フリーランスエンジニアの案件獲得とスケジュールのバランスを取るための考え方

フリーランス常識

2022.12.23

フリーランスエンジニアにとってスケジュールは、時間=お金という意味でも非常に大切な存在です。
とはいえ、自由で効率的な働き方を求めたはずなのに、スケジュールを詰め込みすぎてしまうと、長くフリーランスエンジニアとして働くことが難しくなってしまう可能性もあります。

今回はフリーランスエンジニアの案件獲得とスケジュールに関する課題や問題と解決する考え方、そしてフリーランスエンジニアとして案件が獲得できない、スケジュールが埋まらない時に試すべきことについてお話します。

<目次>
1.フリーランスエンジニアの案件獲得とスケジュールに関する課題や問題
フリーランスエンジニアは好きなだけ働けるため無理をしてしまう
フリーランスエンジニアに成り立ての頃、自分を安売りしてしまうことがある
スケジュールが埋まらないと収入に関する不安が出てくる
実績と実力がついてくると案件獲得のタイミングが重なる
結果的にスケジュールを消化しきれず、クライアントに迷惑をかけてしまう
2.フリーランスエンジニアの案件獲得とスケジュールに関する課題や問題を解決する考え方
大前提として「体が資本」ということを忘れない
調子が良い時ではなく、調子が優れない時の力量でスケジュールを組む
前もって納期や締め切りに間に合わない時の対応をクライアントと相談しておく
単価の安いクライアントとの付き合いを考える
先を見据えて案件獲得に関する情報収集し、少しずつ単価を上げていく
3.フリーランスエンジニアとして案件が獲得できない、スケジュールが埋まらない時に試すべきこと
継続的に案件を獲得できるクライアントとつながる
単一の案件やクライアントに依存しすぎないようにする
単発の仕事も引き受けられるように知識やスキルを伸ばしていく
案件獲得の経路を複数用意しておく
数年先まで予約が埋まっているようなお店をイメージする
4.まとめ

 

 

 

1.フリーランスエンジニアの案件獲得とスケジュールに関する課題や問題


フリーランスエンジニアスケジュール関連画像
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はじめにフリーランスエンジニアの案件獲得とスケジュールに関する課題や問題について解説します。

 

フリーランスエンジニアは好きなだけ働けるため無理をしてしまう

企業勤めの場合は決まった日数と時間、そして担当する範囲が定まっており、いわゆる拘束時間の範囲内でしか働くことはできません。

しかし、フリーランスエンジニアであれば、好きなだけ、稼ぎたいだけ案件を獲得できるため無理して働いてしまうことがあるのです。

 

最初のうちは稼げることが面白く、いくらでも働けるようなイメージとモチベーションがありますが、実際には無理なスケジュールは心身への負担が積み重なってしまいます。

結果的に体調を崩してしまうことで、予定通りに成果物ができない、対応すべき内容が対応しきれなくなるため、契約を履行することが難しくなってしまうのです。

 

 

フリーランスエンジニアに成り立ての頃、自分を安売りしてしまうことがある

フリーランスエンジニアにありがちなのが、最初の段階で実績がないために自分を安売りしてしまうことです。

実力やスキル的には大丈夫だろうと、単価の安い案件を引き受けてしまい、結果的に対応しきれなくなってしまいます。

 

同時に単価が安くても、高い質を求めるクライアントが多いため、スケジュールに追われてしまうことで品質が確保できず、自分の信頼を損ねてしまうことも考えられるでしょう。

作業が遅延しているからと連絡がしづらくなり、コミュニケーションが足りなくなれば手戻りも増えますし、時間的なコストがさらに増えてしまいます。

 

 

スケジュールが埋まらないと収入に関する不安が出てくる

フリーランスエンジニアの場合、企業勤めと違って待っていてもスケジュールは埋まりません。

スケジュールが埋まらない、すなわち案件の獲得できないということは、収入に関する不安が出てきます。

 

