ベンチャー企業に転職・就職するメリット・デメリットとは|ベンチャー企業に向いている人を解説!

転職市場動向分析

2022.06.20

ベンチャー企業への転職や就職を検討している方の中には「そもそもベンチャー企業って何?」という方もいらっしゃるかもしれません。

細かい定義はともかく、大まかでもどのような企業をベンチャー企業と指すのかわからないと判断できませんし、何よりも想像していたのと違う!となってしまうのは避けたいものです。
今回はベンチャー企業に関する基礎知識や転職・就職するメリットおよびデメリット、そしてベンチャー企業に向いている人についてお話します。

<目次>
1.そもそもベンチャー企業とは
ベンチャー企業とは
中小企業との違い
スタートアップとの違い
メガベンチャーとの違い
2.ベンチャー企業に転職・就職するメリット
年齢に関係なく評価される
色んなことを任されるので成長速度が速い
意思決定のスピードが早い
経営層との距離が近い
3.ベンチャー企業に転職・就職するデメリット
制度・仕組みが整っていない
大手から転職すると年収が下がる可能性が高い
変化が激しい
4.ベンチャー企業に向いている人
変化が激しい・朝令暮改が多い環境でも楽しめる
好奇心旺盛
経営に近い立ち位置で仕事がしたいと思える
将来起業を考えている
5.まとめ

 

 

 

1.そもそもベンチャー企業とは


ベンチャー企業メリットデメリット関連画像
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はじめにベンチャー企業に関する基礎知識や中小企業・スタートアップ・メガベンチャーなど、それぞれとの違いについて簡単に説明します。

 

ベンチャー企業とは

ベンチャーとは企業として新規の事業・ビジネス・サービスを展開することであり、新規に起業した場合だけでなく、既存の企業が新規事業やプロジェクトを展開することも含めてベンチャー企業と言えます。

ただし、事業規模や人数など細かな定義はなく、法人ですらない場合もあるのも事実です。

 

実際に一般的なベンチャー企業のイメージとして「企業として若い、または具体的な実績がなく、何らかの新しいことにチャレンジしている」という曖昧なものでもあり、結果を残せるかどうかも含めて「今までにないことに取り組んでいる」企業をベンチャー企業として語られることもあります。

 

 

中小企業との違い

中小企業とは中小企業基本法で定められた資本金の額や従業員の数で定義されるようになっています。

ベンチャー企業は資本金の額や従業員の定義はないため、ベンチャー企業であり、中小企業でもあるというケースは存在します。

 

そもそも、既存の大手企業においても、新しく始める事業をベンチャー企業と呼ぶこともあるため、ベンチャー企業が必ずしも会社の規模を指し示すものではないと考えて良いでしょう。

イメージ的には若い企業かつ若い人たちがアイデアだけで勝負!のような形に見えますが、実際には年齢も関係ありませんし、規模が小さいことでベンチャー企業と呼ばれているわけではないということです。

 

 

スタートアップとの違い

スタートアップとはベンチャー企業の中でも、より「今までにないサービス・ビジネスモデル」の創出に取り組んでおり、早い段階から結果や成果、実績を出している企業を指します。

同様に短期間で急激に成長を遂げている企業もスタートアップと呼ばれることもあるため「成功しつつあるベンチャー企業」をスタートアップと見て間違いないと言えます。

 

スタートアップの場合も資本金の額や従業員の人数、会社の規模は関係なく、特定の組織の形態に縛られることもありません。

前述した法人ですらないというのは、スタートアップにありがちな、とりあえずアイデアを元に少人数で始めてみて、目処が立ったら資本金を募るというスキームも含めているということです。

 

 

 

メガベンチャーとの違い

メガベンチャーとは明確に定義はありませんが、ベンチャー企業が成功し、企業としての規模が拡大・成長した企業とされています。

例えば、ベンチャー企業でありながら、中小企業の規模を越えて、大企業・有名企業・大手企業と認知されることでメガベンチャーと呼ばれることがあります。

 

同様に規模・資本金・従業員数が短期間で急成長したベンチャー企業もメガベンチャーと認知されていることもあり、その成長が株式の上場による場合もあることから、上場しているかどうかもメガベンチャーとして認知される要素のひとつとされています。

ベンチャー企業との違いは数値的な指標で成功と言えるほどの成長があったか、規模が拡大したか、何よりもメガベンチャーとして認知されているかどうかと言えるでしょう。

 

 

 

2.ベンチャー企業に転職・就職するメリット


ベンチャー企業メリットデメリット関連画像
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次にベンチャー企業に転職・就職するメリットをご紹介します。

 

年齢に関係なく評価される

ベンチャー企業は年齢に関係なく評価されるというメリットがあります

若い企業かつ若い人たちの集まりに見えるのはそのためです。

 

