公開日:2023.04.05
更新日:2025.03.24
近年、日本におけるIT人材の不足は深刻な問題となっています。
社会におけるあらゆる部分にITやデジタル技術が用いられている一方、ITの知識を有する人は需要に対して供給が追い付いていない状況です。
そうした中でIT企業の多くが求人を出しても、応募者が集まらないといった状況に悩まされています。
このような事情からも、最近ではエンジニア未経験者にも門戸を開く企業が増えてきました。
学生時代の専攻分野や前職での経験や実績などを問わず、エンジニアとして活躍したいと考える応募者を受け入れようとする企業も多くあります。
ただし、未経験者がエンジニアの面接にパスするためには、面接官に対してエンジニアとして頑張りたいという前向きな姿勢を見せ、異業種からの転職を決めた理由について納得してもらえるよう説明しなりません。
それに加え、面接時に気を付けたいポイントはいくつもあります。
そこで本記事では、未経験者のエンジニアの面接において面接官が気にするポイントや未経験者がエンジニア面接で聞かれること、未経験者がエンジニア面接で失敗するよくある理由などについて解説していきます。
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<目次>
1.未経験者がエンジニア面接時に面接官が気にしているポイント
エンジニアを目指す本気度
未経験の段階でもITについてどれだけ勉強しているか
意思疎通がしっかりできるか
短期間で辞めてしまわないか
2.未経験者がエンジニア面接で聞かれること
エンジニアになろうと思った理由
エンジニアとしてのキャリアプラン
志望企業の志望理由
IT業界に関してどのように情報収集しているか
最新テクノロジーでどの分野に興味があるか
3.未経験者がエンジニア面接で失敗するよくある理由
エンジニアになりたい本気度が伝わらない
耐性が弱く挫折してすぐにエンジニアになるのを諦めてしまいそうと思われる
意思疎通が取れない
4.まとめ
ほとんどの職業においていえることですが、面接官は異業種からの転職者に対し、複数の懸念事項を抱きがちです。
未経験者は面接官が気にするポイントを理解し、面接時にはそれらを払拭できるかが成功の鍵になります。
面接官が未経験者に対して面接で気にするポイントは以下の4点です。
・エンジニアを目指す本気度
・未経験の段階でもITについてどれだけ勉強しているか
・意思疎通がしっかりできるか
・短期間で辞めてしまわないか
それぞれについて詳しく解説していきます。
エンジニアは専門知識が必要であり、かつ多忙な職業です。
そのため、本気でエンジニアになりたいといった思いがなければ、採用されたとしても長続きはしないでしょう。
加えて、常に勉強が必要な職業であることからも、本気度の高い人でなければ長く活躍し続けることは難しいと考えられます。
また、面接官側は業務に一生懸命励んでくれる人材であるかや、エンジニアとして本気で頑張りたいと考えている人であるのかなどを面接で見極めたいと考えています。
面接ではエンジニアを目指す理由やエンジニアとして何をしたいか、応募先企業で働きたい理由などをしっかりと伝える必要があります。
加えて、エンジニアの仕事に役立つ資格を保有していると、本気度を客観的にアピールしやすくなるでしょう。
エンジニアとして働くためにはITに関する知識が不可欠です。
企業によっては未経験者を歓迎していますが、ITについて独学で勉強している人は高い評価を得られる傾向にあります。
面接時にITに関する資格を有していることを証明できれば、面接官は応募者について業務に関することを意欲的に学んでくれる人だと判断できるでしょう。
IT業界で働いたことのない方はエンジニアの求人に応募する前に、ITについて少しでも学んでおくことをおすすめします。
自分でゼロベースから勉強を始めることが難しい方はプログラミングツールを検討してみてもよいかもしれません。
エンジニアは技術職ではあるものの、他者とコミュニケーションを取る機会は少なくありません。
上司や同僚、部下とのコミュニケーションは不可欠である他、クライアント企業とコミュニケーションを取る機会も少なくないでしょう。
エンジニアの面接では他者と意思疎通ができるかについてもポイントになります。
意思疎通とは相手の発言や質問を理解し、適切な答えを返すことです。
また、自分の考えを他者に伝えたり、周囲と考えを共有したりすることも意思疎通に含まれます。
多くの人が面接で緊張するため発言内容がおぼつかなくなったり、普段通りに話せなかったりというのは面接官もある程度理解しています。
しかし、質問に対して適切な答えを返せなかったり、質問の意図を理解できなかったりすると、意思疎通ができないとみなされ、マイナス評価になることもありえます。
企業は従業員を採用するために時間や費用をかけています。
また、新しく雇い入れた人材を育てるのにもさまざまなコストがかかります。
こうしたことからも、企業は雇い入れた人材には長く働いてもらいたいと考えています。
面接官は応募者に対して内定を出しても短期間で辞めてしまわないか気にしています。
社風や業務内容のミスマッチも短期離職の原因となりますので、面接時にこれらの要素がないか見極めようとします。
エンジニアの面接を受けるにあたって、どのような質問をされるのか気になる方は少なくないと見受けられます。
未経験者がエンジニアの面接で聞かれやすい質問として以下の5つが挙げられます。
・エンジニアになろうと思った理由
・エンジニアとしてのキャリアプラン
・志望企業の志望理由
・IT業界に関してどのように情報収集しているか
・最新テクノロジーでどの分野に興味があるか
それぞれについて詳しく解説していきます。
未経験者であれば、面接においてエンジニアになろうと思った理由は高い確率で聞かれます。
