2022.04.13
Web系企業はどのような企業なのか、Web系企業に転職するためのコツが知りたいなどの悩みを解決します。
IT企業には大きく「Web系」か「Sler」に分かれています。
今回はWeb系企業の概要やWeb系企業とSlerの違い、Web系企業を選ぶ時のポイント、転職の際のコツなどを一挙解説します。
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<目次>
1.Web系企業とは
Web系企業とSIerの違い
2.Web系企業への転職理由
自由度が高くストレスが少ない
新技術やスキルを取り入れている
勤務体系が柔軟
転職や独立、副業を行いやすい
3.Web系企業を選ぶ時に見るべきポイント
自社サービスを持っている
サービスが成長度合いを確認する
エンジニアリングを尊重する企業文化であるか
4.Web系企業へ転職するためのコツ
明確なキャリアパスを持つ
ポートフォリオや職務経歴書をしっかり作成する
自己分析や企業分析を行う
転職サイトや転職エージェントを活用する
5.まとめ
Web系企業とは、簡単に言うと「Web系サービスを提供している会社」のことです。
主にエンドユーザーのための自社システムを構築することを主な業務としています。
例えばECやSNS、動画配信などのBtoC向けのサービス、AI(人工知能)やSaasなどを活用したプロダクトなどさまざまなWebサービスを手掛けています。
「Web系企業」と「Sler」の 2つが比較されますが、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
Web系企業での代表的企業は、「Amazon」や「楽天」などで、Slerでは「野村総研」や「日本オラクル」などが挙げられます。
具体的にWeb系とSlerはどのようなことが違うのでしょうか。
Web系企業とSlerの違いは以下の通りです。
・制作対象が「他社」か「自社」か
・開発工程の違い
・社風の違い
まず、他社のシステムを作るのか、自社のシステムを作るのかの違いがあります。
Web系企業の場合は先述した通り、自社のサービスを作るのに対してSlerでは「他社のためのシステム」を制作します。
また、開発工程の違いもあります。
Slerの場合は、「ウォーターフォール開発」と呼ばれる手法が主に用いられています。ウォーターフォール開発とは、開発手順を1つずつ確認しながら工程を進めていく手法のことです。
対してWeb系企業の場合は、厳密に開発工程が定められていません。Web系企業はクライアントとの距離が近いため「アジャイル開発」という手法が好まれています。
アジャイル開発とは、クライアントの要望に応えるシステムを出来る限り早く制作しようという考えに基づいた手法です。
また企業にもよりますが、社風にも違いがあります。
Slerは勤務時にスーツ着用が必須など「伝統的」なイメージで、Web系企業は私服出勤OKだったり、デザインに凝ったオフィスが多いことから「モダン」なイメージがあります。
Web系企業へ転職を希望している人はどのような理由からきているのでしょうか。
主に、下記の理由などがあります。
自由度が高くストレスが少ない
新技術やスキルを取り入れている
勤務体系が柔軟
転職や独立、副業を行いやすい
それぞれ詳しく見ていきましょう。
Web系企業は自由度が高くストレスが少ないです。
なぜなら、Web系企業は比較的できたばかりのベンチャー・スタートアップ企業が多く、若い企業が多いです。
若い企業は長年経営を続けてきた企業と異なり、職場環境を柔軟に変えていきます。
例えば働きやすい環境が仕事をすることで、自分のやりたい仕事ができたり、成長する機会が増えたり、さまざまな要望をだしやすく自由度が高いです。
そのため、比較的自由に仕事がしたい人はWeb系企業と相性が良いでしょう。
Slerに比べて、Web系企業では新技術やスキルを取り入れていく機会が多いです。
Slerは「他社」のシステムを納品するスタイルのため、新技術を取り入れてトラブルが起きる可能性を考慮して、古い技術でも安定稼働しているものを愛用する傾向があります。
そのため、稼働しているエンジニアは新しい技術に触れる機会が少ないです。
対してWeb系企業は「自社」のシステムを開発するため、効率が良くなることやよりよいもの、流行っている技術はすぐに取り入れようとします。
結果的に新技術やスキルを取り入れる機会が多いため、Web系企業へ転職理由として挙げられるのでしょう。
Web系企業では勤務体系が比較的柔軟です。
先述したとおり、ベンチャー・スタートアップ企業が主流のため、勤務体系や職場環境は柔軟に対応可能です。
例えば在宅で仕事ができる「リモートワーク」や出社時間を自由に設定できる「フレックスタイム」などが挙げられます。
Web系企業が勤務体系を柔軟に設定できる点としては、以下の2点が考えられます。
・基本的にはパソコン1つで作業ができる
・自社の商品を扱うため
Slerは「他社」のシステムを制作するため、セキュリティはとても厳重です。
その性質上リモートワークは困難ですし、職場によっては携帯電話やカメラなどの情報漏洩に繋がる機器の持ち込みが禁止されているなどの制限もあります。
Web系企業の場合は転職や独立、副業を行いやすいです。
Sler企業でのプロジェクトは基本的に大規模案件であり、各個人に振られる仕事はその中の一部に過ぎないことも多いです。
そのため、「自社のノウハウが退社では通用しない」という状況が起こりうる可能性があります。
対してWeb系企業の場合は基本的に小規模な案件が多いため、自分で開発している実感を得られやすく、個人のスキルが身に付きやすいです。
そのため、Web系企業へ転職を希望している人は将来的な転職や独立の検討、副業で他の案件を受注するなどキャリアを広げたいという理由があるのでしょう。
