エンジニアの技術面接に関する基礎知識と覚えておきたい心構え

営業転職

2022.12.24

転職を考えているエンジニアの方、もしくはこれからエンジニアになりたい方の中に「技術面接に関する不安」を感じている方がいらっしゃいます。
不安を感じたままですと本来の自分自身を伝えにくい可能性がありますので、エンジニアの技術面接がどんなものか前もって理解し、自信を持って挑めるようにしておきましょう。

今回はエンジニアの技術面接に関する基礎知識、エンジニアの技術面接では何が求められているのか、エンジニアの技術面接で覚えておきたい心構えについてお話しします。

<目次>
1.エンジニアの技術面接に関する基礎知識
エンジニアの技術面接とは何か
技術面接における採用側のメリット
技術面接における採用側のデメリット
技術面接におけるエンジニア側のメリット
技術面接におけるエンジニア側のデメリット
2.エンジニアの技術面接では何が求められているのか
プログラミングに関する習熟度
エンジニアのセンスやプログラミング思考、考え方
チームやメンバーの一員としての適正
応募先企業とマッチしているかどうか
何ができて、何が出来ないのか
3.エンジニアの技術面接で覚えておきたい心構え
前提としてスキルや経験を水増ししないこと
曖昧な知識で話を進めないこと
伸び代や成長する姿勢を伝えること
現時点でできないことはできないということ
実力を示せるポートフォリオを用意しておくこと
4.まとめ

 

 

 

1.エンジニアの技術面接に関する基礎知識


エンジニア技術面接関連画像
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はじめにエンジニアの技術面接に関する基礎知識について解説します。

 

エンジニアの技術面接とは何か

エンジニアの技術面接とは、履歴書や職務経歴書だけでは見えにくいエンジニア自身のスキル・知識・経験・実力を可視化するためにあります。

しっかりと見極めるために、応募先で働くエンジニアや技術者が同席するのが一般的です。

 

例えば習得したプログラミング言語を羅列されただけでは、どこまで何ができるのか企業側は分かりません。

同様に今まで携わったプロジェクトや成果物の名前だけでは、どのような形で携わったのかを把握することは難しいでしょう。

 

そのため、応募者であるエンジニア本人に簡単なテストやプログラミングを実践してもらうことで、本来の実力を把握するのが目的と言えます。

同時にプロジェクトにおいてどのような役割を持ち、どのような立ち位置で、具体的に何をしたのかがわかれば、採用した後の役割や仕事の割り振りも現実味を帯びてきます。

 

言い換えれば技術面接といっても、普通の面接と同様に何ができるか、どんな人かを知るためにあるということでもあり、必要以上に緊張や不安を感じることはないということです。

 

 

技術面接における採用側のメリット

技術面接における採用側のメリットとして、ミスマッチな人材を避けられるということが挙げられます。

例えば信頼できる人間性ではあるがスキルが足りない、スキルはあるがコミュニケーション性に欠けるなど将来的に何らかの理由で離職に繋がる人を避けられるということです。

 

同様にプログラミングスキルが求めていたレベルではない、もしくはチームの一員としてうまく稼働してくれない、プログラミングスキルは高いが属人化する可能性があるなどのリスクも回避できると言えます。

現実問題としてエンジニアの雇用はそれなりのコストが発生するため、雇用したもののミスマッチですとまた採用からやり直さなくてはなりません。

 

採用のコストは時間もお金もかかりますし、採用できない期間が延びれば人員不足のままプロジェクトを進めなくてはならず本末転倒になってしまうということです。

 

 

技術面接における採用側のデメリット

技術面接における採用側のデメリットは、応募してきたエンジニアの伸び代や成長率までは把握しにくいことです。

実際に企業として求める一定の水準に満たないということで採用を見送った場合において、別の企業やプロジェクトで活躍するということも考えられます。

 

また、一時的にニュースで話題になりましたが、Web面接やオンライン面接において、各種テストを替え玉で別の人に受けさせて採用されるというケースもあったことから、対面かつ直接の面接でないと本人の実力かどうか確認する術がないという問題もあります。

 

 

技術面接におけるエンジニア側のメリット

技術面接におけるエンジニア側のメリットとして、エンジニアとしての実力をしっかりと伝えられることが挙げられます。

実際に応募する側としても、習得したプログラミング言語を羅列しただけではどこまで実力があるかを伝えきれません。

 

各種テストや受け答えによって自分自身の実力を理解してもらえるようになり、履歴書や職務経歴書だけでは伝えきれないことを伝えやすくなるでしょう。

また、技術面接の場には実務の現場で働くエンジニアが同席することもあり、具体的に何を求めているのか、必要とする人材かどうかをしっかりと見てもらえるので非常に安心です。

 

言い換えればスキルや実力がミスマッチなプロジェクトに参加する可能性を下げられるということでもあります。

 

 

