2022.11.25
現在のエンジニアには、さまざまな種類の専門があります。
そしてその中でも今後注目したい職種の1つが、「サービスエンジニア」です。サービスえンジニアは多くのビジネスマンにとって身近で頼りになる存在であり、適正次第ではぜひとも目指して欲しい専門職の1つです。
そのため今回は、サービスエンジニアの仕事内容や求められるスキル、年収、そして将来性について解説します。
特に、以下の人にはこの記事をご一読していただきたいです。
・サービスエンジニアの定義を検索している方
・サービスエンジニアの仕事内容に興味がある方
・サービスエンジニアに求められるスキルについて知りたい方
・サービスエンジニアの将来性について気になっている方
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<目次>
1.サービスエンジニアの仕事内容
機械製品の保守・メンテナンスが仕事
仕事は不規則なことが多い
お客様と直接触れ合う仕事
クライアントからの問い合わせ対応
後輩の指導やシステムの管理を務めることも
2.サービスエンジニアに必要なスキル
PC・コピー機・空調設備などの機器に関する幅広いメンテナンススキル・知識
顧客の要望を理解するコミュニケーションスキル
3.サービスエンジニアの年収
4.サービスエンジニアの将来性
5.まとめ
この章では、サービスエンジニアの仕事内容についてお伝えします。
サービスエンジニアは機械製品の保守・メンテナンスに関するスペシャリストであり、お客さまと直接接しながら作業を進めることが一般的です。
サービスエンジニアは、機械製品の保守や修理、メンテナンスの全般を担う専門職です。
サービスエンジニアが取り扱う機械製品は、多岐にわたります。
たとえばパソコンや複合機をはじめとする身近な製品を始め、サーバー機器や医療機器などの扱いも守備範囲内です。
オフィスで使用されている機械製品に関しては、ほぼすべてを対象としていると言っても過言ではないでしょう。
サービスエンジニアは、クライアントのニーズに応じて客先に向かい、機械製品に関するさまざまな作業を行います。
以下の通り、サービスエンジニアに求められる範囲は多種多様です。
<サービスエンジニアが担当する作業の例>
・機器の導入に伴う設置や動線
・機器の保守点検
・部品交換や修理
・障害発生時の原因究明や復旧作業
原則として対応が求められる機械製品は自社製品であり、自社の機械製品に関しては非常に幅広い知識が求められます。
また、機械製品の保守性や堅牢性を高めるための提案なども業務の範囲です。
クライアントからの連絡がいつ来るかは分からず、平日日中に限らず夜間や土日祝日に連絡が来ることも十分に考えられます。
そうした意味では、サーバーエンジニアは体力が求められる仕事です。
また、平日だったとしても作業が想定以上に長引けば、夜間まで仕事がかかることもあります。
こうしたことから、サーバーエンジニアの仕事は労働時間が不規則になりやすいとも言えるでしょう。
客先で直接クライアントと接しながら作業をするため苦労も多い仕事ですが、その分感謝の言葉を直接もらえる仕事でもあります。
顧客との直接の接点が多いことは、サーバーエンジニアの仕事において大変なことでもあり、同時に魅力的な部分でもあります。
出向くことが多い客先では、クライアントとの信頼関係を気づけることもおおきな魅力です。
一般のクライアントは機械製品に詳しくないことが通常であり、トラブルが発生したらサービスエンジニアが頼りだと言えます。
専門家としての期待を受けて期待通りにトラブルを解決する喜びは、他の専門職ではなかなか味わえないでしょう。
その場でトラブルを解決できればベストでしょうが、実際にはすぐに復旧ができない場合もあります。
その場合でも原因を調査し、なるべく早く問題を解消することが重要です。
客先に向かわず、顧客からの問い合わせに電話やメールで対応することもあります。
ヘルプデスクやサポートデスクなどに在席し、顧客からの連絡に対応することも業務の1つです。
ただしクレームに対応しなければならないこともあり、結果として現場に向かう必要が出てくることも考えられるでしょう。
経験を積んだサービスエンジニアの中には、第一線である客先での作業を離れて、後輩の指導や管理を任される方もいます。
システム全体の保守・運用の管理を任される場合、幅広い業務範囲をカバーしなければなりません。
客先で直接クライアントと触れ合う機会は減ってしまいますが、求められるレベルは高まると考えられます。