そのため、不安を払拭するためにスケジュールを埋めようとすることで、時間に余裕がなくなり、対応できない部分が増えてしまえば、やはり契約を履行するのが難しくなってしまうのです。

しかし、タイミング的に案件が取れないこともあるため、スケジュールが埋まらないよりも埋まっている方が良いと考えてしまうのも仕方がないと言えます。

 

 

実績と実力がついてくると案件獲得のタイミングが重なる

フリーランスエンジニアとしてある程度時間が経過すると、必然的に実績と実力が積み重なっていきます。

同時に同業者やクライアントとの繋がりも増えることで、案件を獲得できる可能性が高まるのですが、嬉しい悲鳴としてタイミングが重なってしまうことがあるのです。

 

特に信頼できる複数のクライアントからの依頼や案件のタイミングが重なってしまうと、信頼を損ねたくないために無理して受注してしまいます。

クライアントからすればリソースがあり、対応できるようスケジュールを組んでくれているだろうと考えるのが当然のため、対応できなければフリーランスエンジニア側の責任になってしまうのです。

 

 

結果的にスケジュールを消化しきれず、クライアントに迷惑をかけてしまう

ここまではまとめると稼ぎたい、案件をもっと獲得したいという気持ちでスケジュールを詰め込んでしまうということが、結果的にスケジュールを消化しきれない悪循環に陥ってしまいます。

クライアントとしてもある程度余裕を持った上で任せているにせよ、ずるずると遅れてしまうようなフリーランスエンジニアに信頼を寄せることはなくなります。

 

継続的に依頼してくれたクライアントであっても、迷惑をかけられてしまえば将来的に依頼はしてくれなくなってしまうでしょう。

同様に新しいクライアントであっても、他のスケジュールに押されて遅れが出てしまえば継続的に依頼をしてくれる可能性は限りなくゼロに近づいてしまいます。

 

 

 

 

2.フリーランスエンジニアの案件獲得とスケジュールに関する課題や問題を解決する考え方


フリーランスエンジニアスケジュール関連画像
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次にフリーランスエンジニアの案件獲得とスケジュールに関する課題や問題を解決する考え方について解説します。

 

大前提として「体が資本」ということを忘れない

フリーランスエンジニアの場合、働くための自分の体が一番大切です。

同じく実力を発揮するためには心の健康も忘れてはなりません。

 

もちろん「お金のために働く」というモチベーションも大切ですが、現実問題として体と心が健康でなければ、モチベーションもやる気も発生しなくなります。

働くためにも自分を大切にすること、無理して稼ぐというより、無理せず稼げるような案件の獲得とスケジュールの組み方を覚えることをおすすめします。

 

ただし、時には短いスケジュールで対応できることが次の案件獲得につながることもあるため、必要に応じて対応できるように、体と心のスタミナを常に温存しておくこともイメージしておいてください。

 

 

調子が良い時ではなく、調子が優れない時の力量でスケジュールを組む

フリーランスエンジニアの場合、引き受けたプロジェクトの内容にもよりますが、任された範囲を自分自身ですべてを対応しなければならないときがあります。

決まった期日までに対応しきれなければ契約を履行できないのと同じです。

 

しかし、フリーランスエンジニアは常に調子が良い時ばかりではありません。

病気や怪我にあうこともありますし、単純に気分が乗らない、モチベーションが低い、スランプ状態のような時もあります。

 

だからこそ、調子が良い時のペースではなく調子が優れなくなることも考えてスケジュールを組むことを意識しましょう。

もちろん、案件を獲得する際に余裕がないこともあります。

 

突発的ですぐに対応することが条件なこともあるかと思われますが、無理な時は無理と言う形の方が、結果的にクライアントに迷惑をかけなくて済むということを覚えておいてください。

 

 

