フリーランスの年収ってどうなの?年収事情や年収アップのコツを徹底解説!

市場動向分析

2022.04.20

フリーランスを目指す/検討している上で、どうしても気になってしまうのが年収です。
正社員(会社員)として現在の職場での給料や人間関係に不満を抱いていたり、フリーランスで活躍出来れば現状より収入が上がるはずと思い、起業・独立を目指している方もいるかもしれません。
また、フリーランスで仕事をしているけど、他のフリーランスとして活躍している方はどれくらいの年収なのか、など疑問に思う方もいるのではないでしょうか。

そんな今回は、はじめにフリーランスの現状について説明し、フリーランス全体の年収相場や正社員(会社員)の年収との比較、フリーランスエンジニアやデザイナーなどクリエイティブ系フリーランス職種の年収相場、フリーランスとして年収を上げる方法について詳しく解説していきます。

特に下記の方にこの記事を一読していただきたいです。
・フリーランスを検討している方
・フリーランスとして活躍をされている方
・フリーランスの年収について知識を深めたい方
・フリーランスエンジニアの年収相場を知りたい方
・デザイナーなどクリエイティブ系フリーランス職種の年収相場を知りたい方
・正社員(会社員)として活躍をしている方

 

 

 

1.フリーランスの現状


まず、フリーランスの現状について解説していきます。

フリーランスの現状が一番分かりやすいのは人口でしょう。内閣府が出したフリーランスに関する調査レポートでは、341万人のフリーランスがいると言う結果が出ています。

 

上記フリーランスの定義は、農林漁業従事者を除く自営業主(雇人なし、実店舗なし)、内職、一人社長です。

2019年における日本の労働人口は6724万人であるため、全体の約2%がフリーランスであることが分かります。

 

フリーランスという言葉を聞くことが徐々に多くなってきている理由として、働き方改革で副業が可能になったことによりフリーランスという働き方の選択肢が世に広まったこと、コワーキングスペースの拡大やSlack、Chatwork、Zoom、BoxなどIT業界の飛躍的な技術進歩により労働環境が変化し、自由な時間が増えたこと、クラウドワークスランサーズなどクラウドソーシングサービスが数多く世に出回っていること、など挙げられます。

 

その他、フリーランスが日本より浸透しているアメリカでは、2019年において約5,670万人のフリーランスがいると言われています。

2019年におけるアメリカの人口が約3億2,823万ということを考慮すると、人口の約17%がフリーランスということになります。

 

日本はフリーランス先進国アメリカと比較すると、まだまだフリーランスの人口は多くないですが今後フリーランスが世の中に、より浸透していくとアメリカのようになる可能性もあり得るのではないでしょうか。

 

 

 

2.フリーランスの年収相場や正社員(会社員)の年収との比較


フリーランスの年収比較
フリーランスの年収比較

 

この章ではフリーランス全体の年収相場や正社員(会社員)の年収との比較について解説していきます。

フリーランス全体の平均年収は180万円という結果が出ています

 

上記フリーランスの定義は、直近1年間の仕事報酬がある方を指しています。

フリーランスをさらに細分化してみると4種類あります。それぞれの平均年収について、副業系フリーランスの平均年収は63万円、複業系フリーランスの平均年収は116万円、自由業系フリーランスの平均年収は182万円、自営業系独立フリーランスの平均年収は358万円です。

 

その中でもフリーランスを本業としている自由業系フリーランスの年収の割合を見てみると、10万円未満が26%、10~50万円が19%、50~200万円が21%、200万円以上が20%、400万円以上が14%です。

フリーランスを本業としている方の年収割合を見ても、200万円以上の年収が34%と半数以下である事が分かります。さらにフリーランス全体の年収を見てもあまり高くないと言えるでしょう。

 

このフリーランス全体の平均年収はフリーランスの収入をメインとしない、副業でフリーランスをしている方などをまとめたものになります。そのため年収幅が非常に広く、平均年収も低い傾向にあります。

フリーランスを本業としている方の年収が低いのか、正社員(会社員)の平均年収と比較をしてみましょう。

 

正社員(会社員)の平均年収を年齢別に見てみると、20代の平均年収が345万円、30代の平均年収が442万円、40代の平均年収が507万円、50代以上の平均年収が622万円です。