管理しているエンジニアのフォローをすることも想定されるため、サービスエンジニアとしてのスキルや知識は高いものが要求されるでしょう。
この章では、サービスエンジニアに求められるスキルについてお伝えします。
サービスエンジニアには、機械製品に関する深く広い知識に加えて、顧客とのコミュニケーションスキルも求められます。
エンジニアとしての専門性の高さだけでなく、柔軟な対応力も求められる専門職です。
サービスエンジニアに求められるスキルとしてまず挙げられるのが、PCやコピー機、空調設備など幅広い機器に関する多種多様なメンテナンススキル・知識です。
サービスエンジニアが取り扱う機械製品は、担当する企業や案件によって大きく異なります。
そのため、幅広い案件での活躍を目指すのであれば、幅広い知識やスキルが必要になるでしょう。
ただし、製品に関する深い知識やスキルは、担当が決まった際や配属が決まった際に習得することが一般的です。
配属が決まった後、実際に現場に赴くまでには、ある程度の知識・スキルを習得していることが求められます。
そしてただ製品を修理・メンテナンスできるだけでなく、場合によってはクライアントに説明できるまでの理解をしておくことが必要です。
加えて、機械製品の定期点検を行うのであれば、部品やメンテナンスに関する知識だけでなく、再発防止をするための知見も必要でしょう。
また、特定の分野や製品に関する知識・スキルを身につけたら、それで十分という訳ではありません。
新製品が開発・リリースされれば、その修理やメンテナンスに対応できるように新たな知識・スキルを身につける必要があります。
製品のちょっとした仕様変更程度であれば、すぐに理解し実践できるでしょう。
しかし大きく使用が変更する場合には、ほとんど一から学ばなくてはならないこともあります。
特にIT関連の新しい分野の製品を扱うサービスエンジニアであれば、常に新しいことを学び続けることが必要です。
クライアントからすれば、機械製品に関するスキルや知識は、サービスエンジニアであれば当然持っているものだと認識されています。
取り扱う製品のジャンルがある程度決まっているのなら、日ごろからその分野について学ぶ姿勢は求められるでしょう。
そのため学ぶこと自体があまり好きではない人、学び続ける習慣がなかなか身につけられそうにない人では、サービスエンジニアの仕事は務まらないかもしれません。
サービスエンジニアに求められるスキルとしては、顧客の要望を理解するコミュニケーションスキルも欠かせません。
サービスエンジニアとしての業務の多くは、問い合わせ対応や訪問での直接対応などクライアントと直に接触するものだからです。
クライアントが問題だと考えていることを的確にヒアリングし、機械を修理・点検した後には分かりやすく説明することも求められます。
クライアントが訴えている症状と機械製品の状態から、どんな状況でどんな修理・対応が必要なのかを判断しなくてはなりません。
また、機械製品が呼称して困っているクライアントの中には、焦って気が立っている方もいます。
気が立っている方から必要な情報を引き出せるように話を聞きくことは、一般の方には決して簡単なことではありません。
対応を間違えれば、どんなに優秀なエンジニアだったとしてもクレームにつながってしまうことが考えられます。
相手の立場や気持ちも考慮しながら、コミュニケーションを取って任務を成功に導かなくてはなりません。
こうした状況でもしっかりとヒアリングを行い、エンジニアとしての仕事をこなせることが、サービスエンジニアとしての需要や評価につながると考えられます。
さらに、感じよく対応したり期限を守ったりといった行動も、クライアントに受け入れてもらい円滑なコミュニケーションをとるためには重要です。
トラブルの原因がエンジニアとしてのスキルではなく、対応不足や説明不足によることも決して少なくありません。
言葉遣いやビジネスマナーなど、広い意味での高いコミュニケーション能力を身につけなくてはサービスエンジニアとして評価されることは難しいと言えます。
上記のように考えると、サービスエンジニアは「エンジニア」としては非常に高いコミュニケーション能力が求められると言えるでしょう。
もしクライアントとのコミュニケーションがあまり得意ではない、一人で黙々と作業をしていたいと考えるのであれば、サービスエンジニアの業務には向かないかもしれません。
幅広いスキル・知識と高いレベルでのコミュニケーション能力が求められるサービスエンジニアの年収は、どの程度なのでしょうか。
サービスエンジニアの年収は、300万円〜700万円程度だとされています。
経験や年齢、業界によって、平均年収の幅が比較的広い職種だと言えます。
