エンジニアリングマネージャーのフリーランス求人・案件の業務委託における月額相場単価は、作業時間の目安を週5常駐で月140~180時間とした場合、70~90万円程度です。
エンジニアリングマネージャーのフリーランス求人・案件の平均単価は76.8万円、中央値単価は80万円、最高単価は130万円、最低単価は43万円です。（※フリーランススタート調べ/2024年04月）

■エンジニアリングマネージャーについて
エンジニアリングマネージャーについて説明します。

エンジニアリングマネージャーとは、プロジェクトなどの責任者の一人で、主に技術者の支援や技術関連の運用や管理を行う職種を指します。

一般的にはエンジニアリングマネージャーの仕事とは、エンジニアのキャリアを含む教育や人事などの「人のマネジメント」業務と開発業務の技術的な意思決定を行う「技術的マネジメント」を担当する職種です。

エンジニアリングマネージャーは定義付けが難しい職種と言われています。その理由としてエンジニアリングマネージャーに要求される仕事内容は非常に幅広くかつ企業によって仕事内容が異なるためです。

なお、EMBoK: A Guide to the Engineering Management Body of Knowledge というエンジニアリングマネジメントの体系をまとめた本があり、そこではエンジニアリングマネージャーとは「技術的な構成要素に関する、計画、組織化、リソース確保、活動の推進とコントロール」と定義されています。


■エンジニアリングマネージャーとテックリードの違い
エンジニアリングマネージャーとテックリードの違いを説明します。
エンジニアリングマネージャーとテックリードは企業の技術的サポートを行うことは似ていますが、根本的な役割が異なるので注意が必要です。

テックリードが技術自体に責任を持ちますが、エンジニアリングマネージャーは技術担当チームの働きやキャリアまでをサポートすることが役割です。
つまりエンジニアリングマネージャーとテックリードの明確な違いは、部下を持ちエンジニアチームメンバーのキャリアパスに責任を持つかどうかです。

テックリードはあくまでも技術的な観点のみ責任を持ち，マネージメントする部下を持ちません。


■エンジニアリングマネージャーとVPoEの違い
エンジニアリングマネージャーとVPoEの違いを説明します。
エンジニアリングマネージャーとは、プロジェクトなどの責任者の1人であり、技術者の支援や技術的なことがらの運用や管理、エンジニアの教育・キャリア・人事など「ピープルマネジメント」を担当します。
​​VPoEとは、エンジニア組織のマネジメント責任者のことを指します。

エンジニアリングマネージャーとVPoEの役割は、エンジニア全体の成長や向上をサポートしたり、開発環境を改善するなどに関しては共通ですが、エンジニアリングマネージャーはチームマネジメント以外のより広範な領域を担当する可能性があります。

エンジニアリングマネージャーの業務範囲は各企業によって異なるため、明確な違いを説明することは難しいです。


■エンジニアリングマネージャーとプロダクトマネージャーの違い
エンジニアリングマネージャーとプロダクトマネージャーの違いを説明します。
エンジニアリングマネージャーとは、プロジェクトなどの責任者の1人であり、技術者の支援や技術的なことがらの運用や管理、エンジニアの教育・キャリア・人事など「ピープルマネジメント」を担当します。
プロダクトマネージャーとは、設定された目標や目的を実現するため多方面から様々な施策を打ち出し指揮をとる職種を指します。

エンジニアリングマネージャーとプロダクトマネージャーの違いはマネジメント対象です。
エンジニアリングマネージャーにおけるマネジメント対象は技術的な事柄やエンジニア教育や人事などです。
しかしプロダクトマネージャーの管理対象はプロジェクトです。製品のブランディングやマーケティング、新製品企画・開発にも携わるマネージャーいわば、プロダクトマネジメントです。


■エンジニアリングマネージャーのフリーランス求人・案件に参画するために必要なスキル
エンジニアリングマネージャーのフリーランス求人・案件に参画するために必要なスキルを説明します。
特に今後エンジニアリングマネージャーへの案件参画を検討している方は参考にしましょう。


テクノロジーマネジメントスキル
エンジニアリングマネージャーがフリーランス求人・案件に参画するために必要なスキルとしてテクノロジーマネジメントスキルが挙げれらます。

プロジェクトマネージャーやプロダクトマネージャーなど技術的なことは理解していますが、エンジニアリングマネージャーとして技術的なことは理解しておく必要があります。

例えばリリースした製品の安定した運用を管理するモニタリングや、バグの発生を最小限に抑えつつ開発効率を維持するためのアーキテクチャ構築な幅広く知識を蓄えておくべきしょう。
またテクノロジーマネジメントスキルがあることにより開発効率を最大限まで上げる施策や、良いプロダクトを開発するには何が必要かなど様々な判断が下せるでしょう。


ピープルマネジメントスキル
エンジニアリングマネージャーがフリーランス求人・案件に参画するために必要なスキルとしてピープルマネジメントスキルが挙げれらます。

エンジニアリングマネージャーとしてエンジニア個々人のメンターとなったり、会議での発言や積極的な姿勢を促すファシリテーションや、組織としてのベクトル合わせや信頼関係を築き上げるチームビルディグが要求されます。
エンジニアリングマネージャーがエンジニア能力や意欲を向上させるには、各エンジニアとの面談などで目標を明確にし、会議などでも発言をしやすい環境を作りましょう。
ピープルマネジメントスキルを持つことにより、それぞれのメンバーの能力が上がり、プロジェクトの品質も上がります。