技術面接におけるエンジニア側のデメリット

技術面接におけるエンジニア側のデメリットとして、苦手な分野や意識してこなかった分野が課題になってしまうと、未熟なエンジニアとして見られてしまう点が挙げられます。

もちろん、応募先の募集要項に沿って応募しているはずですが、応募先が最低限求めている他の部分のスキルや知識が備わっていないことが明確になってしまうのです。

 

例えばプログラミングスキルは認められたものの、Linuxやサーバー、セキュリティに関する基礎的な知識が欠けていた、エンジニアとして働くためのオンラインツールや各種サービスの使い方を知らなかったなど、必要としていなかった分野の経験が問われた場合にネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。

 

 

 

 

2.エンジニアの技術面接では何が求められているのか


エンジニア技術面接関連画像
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次にエンジニアの技術面接では何が求められているのか解説します。

 

プログラミングに関する習熟度

エンジニアの技術面接ではプログラミングに関する習熟度、インフラや各種ツールに関する理解度などを説明することが求められます。

プログラミングに関する習熟度の確認においては、実際にコードを書いたりペーパーテストを受けたりすることもあるでしょう。

 

また、プログラミングに関連するインフラや各種ツールについてどこまで理解しているか、既存の技術から最先端の技術までどのような形で把握しているかも問われる可能性があります。

プログラミングだけできれば良い、コーディングさえできれば良いと限定されているのであれば別ですが、基本的には浅く広く、得意とする分野は狭く深く情報収集を行い、学習しているかどうかを確認されると覚えておきましょう。

 

 

エンジニアのセンスやプログラミング思考、考え方

エンジニアのセンスやプログラミング思考、考え方についても問われる可能性が高いです。

現実問題としてプログラミングについては、記法やルールさえ守っていれば、ある意味正解が無いほどに自由に記述することができます。

 

そのため非効率で無駄が多いコードを書く人だ、動くは動くけれどバグがある、求める結果が出力されれば工程は度外視といったようなエンジニアですとお断りされる可能性が考えられます。

自分以外の人がコードを見ること、コードを触ること、なるべく無駄やバグのないわかりやすいコードを書くことなど普段から意識しておくべきということです。

 

その他にも自動化・効率化・最適化に加えて、生産性を意識した考え方や行動、姿勢も見られると思っておくと良いでしょう。

 

 

チームやメンバーの一員としての適正

基本的にエンジニアは一人で仕事するような職種ではありません。

そのためチームやメンバーの一員としての適性があるかどうかも求められます。

 

一緒に働く上でスムーズに進められるかどうか、報告や連絡、相談をしっかりとしてくれるか、指示通りに動くことと、自分自身の意見を提案できるかどうかなど、コミュニケーションに関する部分をチェックするということです。

エンジニアに限ったことではありませんが、チームやメンバーの雰囲気を悪くするような人、雰囲気を壊してしまうような人、自分の権限内で好き勝手してしまう人はお断りされてしまうということです。

 

同じくプログラミングスキルに長けていたとしても、他の人が手の付けようがない属人化なってしまうような姿勢ですと、将来的にメンテナンスのコストが増大してしまうため避けられる可能性が高まります。

 

 

応募先企業とマッチしているかどうか

応募先の企業とマッチしているかどうか、もしくはプロジェクトにマッチしているかどうかも求められます。

例えば作成するオンラインサービスやオンラインツールにおいて、興味や関心を持って取り組んでくれる人なのか、企業や組織としての理念をしっかりと理解してくれるかどうかなどが挙げられます。

 

現実問題としてエンジニアとして携わるということは、間接的に顧客やクライアントにも関わるということです。

顧客やクライアントに関わるということは企業や組織の一員として相応しいモチベーションや考え方を持っていて欲しいと思うのは当然といえます。

 

また、エンジニア自身としても、自分が携わるプロジェクト、自分が勤める企業に興味関心を持たないと長く働き続けることや、プロジェクトの完了まで関わることができない可能性も高いです。

なるべく案件を探す段階や、応募したいと考える企業を模索する段階で「興味をもってやり遂げられるかどうか」をしっかりと判断して申し込むようにしましょう。

 

 

何ができて、何が出来ないのか

結局のところ、エンジニアの技術面接では何ができて何ができないのかという一点を把握したいというのが本音とも言えます。

企業側としても一つの分野に特化したエンジニアが欲しい場合もありますし、幅広い分野に精通しているエンジニアが欲しい場合もあります。

 

特に優秀なエンジニアの場合、転職をすることで収入がアップするケースが多く存在するため、即戦力を求めていることも現実問題として発生します。

結果的に同等以上のスキルや実力を持ったエンジニアを求めている場合もあるということです。

 

言い換えれば特定の分野に特化していればその他の分野は別のエンジニアに任せることもできますので、何がどこまでできるのか、逆に何が出来ないのかをしっかりとエンジニア自身が把握しておくことが求められます。

 

 

 

 

3.エンジニアの技術面接で覚えておきたい心構え


エンジニア技術面接関連画像
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次にエンジニアの技術面接で覚えておきたい心構えについて解説します。

