フリーランスエンジニアが海外で仕事するメリットやデメリットと必要なスキルを解説

フリーランス常識

2023.03.06

フリーランスエンジニアとして働きたい、もしくはフリーランスエンジニアとして働いていると「働くことに対する自由」が得られます。

同時にパソコンさえあればどこでも仕事ができるという自信が生まれてくると、海外で働いてみたいという興味も湧いてくるでしょう。
現実問題としてフリーランスエンジニアが海外で仕事ができるかどうか、どのようなメリットやデメリットがあるかを理解した上で検討してみてください。

今回はフリーランスエンジニアが海外で仕事をするメリットデメリット、そして海外で仕事をするために必要なスキルについてお話しします。

<目次>
1.フリーランスエンジニアが海外で仕事をするメリット
スキルや実力に見合った報酬が期待できる
日本人として現地法人で働ける可能性がある
日本では得ることができない経験や体験が得られる
国に縛られずにどこでも自由に働けるようになる
行動力や決断力と共に自信が身につく
2.フリーランスエンジニアが海外で仕事をするデメリット
日本と同じ水準の安全や医療の保障及び様々な保護は得られない
スキルや実力がなければ報酬が低くなる
積極的に行動しないと仕事が取れない
生活習慣や法的な部分の違いに対応する必要がある
最終的にコストにあったリターンが得られるとは限らない
3.フリーランスエンジニアが海外で仕事をするために必要なスキル
プログラミングスキルと具体的な実績・開発経験
語学力
コミュニケーション力
異文化の習慣や生活に馴染める順応性
案件を取るための営業力
4.まとめ

 

 

 

1.フリーランスエンジニアが海外で仕事をするメリット


海外フリーランスエンジニア関連画像
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はじめにフリーランスエンジニアが海外で仕事をするメリットについて解説します。

 

スキルや実力に見合った報酬が期待できる

実力主義や成果主義の国を選ぶことで、スキルや実力に見合った報酬が期待できるというメリットがあります。

日本ではまだまだ年功序列や役職による給与体系から脱却できない部分があります。

 

そのため、スキルや実力が備わっているとしても重要なポストにつけなかったり、やりたい仕事ほど報酬が安かったりすることがあるのです。

実力主義や成果主義の国であれば、初めから重要なポストに就くことも珍しくありませんし、高いスキルや実力に見合った仕事であれば報酬も必ず高くなります。

 

雇用に関する給与体系や考え方の違いの部分でもありますが、同じ仕事をして海外の方が給与が高くなるかもしれないということです。

 

 

日本人として現地法人で働ける可能性がある

大手有名企業やブランド、メーカーによっては海外に拠点を持ち、多角的に営業展開していることがあります。

そのため、海外の現地法人で「日本人である」ことが有利になり、国内では就職が難しいような大手で働ける可能性があるというメリットが生まれるのです。

 

もちろん海外で働くためのビザなどはしっかりと取得しなければいけませんが、日本国内の企業の現地法人であれば福利厚生の面も含めて安心ですし、何かあった時のコミュニケーションもスムーズという利点があります。

同時に現地法人でしっかりとした実績をつくることができれば、日本国内でも働ける可能性も高まります。

 

 

日本では得ることができない経験や体験が得られる

フリーランスエンジニアとして海外で働く道を選ぶことで、日本では得ることができない経験や体験が得られるというメリットもあります。

例えば日本では食べられないような食文化に出会うこともありますし、日本にはない景色や風景を見ることもできるでしょう。

 

エンジニアの技術的な部分に関しても、日本とはまた違った形での技術や知識の扱い方を知ることができるかもしれません。

その他にも生活習慣の違い、根本的な考え方の違い、宗教や政治に関する違いなど、日本では出会えない「人」との出会いも期待できます。

 

フリーランスエンジニアとしての実力や実績が認められることになれば、ビジネス面においても様々な人との出会いもありますし、日本では得られないような「縁」を得られるのも大きな利点と言えるでしょう。

 

 

国に縛られずにどこでも自由に働けるようになる

フリーランスエンジニアとして海外で働いたという経験や実績があれば、国に縛られずにどこでも自由に働けるようになるのもメリットと言えます。

結果としてフリーランスエンジニアの「パソコンとネットワークさえあれば働ける」という強みが最大限に生かされ、日本という国の枠組みを超えて働くようになるのです。

 

ひとつのプロジェクトが終わったら別の国に行ったり、前のプロジェクトで縁のあった人からオファーをもらったりするようになれば、様々な国の文化を知ることに繋がるため、結果としてフリーランスエンジニアとしてだけでなく、人としての成長も期待できるでしょう。

 

 

行動力や決断力と共に自信が身につく

フリーランスエンジニアとして海外で仕事するということは、自分自身で決めて、行動していく必要があります。

迷っていては前に進めませんし、エンジニアとしての仕事を得ることができないためです。

 

