日本のフリーランス人口は増加傾向|今後の展望を解説

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2020.08.13

「フリーランスが増えているって聞くけど、実際どんな状況なの?」と疑問に思っている方は多いかもしれません。

そこで各所が出しているフリーランス人口と、アメリカと日本のフリーランス人口の比較、今後の展望を解説していきます。

特に下記の方にこの記事を一読していただきたいです。
・フリーランスとして活動している方
・フリーランスを今後検討している方
・正社員/契約社員/派遣社員として現在働いている方
・フリーランスの人口を理解したい方
・今後の日本の働き方がどうなるのか懸念している方
・副業をしてみたい方

<目次>
1.各所が出しているフリーランス人口
フリーランス人口と定義(ランサーズ)
フリーランス人口と定義(リクルートワークス研究所)
フリーランス人口と定義(内閣府)
2.日本における広義のフリーランス人口は増加傾向
3.日本のフリーランス人口とアメリカのフリーランス人口の比較
4.今後も副業求人の増加によりフリーランス人口も増加してくる
ヤフーが事業プランアドバイザーを100名募集
コロナの影響で地方の副業求人が急増
5.まとめ

 

 

 

1.各所が出しているフリーランス人口


フリーランス人口については、様々な機関が少し異なった情報を公開しています。ランサーズ・リクルート・内閣府の出しているフリーランス人口とその定義を確認していきましょう。

 

フリーランス人口と定義(ランサーズ)

「【ランサーズ】フリーランス実態調査2020年版」によれば2020年時点のフリーランス人口は1,034万人です。これは日本における労働力人口の約15%に匹敵します。また2016年以降、プロフリーランスの経済規模は1兆円を超えています。

 

なおフリーランスの定義は、12ヶ月以内に仕事の対価として報酬を得たワーカーのうち、下の画像の条件に当てはまる方としています。

フリーランスの定義画像
フリーランスの定義画像

引用:https://speakerdeck.com/lancerspr/huriransushi-tai-diao-cha-2020

 

近年フリーランスは増加傾向にあり、2015年の913万人と比較すると100万人以上増加しました。しかしフリーランス人口の割合の変化は1%に留まります。

なおフリーランスの純粋な人口に限らず、新たに1年以内にフリーランスをはじめた方の人口が2019年は287万人だったのに対して、2020年には312万人となっています。つまり増加率は約9%です。

今後は特に副業としてフリーランスを行う方が増えていく可能性が高いでしょう。

 

フリーランス人口と定義(リクルートワークス研究所)

リクルートワークス研究所「全国就業実態パネル調査(JPSED)」(2019)によれば日本のフリーランス人口は472万人(就業者の約7.2%)です。

内訳は本業をフリーランスとして働く約324万人と、副業をフリーランスとして働く約148万人となっています。そして本業をフリーランスとして働く人は1年間で19万人増加しており、6%の増加率です。

フリーランス人口(ランサーズ)と比較すると倍以上の開きがある要因は、フリーランスの定義が異なるためです。リクルートワークス研究所ではフリーランスを以下のように定義します。

①雇用者のいない自営業主もしくは内職であり、②実店舗をもたず、③農林漁業(業種)従事者ではない労働者。

フリーランスの定義(ランサーズ)には実店舗をもたないなどの条件はありません。

 

フリーランス人口と定義(内閣府)

内閣府は様々な方法でフリーランス人口の試算を行っており、政策課題分析シリーズ17(要旨)(2019)によれば、試算方法によりフリーランス人口は306万人〜341万人とされています。

試算方法 条件 人口
1 就業形態:自営業主(雇人なし・実店舗なし)・内職
内職産業区分:農林漁業を除く
306万人
2 就業形態:自営業主(雇人なし・ 実店舗なし)・内職
職業区分:農林漁業従事者を除く
315万人
3 就業形態:自営業主(雇人なし ・実店舗なし)・内職 ・一人社長
職業区分:農林漁業従事者を除く
341万人

 

試算方法1と2の違いがわかりにくいかもしれませんが、1は産業区分を条件としている一方で、2では職業区分を条件としています。

上で紹介したフリーランスの条件(リクルートワークス研究所)と、内閣府の試算方法3におけるフリーランスの条件は類似しています。

しかしフリーランス人口(リクルートワークス研究所)が472万人に対して、内閣府の調査では341万人です。

 

