公開日:2021.08.19
更新日:2025.03.24
IT業界向け人材紹介サイトGeeklyによる、2020年6~7月に実施したリモートワークを経験した求職者アンケートの調査では、約83.4%が「リモートワークを経験した」と回答。
また、IT業界はリモートワークとの親和性が高く、今回のテーマとなる「ネットワークエンジニア」も例外ではありません。
しかし、株式会社ネクストレベルの調査によると、リモートワークを導入しておらず働き方が変化していない割合が55.8%にも昇りました。
さて、ネットワークエンジニアはリモートワークできるのでしょうか。
本記事では、ネットワークエンジニアとリモートワークの親和性について解説します。
また、リモートワーク求人・案件の実情や要求されやすいスキルなどについても紹介します。
ぜひ、最後までご覧ください。
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<目次>
1.ネットワークエンジニアはリモートワークできる?
2.ネットワークエンジニアのリモートワーク求人・案件実情
3.ネットワークエンジニアの年収
リモートワーク求人・案件だと年収は変化する?
ネットワークエンジニアとセキュリティエンジニアの年収の違い
4.ネットワークエンジニアのリモートワーク求人・案件獲得方法
フリーランスエージェントの活用
クラウドソーシングサービスの活用
SNSの活用
5.ネットワークエンジニアがリモートワーク求人・案件で要求されやすいスキル
ネットワーク開発経験/スキル
クラウドの経験/スキル
セキュリティの経験/スキル
プロジェクト管理能力/スキル
6.リモートワーク求人・案件に参画する際の注意点
評価基準が成果物だけとなる
長時間労働になりやすい
情報漏洩に注意
7.まとめ
ネットワークエンジニアはリモートワークが可能な職種です。
エンジニアのなかには、リモートワークで働くことが難しい「汎用系」「インフラ系」なども存在します。
しかし、コンピューターネットワークの構築・保守・管理を行う技術者であるネットワークエンジニアは、リモートワークという働き方が選択できます。
そもそも、ネットワークエンジニアには、以下の3つが主な業務です。
・ネットワーク設計
・ネットワーク構築
・ネットワーク保守
それぞれの業務については、下表に概要をまとめました。
業務内容 |
概要 |
---|---|
ネットワーク設計 |
依頼人が求めているシステムをヒアリングし、ヒアリングしたことから使用する機器・使用機器の数・使用回線・回線費用などをまとめて、設計を行う業務。 |
ネットワーク構築 |
設計時に立てたスケジュールに基づき、実際に機器を設置・設定してネットワークを構築する業務。 |
ネットワーク保守 |
立ち上げたネットワークにトラブルなどが起きた時に、修理や設定変更や構成変更などを行い、運用のサポートを行う業務。 |
これらの業務のなかで、ネットワーク構築はリモートワークできませんが、他の業務は可能です。
すでに、リモートワークで仕事をしているネットワークエンジニアもいることでしょう。
実は、リモートワークでの求人・案件数も近年、増加傾向がみられます。
ここでは、ネットワークエンジニアのリモートワーク求人・案件の実情について解説しています。
案件例:ネットワーク設計構築のエンジニア求人・案件
給与(月額) |
65万円/月額 (想定年収:780万円) |
精算基準時間 |
140~200時間 |
応募条件 |
日本国籍の方で年齢55歳まで |
業務内容 |
・官公庁系の受注済大規模案件の支援業務 |
冒頭でも紹介しましたが、ネットワークエンジニアは、比較的リモートワークしやすい職種です。
そのため、ネットワークエンジニアのネットワーク求人・案件の実情は、まだまだ需要があり受注も可能ということがいえます。
リモートワークができるネットワークエンジニアの求人・案件を、さらに見てみたい方はこちらをご覧ください。
実際にネットワークエンジニア求人・案件を見てみる↓
ネットワークエンジニアがリモートワークしやすい職種であることは、前述したとおりです。
しかし、なかにはリモートワークの場合「年収が下がってしまうのではないか?」と気になる方もいることでしょう。
ここでは、ネットワークエンジニアでリモートワークした場合、どのくらいの年収があるのかという疑問について解説しています。
フリーランスのネットワークエンジニアの平均年収(月額単価)を下表にまとめました。
|
月額単価 |
想定年収 |
---|---|---|
平均値 |
56.9万円 |
682万円 |
最低値 |
20万円 |
240万円 |
中央値 |
55万円 |
660万円 |
最高値 |
170万円 |
2,040万円 |
(参考:ネットワークエンジニアのフリーランス求人・案件 月額単価相場)
前述したリモートワークができるネットワークエンジニア求人・案件の単価を、「常駐求人・案件」と「リモート求人・案件」で比較してみたところ、常駐求人・案件の単価が約55~75万。
それに対して、リモートワーク求人・案件も常駐求人・案件と同じく、約55~75万で単価が推移していました。
なかには、常駐求人・案件ではそれほど存在しない、単価100万以上も存在。
一般的には、リモート求人・案件は常駐求人・案件と比べて単価が低いといわれています。
しかし、ネットワークエンジニアの場合は、リモートワークでも年収が下がる可能性はほとんどありません。