どちらかと言えば、ベテランや玄人の人を集めるというより、若くてこれから成長の伸びしろがある人、または活力があり、意欲的に仕事ができる若い世代によって新しいものが作られるという側面もあると言えます。

逆に年齢に関わらず、新しいことにチャレンジしたい、今までにないものを作り出したいという気概があれば評価されるということでもあります。

 

実際に同業他社、もしくは他業種から集められた、年齢も性別も国籍さえも気にしないベンチャー企業において成功している事例も少なくないと言えるからです。

 

 

色んなことを任されるので成長速度が速い

ベンチャー企業は枠組みから作り上げることが多いため、色んなことを任されるので成長速度が早いです

極端なことを言えば、古いやり方に拘る必要がない、属人化されていない、非効率な伝統の作業手順に縛られることもないため、働き方そのものを作り出す場合もあるでしょう。

 

実際にひとつの企業に勤めてみると、従業員は誰もが明確に役割があり、その中で前後の従業員同士が調整しながら仕事を進めることがわかります。

ベンチャー企業の場合はそれらが凝り固まっていないので、やれる人がやるということと同時にみんなでやるということも可能になるのです。

 

今までやったことがないことが増えれば、見えてくる世界も違ってきます。同時に視野も広がることから、自分自身でも気付けなかった新しい自分を発見できる可能性も高いと言えます。

これらのことから、自分自身を成長させたい、良い意味で刺激のある環境を望む人におすすめです。

 

 

意思決定のスピードが早い

ベンチャー企業は意思決定のスピードが早いのもメリットです

すぐに意思決定がされることから、プロジェクトの進捗も早く、ひとつのことに拘って遅延することが少ないです。

 

ただし、成功するかわからないまま進むことで、失敗に終わる可能性もあるため、誰もが夢や希望だけで仕事するというより、お金になることに確実性を持たせるために行動する必要があります。

また、意思決定のスピードが早い環境に属するということは、自分自身の意思決定のスピードも早くなります。

 

即断即決かつなるべく正しい判断ができるようになる素質は、将来的にも仕事で役立つスキルと言えますし、個々の人生においてもスピーディな判断を行えるようになるとも言えます。

企業や組織にありがちな判断が遅い、または優柔不断なまま決まらないということに嫌気が指している人には快適な環境と言えるでしょう。

 

 

経営層との距離が近い

ベンチャー企業は基本的な縦割り構造は残しつつも、経営層との距離が近いのがメリットです

言い換えれば起業した人と働けること、創業者と働くということでもあります。

 

そのため、どのような考え方を持ち、どのような行動を取ることが起業に求められるのか、ベンチャー企業に必要なのかが見えてきます。

それなりの規模・歴史のある企業や組織ですと、トップや経営層と話すどころか、長年勤めても会ったこともないというのが当たり前になりがちです。

 

経営理念や考え方を知っていたとしても、直接的にトップや経営層から学ぶことはほぼ不可能と言えます。

 

 

 

3.ベンチャー企業に転職・就職するデメリット


ベンチャー企業メリットデメリット関連画像
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次にベンチャー企業に転職・就職するデメリットをご紹介します。

 

制度・仕組みが整っていない

ベンチャー企業は制度・仕組みが整っていない可能性があるというデメリットがあります。

実際に誰もがスキルや経験ありきで雇われることもあるため、特定の分野における業務や作業に知見が全くない可能性もあり、企業として必要な業務プロセスを回せないことがあるということです。

 

極端なことを言えば、エンジニアとして働き始めたのに、バックオフィス系の業務ばかり任されたり、営業やマーケティングなど、エンジニア以外の仕事を兼務しなければならなかったりする可能性もあります。

エンジニアとしての職務に集中したいのに雑務を押し付けられたり、顧客やユーザー対応に追われることも決してゼロではないと言えます。

 

 

大手から転職すると年収が下がる可能性が高い

ベンチャー企業は大手から転職すると年収が下がる可能性が高いのもデメリットです。

特に立ち上げ当初、利益や売上に結びつく前後のタイミングですと、商品やサービスの魅力やベンチャー企業としての理念に賛同できたとしても、報酬や待遇が合わない可能性があるということです。

 

現実問題として年収が下がることはモチベーションが低下するだけでなく、次の転職を意識しながら働き続けることになります。

また、成功したとはいえないベンチャー企業に転職や就職してしまうことで、見る目がない人、夢や希望など曖昧なものを追いかけた人として扱われてしまう可能性もあります。

 

ただし、成長途中のベンチャー企業に転職し年収は下がったものの後に成功および上場につながれば、自分自身の価値が大幅に向上することになるため、今の年収を取るか未来の年収を取るか、判断が難しいのも事実です。

 

 

変化が激しい

ベンチャー企業は変化が激しく、朝令暮改が多い環境である点もデメリットです。

後述しますが、変化に対応できる人であればデメリットになりにくい要素でもあり、新しいものを作り出したいけれど自分のペース、自分のやり方、自分のスキルを活かしたい人には不向きな環境かもしれません。