前もって納期や締め切りに間に合わない時の対応をクライアントと相談しておく

フリーランスエンジニアとして一番問題になるのは、納期や締め切りになったタイミングで「できません・間に合いません」と報告することです。

クライアントに言いにくいという気持ちはよくわかりますが、納期や締め切りの直前や過ぎてから報告されては調整のしようがありません。

 

まずは普段からコミュニケーションできるようにしておくこと、細かな進捗報告をしておくこと、そして前もって納期や締め切りに間に合わない時の対応をクライアントと相談しておくことを忘れないようにしてください。

実際にクライアント側としてもその先のクライアントに迷惑をかけるということになれば、大問題になってしまいます。

 

逆に言えば、早い段階で報告や相談をしておけば、クライアント側で何らかの対応・調整ができれば問題なく進むこともあるということです。

フリーランスエンジニアは自分自身でクライアントとの関係性を良好に保つことも仕事に含まれているということを忘れないようにしましょう。

 

 

単価の安いクライアントとの付き合いを考える

実績や実力が積み重なってきたら、単価の安いクライアントとの付き合いを考えることも重要です。

安易に関係性を切ってしまうという意味ではなく、単価を上げるか、他の単価の高いクライアント探すべきという意味でもあります。

 

もちろん、フリーランスエンジニアとして自分自身や家族の生活のことを考えると、スケジュールが埋まらないよりは安くても継続的に引き受けておきたいという気持ちも分かります。

しかし、フリーランスエンジニアとしての時間は有限なため、時間当たりの単価という意味でもアップしていかなければ、生涯収入という意味でも少なくなってしまうのも事実です。

 

せっかくフリーランスエンジニアになったのですから、なるべくなら稼ぐという意識も忘れず、効率的に無理せず収入を増やしていくイメージを持ちましょう。

 

 

先を見据えて案件獲得に関する情報収集し、少しずつ単価を上げていく

スケジュールのが埋まらないという時にありがちなのは、1年や2年先を見据えておらず、1ヶ月や3ヶ月程度の範囲でしか案件を獲得しないというケースです。

もちろん、あまりにも先のことはスケジュールが立てにくいのも事実ですが、あまりに短いスパンで考えていると、作業に追われる中であっという間に時間が過ぎて、いつのまにか2週間後や来月からのスケジュールが埋まっていないという状況に陥ってしまいます。

 

自分自身のオフの予定を考えつつも、先を見据えて案件を獲得する姿勢でいること、案件に関する情報収集を忘れず、同時に少しずつ単価を上げていくような形で、スキルアップと報酬アップの両方を狙っていくと良いでしょう。

 

 

 

 

3.フリーランスエンジニアとして案件が獲得できない、スケジュールが埋まらない時に試すべきこと


フリーランスエンジニアスケジュール関連画像
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次にフリーランスエンジニアとして案件が獲得できない、スケジュールが埋まらない時に試すべきことについて解説します。

 

継続的に案件を獲得できるクライアントとつながる

フリーランスエンジニアとして案件が獲得できない場合にありがちなのが、継続的に依頼をしてくれるクライアントと繋がっていないことです。

クライアント側からすればフリーランスエンジニアの利点や利便性は「必要なスキルを必要な時に納得できるコストで利用できること」でもあるため当然とも言えます。

 

しかし、なるべくなら継続的に案件を獲得できるクライアントと繋がることの方が安定するのは間違いありません。

同じく、継続的に案件が獲得できない場合、フリーランスエンジニア側から「次の提案をしていない」ようなことも考えられます。

 

例えば「今回引き受けた範囲ではこういった形で完了しましたが、この部分をカスタマイズすればさらに品質が向上する」というような提案ができれば、それがそのまま次の依頼に繋がるかもしれないということです。

フリーランスエンジニアとして受け身のままではなく、良い意味で攻める姿勢、アプローチやプッシュなど営業できるスキルも身につけていきましょう。

 

 