エンジニアになろうと思った理由を質問されたら、エンジニアとして働くイメージが具体的にあることが伝わるよう答えられるかがポイントです。
また、これまでの経験の中でエンジニアの業務に活かせることがあれば、それについても内容に含めることでキャリアに一貫性を出すことができます。
また、エンジニアとして前向きに働く意欲がないと捉えられるような回答は控えるよう注意してください。
エンジニアはリモートワークと相性が合う職種の一つですが、リモートワークをしたい、在宅で働きたいといった理由は控えましょう。
エンジニアとしてのキャリアプランを持っている応募者は面接官からの評価も高いです。
明確なキャリアプランを抱いていると、本気度や意欲が伝わりやす他、エンジニアの仕事についてきちんと理解していると捉えてもらいやすくなります。
また、エンジニアとして将来的に活躍するには、キャリアプランがあることが前提となります。
Webサービスは日々変化し、新しい技術も生まれ続けていますが、専門分野が定まっているエンジニアはスキルを効率よくアップデートし、時代の変化にも対応しやすくなります。
エンジニアとしてのキャリアプランを決める際は携わりたい分野や興味のある分野、理想とする働き方、将来目指すポジションを明確にすることから始めてみてください。
多くの企業がエンジニアの求人を出していますが、エンジニアと一括りにしても企業によって扱っているサービスも業務内容も大きく異なります。
その企業に応募した理由を明確に伝えるためには、応募先企業についてしっかりと調べることはもちろん、同業他社についても調べて比較してみることも重要です。
その企業ならではの特長を面接で伝えられるかが高い評価を得るためのポイントになります。
活躍しているエンジニアはIT業界について日々情報収集をしています。
ITは日々発達し、新しい技術が誕生しているため、最先端のエンジニアとして活躍するためには情報を収集し、知識や情報をアップデートしていかなければなりません。
情報収集を怠ると、業務についていけなかったり、クライアントと話がかみ合わなかったりという問題が生じることもあります。
IT業界に関する情報収集はニュースや技術系のブログ、SNS、勉強会などで収集できます。
ネット環境さえあれば、自宅に居ながらにしてある程度の情報を収集することが可能です。
面接官は応募者に最新テクノロジーにおける興味のある分野を質問することで、最新テクノロジーに関心があるか、流行っている理由について自分なりの考えを持っているかなど把握しようとしています。
自分が興味のある最新テクノロジーに加えて、興味のある理由やよいと感じている理由などについて説明できるようにしておくことをおすすめします。
加えて、そのテクノロジーと応募先企業との関係性があれば、それについて触れると高評価を得やすくなります。
未経験者の中にはエンジニアの面接で失敗してしまう方もいます。
面接での失敗を回避するためには面接で失敗しやすい理由を把握し、失敗を回避できるよう対策を施しておくことが重要です。
未経験者がエンジニアの面接で失敗するよくある理由として以下の3つが挙げられます。
・エンジニアになりたい本気度が伝わらない
・耐性が弱く挫折してすぐにエンジニアになるのを諦めてしまいそうと思われる
・意思疎通が取れない
それぞれについて詳しく解説していきます。
ほとんどの企業が採用において応募者の熱意を重視しています。
スキルが乏しい状態であっても、本気で頑張りたいと考えている人であれば、入社後に大きく成長する見込みがあります。
対して、本気度がない人は、スキルがあったとしても、停滞しやすいと考えられます。
面接ではエンジニアになりたいという本気度が伝わらなければ、スキルやコミュニケーション力が基準に達していても内定を得ることは難しいでしょう。
本気度はエンジニアとしてやりたいことや応募先企業でしか実現できないことなどを説明することで伝えることができます。
エンジニアには高いスキルやさまざまな専門知識が必要であるため、根気強く勉強することが苦手な人は苦労するでしょう。
また、エンジニアとして働きはじめると、さまざまなプレッシャーと闘うことになります。
仕事を納期内に終わらせることや高い品質の成果物に仕上げることなど、人によっては心的負担となります。
エンジニアにはスキルだけでなく、耐性や挫折しない根気強さなども求められています。
最近では、エンジニアとしてのプレッシャーに耐えきれずうつ病などになる方も少なくありません。
応募者の健康にも関わるところですので、面接官は耐性についても面接で見ています。
前述のように、エンジニアには社内外の多くの人とコミュニケーションを取ることが求められるため、面接において意思疎通ができない人は内定を取ることが難しくなります。
エンジニアにはクライアントの要望を聞き出したり、システムについて分かりやすく説明したりする力が不可欠です。
他者と円滑にコミュニケーションを取り、信頼関係を構築できるようなコミュニケーション力が必要となります。
IT人材が不足している昨今、多くの企業がエンジニアを求めています。
そのため、未経験者であっても意欲があり、成長の見込みが感じられる人であれば、エンジニアとして採用される可能性はあります。
未経験からエンジニアを目指したい方はエンジニアがどのような職業であるのかよく調べた上で、エンジニアになりたい理由やエンジニアとして実現したいことを考えてみてください。
その上で、エンジニアの業務に役立つスキルについて学んでみることをおすすめします。
企業に応募する前にしっかりと準備しておくことで、エンジニアとして採用される可能性が高まるでしょう。
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