公開日:2021.12.29
更新日:2025.03.24
フリーランスを目指したいと考えているが「フリーランスは苦しい」「向いていない人もいる」という意見を多く聞き、どうすべきか迷っている方も多いかと思います。
本記事ではフリーランスに不向きな人の特徴や活躍するための行動を解説します。
フリーランスで成功するためにはどうすれは良いか、詳しくまとめました。
本記事はフリーランスを目指すべきか決める材料となるでしょう。
フリーランスに興味がある方、サラリーマンを辞めたいと思っている方はぜひ本記事を参考にしてください。
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<目次>
1.フリーランスとは
会社員とフリーランスの違い
2.フリーランスの収入って苦しい?収入の実状
3.こんな人はフリーランスになるのをやめておこう
オンオフをはっきりしたい人
極力人を関わりたくない人
向上心が薄い人
セルフブランディングが苦手な人
4.フリーランスとして活躍するための行動3選
仕事獲得はフリーランスエージェントやSNSを活用しよう
契約書や税金周りの知識を付けよう
定期的に市場動向を確認しよう
5.フリーランスの独立は甘くなく苦しい時もある
6.まとめ
フリーランスは会社や組織に所属せず、個人で仕事を請け負う働き方を指します。
フリーランスは英語にすると「freelance」となりfreeは無料、lanceは槍という意味です。
中世ヨーロッパの時代に傭兵団に所属せず個人として活動する兵士をフリーランサーと読んでおり、フリーランスという呼び方はそこからきたと言われています。
フリーランスは企業と契約を行い仕事を受注し、その後の制作・納品まで一貫して自己責任で行います。
仕事の報酬は契約企業から受け取り、所得税に関しても自分で支払いを行います。
フリーランスとはこのような働き方を意味するものです。
会社員とフリーランスとでは働き方や保険面が大きく異なります。
まず会社員は企業と雇用契約を結びますが、フリーランスは雇用契約は結ばず、企業とは業務委託契約をプロジェクトごとに結びます。
会社員は企業から毎月決められた給料をもらったり、年俸制であったりする場合がほとんどであるため、月の収入に大きな変動はありません。
一方フリーランスはプロジェクトごとの契約であるため毎月の収入が決まっておらず、月によって収入が大きく異なる場合もあります。
また、年金を含む保険面でも会社員とフリーランスには違いがあります。
会社員は厚生年金に加入するのに対し、フリーランスは国民年金に加入します。
厚生年金は国民年金より多くもらえる保険制度であり、かつ企業側が半分負担(労使折半)してくれます。
国民年金の全額自分で負担しないといけません。
このように会社員とフリーランスは様々な面で違いがあるため、フリーランスを目指す場合、違いを頭を入れておく必要があるでしょう。
フリーランスの収入がどの程度なのかは気になるところです。
フリーランスの収入の実状について「フリーランス白書2020」をもとにまとめてみました。
・200万未満:22.5%
・200~400万未満:22.9%
・400~600万未満:19.9%
・600~800万未満:11.6%
・800~1000万未満:10.0%
・1000~1200万未満:4.4%
・1200~1500万未満:3.7%
・1500万以上:3.7%
このようにフリーランスは収入が低い人もいれば高い人もいます。
フリーランスは全ては自分次第であり、スキルや営業力が高い人なら高年収も期待できます。
このデータを見ても年収1000万以上の方は約12%もいます。
一方、年収が200万未満の人も22.5%もおり、生活が苦しい人も一定数いることが分かります。
フリーランスになるのはやめておいた方が良い人も中にはいます。
特に次の4つに該当する方は、本当に会社を辞めて良いかよく検討した方が良いでしょう。
・オンオフをはっきりしたい人
・極力人と関わりたくない人
・向上心が薄い人
・セルフブランディングが苦手な人
フリーランスは向き不向きがはっきりしており、向いていない方の場合、全く稼げない可能性もあります。
収入が途絶えてしまってからでは遅いので、自分がフリーランスに向いているか予めよく検討することが大切でしょう。
オンオフをはっきりしたい人はフリーランスには不向きです。
フリーランスは土日にも仕事が入ったりクライアントから連絡がきたりする場合も多く、就業時間の規制もないためオンオフの切り替えが難しいです。
そのため仕事にメリハリがつかず、仕事の生産性が低くなったり、モチベーション維持が難しくフリーランスとしては向いていないでしょう。
極力人と関わりたいない人もフリーランスには向いていません。
1人でコツコツを作業をこなすイメージがあるフリーランスですが、人と関わる機会は多く、コミュニケーション能力が要求されます。
顧客とはメールやSlack、Chatwork、Zoomなどでやり取りを行います。
仕事に関する質問や納期に関する相談などをスムーズに行える必要があるでしょう。
また、フリーランスは自分で営業を行い仕事を獲得しないといけません。
営業では企業に自分のスキルや強みを端的にアピールしないといけないため、人と関わりたくないフリーランスにはハードルが高いでしょう。
