類 |
中分類 |
1.ビジネスデータ把握力 |
・分析データの理解 |
2.ビジネスデータ仮説検証力 |
・仮説の検定(1) |
3.ビジネス課題発見・予測力 |
・回帰分析の応用(1) |
(引用:https://stat.odyssey-com.co.jp/outline/excel-sp.html#kamoku2)
ビジネス統計スペシャリストの受験者数・合格率・難易度は非公開となっています。
受験者数は2020年1月~5月までの受験者数が前年同時期比200%を超えていることを考慮すると、現状も増加傾向の可能性があると予想できます。
難易度について、ビジネス統計スペシャリストを実際に受験した方の口コミなどを見る限り、難易度は若干高めであると推測されます。
ビジネス統計スペシャリストと似た試験に統計検定があります。
統計検定はビジネスにおいて適切に統計の活用ができるかが問われる試験です。
2021年の統計検定の合格率は準1級が23.6%、2級が34.1%、3級が75.6%、4級が72.8%となっています。
口コミを見る限りビジネス統計スペシャリストの難易度は、統計検定の2〜3級程度である可能性があります。
ただし、統計検定とは違い、ビジネス統計スペシャリストではExcelを用いた実践的な分析スキルが要求されます。
ビジネス統計スペシャリストでは試験内で実際にExcelの関数などを使い、制限時間内に図表の作成などを行わなくてはいけません。
そのため、統計検定に合格し統計学の知識を身につけた方でも、ビジネス統計スペシャリストには合格できない可能性もあり注意が必要です。
ビジネス統計スペシャリストの申し込み手順を紹介します。
ビジネス統計スペシャリストを受験するには、Odyssey IDの登録が必要です。
また、受験する際は「試験当日について」の項目を必ず確認し、当日の持ち物などを忘れないようにしましょう。
試験結果は、試験終了直後「試験結果レポート」にて知ることができます。
合格した場合、受験から2~4週間後にオープンバッジが発行されます。
オープンバッジはEメールの署名欄に付けたり、SNSやブログで公開したりできます。
ビジネス統計スペシャリストの有効期限はありません。
ただし、同じく統計関連の試験である統計検定には試験合格の有効期限(10年)があるので知っておきましょう。
ビジネス統計スペシャリストの勉強時間の目安は50〜60時間程度です。
公式テキストおよび模擬テストの問題を繰り返し解き完璧にするには、これぐらいの勉強時間が必要となるでしょう。
ただし、統計知識がまったくない方やExcelをほとんど使ったことがない方の場合、さらに勉強時間が必要な場合もあります。
ビジネス統計スペシャリストに申し込む前に、公式サイトに掲載されているサンプル問題を解いてみて、どの程度の難易度なのか確認してみしょう。
ビジネス統計スペシャリストの資格取得のメリットは次の2つです。
・統計やデータ分析スキルや知識が身に付く
・IT/Webを含む企業の転職・就職に活用できる可能性がある
1つ1つのメリットについて詳しく解説していきます。
ビジネス統計スペシャリストを受けることで、統計やデータ分析スキルや知識が身につきます。
統計やデータ分析は、ビジネスにおいて必要不可欠なスキルです。
たとえば、同じデータを見ても、分析力のある人はさまざまな視点からデータを見ることができ、他の方とは違う結論を導き出すことが可能です。
また、Excelを使ったデータ分析ができるようになれば、プレゼン資料を作成する際もデータを分かりやすく図表で表すことができます。
その結果、プレゼンとしての説得力が増し、自分が発案した企画が通り、出世や昇格のチャンスが増えることに繋がる可能性もあるでしょう。
このように、統計やデータ分析スキルを身につけることには数多くのメリットがあります。
ビジネス統計スペシャリストに合格することで、IT/Webを含む企業の転職・就職に活用できる可能性があります。
ビジネス統計スペシャリストは統計検定など他類似資格と比べて現状知名度が低く、採用担当者が試験を知らない可能性もあるため、合格したからといって選考通過や採用に直接結びつくとは限りません。
そこで、面接でビジネス統計スペシャリストのメリットを自分で説明し、採用担当者を納得させることが肝心です。