フリーランスを本業としている方の年収は正社員(会社員)と比較しても低いことが分かります。
参考:ランサーズ「フリーランス実態調査2020年」

 

では、フリーランスの中でもIT業界に絞りフリーランスエンジニアはどの程度年収を獲得しているのか見ていきましょう。

フリーランススタートの月額単価を年ベースで算出すると、フリーランスエンジニアの平均年収は約811万円です。(2022年4月時点)

 

フリーランスエンジニアの年収をもう少し詳しく見ていくと中央値の年収が768万円、最高年収が2,520万円、最高年収が36万円であり、前年より平均年収は20万円ほど、中央値の年収は10万円ほど上昇しています。

フリーランスの中でもフリーランスエンジニアに特化してみると、圧倒的にエンジニアの方が高年収を獲得することが出来るでしょう。

 

さらに正社員(会社員)エンジニアと比較してみましょう。

正社員(会社員)エンジニアの平均年収全体は469万円です。

 

正社員(会社員)エンジニアの年収をもう少し詳しく見ていくと、20代の平均年収が373万円、30代の平均年収が509万円、40代の平均年収が605万円、50代以上の平均年収が701万円という結果が出ています。

フリーランスエンジニアと正社員(会社員)エンジニアを比較しても、フリーランスエンジニアとして活躍する方が平均年収も高く、かつ高年収が獲得しやすいということが言えるでしょう。

 

また、フリーランス全体の中でもフリーランスエンジニアとして働くことにより、獲得できる年収は高まりさらに1000万円を超える高年収も獲得しやすくなるでしょう。

 

 

 

3.フリーランスエンジニア職種別の年収


この章では、フリーランスエンジニアの職種別の年収について解説していきます。

 

職種名 平均年収 最高年収 最低年収
VPoE 1139万円 1680万円 348万円
エンジニアリングマネージャー 1097万円 1560万円 960万円
CRE(Customer Reliability Engineer) 1069万円 1800万円 660万円
データサイエンティスト 1031万円 2400万円 252万円
コンサルタント 1028万円 2520万円 120万円
機械学習エンジニア 1022万円 2400万円 240万円
PMO 1013万円 2520万円 300万円
PdM(プロダクトマネージャー) 1012万円 2400万円 348万円
PM(プロジェクトマネージャー) 990万円 2520万円 240万円
SRE 988万円 1800万円 360万円
iOSエンジニア 931万円 1680万円 360万円
ブロックチェーンエンジニア 929万円 2100万円 348万円
クラウドエンジニア 928万円 1800万円 360万円
サーバーエンジニア 926万円 2400万円 240万円
AIエンジニア(人工知能) 917万円 2400万円 240万円
フロントエンジニア 880万円 2400万円 240万円
バックエンドエンジニア 866万円 2400万円 240万円
Androidエンジニア 862万円 1800万円 36万円
アプリエンジニア 859万円 2400万円 240万円
インフラエンジニア 824万円 2400万円 36万円
データベースエンジニア 811万円 1920万円 360万円
システムエンジニア(SE) 774万円 2400万円 240万円
組み込み・制御 710万円 2160万円 288万円
セキュリティエンジニア 696万円 1560万円 336万円
ネットワークエンジニア 692万円 2040万円 240万円
社内SE 666万円 1800万円 288万円
プログラマー 664万円 1440万円 240万円
汎用機エンジニア 626万円 1560万円 264万円
テスター・デバッガー・QA 590万円 1920万円 240万円
テクニカルサポート 558万円 2400万円 288万円

フリーランススタートより月額単価を年ベースで算出(フリーランススタート/2022年4月時点)

 

高年収を獲得しやすいフリーランス職種はVPoEエンジニアリングマネージャーCRE(Customer Reliability Engineer)データサイエンティストコンサルタントということが分かります。

もしフリーランスエンジニアとして、高年収を獲得したい場合はVPoEエンジニアリングマネージャーCRE(Customer Reliability Engineer)データサイエンティストコンサルタントを検討してみてはいかがでしょうか。

 

2021年のフリーランスの年収と比較して、機械学習エンジニアやiOSエンジニアの平均年収は60~70万円ほど高くなったことや、データサイエンティストの平均年収が50万円ほど低くなったことなどが大きな変化として見られます。