実際に積極的に行動をすればするほど結果が伴ってくるため、何も動かないままでいるよりも行動した方が良いと言う考え方が身につくのもメリットと言えます。

海外で仕事をすることで、エンジニアとしてのスキルや実績が高まってくれば、高額なオファーを受ける可能性も高まりますし、オファーを受けた段階でしっかりと決断できればキャリアアップにもつながっていくということです。

 

結果としてより良い環境でエンジニアとして働けるようになり、さらにエンジニアとしての成長力を高めることにつながっていくでしょう。 

 

 

 

 

2.フリーランスエンジニアが海外で仕事をするデメリット


海外フリーランスエンジニア関連画像
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次にフリーランスエンジニアが海外で仕事をするデメリットについて解説します。

 

日本と同じ水準の安全や医療の保障及び様々な保護は得られない

フリーランスエンジニアとして海外で仕事する際のデメリットとして、日本と同じ水準の安全、医療の保証、様々な保護はえられないということを理解しておきましょう。

例えば国民皆保険のような仕組みがない国の場合は、ちょっとした治療を受けるだけでもそれなりの金額を支払わなければなりません。

 

社会情勢によっては、働き始めた時は国として安定していたような場所でも、何かの紛争やトラブルに巻き込まれることも考えられます。

その他にも海外に行けばフリーランスエンジニア自身が「外国人」という扱いになることも忘れてはいけません。

 

他の国の人に対する扱いが国によっては異なることを忘れず、日本人だから海外では有利だという考え方を持っていると思わぬリスクに遭遇するかもしれないということは覚えておきましょう。

 

 

スキルや実力がなければ報酬が低くなる

フリーランスエンジニアとして海外で仕事する際のデメリットとして、スキルや実力が無ければ報酬が低くなることが挙げられます。

海外で仕事することに限ったことではないとも言えますが、働くことでスキルアップをして報酬を上げていくという考え方では通用しないということを覚えておいてください。

 

実力主義ですので実力がなければ必要とされないと言うことです。

海外に行けばスキルや実力が身に付くわけではありません。

 

スキルや実力があるから海外で通用するという逆方向で考えるべきということです。

もちろん、それなりの成果があり、エンジニアの技術一本だけで食べていくような実力があれば、海外でも十分に通用するでしょう。

 

大切なのは日本では通用しなかったけれど、海外では通用するという甘い考えを持たないことです。

 

 

積極的に行動しないと仕事が取れない

フリーランスエンジニアが海外で仕事する際のデメリットとして、積極的に行動しないと仕事が取れないことです。

例えば、オンラインでエンジニアとしての実力や実績を示すような材料があれば別ですが、海外でのコネクションや縁がないような状態で、オファーがくるような事はありません。

 

同様に海外で働くということは、その国の人と比べられて評価されるということです。

例えば当たり前のように英語がペラペラでスキルも実績もあるエンジニアと、スキルや実績は同程度でも英語によるコミュニケーションが難しければ、前者が採用されるのは当然といえます。

 

フリーランスエンジニアとして海外で仕事するということは、自ら積極的に行動する必要があることとその国のエンジニアによりも優れているということを示す必要があるということを忘れないようにしましょう。

 

 

生活習慣や法的な部分の違いに対応する必要がある

フリーランスエンジニアとして海外で仕事するデメリットとして、生活習慣や法的な部分の違いに対応する必要があることが挙げられます。

海外に行けば海外の生活や法律に合わせるのは当然ですし、合わせなければ生活することもできず、当然働くこともできません。

 

現実問題として、その国の人であれば当然であることを、海外から来た日本人が「知らなかった」ことを理由に許されるということはあり得ないでしょう。

その他にも普段の仕草や話し方、食べ方や暮らし方なども含めて、海外の人から見ればネガティブに感じられるようなことも考えられます。

 

知らず知らずのうちに嫌われていた、嫌われるようなことをしていたということのないよう十分に調査していくことが大切です。

 

 

最終的にコストにあったリターンが得られるとは限らない

フリーランスエンジニアとして海外で仕事をするデメリットとして、最終的にコストにあったリターンが得られるとは限らないということが挙げられます。

実際に海外で仕事をするということは、海外に住む必要があります。

 

海外に住むということは引っ越しする必要もありますし、海外に住むために必要なものを揃えるコストも必須です。

日本国内で海外の仕事を見つけて、旅費から引っ越し、住む場所などの手配を全てしてくれるというような海外の企業でも見つければ別ですが、基本的には自分でビザの手配を行い住む場所がある状態でなければ仕事が得られないということも覚えておきましょう。

 

 

 

 

3.フリーランスエンジニアが海外で仕事をするために必要なスキル


海外フリーランスエンジニア関連画像
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次にフリーランスエンジニアが海外で仕事をするために必要なスキルについて解説します。

 