向上心が薄い人もフリーランスには不向きでしょう。
フリーランスは現状維持で妥協していると、大抵辛くなっていきます。
フリーランスは今後更に増えていき競争が激化していきますし、市場で使える技術や知識はどんどん入れ替わっていくため、現状維持では厳しく収入が減少する可能性は高いしょう。
フリーランスは向上心を持ってスキルアップし、年収を増やそうとする意思が重要です。
フリーランスはセルフブランディングが苦手な人も厳しいです。
ブランディングとは商品の長所や強みをアピールし、ユーザーにイメージを植え付けていくことを指します。
フリーランスは自分という商品を売り込む必要があります。
セルフブランディングが上手いフリーランスは、クライアントの方から仕事がきます。
クライアントからきた仕事は単価交渉しやすいため、年収アップに結びつきやすいでしょう。
フリーランスとして活躍するためにどういった行動を取ればよいかまとめました。
フリーランスとして活躍するには次の3つをまず行うことが大切です。
・仕事獲得はフリーランスエージェントやSNSを活用しよう
・契約書や税金周りの知識を付けよう
・定期的に市場動向を確認しよう
フリーランスになったばかりの頃は、仕事をこなすのに精一杯でこういった準備が満足にできないため、フリーランスになる前に済ませておくことが肝心でしょう。
1つ1つのフリーランスとして活躍するための行動について解説していきます。
フリーランスになる前に仕事獲得方法について調べておくと良いです。
仕事獲得はフリーランスエージェントやSNSを活用する、などの方法があります。
フリーランスエージェントに登録すると担当者が自分に合った仕事を紹介してくれます。
仕事を選んだ後は担当者の指示に従い、案件参画まで進めることが可能です。
フリーランスエージェントを活用すると中間マージン(手数料)は取られますが、自分で仕事を獲得しなくて良いというメリットが大きく、特にフリーランスになったばかりの方は利用をおすすめします。
また、SNS経由で企業と直接契約を行うのもおすすめです。
SNSの企業アカウントにDMを送ることで企業担当者とやり取りを行い、案件を獲得できることがあります。
SNS経由での獲得なら中間マージン(手数料)も取られないですが、上手くブランディングしないと案件獲得は難しいでしょう。
とはいえ、フリーランスになるなら自分で営業して案件獲得する方法も身につけておきたいです。
フリーランスになる前に契約書や税金周りの知識を付けておきましょう。
フリーランスの場合自分で企業と契約を結ぶ必要があるため、契約方法や契約の種類に関する知識を持つべきです。
たとえば、契約書の作り方、準委任契約と委任契約の違い、支払いが遅延した場合の対処方法、秘密保持契約とは何か、などについて調べておきましょう。
また、フリーランスは確定申告が必要なため税金周りの知識も必要です。
確定申告の基本的な手順や節税方法、青色申告の出し方などについて知っておくと、独立後に慌てなくて済みます。
最後に、定期的に市場動向を確認するようにしましょう。
現在のフリーランスやIT市場はどのスキルが評価されているか把握し、そのスキルを先回りして学習しておくのが良いです。
たとえば、ITエンジニアでは人工知能分野が流行しているのでその分野を学んでおく、などです。
また、その分野で今後も継続して稼げるか確かめるためにも市場動向の確認は大切です。
今後稼ぐことが厳しい分野であるなら、他の分野にも並行して参入してみる、などといった対策が必要でしょう。
ここまで見てきて分かる通り、フリーランスの独立は甘くなく、むしろ苦しい場合の方が多いです。
フリーランスは収入も生活も全て自分次第であり、スキルが高くないと生き残ることは難しいでしょう。
フリーランスへの独立はある程度の実務経験は必須と言えます。
実務経験なしに独立しても収入が発生しなかったり続かなかったりするケースが多いでしょう。
実務経験をできるだけ身につけてから独立した方が良いです。
加えて、貯金も独立前になるべく増やした方が良いでしょう。
フリーランスになったばかりの頃はどうしても安定して稼ぐことが難しく、貯金が少ないと不安を感じてしまい、仕事に集中できなくなってしまいます。
更に、フリーランスの独立に失敗したときにどうするかも予め決めておくことが大切です。
貯金がいくらを下回ったらフリーランスを辞めるのか明確に決めておくことで、タイミングよく撤退することができます。
また、家族などにも事前に相談しておくのが望ましいでしょう。
本記事では「フリーランスは実は苦しい」ということについて解説しました。
フリーランスに不向きな人の特徴やフリーランスになる前に行うべき行動についてご理解頂けたかと思います。
フリーランスになっても全員が成功できる訳でなく、全く稼げなくてサラリーマンに戻ってしまう方も多くいます。
そのため会社を辞める前に自分がフリーランスに向いているかよく確認しましょう。
また、フリーランスになる前に仕事の獲得方法や市場動向について調べたり、契約書や税金周りについて確認を取ることも大切です。
事前準備をしっかり行うことで、フリーランスとしての仕事に集中することができ、成功へと繋がるでしょう。
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