たとえば、試験を通じて「どのようなスキルを得たか」「そのスキルを実務でどのように活用できるか」などを具体的に話すことで、試験のメリットを説明します。
このようにして、ビジネス統計スペシャリストに合格したことを最大限活用できるようにしましょう。
ビジネス統計スペシャリストの資格取得のデメリットは次の1つです。
・勉強時間を確保する必要がある
ビジネス統計スペシャリストに合格するには、ある程度勉強時間を確保する必要があります。
あくまで目安ですが、合格するには50〜60時点程度の勉強が必要です。
それだけの勉強時間を試験日までに作れるか確認するために、勉強スケジュールをしっかり立てることが大切です。
ビジネス統計スペシャリストは新しくできた試験のため、参考書などもほとんど販売されておらず、どのように試験対策をすべきか分からない方も多いでしょう。
そこで、ビジネス統計スペシャリスト合格のためのおすすめの参考書や対策法を紹介します。
これらの参考書を購入したり対策法を実践したりするのが合格への近道です。
(出典:Amazon)
本書は基礎レベルのエクセル分析ベーシックに対応する公式テキストです。
ビジネス統計スペシャリストの対策本はほとんどないため、合格するにはほぼ必須と言っても良い参考書です。
本書ではビジネスの現場でデータをどのように活用すべきかや、Excelを使っての分析方法やグラフ描画方法など、基礎的な知識を分かりやすく解説しています。
「なぜビジネスマンにデータ分析スキルが必要なのか」に関しても解説しているため、目的意識を持って勉強に取り組むことが可能です。
(出典:Amazon)
本書は上級レベルのエクセル分析スペシャリストに対応する公式テキストです。
上記の参考書よりも1段階上のレベルの内容が解説されています。
本書ではデータ分析に必要な統計知識が詳しく解説されています。
また、実際のExcel操作方法も分かりやすく解説しており、実際にExcelを使ってデータ分析しながら、代表的な分析手法について学ぶことが可能です。
難解な統計用語も丁寧に説明が加えられているうえに、章の最後にこれまでのまとめが掲載されているため、しっかり理解しながら読み進めることができます。
本書もやはりビジネス統計スペシャリストの合格には必須と言えるでしょう。
公式テキストだけでなく、公式サイトに公開されているサンプル問題や模擬テスト、映像講義も活用すると良いでしょう。
サンプル問題を解くことで、実際の試験の雰囲気を知ることができます。
また、映像講義では動画内で実際にExcelを操作しながら解説してくれるため、初心者でも理解しやすくなっています。
ビジネス統計スペシャリストは現状過去問が公開されていません。
そのため、公式テキストやサンプル問題などで対策を取るようにしましょう。
ビジネス統計スペシャリストとよく似た試験に統計検定があります。
ただ、統計検定はどちらかというと統計に関する知識を問われるのに対して、ビジネス統計スペシャリストはExcelを使っての実践的な分析スキルがあるかを問われます。
ビジネス統計スペシャリストでは試験中にExcel操作を行う必要がありますが、統計検定ではマークシートでの選択問題や記述問題が中心となっています。
同じ統計関係の試験であっても、求められるスキルが異なるため注意が必要です。
データ分析に関する基礎知識を得たい方は、両方受験するのが良いでしょう。
両方受験することでデータ分析の知識と実践スキルを得ることができ、ビジネスの現場でもさらに活躍することが期待できます。
本記事ではビジネス統計スペシャリストについて解説しました。
ビジネス統計スペシャリストのメリット・デメリットや出題内容などがお分かりいただけたかと思います。
ビジネス統計スペシャリストは試験としての知名度は低いものの、実践的なデータ分析スキルを身につけられるという点で多くの方におすすめできます。
特に、これからデータ分析系のエンジニアを目指す方は、まずは基礎知識を得るためにビジネス統計スペシャリストを活用するのが良いでしょう。
ビジネス統計スペシャリストを受験する場合、公式テキストやサンプル問題などを中心に解くことで対策を取ると良いです。
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