このことから、機械学習エンジニアやiOSエンジニアの需要は多少増えているまた、データサイエンティストの需要は多少減少している可能性があります。

 

データサイエンティストは定義が企業や案件ごとに異なるため、今回の調査で下落しているものの、案件によっては高年収を獲得できる可能性も十分にあります。

 

 

 

4.デザイナーなどクリエイティブ系フリーランス職種の年収


この章では、デザイナーなどクリエイティブ系フリーランス職種の年収について解説していきます。

 

職種名 平均年収 最高年収 最低年収
UI・UXデザイナー 828万円 2400万円 240万円
マーケター 778万円 2400万円 300万円
Webディレクター 732万円 2400万円 36万円
アートディレクター 714万円 1140万円 300万円
3Dデザイナー 704万円 1200万円 324万円
グラフィックデザイナー 689万円 1200万円 48万円
プランナー 688万円 2400万円 240万円
キャラクターデザイナー 686万円 1440万円 240万円
プロデューサー 668万円 1440万円 240万円
2Dデザイナー 659万円 1560万円 300万円
イラストレーター 642万円 2400万円 48万円
Webデザイナー 612万円 1320万円 240万円

フリーランススタートより月額単価を年ベースで算出(フリーランススタート/2022年4月時点)

 

高年収を獲得しやすいクリエイティブ系フリーランス職種はUI・UXデザイナーマーケターWebディレクターアートディレクター3Dデザイナーということが分かります。

もし、クリエイティブ系のフリーランス職種で高年収を獲得したい場合はUI・UXデザイナーマーケターWebディレクターアートディレクター3Dデザイナーを検討してみてはいかがでしょうか。

 

2021年のフリーランスの年収と比較して、全体的に平均年収は前年とさほど変化は見られなかったです。

その中でも前年と比較しUI・UXデザイナーが40万円上昇しており、一方2Dデザイナーが60万円下落、イラストレーターが40万円下落しています。

 

今では1人1台スマートフォンを持っていると言われており、以前にも増してユーザーのITリテラシーが高まっていることからUIやUXを意識したWebサイト構築やWebサービス開発が求められており需要が高まったと考えられるでしょう。

2Dデザイナーやイラストレーターに関して年収が下落している理由として、フリーランスのクリエイティブ市場が現状飽和状態であることが要因の1つではないかと考えられます。

 

デザイン業界はデザインツールも手が届く価格で購入できたり、自らスキルを磨くことが容易になり参入障壁がエンジニアと比較すると低くかつ、実力主義である傾向が強いため挑戦しやすいです。

そのため現代のクリエイティブ職種は、供給過多の傾向でありその傾向が年収にも現れているのではないないでしょうか。

 

 

 

5.フリーランスの年収を維持/アップさせる自己管理


この章ではフリーランスの年収を維持/アップさせるために行う自己管理について説明します。

フリーランスは正社員(会社員)と異なり、自分で税金や経費など全て管理する必要があります。後先考えないで、稼いだ報酬を使ってしまうと、後で後悔する可能性が高いです。

 

そのため、フリーランスとしてどのようなことに気をつければ、年収を維持/アップできるのかを見ていきましょう。

 

フリーランスとして報酬を受け取った際の消費税

フリーランスは最低でも年に1回、売り上げ時に預かった消費税から経費などと一緒に支払った消費税をマイナスし、その差額を申告・納税する必要があります。

具体的には、売上高が1000万円未満、もしくは開業から2年間は消費税の納税義務が免除されます。

 

フリーランスとして活躍をする上では、知っておくべき知識でしょう。

 

 

 

フリーランスとしての税金関連

フリーランスと税金は切っても切り離せないものです。

フリーランスが支払う税金は、所得税、住民税、国民健康保険料、国民年金、個人事業税、消費税などがあります。

 

そのため、フリーランスは、経費や所得控除などを行い節税することをおすすめします。

フリーランスとして年収を維持/アップさせたいのであれば、税金関連の知識を学習することは必須でしょう。

 

 

 