 

例えば、リモートワークやフリーアドレスが向いている人もいれば、同じ席で仕事に集中したい人もいるでしょう。

新しい言語をどんどん受け入れて習熟できる人もいれば、自分の好きな言語で仕事したい人もいます。

 

自分自身の変化も含めて、環境の変化を受け入れられない場合はベンチャー企業には不向きということです。

その他にも、業績によっては給与が下がることもあれば、給与が減ったことで人員が減り、負担が増えるという形の変化も考えられます。

 

 

 

4.ベンチャー企業に向いている人


ベンチャー企業メリットデメリット関連画像
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次にベンチャー企業に向いている人について簡単に説明します。

 

変化が激しい・朝令暮改が多い環境でも楽しめる

ベンチャー企業に向いている人として、ある意味デメリットである変化が激しいことに対応できる人、変化を楽しめる人が挙げられます

朝令暮改の多い環境だからこそ生まれるものもあり、かつ新しいことを生み出そうとするのですから、変化を嫌うようではベンチャー企業に向かないとも言えます。

 

特に今までにないもの、新しいものとは既存のやり方では生まれにくいのが現実と言えます。

業務プロセスや作業手順、または働き方改革やDXの推進など、細かいところから働き方に左右することまで変化を受け入れること、受け入れられることが求められます。

 

 

好奇心旺盛

好奇心旺盛な人もベンチャー企業に向いていると言えます

新しい技術や考え方を柔軟に受け入れられる姿勢でいることは重要であり、同時に古い技術だとしても再利用・再活用するための新しい視点・目線が必要です。

 

いわゆるベンチャー企業の生み出す商品・アイテム・サービスにおいて、今まで全くなかった発想もあれば、既存のものをブラッシュアップすることで新しい価値・価値観を生み出すこともあります。

その他にも同じように見えて手順や仕組みを変えること、または今までの手順をさらに効率化・自動化・最適化することが好きな人もベンチャー企業には必要です。

 

注意したいのは自分のスキルや知識、技術や経験に伴わないことまで手を出そうとすることです。

単に知識をひけらかすだけ、知っているだけでなく、自分自身も成長しながら、好奇心旺盛を元にスキル・知識・技術・経験を積み上げられる素質が重要ということです。

 

 

経営に近い立ち位置で仕事がしたいと思える

ベンチャー企業は誰もが利益や売上、企画の立案や実行、働き方や職場環境の整備など経営に近い立ち位置で仕事する必要があります。

言い換えれば、一従業員として言われたことだけやれば良いという環境で働きたいという人よりも、経営に近い立ち位置で仕事がしたいと思える人が向いているということです

 

実際にエンジニアやプログラマ、または元はビジネスマンの方の中には「会社の歯車」であることに嫌気を感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

自分自身のアイデアを活用して欲しい、誰かに感動を与えたい、新しい商品やサービスの立ち上げに名を残したいと考えられる人こそ、ベンチャー企業に向いている人、前向きかつパワフルに働きつづけられる人と言えます。

 

 

将来起業を考えている

将来的に自分自身で起業を考えている人もベンチャー企業に向いています

実際にスタートアップ・ベンチャー企業の立ち上げから関わり、上場のタイミングで起業する方も少なくありません。

 

その他にもベンチャー企業で働くことで、どうすれば起業できるか、ベンチャー企業として成り立たせることができるかを肌で感じることができるのも強みです。

現実問題として起業自体は誰にでもできます。しかし成功させること、継続的に成功することは非常に難しいです。

 

起業した人の大半は3年前後で夢潰える可能性が高いですし、上場まで成功させるのはほんの一握りです。

だからこそ得られる報酬や名声も高くなるのも事実であり、お金も大事だけれどお金のためだけに働きたくない、夢や目標、やりがいを持っている人がベンチャー企業に向いていると言えるでしょう。

 

 

 

 

5.まとめ


今回はベンチャー企業に関する基礎知識や転職・就職するメリットおよびデメリット、そしてベンチャー企業に向いている人についてお話しました。

ベンチャー企業は新しい商品・サービス・事業の立ち上げや創出に関わりたいという人に大変おすすめと言えます。

 

その反面、変化や新しいことに付いていけない人、安定した働き方をしたい人には過酷な環境と言える側面があるのも事実です。

ベンチャー企業のメリットやデメリットを把握しつつ、自分自身が成長する刺激になるのか、将来的な肩書きや報酬を得られる可能性は高いのかも考えることが重要と言えるでしょう。

 

また、何らかの形で名声や歴史に名を残せる可能性も含めて、自分自身の生き方や働き方を意識しつつ、自分に向いているのか、向いていないのか判断することをおすすめします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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