公開日:2020.07.11
更新日:2025.03.24
社内SEと聞くと、年収相場がよく分からない、具体的な仕事内容がイマイチ分からないなど、様々なイメージがあるかと思います。
現在、IT技術が急速に進歩/拡大しているため、IT業界では深刻な人手不足に陥っています。
その中でIT業界の転職に興味/関心があったり、検討している方も多いのではないでしょうか。
転職する上でどうしても気になってしまうのが年収です。
そんな今回は社内SEという職種に絞り、社内SE年収の詳細(平均年収や最高年収)、社内SEの仕事内容、社内SEの年収アップに必要なスキル、社内SE年収アップに役立つ資格、フリーランス求人・案件数から見る社内SEのニーズ、社内SEの将来性について詳しく解説していきます。
特に下記の方にこの記事を一読していただきたいです。
・社内SEの年収を知りたい方
・社内SEとして既に活躍をされている方
・社内SEを将来的に検討している方
・社内SEに興味/関心がある方
・社内SEの年収について深く理解をしたい方
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<目次>
1.社内SEの仕事内容
2.社内SEの年収
3.社内SEの年収アップに必要なスキル
ネットワークスキル
サーバースキル
クラウドの知識やスキル
セキュリティ管理スキル
マネジメントスキル
コミュニケーションスキル
4.社内SEの年収アップにおすすめの資格
基本情報技術者試験
応用情報技術者試験
ITサービスマネージャ試験
情報セキュリティマネジメント試験
シスコ技術者認定
5.フリーランス求人・案件数から見る社内SEのニーズ
6.社内SEの将来性
7.まとめ
この章では、社内SEの仕事内容について解説していきます。
社内SEは、自社のシステム構築・運用保守業務、社内インフラの整備、ヘルプデスク対応、問い合わせ対応、故障対応などを行う職種です。
つまり社内SEとは、IT業界におけるインフラの設計構築、および運用保守を担うエンジニアを指します。
もう少し具体的に社内SEの仕事内容について解説すると、以下のような仕事内容になります。
社内システム構築、運用保守
社内SEとして、社内システム構築、運用保守を担当します。
社内で使う勤怠管理システム、会計、在庫管理システムなど、自社利用のシステムを実装し、運用サポートを行います。
システムの長期的なメンテナンス、バージョンアップ、データ管理などを通して、自社の社員が安心して社内システムを利用できるようにします。
運用だけでなく、システムの追加要件の希望があれば、社員から要件をヒアリングして設計、実装も行いますので、システムエンジニアのような感じです。
大企業になると常に複数の部署から社内システム開発の要求が出されている状態で、複数のシステム開発を同時に行うことも珍しくありません。
社内インフラ構築、運用保守
社内SEとして、社内インフラ構築、運用保守を担当します。
社内システムは常に安定稼働する必要があるため、システム開発の知識だけではなく、ネットワークやサーバーなどインフラ周りの知識/経験や情報セキュリティーの知識/経験も必要となります。
システムの挙動が重い、動かなくなったり、ネットワーク機器の故障、サーバーが起動しないなど、社内インフラの保守対応も社内SEの担当です。
社員からの問い合わせ/ヘルプデスク対応
社内SEとして、社員からの問い合わせ/ヘルプデスク対応することも業務の1つです。
パスワードロックでログインできない!や、システムの使い方がわからない!など、社内ヘルプデスク業務として、システムに関する社員からのあらゆる問い合わせ対応も企業によっては社内SEの仕事となります。
システムエンジニア(SE)としての知識や、PC本体に対する知識や社内で使われているソフトウェアの知識、人当たりの良さなど様々な要素が必要となる業務です。
この章では、社内SEの年収を解説していきます。
また、社内SEの最高年収、最低年収、フリーランスとして働く場合の年収、会社員として働く場合の年収についても比較していきます。
フリーランスの社内SEの年収詳細です。
職種名 | 平均年収 | 最高年収 | 最低年収 |
---|---|---|---|
社内SE | 690万円 | 1,440万円 | 240万円 |
社内SEの平均年収が690万円、社内SEの最高年収が1,440万円、社内SEの最低年収が240万円です。(フリーランススタート 調べ/2021年7月時点)
フリーランスの社内SEの年収詳細は下記フリーランスの社内SEの月額単価を年ベースで算出したものです。
フリーランススタート 社内SEのフリーランス求人・案件 月額単価相場では、社内SEの平均月額単価が57.5万円、社内SEの中央値月額単価が58万円、社内SEの最高月額単価が120万円、社内SEの最低月額単価が20万円となっています。
doocy Job 社内SEのフリーランス求人・案件 時給単価相場では、社内SEの平均時給単価が3,403円、社内SEの中央値時給単価が3,570円、社内SEの最高時給単価が3,570円、社内SEの最低時給単価が2,420円となっています。(doocy Job(ドーシージョブ) 調べ/2021年7月時点)
会社員エンジニアの年収を見ていきましょう。
まず、会社員エンジニア全体の平均年収は469万円です。
会社員エンジニアの年収をもう少し詳しく見ていくと、以下のようになります。