プロダクトマネジメントスキル
エンジニアリングマネージャーがフリーランス求人・案件に参画するために必要なスキルとしてプロダクトマネジメントスキルが挙げれらます。

エンジニアリングマネージャーとしてビジネスモデル、マーケティング、ユーザー心理の理解などビジネスに関する幅広い知識/知見が必要です。
エンジニアリングマネージャーとして市場分析や仮説検証を行い、ビジネス的な思考力を付けていきましょう。


■エンジニアリングマネージャーにおすすめの資格
エンジニアリングマネージャーにおすすめの資格を説明します。
エンジニアリングマネージャーへなるためには特に資格は必要ではないですが、エンジニアリングマネージャーとして保有しておくと良い資格を説明します。

エンジニアリングマネージャーへなるためには特に資格は必要ではなく、またエンジニアリングマネージャーに直接関係ある資格はありません。

しかし下記資格を持っておくと多少有利になるでしょう。

・ITストラテジスト試験
・プロジェクトマネージャ試験(PM)

ITストラテジスト試験
エンジニアリングマネージャー関連資格としてまず挙げられるのが、ITストラテジスト試験です。

ITストラテジスト試験は、IPAが実施している情報処理技術者試験の一つです。
ITに関する基礎知識からマネジメントや戦略/企画に関するにITスキルを問われます。

なお、ITストラテジストはITストラテジスト試験に合格した人を指し、ITの高度な知識を持つプロフェッショナルとして、企業の経営陣に対してITを活用した経営戦略に沿った業務システムやプロセスを提案し、経営改革や最適化をアドバイス/サポートします。

ITストラテジストの資格を取得することにより、高度なIT技術と知識に加え、企業戦略を立てて企業が抱える経営課題の解決スキルを身に付けられるためエンジニアリングマネージャーとしておすすめの資格です。
学習時間の目安ですが人それぞれ異なります。100時間ほどで合格した方やコツコツ半年かけて学習した方もいますので、自分の生活や仕事などを考慮して学習していきましょう。


プロジェクトマネージャ試験(PM)
エンジニアリングマネージャー関連資格としてまず挙げられるのが、プロジェクトマネージャ試験(PM)です。

プロジェクトマネージャ試験(PM)はIPA(情報処理推進機構)が実施している情報処理系の国家資格の1つです。

プロジェクトマネージャ試験(PM)ではIT技術全般の知識だけでなく、プロジェクト管理や計画策定、予算やスケジュールの管理などプロジェクトマネジメントに関わるスキルが試されます。

エンジニアリングマネージャーとしてプロジェクトの予算管理やプロジェクトの進捗管理などPM(プロジェクトマネージャー)の知識/スキルがあった方がより幅広く知識が身につくでしょう。

上記資格がエンジニアリングマネージャーになるにおいて必須ではないため、資格は時間的に余裕がある方におすすめします。

エンジニアリングマネージャーとして実務未経験の場合、まずプロジェクトマネージャー(PM)やプロダクトマネージャーなどの実務経験やマネジメントの実務経験を積むことに注力しましょう。


■エンジニアリングマネージャーの市場動向やニーズ
エンジニアリングマネージャーの市場動向やニーズを説明します。

将来的にエンジニアリングマネージャーの需要は増加していくでしょう。

その理由としてIT人材不足であることIT市場規模の拡大などが挙げられます。
まず、IT人材不足について説明します。
経済産業省のIT人材需給に関する調査によると2030年最大で79万人が不足すると言われています。この要因はAIやIoT、5GなどIT産業の飛躍的な発達が挙げられます。

次にIT市場規模の拡大していることについて説明します。

2020年11月9日に矢野経済研究所が発表した2020年度の国内民間企業のIT投資実態と今後の動向についての調査結果によると、2020年度以降における国内民間企業のIT市場規模は2020年度が前年度比0.1％増の12兆9,000億円であり、2022年度は12兆4,000億円の予測をしています。

2020年コロナの影響により世界の経済全体が落ち込みましたが、2022年度以降世界経済が立ち直り始めることなどを背景に、5Gの本格稼動や働き方改革の推進、AI、ビッグデータ、IoT、ブロックチェーン、xRなどの普及によりIT市場は成長していくとの推測です。

エンジニアリングマネージャーはエンジニア教育や技術的な評価をしたり、人や技術的なマネジメントを行い開発チームの底上げを行っています。
IT市場が拡大していくと相対的に開発チームの組織も拡大していきます。一般的に1人のマネージャーで目が行き届くのは6人までと言われており、エンジニアリングマネージャーの必要性が増していくと予想できます。

上記2点を考慮すると、現状ではあまり多くの企業で見られないエンジニアリングマネージャーですが、今後エンジニアリングマネージャーのニーズは高まっていく可能性が高く、各企業でも新規で採用する可能性は高いでしょう。

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