 

前提としてスキルや経験を水増ししないこと

エンジニアの技術面接では、履歴書や職務経歴書を元に話が進んでいきます。

就職や転職時にありがちな「自分をよく見せるために水増しする行為」をしてしまうと、技術面接の段階で必ずバレます。

 

極端なことを言えば嘘をつく人間だと思われてしまう可能性が高いため、前提としてスキルや経験を絶対に水増ししないようにしましょう。

実際に実務で働く現役のエンジニアが面接官として同席している可能性も高いため、実務で一緒に働けるかどうかは必ず見極められてしまいます。

 

ちょっとだけ触ったことがあるプログラミング言語、なんとなく見聞きした技術、コピペのみで動作したコードなどをスキルや経験として記載しないようにしましょう。

プログラミング言語ごとにある認定資格や試験を受けて、客観的にどの程度の実力があるか示せるようにしておくとスムーズです。

 

 

曖昧な知識で話を進めないこと

技術面接を受けている時、多少曖昧な知識でも話が進んでしまうことがあります。

しかし、面接官とエンジニアの基礎的な知識の違いがあるとミスマッチになってしまう可能性が高いです。

 

同時に口頭での受け答えで自分自身を誇張しても、コーディングやペーパーテストの段階でバレてしまいます。

企業側としても雇わないために技術面接をするのではなく、雇うために技術面接をしているのですから、より良い雰囲気で面接をするのも当然です。

 

だからこそ曖昧に話を進めないこと、その場凌ぎで話を合わせてしまうようなことは絶対に避けましょう。

コミュニケーションスキルも見ているということを忘れないようにして、信頼してもらえる人物であると伝わるような姿勢でいることが大切です。

 

 

伸び代や成長する姿勢を伝えること

「即戦力が欲しい」という場合を除けば、「雇入れて、育てる」ことを想定している場合もあります。

どちらの場合においても伸び代や成長する姿勢を伝えること、スキルや実力を更に高めていけるという人物であることを理解してもらいましょう。

 

実際にエンジニア界隈では日々新しい技術が生まれており、新しい技術から新しいビジネスモデルが生まれることがあります。

新しいビジネスモデルは新たな利益・売上につながってくることを考えるとエンジニア自身も新しい技術を受け入れて成長する必要があるということです。

 

同様に企業やプロジェクトに携わる中、新しい技術を取り入れながら進んでいくことも考えられます。

いざ働き始めて新しいやり方は出来ない、古いやり方しか知らないという姿勢よりも、柔軟に新しい技術を受け入れてくれるエンジニアの方が好印象であるのも間違いありません。

 

同じく求めているスキルが足りない場合においても、やる気だけではなく具体的にどのように学んでいくか、どのような形で成長したいかを示すことができれば一緒に働きたいと考えてもらえる可能性が高まります。 

 

 

現時点でできないことはできないということ

前述した通りエンジニアは一人で作業するような働き方ではありません。

そのため、できないことはできる人に任せる、できる人を雇用する、できる人から学んでもらうなどお互いに助け合うような働き方が続いていきます。

 

だからこそできないことはできない、できることもどこまでできるかしっかりと伝えることを意識してください。

現実問題として実務の現場でしか学べないことはあります。

 

言い方を変えれば誰もが最初は未経験エンジニアですし、経験のあるエンジニアも未経験や未学習の分野があって当然といえます。

同時にできると言ったのに、できないでは信頼してもらえませんし、働き続けることが難しくなってしまいます。

 

繰り返しますが見栄を張ったり、誇張したりせず、素直に今の自分自身を伝えることを重視してください。

 

 

実力を示せるポートフォリオを用意しておくこと

技術面接をスムーズに進めるためにも、実力を示されるポートフォリオを用意しておくことも重要です。

ただし、コピペやテンプレートをそのまま適用したようなもの、誰にでも作れそうなページやアプリだと逆効果になる場合もあるので注意しましょう。

 

どのような技術を使ったのか、どのような工夫をしたのか、どこに困ったのかなどを説明できるようにしておくと面接の際に役立ちます。

同時に今まで関わったプロジェクトで自分が担当や対応した範囲を公開できるのであれば遠慮せずに実績として示すことも大切です。

 

 

 

 

4.まとめ


今回はエンジニアの技術面接に関する基礎知識、エンジニアの技術面接では何が求められているのか、エンジニアの技術面接で覚えておきたい心構えについてお話ししました。

エンジニアの技術面接は「エンジニアの技術やスキルのチェック」が主な目的であり、基本的には履歴書や職務経歴書に書いてあることに齟齬がないかの確認とも言えます。

 

実績やスキル、実力を示すポートフォリオが身の丈にあったものであり、応募先の企業とマッチすれば採用されると考えて間違いないでしょう。

そもそも面接自体が誰しも緊張はするものですが、自分の実力をそのまましっかりと伝えるように意識し、自信を持って受け答えすることが一番大切だと覚えておいてください。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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