プログラミングスキルと具体的な実績・開発経験

フリーランスエンジニアとして海外で仕事するために必要なスキルとして、大前提でプログラミングスキルと具体的な実績、実務での開発経験は必須と言えるでしょう。

いつ、どこで、何をしたという明確な過去の実績があることで、海外企業の人事担当者も判断しやすくなりますし、必要だと思ってもらえれば雇い入れてもらえる可能性が高まります。

 

そのため、エンジニアとして常日頃からスキルや実力を高めることを忘れず、同時に第三者から見て明確に実力があるというような技術の成果を作っておくことも大切です。

言い換えれば、単身でいきなり海外に飛び込んでしまうのではなく、日本国内で実績を積むことがスタート地点であるとも言えます。

 

実力主義や成果主義の国においては、「やったことはないがやる気はある」というようなことは通用せず、「過去にこういった実績があるので確実に対応できます/成果を出せます」という考え方であることを知っておきましょう。

 

 

語学力

フリーランスエンジニアとして海外で仕事するために必要なスキルとして、語学力も必須と言えます。

意思の疎通ができなければ仕事ができませんし、そもそも採用されるようなこともないでしょう。

 

極端なことを言えばプログラミングスキルや実績があっても、現地のネイティブなエンジニアと同等の語学力がなければ、アピール力不足で負けてしまいます。

負けてしまうということは仕事が得られないということでもあり、仕事が得られなければ生活することもできません。

 

同様に生活するためにも一定以上の語学力は必要です。

日本は比較的に海外からの旅行客や働く人に対して親切ではありますが、海外も同じとは限りません。

 

何を言っているのか分からなければ仕事を任せてもらえなくなり、かつ不親切になることも考えられ、現地の言葉で伝えられなければ結果的に自分が望むことが達成できなくなります。

仕事を得るためにも、海外で生活するためにも、現地の言語をしっかりと習得し自信をもって対応できるようにすることが求められます。

 

 

コミュニケーション力

フリーランスエンジニアとして海外で仕事するために必要なスキルとして、コミュニケーション力も求められます。

極端なことを言えば海外でなくても仕事は一人でするものではないため、コミュニケーションが取りづらければスキルや実績があるエンジニアでも仕事がしづらいです。

 

同時に周囲のメンバーにもネガティブな影響が出てしまうことを考えると、コミュニケーション力がないということで迷惑をかけてしまう可能性も考えられます。

その他にもコミュニケーション力が不足していることで、「プロジェクトにネガティブな影響が出た」、意思の疎通が取れていないことで、「バグやエラーの原因になってしまった」となれば、海外の場合はすぐにお払い箱になってしまうでしょう。

 

語学力のことも含めて、コミュニケーション力は周囲と協調できるために必須であるため、求められる人材になるためにもコミュニケーション力は高めていきましょう。

 

 

異文化の習慣や生活に馴染める順応性

フリーランスエンジニアとして海外で仕事をするために必要なスキルとして、異文化の習慣や生活に馴染める順応性が求められます。

働くさらに生活するためにも、その国に合わせて自分の生活や生き方、考え方を合わせる必要があるのです。

 

そのため、日本ではこうだった、自分はこういう考え方だという形で押し切ってしまうと、職場環境に悪影響を与えかねない要因として排除される可能性があります。

日々生活する環境下においても同様であり、変な日本人が引っ越してきた、何か嫌な奴だとなれば住み続けるのが難しくなります。

 

その国の現地の人に合わせて、同じように生活をすること、その場の協調を乱さないこと、むしろその国衣文化を楽しめるようなモチベーションでいくことが大切です。

 

 

案件を取るための営業力

フリーランスエンジニアとして海外で仕事するために必要なスキルとして、案件を取るための営業力が挙げられます。

プロジェクトに参加したり、契約をしたりするためにも営業力は必須であり、営業力がなければプログラミングスキルや実績があっても、語学力があっても、コミュニケーション力があっても、異文化に馴染めるとしても仕事は取れません。

 

フリーランスエンジニアとして仕事をする際の基本でもあるため、プログラミングさえできれば良いという甘い考え方は捨ててしまいましょう。

海外で働くということは、自分を売り込んで、必要だと理解してもらい、その対価として報酬をもらうということを覚えておいてください。

 

案件を取るための営業力を高めるためにも、まずは日本国内で自分がどのような案件に対応できるのか、実際に案件を取ることができるのかなど行動することが大切です。

 

 

 

 

4.まとめ


今回はフリーランスエンジニアが海外で仕事をするメリットデメリット、そして海外で仕事をするために必要なスキルについてお話しました。

海外で働く際に一番重要なのは現実を見ることです。自分のスキルや実力が必要とされるかどうか、自分自身が求める新天地が本当にあるかのかどうかなど、しっかりと現実を見て前に進むことで、自分の望む環境が得られる可能性が高まります。

 

一番注意すべきなのは、海外に行けば何かが解決するような甘い期待や妄想をしてしまうことです。

海外に行って成長するために行動することができなければ、スキルアップやキャリアアップにはつながらないということを忘れないでください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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