データドリブンとは?概要や重要性、メリット・デメリット、実現プロセス、役立つツールなどについて解説!

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公開日:2023.02.27

更新日:2025.03.24

データドリブン(Data Driven)とは、何らかのビジネスをする際、直感やノウハウだけに頼るのではなくさまざまな種類のデータを分析した結果を考慮した上で判断を下す業務プロセスを指します。
近年ビジネスの現場でよく使われる言葉ですが、その具体的な詳細についてよく知らないという方は多いのではないでしょうか。

本記事では「データドリブン」に焦点を当てその概要や重要性、メリット・デメリット、実現プロセス、役立つツールなどについて詳しく解説します。
現在ITエンジニアとして従事している方はぜひご一読ください。

 

 

 

1.データドリブンとは


データドリブン関連画像
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データドリブン(Data Driven)とは、何らかのビジネスをする際、直感やノウハウだけに頼るのではなくさまざまな種類のデータを分析した結果を考慮した上で判断を下す業務プロセスを指します。

 

 

 

2.データドリブンが注目される理由


データドリブン関連画像
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ビジネスの現場でデータドリブンが注目される理由は、主に以下の3つの理由が考えられます。

 

ビッグデータやデジタルマーケティング技術の発展
ユーザーの購買行動の多様化・複雑化
マーケティング施策における費用対効果の重要性

 

近年、情報化社会の発展に伴うビッグデータの可視化や消費社会における価値観の多様化、顧客行動の複雑化に伴い、データそのものの価値が高まってきています。

今後データの囲い込みが本格化し、価値のあるデータは分散し新たな連携・融合が進展していくと考えられるでしょう。

 

後述解説しますが、データドリブンを活用したビジネスでは多くのメリットがあります。

そのため新しいビジネスの考え方として、多くの企業がデータドリブンを重要視し始めているのです。

 

 

 

3.データドリブンのメリット


データドリブン関連画像
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ここではデータドリブンのメリットについて3点解説します。

 

データドリブンマーケティング・経営の実現

データドリブンマーケティング・経営とはビジネスにおいて、データ主導で意志決定をするマーケティング・経営のことです。

データの価値を信用し、データを出発点としてマーケティング・経営戦略の策定・実行を進めます。

 

データを活用すれば客観的な根拠に基づいた施策立案がしやすくなるので、周囲からの評価や信頼が得やすくなるでしょう。

また効果検証もデータに基づいて行えるので、細かくPDCAを回しやすいというメリットもあります。

 

 

意思決定/生産性/収益率の向上・改善

データドリブンの導入はデジタル化も推進するので、売上や利益率の増加が期待できます

たとえば、紙媒体で蓄積された過去データをデジタル化すれば、スマートフォンからでも時間や場所を問わず必要な情報を必要なときに見ることが可能です。

 

無駄な時間や労力を削減できればほかの業務へリソースを割けますし、オンライン上だけで仕事を完結させることもできるでしょう。

さらに、営業活動の効率化や作業コストの削減が促進し、売上や利益率の向上も期待できます。

 

 

新たな価値の創出

データドリブンを応用すれば、保有したデータからの気づきによって、新たな価値の創出やサービス展開ができる可能性があります

日清食品株式会社が実施した例を見ていきましょう。

 

これまでカップラーメンは、若者が食べるものと認知されており、60歳以上の購入者が少ない状況が続いていました。

この状況を打開すべく、アクティブシニア層のSNSに着目したデータ分析を実施すると、60歳以上の方は「豪華な食事」の写真をSNSに投稿している傾向にあると判明しました。

 

そこで、ふかひれスープやすっぽんスープといった贅沢感を打ち出した新商品を販売することで、販売からわずか7か月、1400万食以上の売上を達成することに成功しています。

※参照:https://www.nissin.com/jp/news/5623

 

 

 

4.データドリブンのデメリット


データドリブン関連画像
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ここでは、データドリブンのデメリットについて3点解説します。

 

データを扱うスキルが必要

データドリブンを取り入れても、データを経営資源として生かす能力が必要です。

膨大なデータを扱うには、データの分析環境を構築し、運用する能力が求められるでしょう。

 

【データ分析に必要なスキル】

数値化しにくい営業活動をデータとして蓄積できるスキル
収集したデータを分析するスキル
分析したデータをまとめるスキル

 