Web系企業を選ぶ時に見るべきポイントを3点ご紹介します。
自社サービスを持っている
サービスの成長度合いを確認する
エンジニアリングを尊重する企業文化であるか
それぞれ詳しく見ていきましょう。
Web系企業を選ぶ時に見るべきポイントは、自社サービスを持っているかどうかです。
全てのWeb系企業が自社サービスを持っているわけではありません。
例えばWeb制作会社などは他社のWebサイトの制作などを「請け負う」形で成り立っているため、自社サービスを持っていない可能性もあります。
そのため、まずは自社サービスを持っているか、持っているとしたらどのようなサービスを展開しているか詳しく調べてみましょう。
Web系企業を選ぶ時には、サービスの成長度合いを確認しましょう。
そのサービスが市場においてどの程度インパクトを与えているかを確認するべきです。
例えば日本において、Web系企業の代表格である「楽天」はECサイトを運営しており、通販業界においては高いシェアを誇っております。
上記のように、志望する企業のサービスがどの程度成長しているかを確認することで、どの程度の規模の企業であるのかをある程度把握することができます。
Web系企業を選ぶ時には、エンジニアリングを尊重する企業文化であるかどうかは重要です。
例えばSlerでは、多重下請け構造といって、1次請けや2次請けのようなひとつのプロジェクトにいくつの企業が連携して業務に携わっています。
基本的にプログラマーは、下請け構造の中でも末端に位置付けられるため、「現場作業員」のような扱いを受ける可能性が高く、エンジニアリングを尊重する企業文化とは言い難いケースもあります。
Slerにおいては、一般的に上流工程で作業をするシステムエンジニア(SE)の方が待遇などが優遇されているケースも多いです。
そのため、Web系企業を選ぶ時には、プログラマーを末端作業員扱いせずエンジニアリングを尊重する企業文化であることを確認するようにしましょう。
Web系企業はIT業界の花形とも言われており、転職難易度は高いです。
そのため、転職を希望するのであれば、対策を練る必要があります。
そこで、Web系企業へ転職するためのコツをいくつかご紹介します。
明確なキャリアパスを持つ
ポートフォリオや職務経歴書をしっかり作成する
自己分析や企業分析を行う
転職サイトや転職エージェントを活用する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
Web系企業に転職したいのであれば、明確なキャリアパスを持つことが重要です。
Web系企業のエンジニアになりたいと思っても、将来どのように活躍するかは選択肢が分かれてきます。
・コードを書き続ける技術のスペシャリストになるのか
・経営的視点を兼ね備えたITアーキテクトやコンサルタントとして活躍したいのか
・プロジェクトマネージャー(PM)、ディレクターなど、マネジメント面を頑張りたいのか
・フリーランスに転向したいのか
上記のように、キャリアパスは幅広く存在します。
まずは、あなたがどのようなキャリアパスで活躍したいのかを明確にする必要があります。
Web系企業に転職したいのではあれば、ポートフォリオや職務経歴書をしっかり作成しましょう。
特に必須になってくるのが、ポートフォリオです。
ポートフォリオとは今までのあなたの作品集をまとめた成果物であり、まずポートフォリオが無いと書類選考すら通らないと考えて良いでしょう。
特にWeb系企業への転職を希望しているWebデザイナーやイラストレーターなどのクリエイター職種は重要です。
企業はクリエイターとしてのセンスとオリジナリティ、クライアントの意向を上手く汲み取れるかと判断するためです。
エンジニアとしてもポートフォリオや職務経歴書は重要です。
ポートフォリオは「Github」などで無料で作成できるので、もし持っていない方がいればすぐに再生しましょう。
Web系企業に転職したいのではあれば、自己分析や企業分析を行うことは必須です。
なぜなら、Webエンジニアを目指すにあたって志望理由が「何となく」ではないはずです。
・作りたいサービスがある
・使いたい言語がある
・志望先のサービスに魅力を感じた
上記のように、何かしらの志望理由があるはずです。
また、Web系エンジニアは適正が問われる仕事で、誰にでもできる仕事ではありません。
例えば「平日は仕事で精一杯で休みは遊びに充てる」という人はエンジニアに向いていません。休みの日でも趣味感覚でプログラミングを楽しみ、何から作ることにやりがいを感じる人でなければ、厳しい可能性があります。
そのため、今一度自分が本当にエンジニアに向いているかどうかを自己分析するようにしましょう。
合わせて、企業分析を行い面接において万全の準備をするようにしましょう。
Web系企業に転職したいのではあれば、転職サイトや転職エージェントを活用しましょう。
転職サイトとは、企業が求人を載せ求職者が求人を選んで応募できるサービスのことです。
転職エージェントとは、転職をサポートする専任コンシェルジュ(コンサルタント)がついて、「応募書類の添削」「面接対策」「企業への紹介や日程調整」などを行ってくれるサービスのことです。
特にはじめてWebエンジニアに応募するのであれば、まずは転職エージェントを利用して、プロに任せるのが良いでしょう。
今回は、Web系企業の概要、Web系企業とSlerの違いや、Web系企業を選ぶ時のポイントや転職の際のコツなどを解説しました。
Web系企業の転職難易度は高く、転職を成功させるためには相応の準備が必要です。本記事を良く読んで、Web系企業について深く理解して頂ければ幸いです。
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