単一の案件やクライアントに依存しすぎないようにする

前項と逆説的にはなりますが、単一の案件やクライアントに依存しすぎないということも忘れてはなりません。

なぜなら継続で太いクライアントが何らかの理由で依頼が途絶えてしまう可能性もあるためです。

 

「来月も、来年も依頼してくれるだろう」という甘い気持ちですと、いきなり途絶えた時にショックが大きいですし、すぐに案件が見つからなければ不安な気持ちが高まってしまいます。

理想としては単一の案件やクライアントに依存するのではなく複数の案件、複数のクライアントから継続的に案件を受注することです。

 

どれか一件が途絶えたとしても、すぐに案件が増やせなくても数ヶ月の間、生活ができるような収入が得られると非常に安心です。

生活の余裕は心と体の健康にも繋がっていきますので、収入が途絶えて不安だ、節約しなくてはならないといったような状況に陥らないような体制を作っていきましょう。

 

 

単発の仕事も引き受けられるように知識やスキルを伸ばしていく

継続的な案件はとても大切ですが、ちょっとしたスケジュールの空きを埋めるために単発の仕事も惹きつけられるようにしておくとさらに安心です。

同時に同じような案件ばかりですと知識やスキルが伸びにくいことも考えられるため、フリーランスエンジニアとして様々な案件に挑戦するという気概をもっておくことも大切と言えます。

 

現実問題として知識やスキル、実績の積み重ねが将来的な収入のアップに直結します。

極端なことを言えば簡単でも単価の安い案件ばかり引き受けていると、知識やスキルが伸びていかない、単価を上げる実績として提示できなくなってしまい、収入のアップは見込めません。

 

学ぶというのは個人による差はあるとは思いますが、新しい技術を受け入れることや、古い技術についても知見を広めて磨いていくようなイメージを持っておく事をおすすめします。

 

 

案件獲得の経路を複数用意しておく

案件が獲得できない場合、そもそも案件を獲得する経路や情報収集が足りていないことが原因のこともあります。

自分自身ではアンテナを張っているつもりでも他の人から比べれば全然足りないので、結果的に案件が受注できないのです。

 

フリーランスエージェント
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例えば上記は一例ですが、それぞれたくさんのオンラインサービスがありますので、複数登録して情報収集する範囲を広げることをおすすめします。

同じく、今まで付き合いのあったクライアントにその先のクライアントへの提案を促したり、同業のフリーランスエンジニアの仲間を増やして、お互いにサポートしたりするなど、幅広い視野を持って案件獲得の経路を増やしていくことも並行して進めていきましょう。

 

 

数年先まで予約が埋まっているようなお店をイメージする

ある程度の実績や実力が積み重なった段階で、数年先まで予約が埋まっているようなお店をイメージしてスケジュールを組んで行くことも考えてみましょう。

案件の受注と実際の作業を両立させながら、「無理のないスケジュールを組み続けていくスキルを身につける」ということでもあります。

 

極端なことを言えば、フリーランスエンジニアとして「案件を受注すること」自体が最大の難関であるという意味でもあり、案件を受注することが簡単になればフリーランスエンジニアとして長く働けるという意味です。

案件獲得の経路を増やしつつ、案件を獲得できる可能性を高めることも忘れないようにしてください。

 

 

 

 

4.まとめ


今回はフリーランスエンジニアの案件獲得とスケジュールに関する課題や問題と解決する考え方、そしてフリーランスエンジニアとして案件が獲得できない、スケジュールが埋まらない時に試すべきこについてお話しました。

フリーランスエンジニアの方の中には、稼ぎたいという気持ちやオフの時間を大切にしたいという思いなど、自分のライフスタイルに合わせて生きていきたいと考える方もいらっしゃるでしょう。

 

だからこそ、無理なスケジュールで心身に負担をかけるのではなく、実績と実力を積み重ねて、単価の高い案件を獲得できるように意識することをおすすめします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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