20代のエンジニア平均年収が373万円
30代のエンジニア平均年収が509万円
40代のエンジニア平均年収が605万円
50代以上のエンジニア平均年収が701万円
次に会社員の社内SEの平均年収を見ていきましょう。
会社員の社内SEの平均年収は498万円と言われています。
会社員エンジニア全体の平均年収を比較すると会社員の社内SEの方が高く、また20代〜30代の会社員エンジニアの平均年収内であることがわかりました。
また、フリーランスの社内SEと会社員の社内SEと比較してみると、フリーランスの社内SEの方が192万円程(約1.4倍)年収が高いという結果が分かりました。
社内SEとして活躍をするのであれば、会社員の社内SEよりも平均年収が高く、かつ高年収が獲得しやすいフリーランスの社内SEをおすすめします。
社内SEとしてフリーランス求人・案件を早速ご覧になりたい方はこちらから↓
この章では、社内SEの年収アップに必要なスキルを解説します。
社内SEとして必要なスキルを持ち合わせていることによって高年収を獲得することが出来る可能性が高まります。
また、今後社内SEとして仕事に参画する方も参考にしていただき、是非高年収を獲得するためにお役立てください。
社内SEにとって年収アップに必要なスキルは、ネットワークスキルです。
社内SEとして、TCP/IPの知識、プロバイダーの知識、ルーターの知識、スイッチングハブの知識、DHCPの知識、LANおよびWANの知識、無線LANの知識が必要となります。
ネットワークスキルを身につける以外にも、最低限必要になるITスキルやIT関連の情報をキャッチする意識の高さを持ち合わせていることも重要です。
社内SEにとって年収アップに必要なスキルは、サーバースキルです。
サーバーの構築や運用の際、社内SEはサーバーを操作します。サーバーを操作する際に使うのが、LinuxやWindows Server、UNIXといったサーバーOSです。
また、各サービスに必要なソフトウェア全般の知識が必要です。
社内SEとして、Webサーバー、メールサーバー、ファイルサーバー、FTPサーバー、プロキシサーバー、DHCPサーバー、DNSサーバー、DBサーバーなどの知識があると良いでしょう。
社内SEにとって年収アップに必要なスキルは、クラウドの知識やスキルです。
近年、クラウドサービスの普及により仮想化の知識、仮想化技術を考慮したシステム設計スキル、IaaS、PaaS、SaaSなどのクラウドサービス全般の知識を活用することが増加していくでしょう。
そのため、クラウドに対応出来る知識やスキルが社内SEにあるとより良いでしょう。
社内SEにとって年収アップに必要なスキルは、セキュリティ管理スキルです。
個人情報や顧客情報などサーバーには外部に流出させてはいけない情報が豊富にあります。
そのためシステム設計を行う際にはセキュリティ対策が必要不可欠です。
セキュリティマネジメントやファイヤウォール、セキュリティソフトなど幅広いセキュリティ知識とスキルがあると良いでしょう。
社内SEにとって年収アップに必要なスキルは、マネジメントスキルです。
社内SEは社内のIT環境を整えるための開発業務に携わることもあります。開発業務に外部の会社なども参加する場合、プロジェクト、スケジュール管理を行う必要があります。
そのため社内SEにはマネジメントスキルも必要になります。すぐにマネジメントスキルを発揮することは難しいため、意識して日々鍛えておきましょう。
社内SEにとって年収アップに必要なスキルは、コミュニケーションスキルです。
社内SEの仕事には社内のITシステムのトラブル解決や他者と連携しているサービスの調整などがあります。
つまり社内SEとして仕事をする上で社内外問わず円滑な話し合いや的確な情報を伝えるコミュニケーションスキルです。
ここで言うコミュニケーションスキルとは、相手の話をしっかりと聞き、相手の要望や意見を考慮しながら問題解決へと的確に導くためのスキルです。
この章では、社内SEの年収アップにおすすめの資格を解説していきます。
社内SEになるためには様々なスキルが要求されるため、社内SE関連の資格を保持していることで、自分のスキルを証明する材料となります。
基本情報技術者試験は、報処理技術者試験のうち、基本的な知識・技能が問われ、社内SEに限らず多くのIT系エンジニアが取得している資格です。
社内SEとしても基本情報技術者試験を持っておけば、円滑に業務に取り組める可能性は十分にあるでしょう。
また、将来的に社内SEを希望しているなりたいと思っている方やIT業界に飛び込みたいと考えている方にとってはおすすめの資格です。
応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位資格で、ワンランク上の知識・技能が問われます。
応用情報技術者試験を取得することにより、スキルや管理まで幅広い知識と応用力を身に付けた社内SEであることの証明になるため、社内SEとしておすすめの資格です。
ITサービスマネージャ試験は、経済産業省が認定する国家資格である「情報処理技術者試験」の試験区分の1つです。
ITサービスマネージャ試験では、システムの導入や維持・拡張の他、システムの管理方法、情報セキュリティ対策、障害を最小限にするための対処法、ITサービス改善に向けての立案など、様々な知識が出題されます。