フリーランスとしての貯金

フリーランスの平均貯蓄額は431万円であり、正社員(会社員)の平均貯蓄は359万という結果がライフネット生命保険の調査(フリーランス500人・正社員500人が対象)より明らかになっており、フリーランスの方が貯蓄額は高いです。

フリーランスは確定申告や保険の支払いなど、毎月の支出管理が大切になります。そのため、万が一働けない場合などに備えて貯金をすることをおすすめします。

 

貯金をすることにより、毎月の支出が管理できるため、結果的に無駄な出費が減り年収が維持/アップ出来るでしょう。

 

 

 

6.フリーランスとして年収を上げる方法


この章では、フリーランスとして年収を上げる方法について解説します。

フリーランスとして年収をアップ上げたい方は下記アドバイスを参考にして活動をしてみましょう。

 

フリーランスとして売上を意識して仕事をしている

フリーランスは意識をどこに置き、仕事をこなしているかによって年収が大きく変動します。

高年収を獲得している人は先を見越して仕事と向き合っています。

 

つまり経営者的な考えを持ち、依頼された仕事をこなしていくだけでなく、その仕事は何のためにしていて、そのために必要な物は何かということを常に考えながら仕事をしています。

「クライアントの売上に繋がる仕事をしているか」を意識し、クライアントがこの仕事を任せている意図を的確に汲み取ることを行っていれば依頼するクライアントの信頼度は向上していくでしょう。

 

結果として意識して仕事をするだけで自分に付加価値が付き、希少性の高い仕事つまり、高年収が獲得できる仕事が来るようになり、自然と年収上がっていくのです。

 

 

フリーランスとして常に謙虚な姿勢を持っている

高年収を獲得する人ほど謙虚である傾向にあります。

フリーランスとして経験を積むにつれて自身の持つスキルも向上します。

 

現状に満足してしまうことはなく、常に向上心を持ちながら新しい知識を吸収しようとする貪欲さが必要です。

それら知識を吸収するため、常に謙虚な姿勢を持っています。

 

謙虚な姿勢で知識を吸収することにより周囲の人間ともスムーズにコミュニケーションを取れ、信頼度も増します。

人間関係が良好であれば自然と自分に必要な知識や情報が入ってきたり、集まってきたりするものです。

 

そのため、様々な知識を吸収することが出来たり、周囲から新たな仕事の依頼が来たりと、高年収に繋がりやすくなるのです。

 

 

フリーランスとして多趣味かつ趣味に対しても真面目である

フリーランスとして多趣味かつ趣味に対しても真面目であることは、多種多様な人と交流を持つ絶好の場を作り出します。

多種多様な人と会話することにより話題も豊富になり、コミュニケーション力が向上したり、人脈形成も拡大します。

 

そのため、様々な人との繋がりや思い掛けない話題から、仕事へとつながるチャンスが増えます。

さらに、私生活が充実していることにより仕事への熱意や意識も高まり、自分自身の環境や自分の周りの環境が良い方向に変化します。

 

結果として多趣味であること、それら趣味に没頭し楽しむことが年収を上げることにおいて重要になってくるのです。

 

 

 

7.まとめ


今回はフリーランス全体の年収相場や正社員(会社員)の年収との比較、フリーランスの年収を上げる方法、フリーランスエンジニアの年収相場、デザイナーなどクリエイティブ職種の年収相場などについて詳しく解説していきました。

フリーランスという生き方を選ぶ人は、今後も増加していくことが予測されています。

 

フリーランスという生き方は良くも悪くも「自分次第」です。

フリーランスを検討している方の中には、自身の好きな仕事やより専門性が高い仕事を希望している方もいると思います。

 

しかし、年収面があまり良くないと、将来的に苦労することは多くなるのではないでしょうか。

フリーランスエンジニアであれば、専門性が高い仕事が出来ることはもちろんのこと、高年収を獲得することも大いに可能でしょう。

 

今後、IT業界は機械学習などのAI(人工知能)やビッグデータ、ブロックチェーンなど更なるIT技術の進歩により、今以上に発展することが予想されています。

そのため相対的にエンジニアが活躍出来るフィールドも増えていくため、エンジニア不足になると言われています。

 

今の時代だからこそ、高年収を稼ぐことが出来るフリーランスエンジニアという職業を検討してみてはいかがでしょうか。

 

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