【初心者向け】Go言語でできること5選!具体例つきでわかりやすく解説

2023.05.10

Go言語は比較的新しい言語ですが、シンプルなプログラミングができ、処理速度が速いことで人気が高まっています。
Go言語は多くのことを実現できますが、具体的にどのようなことができるのでしょうか。

この記事では、Go言語の特徴や実現できること、Goで開発された具体的なサービスの例、逆にできないことや学習方法について解説します。

<目次>
1.Go言語とは、どんなプログラミング言語?
Go言語の特徴
2.Go言語でできること5選!
①Webサイト・Webサーバーの開発
②スマホアプリの開発
③IoT・ドローンの開発
④CLIの開発
⑤APIサーバーの開発
3.Go言語を使って作成されたWebサービスの例
YouTube
メルカリ
グノシー
AWA
4.Go言語でできないこと・デメリットとは?
継承できない
三項演算子がない
Genericsが実装されたばかりで、情報が少ない
例外処理がない
5.Go言語と他言語のできることを比較!
6.Go言語エンジニアの需要・将来性
7.Go言語を学習する方法
本などを使って独学で覚える
Go言語の公式チュートリアル『A Tour of Go』を活用する
簡単なアプリ・WebAPIを作ってみる
プログラミングスクールを活用する
8.まとめ

 

 

 

1.Go言語とは、どんなプログラミング言語?


Go言語できること関連画像
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Go言語は、2009年にGoogleが開発した言語です。

プログラミング言語のなかでは新しいですが、優れた性質を持っているため人気が高まっています。

 

ここでは、Go言語の特徴について見ていきましょう。

 

Go言語の特徴

Go言語の特徴には、次のようなものがあります。

 

<Go言語の特徴>
記述がシンプルでコーディングしやすい
処理が高速
並行処理、並列処理を実現できる
複雑なシステム構築に適している
メモリ処理の安全性が高い

 

このようにプログラミング言語として優れた点が多く、新しい言語にも関わらず人気が高い言語です。

 

 

 

 

2.Go言語でできること5選!


Go言語できること関連画像
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Go言語でできることについてご紹介します。

 

①Webサイト・Webサーバーの開発

Go言語はWebサービス開発に適していますが、その理由として以下のようなことがあります。

 

<Go言語がWebサービス開発に適している理由>
マルチプラットフォーム対応のクロスコンパイル機能がある
処理速度が速くパフォーマンスが高い
プログラム開発からサーバー構築まですべて対応できる

 

それぞれの内容についてご説明します。

 

マルチプラットフォーム対応のクロスコンパイル機能がある

Go言語には、マルチプラットフォーム対応のクロスコンパイル機能があるため、開発したプログラムをOSなどの環境を選ばず動作させることが可能です。

そのため、環境を選ばずWebサービスを開発できます。

 

処理速度が速くパフォーマンスが高い

プログラム自体の処理速度が速いため、多くのユーザーがWebサイトにアクセスしても対応が可能です。

ネットワーク通信の負荷が高いクラウド型のWebサービスでも、高い安定性を実現できます。

 

プログラム開発からサーバー構築まですべて対応できる

Net/httpパッケージという便利なパッケージが用意されており、Webサーバーソフトを別に用意しなくてもプログラム開発からサーバー構築まですべて対応できます。

そのため、手軽に開発を始められるでしょう。

 

 

②スマホアプリの開発

Go言語には「Go mobile」や「Go Cloud」などのスマホアプリ開発用制作ツールが用意されています。

Android、iOSのどちらのスマホOSにも対応した開発を行えるため、スマホアプリの開発効率が向上するでしょう。

 

日本ではAndroidとiOSの2種類のスマホが使われているため、両方のOSに対応したアプリを開発する必要があります。

従来は、Android対応でJava、Kotlin、iOS対応でSwift、Objective-Cなど、対応する言語を習得してそれぞれ開発する必要がありました。

 

しかし、Go言語ならどちらも開発できます。

また、Web用のアプリとスマホ用のアプリのコードを書き換える必要がなく、併用できるので、Web版とスマホ版の開発効率を上げられるのもメリットです。

 

 

③IoT・ドローンの開発

Go言語には、ロボット開発やドローン開発に特化したフレームワークの「Gobot」が用意されています。

このフレームワークを活用すれば、ロボットやドローンの操作の制御システムを開発することが可能です。

 

近年では、お掃除ロボットやスマート家電などのIoTシステムや、自動操縦ドローンの開発が次々と進められています。

家電やドローンなどをネットワークにつないで制御する際にも、Go言語の処理速度の速さを活かして、パフォーマンスの高いプログラムを構築できるでしょう。

 