 

 

2.日本における広義のフリーランス人口は増加傾向


ここまでフリーランスの人口について解説してきましたが、日本における広義のフリーランス人口はより顕著に増加傾向にあり、2018年の時点で1,119万人(うち副業フリーランス744万人)です。経済規模は20兆円を超えています。(うち副業フリーランス約8兆円)

参考:ランサーズ実態調査

 

フリーランスを4つのタイプに分けた時、それぞれのフリーランス人口は次の通りです。

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副業系すきまワーカー:322万人
複業系パラレルワーカー:454万人
自由業系フリーワーカー:53万人
自由業系独立ワーカー:290万人

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特に近年は複業系パラレルワーカーの人口が増加傾向にあるようです。

 

なお副業フリーランス(≠副業系すきまワーカー)744万人の職種として多いのは、接客・作業系となっています。

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接客・作業系:165万人
ビジネス系:137万人
IT・クリエイティブ系:81万人
コンサルタント・カウンセラー系:61万人
職人・アーティスト系:30万人
専門・士業系:14万人
その他:150万人

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フリーランスには収入の安定性が低いという障壁はあります。

4つのタイプ全てを合計したフリーランスの平均年収は186万円で、タイプ別の平均年収は次の通りです。

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副業系すきまワーカー:74万円
複業系パラレルワーカー:154万円
自由業系フリーワーカー:157万円
自由業系独立ワーカー:356万円

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フリーランス人口は「2018年に副業の解禁」や「自由で柔軟な生活」「ワークライフバランスの向上」などを目的に今後も増加していくことが予想されます。

 

 

 

3.日本のフリーランス人口とアメリカのフリーランス人口の比較


日本の広義のフリーランス人口は2018年時点で1,119万人で、労働力人口の17%にあたります。一方でアメリカのフリーランス人口は2018年時点で、労働力人口の35%にあたる5,730万人です。

そして2020年にランサーズが発表した最新の調査によれば、2020年時点でのフリーランス人口は労働力人口の15%にあたる1,034万人でした。これはアメリカの5,700万人(労働力人口の35%)を大きく下回ります。

フリーランス人口の増加率で比較してみると、2015年〜2018年においてアメリカは8.1%に対して、日本は22.6%です。つまり、日本のフリーランス人口はアメリカの3倍以上の成長率を見せています。

 

日本は2018年から2020年にかけて60歳以上の自由業系独立ワーカーが減少しているため、フリーランス人口は減少しました。しかし今度も増加傾向は続くと見込まれ、日本の労働力人口におけるフリーランスの重要性は増加するでしょう。

 

 

 

4.今後も副業求人の増加によりフリーランス人口も増加してくる


現在特にフリーランス人口が伸びているのは副業フリーランスです。

今後も副業求人の増加によりフリーランス人口は増加するでしょう。フリーランス人口増加する要因として日本経済の動きを見ていきましょう。

 

ヤフーが事業プランアドバイザーを100名募集

2020年7月15日は「戦略アドバイザー」や「テクノロジースペシャリスト」といった専門的なポジションを担う人材を100人募集することを発表しました。ヤフーは「どこで働いてもいい。いつ働いてもいい。副業も、もっとしやすくなる」としており、これらの人材は出社は求められず、テレワークでの勤務が可能です。

 

コロナの影響で地方の副業求人が急増

コロナの影響で地方の副業求人が約4倍にまで増加しました。もともと東京・神奈川・埼玉・千葉以外の地方の企業は首都圏の能力の高い人材を欲していました。

そんな中、コロナの影響で人が密集する都会を敬遠、フルリモートでの仕事や副業を希望する方が増えたことにより、企業側も採用に本腰を入れはじめたと言います。

コロナがフリーランスの増加の1つの要因になることが予想されます。

 

 

 

5.まとめ


60歳以上の自由業系独立ワーカーの減少などによって、2020年の日本のフリーランス人口は2018年と比較して減少しています。

しかし2015年から2018年にはフリーランス人口の増加率22.6%を記録しており、今度もフリーランスは増加していくでしょう。

 

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