月収に置き換えると、25万円〜60万円程度です。
キャリアをスタートさせたばかりの頃は比較的簡単な現場を受け持つことが多く、20万円程度の月収からスタートすることが多いでしょう。
そしてキャリアを重ねていくにつれて複雑な機械製品の担当をする、管理業務も任されるなど業務レベルが挙がっていき、年収も30万円、40万円と挙がっていくイメージです。
ただし、サービスエンジニアとして活躍できる業界は幅広く、業界ごとに平均年収は異なると考えられます。
高い需要が見込める業界や高度な知識が求められる業界であれば、平均年収もその分高くなるでしょう。
たとえば、医療機器を扱うサービスエンジニアの平均年収は、サービスエンジニア全体の平均年収よりも100万円程度高いと考えられています。
医療機器は通常の製品と比較して責任問題が大きく、大変なことが多いからです。
新しい製品が次々と生み出されていく業界であることも、平均年収が高い要因になっています。
その他にも、高度な専門性が要求されたり、海外製品を扱うために語学力が求められるサービスエンジニアも、高収入を得る傾向があると考えられます。
また、サービスエンジニアとして高収入を得ている人の中には、残業手当や休日手当などを多く受け取っている人も多いと言えます。
深夜業務や休日出勤が求められることが、サービスエンジニアには多いためです。
体力的には大変な面もありますが、高収入を得るためにはこうした働き方も1つ選択肢になるでしょう。
さらに、大企業に所属しているサービスエンジニアや幅広い機械製品に対するスキル・知識を持っているエンジニアも、高収入を得られる傾向があります。
サービスエンジニアの需要は、将来に向けて益々高まっていくことが予想されます。
まず、現在の時点で、サービスエンジニアの市場は需要超過状態です。
日本ではさまざまな業界で幅広い機械製品が利用されており、最新の製品も続々開発されています。
しかしそれに対して日本国内では慢性的なエンジニア不足に陥っており、サービスエンジニアに関しても人手不足の状態です。
実際にサービスエンジニアの求人を出している企業は常にあり、中には人材不足から「未経験OK」としているケースも少なくありません。
そして、今後さらにさまざまな機械製品が開発・販売されていく限りは、サービスエンジニアの需要が下がることは考えにくいでしょう。
機械製品の修理やメンテナンスの需要は、今後増えていくことはあっても減っていくと考えるのは自然ではないと言えます。
また、近年ではAIの飛躍的な進歩により「今後ロボットが代行する職業」についての注目が高まっています。
しかし、サービスエンジニアに関しては、AIに仕事を奪われる心配はないと考えられるでしょう。
確かに機械製品の工事の一部をAI担うことは可能ですが、サービスエンジニアにはスキルや知識以外にも求められる能力が多々あるためです。
さらに、仮にサービスエンジニアの業務を代行できるロボットが誕生したとしても、そのロボットが故障した際に修理をするのはサービスエンジニアです。
加えて定期的なメンテナンスやその他に関しても、やはりサービスエンジニアが担うことになります。
つまり、世界中に機械製品が存在する限り、サービスエンジニアの需要がなくなることはないと考えられるでしょう。
「体力的に厳しい面があるから、年齢を重ねていくと続けるのは難しくなるのでは?」との心配をしている方もいるかもしれません。
しかし、サービスエンジニアには経験を積んで管理として活躍する道も用意されており、その他にもさまざまな形で専門性を発揮する機会があります。
そのため、個人的なキャリアプランの観点から考えても、充分に将来性のある魅力的な職業です。
サービスエンジニアとは、PCやその他のオフィス機器、さらには医療に使用される精密機器に至るまで、あらゆる機械製品の修理やメンテナンスを担う専門職です。
クライアントと直接コミュニケーションを取りながら業務に当たることも多く、サービスエンジニアには専門性の高さに加えて柔軟な対応力も求められます。
年収は案件を担当する業界によっても異なりますが、しっかりと実力をつけていくことで収入を増やしていくことができる職業です。
日本国内はもちろん世界中で機械製品がなくなることは考えづらく、将来性も非常にある魅力的な職業だと言えるでしょう。
機械類に関する学習が好きで直接顧客と触れ合う仕事を探している方にとっては、サービスエンジニアは大変おすすめできる選択肢だと言えるでしょう。
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