システムの設計、構築、運用・保守など一貫したシステム開発の知識を習得できるため、社内SEとしておすすめの資格です。
情報セキュリティマネジメント試験は、サイバーセキュリティに関する情報の提供、調査、分析、評価、指導などを行い、サイバーセキュリティの維持向上が目的の資格です。
社内SEにとって、情報セキュリティ管理、情報セキュリティ技術、情報セキュリティ対策方法、法律などについて学習することができるためおすすめの資格です。
シスコ技術者認定は、大手ネットワーク機器製造販売会社「Cisco Systems」の製品に関する認定資格です。
シスコ製品は世界的に広く普及している機器であるため世界基準の資格となっていて、ネットワーク業界では取得者が多いのが特徴です。
シスコ社のネットワーク機器を使用している企業は多く、取得しておくと社内SEとしてネットワークのスキル/知識の証明に繋がるためおすすめの資格です。
なお、シスコ技術者認定は、エントリー、アソシエイト、プロフェッショナル、エキスパート、アーキテクトの5段階があり、アソシエイト以降の資格取得をおすすめします。
この章ではフリーランス求人・案件数で社内SEのニーズを解説していきます。
フリーランススタートで公開されている職種別求人・案件数を分析してみると、社内SEは530件です。(※フリーランススタート調べ/2021年7月)
2021年7月時点でフリーランススタートが取り扱っているフリーランス求人・案件数は198,943件です。
社内SEのフリーランス求人・案件を占有率は約0.3%ということが分かります。
また、昨年のフリーランス求人・案件数と比較すると社内SEのフリーランス求人・案件数は増加しています。
上記結果により、社内SEのフリーランス求人・案件と占有率が一定数存在するため、IT市場に社内SEのニーズがあると言えるでしょう。
この章では社内SEの将来性について解説します。
社内SEのニーズは今後も安泰していくでしょう。
社内SEのニーズが安泰な理由として、フリーランススタートで社内SEのフリーランス求人・案件数の一定数存在することが挙げられます。
社内SEのフリーランス求人・案件数は530件です。
フリーランススタートで取り扱っているフリーランス職種の中でも社内SEのフリーランス求人・案件は一定数存在するため、ニーズがあることが分かります。
IT市場を分析し、社内SEのニーズが安泰である理由を見ていきましょう。
Canalysが発表したレポート結果では、2019年第4四半期の企業によるクラウドインフラサービスへの支出額が世界全体で前年同期比37%増となり、通期の支出額は1070億ドル(約11兆4490億円)を達成したとのことです。
同レポートで、クラウドインフラサービスへの支出総額が2024年には2840億ドル(約30兆3880億円)に達すると予測しています。
また、2019年11月ガートナー ジャパン株式会社による日本における業種別IT支出の調査結果について、日本のIT支出は消費税増税対応やOSのサポート終了対応、働き方改革に伴う業務効率化対応などを背景に、2019年の前年比成長率が3.0%に達するとのことです。2023年まで年平均1.9%増で推移し、29兆円に達する予測しています。
さらに、AI(人工知能)、IoT、ビッグデータ、ブロックチェーン、xR、5GなどによるIT業界の飛躍的な拡大やIT技術の急速な進歩、エンジニアの高齢化などの観点より、社内SEを含むITエンジニアは人材不足に陥る可能性が高いです。
2030年まで79万人のITエンジニア不足に陥る可能性があるとも言われています。
上記様々な分析を考慮すると、社内SEのニーズは短期的な視点から見て安泰する可能性が高く、また、中・長期的な視点から見てもニーズは安泰であると言えるでしょう。
今回は社内SEという職種に絞り、社内SE年収の詳細(平均年収や最高年収)、社内SEの仕事内容、社内SEの年収アップに必要なスキル、社内SE年収アップに役立つ資格、フリーランス求人・案件数から見る社内SEのニーズ、社内SEの将来性について詳しく解説していきました。
社内SEとして、明確な目標を立て常に学習し続けることが活躍をする上で大切となってくるでしょう。
明確な目標を立てることでやるべきことの方向性が定まり、自ずと年収もアップしてくるでしょう。
社内SEとして、高年収を獲得したい方はフリーランスとして独立することをおすすめします。
しかし、エンジニア未経験でフリーランスとして独立しても参画できるフリーランス求人・案件は少ないです。
会社員として、社内SEとしての実務経験やシステムエンジニア(SE)としての実務経験を数年程積んだ後、フリーランスとして独立することを検討してみましょう。
社内SEとして高年収獲得のため、第一歩を踏み出してみませんか。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。
通勤しているエンジニア・デザイナーでちょっとしたスキマ時間で手軽にフリーランス求人・案件を検索したい、開発言語の単価が知りたい、フリーランスを将来的に検討している方などは是非インストールしてみてください。
フリーランススタートのアプリを有効活用して、フリーランスとして第一線で活躍しましょう!
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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