従来のプログラミング言語では、IoTやドローンの開発への対応が難しい面もありますが、Go言語なら専用のフレームワークがあるため開発しやすくなっています。

 

 

④CLIの開発

CLIとは「コマンドラインインターフェース」のことで、コマンド入力をして実行するツールです。

CLIを使って動作させるアプリも多く、そのような開発現場でGo言語が役立ちます。

 

Go言語を使えば、OSやプラットフォーム、実行環境などに依存せずにCLIの開発を行えるので、非常に都合が良いです。

環境に依存する言語で開発すると、それぞれの環境で個別にプログラムを書き換えるなどの対応が必要になります。

 

しかし、Go言語ならそのような手間がかからず、開発効率を上げられるでしょう。

 

 

⑤APIサーバーの開発

APIとは、アプリやソフトウェアの機能・データを外部と共有する際のインターフェース(接続口)です。

開発したアプリやソフトウェアを単体で利用するだけでなく、外部と共有させることで実現できることが増えます。

 

その際には、機能やデータを共有するためのAPIサーバーが必要です。

たとえば、Twitter APIで、特定のハッシュタグのツイートをリアルタイムに表示するなどの機能を実現できます。

 

また、動画共有サービスと連携して、サイトやアプリ内に動画を埋め込むなどの使い方も可能です。

このようなAPIサーバーの開発も、Go言語が得意とする分野と言えます。

 

Go言語はOSや環境を問わずに開発できるので、サービスを連携させやすいでしょう。

処理速度が速く、並行・並列処理に対応しているので、複数のサービスを実行してもパフォーマンスが落ちにくいというメリットもあります。

 

 

 

3.Go言語を使って作成されたWebサービスの例


Go言語できること関連画像
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Go言語を使って、実際に作成されたサービスをご紹介します。

 

YouTube

世界最大級の動画共有サービスであるYouTubeのサーバーは、Go言語で開発されました。

Go言語はWebサーバー構築のライブラリが豊富なため、開発効率が良く、品質の良い開発を行うことが可能です。

 

また、コードの記述がシンプルなため、バグが発生しにくいのも大きなメリットとして挙げられます。

巨大なシステムを構築する際には多くのプロジェクトメンバーが関わりますが、シンプルなコードなので、わかりやすく開発者が多いプロジェクトに最適です。

 

Go言語は比較的新しい言語ですが、YouTubeのような利用者が多い巨大なシステムを構築する実績があることもわかります。

従来はJavaなどの言語は実績があり、安定したシステムを構築できると言われていましたが、Go言語のような優れた言語が新たに登場しました。

 

エンジニアとして活躍したい場合は、実績のある言語以外にも、新しい言語の有用性に目を向ける必要があるでしょう。

 

 

メルカリ

メルカリは利用者が多く人気の高いフリマアプリで、メルカリの登場により個人間のネットでの商品売買が一気に普及しました。

このメルカリも、Go言語で開発されていることで有名です。

 

メルカリはスマホで利用されることが多いですが、Go言語はAndroidとiOSのどちらも対応しています。

わざわざAndroidとiOSそれぞれのバージョンの開発のために、別々のプログラミング言語を扱う必要がないため、開発効率が良いのです。

 

また、Go言語は並行・並列処理の能力が高いため、メルカリのような多くの利用者がアクセスする大規模システムの開発に適しています。

メルカリでは、ユーザーごとにおすすめ情報や安売り情報などを、スマホのプッシュ通知機能を利用して送信します。

 

その際に、Go言語は並行・並列処理能力が高いため、処理の遅延などもなく、適切に情報を送信できるのです。

 

 

グノシー

グノシーは、ユーザーがそれぞれ求める情報を収集できるニュース配信アプリです。

グノシーの処理のなかで、大量のユーザーによるアクセスを処理する部分を、Go言語で構築されたプログラムが対応しています。

 

国内で多くのユーザーが利用していますが、Go言語の並行・並列処理能力の高さにより、処理遅延などなく運用されているのが特徴です。

Go言語は、大量のデータ処理を実現できる処理能力の高さを持っていることがわかります。

 

 

AWA

AWAは、扱う曲が1億2,000万曲、2,000万人以上が使っているを超える、大規模音楽配信サービスです。

海外の同様な音楽配信サービスにSpotify、Apple musicなどがありますが、日本のアーティストの曲の扱いが多いAWAは日本で人気があります。

 

AWAは、さまざまな場面でGo言語により開発が行われているサービスです。

利用者が多い音楽配信サービスの開発も、Go言語で実現できることがわかります。

 

 

 

4.Go言語でできないこと・デメリットとは?