 

データを分析する人材が必要

データドリブンをビジネスに導入する目的は、データを元に適切な計画を立案して実行することです。

そのためには、データサイエンティストやプロジェクトマネージャーなどの専門スキルを保持した人材が必要不可欠と言えるでしょう。

 

 

ツールやインフラ整備のコストが必要

データドリブンの導入には、膨大なデータを分析するためのツールや必要なインフラ整備などの初期コストが必要です。

たとえば、データ収集や解析に必要なDMPやSFA、MAツールなどが候補として挙げられます。

データドリブンに役立つツールについて後述しているので、詳しくはそちらをご一読ください。

 

 

 

5.データドリブンを実現させるための4つのプロセス


データドリブン関連画像
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ここでは、データドリブンを実現させるために必要なプロセスを4つに分けて解説します。

ぜひ参考にしてみてください。

 

データ収集

必要になるかもしれないデータの収集から始めましょう。

データドリブンの目的・優先度に従い、データを一元管理するツールの導入など、データの収集・管理する仕組みを構築しましょう。

 

 

データの可視化

データを可視化しましょう。

データを収集・管理できてもデータを可視化できなければ、適切に活用できません。

 

DMPやSFA、MAツールなどの便利なツールを活用することで、業務を効率化できる仕組みを構築しましょう。

散財したデータを一元管理し可視化することにより、これまで気づかなかった重要なことに気づける可能性があります。

 

 

データ分析/アクションプランの検討

データ分析やアクションプランを検討しましょう。

与えられたデータから新しい何かを創出したり判断したりする作業は、AIでも難しいです。

 

そのためデータを活用した分析とアクションプランの検討は、スキルとノウハウが豊富な人材が行う必要があるでしょう。

 

 

アクションプランの実行

データから導き出したアクションプランを実行しましょう。

アクションプランに必要になるであろう人物と綿密な話し合いを経て、実行に移してみてください。

 

 

 

 

6.データドリブンに役立つ支援ツール


データドリブン関連画像
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ここでは、データドリブンに役立つ支援ツールについて3点解説します。

 

SFA

SFA(Sales Force Automation)とは「営業支援システム」とも呼ばれ、営業チーム全体で営業プロセスや進捗状況の共有・管理をすることで、営業活動全体の効率化を図るツールです。

主に営業担当者に便利な機能が揃っており、顧客管理・案件管理・商談管理・プロセス管理・外出先での営業活動・予実管理などの機能が搭載されています。

 

【おすすめのSFAツール】

Sales Cloud
Knowledge Suite
JUST.SFA

 

 

DMP

DMP(Data Management Platform)とは、ビジネスにおける様々な情報を収集・分析し、マーケティング施策に役立てるツールです。

主にターゲット層のニーズの明確化や見込み客・新規顧客の開拓時に活用され、データの収集(顧客情報、属性、問い合わせ履歴、Webサイトへのアクセス解析データ、広告配信データ)・分析(セグメント分析、行動解析)・利用(DMやメルマガを配信、顧客の行動をスコアリング)などの機能が搭載されています。

 

【おすすめのDMPツール】

juicer
diip
Rtoaster

 

 

MA

MAとは「Marketing Automation」の略で、マーケティングやワークフローを合理化・自動化できるツールです。

主に集客後の見込み客化・顧客化の領域で活用され、見込み顧客管理機能、Webアクセス解析機能、メール配信機能、スコアリング機能、フォーム作成機能などの機能が搭載されています。

 

【おすすめのMAツール】

Salesforce Marketing Cloud
Hubspot
Adobe Marketo Engage

 

 

 

 

7.まとめ


今回はITエンジニアとして従事している方に向けて、データドリブンの概要や重要性、メリット・デメリット、実現プロセス、役立つツールについて詳しく解説してきました。

加速する情報化社会において、客観的な判断ができるデータは、今後のビジネス戦略に大きく貢献するでしょう。その際、データを蓄積・分析する基盤やツールが欠かせません。

 

ぜひ本記事を参考に、気になるツールを導入し、自社に最適なアクションプランを構築してみてはいかがでしょうか。

 

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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

執筆者:フリーランススタート編集部

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