Go言語できること関連画像
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Go言語は処理速度が速いなど性能の良い言語ですが、できないことやデメリットも存在します。

ここでは、Go言語が苦手な点について見ていきましょう。

 

継承できない

継承とは、オブジェクト指向のプログラミング言語にある機能です。

継承機能があれば、クラスを別のクラスに受け継げるため、既存機能で使われているクラスを使いまわしやすくなります。

 

そのため、プログラムの機能追加や改修がしやすいのです。

しかし、Go言語には継承機能がなく、既存のクラスを使いまわしにくいというデメリットがあります。

 

一度システム開発を行った後、二度と機能追加や改修作業を行わないことはあまりありません。

多くの場合、後で新しい機能が欲しいというクライアントからの要望を受けたり、バグ改修を行ったりします。

 

そのような場合に継承機能があれば、既存の機能で使われているクラスを使いまわしやすいのですが、Go言語ではそれができません。

そのため、機能追加時やプログラム改修時には注意が必要です。

 

 

三項演算子がない

三項演算子とは、プログラムのIF文を省略して書ける、3つの値と式が必要な特殊な演算子です。

三項演算子が使えると、複雑になりがちなIF文をすっきりとしたコードで記述できます。

 

ところが、Go言語には上記のような三項演算子がないので、IF文をシンプルなコードで記述できません。

そのため、IF文のコードの記述が煩雑になりやすいというデメリットがあります。

 

 

Genericsが実装されたばかりで、情報が少ない

Go言語は新しく登場した言語なので、コードをシンプルにするためのGenericsが実装されたのは2022年と最近です。

そのため、まだ情報が少なく、あまり使い勝手が良いとは言えません。

 

利用したい場合は、最新情報を収集して状況を見守った方が良いでしょう。

 

 

例外処理がない

例外処理がないため、想定外の動作やエラーが発生する可能性があります。

ただ、例外処理がないプログラムをあえて選ぶエンジニアもいるため、一概にデメリットとは言えないでしょう。

 

 

 

5.Go言語と他言語のできることを比較!


Go言語できること関連画像
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Go言語以外にも多くの言語がありますが、実現できることの違いについて見てみましょう。

それぞれの分野で開発できる分野の違いについてご紹介します。

 

【Go言語と他言語で開発できる分野の比較】

言語名 開発できる分野
Go言語 Webアプリ、スマホアプリ(Android・iOS対応)
Java Webアプリ、スマホアプリ、業務システム、組み込みシステム
Python Webアプリ、AI
PHP Webアプリ
JavaScript Webアプリ、ゲーム、スマホアプリ(Android・iOS対応)
Swift PCアプリ、スマホアプリ(iOS対応)
Kotlin スマホアプリ(Android対応)
Dart Webアプリ、スマホアプリ(Android・iOS対応)
Rust Webアプリ
C++ 業務システム、組み込みシステム、ゲーム

 

 

 

6.Go言語エンジニアの需要・将来性


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ここまでご説明したとおり、Go言語は新しく処理速度が速いうえに、並行・並列処理が得意など、性能が良い言語です。

すでに大規模システムの開発に採用され、実績も十分と言えます。

 

需要も高く、将来性が期待できるでしょう

そのため、これからプログラマーやエンジニアとして活躍したい場合、扱う開発内容によっては習得すると役に立つはずです。

 

 

 

7.Go言語を学習する方法


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Go言語を学習する方法についてご説明します。

 

本などを使って独学で覚える

Go言語のテキストは豊富なので、自分に合ったものを選んで購入し、独学で学ぶことも可能です。

 

 

Go言語の公式チュートリアル『A Tour of Go』を活用する

Go言語には、公式チュートリアルの『A Tour of Go』があり、アクセスするだけで文法やプログラミングの仕方を学べます。

チュートリアルに沿って学習を進めていけば、基本的な知識が身につくでしょう。

 

 

簡単なアプリ・WebAPIを作ってみる

基本的な知識を学んだら、簡単なアプリを開発してみましょう。

そうすることで、実際のプログラミングの仕方を学べて、実践力が身につきます。

 

 

プログラミングスクールを活用する

Go言語を扱うプログラミングスクールは数多く存在するので、活用するのも良い方法です。

スクールは費用が高いことが多いですが、直接講師から学べるため、プログラム初心者におすすめと言えるでしょう。

 

 

 

8.まとめ


この記事では、Go言語の特徴や実現できること、Goで開発された具体的なサービスの例、逆にできないことや学習方法について解説しました。

Go言語は比較的新しい言語ですが、その性能の良さから世界中で利用されています。

 

習得すれば、プログラマーやエンジニアとして活躍できる場が広がるでしょう。

 

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