セキュリティエンジニアとは、情報セキュリティを考慮したネットワークの設計や運用、管理などを行う技術者のこと。
分かりやすくいえば、セキュリティに特化したネットワークエンジニアです。
ネットワークエンジニアのなかには、年収アップを目的にセキュリティエンジニアにキャリアチェンジする方もいます。
それでは、セキュリティエンジニアにキャリアチェンジすれば、本当に年収がアップするのでしょうか。
ネットワークエンジニアとセキュリティエンジニアの年収の違いについて解説します。
また、セキュリティエンジニアもリモートで働くことが可能なため、常駐求人・案件とリモート求人・案件の単価の違いも紹介します。
ネットワークエンジニアとセキュリティエンジニアの年収比較を下表にまとめました。
職種 |
値軸 |
月額単価 |
想定年収 |
---|---|---|---|
ネットワークエンジニアの年収相場 |
平均値 |
56.9万円 |
682万円 |
最低値 | 20万円 |
240万円 |
|
中央値 | 55万円 |
660万円 |
|
最高値 | 170万円 |
2,040万円 |
|
セキュリティエンジニアの年収相場 |
平均値 | 55.4万円 |
664万円 |
最低値 | 28万円 |
336万円 |
|
中央値 | 49万円 |
588万円 |
|
最高値 | 130万円 |
1,560万円 |
このように、平均的にはセキュリティエンジニアの方が年収が高いですが、高額単価の求人・案件数が多い方はネットワークエンジニアのようです。
また、セキュリティエンジニアの常駐求人・案件単価は約40~60万が相場といえます。
上表はフリーランスでのネットワークエンジニアとセキュリティエンジニアの年収の差ですが、正社員エンジニアでも同様である可能性が高いでしょう。
ネットワークエンジニアで、どうやってリモートワーク求人・案件を獲得したらよいのか分からない方に必見。
ここでは、ネットワークエンジニアのリモートワーク求人・案件の獲得方法を紹介します。
おすすめの方法としては、以下の3つが挙げられます。
・フリーランスエージェントの活用
・クラウドソーシングサービスの活用
・SNSの活用
それでは、詳しくみていきましょう。
フリーランスエージェントとは、以下の多様なサービスやサポートを提供して、フリーランスで働いている方と案件を発注したい企業との橋渡しをしている会社です。
・各種事務処理の手続き代行
・フリーランスの営業代行
・面談サポート
・キャリアカウンセリング
・スキルアップセミナー開催
フリーランスエージェントを活用すれば、求人・案件のなかから希望に沿ったネットワークエンジニアのリモートワーク求人・案件を選ぶことが可能。
場合によっては、求人・案件獲得をフリーランスエージェント主体で行ってくれます。
フリーランスエージェントの利用は、手数料(仲介料)が発生します。
しかし、求人・案件を獲得する労力や充実したサポート/福利厚生などが受けられるため費用対効果は決して悪くないと言えます。
ネットワークエンジニアのリモートワーク求人・案件の取り扱い数が豊富なおすすめエージェントは、下記の6つです。
ネットワークエンジニアのリモートワーク求人・案件を獲得したいなら、まずは登録してみましょう。
クラウドソーシングサービスとは、仕事を発注する依頼者・クライアントと仕事をしたい方を効率よく繋ぐサービスのこと。
フリーランスエージェントと似ているところもありますが、違いはクラウドソーシングサービスを利用した場合求人・案件提案など人が介入したサポートがない点など挙げられます。
ネットワークエンジニアのリモートワーク案件も掲載されているため、クラウドソーシングサービスを活用することはおすすめ。
クラウドソーシングサービスは、以下のように2種類存在します。
・統合型クラウドソーシングサービス:仕事のジャンルが幅広い
・ジャンル特化型クラウドソーシングサービス:求人・案件が特定のジャンルに絞られている
どちらでもリモートワーク求人・案件獲得が可能なため、自分が利用しやすい方を選んでください。
また、以下のクラウドソーシングサービスなら、あなたに合致したネットワークエンジニアのリモートワーク求人・案件を見つけることができるでしょう。
・クラウドワークス(CrowdWorks)
・ランサーズ(Lancers)
・ココナラ(coconala)
・複業クラウド
なお、クラウドソーシングサービスも、手数料(仲介料)が発生します。
ネットワークエンジニアのリモートワーク求人・案件を獲得した際に、報酬から手数料(仲介料)が差し引かれたくないという方は、SNSを活用して求人・案件獲得する方法があります。
Twitter、InstagramといったSNSに自身のこと(エンジニアとしての能力やこれまでの実績など)を投稿して、気になる企業や事業主へSNSを通して自分を売り込めば、投稿を見た方から求人・案件を受注することも可能。
SNSは定期的に情報を発信できるので、ブランディングしやすいという点も魅力です。
ネットワークエンジニアがリモートワーク求人・案件で仕事をするために、特別何かスキルがなければ業務が行えないということはありません。
しかし、クライアントから求められるスキルや、リモートワークするなら持っていた方がよいスキルはあります。
ここでは、ネットワークエンジニアがリモートワーク求人・案件で要求されやすいスキルを紹介します。
・ネットワーク開発経験/スキル
・クラウドの経験/スキル
・セキュリティの経験/スキル
・プロジェクト管理能力/スキル
それでは、詳しくみていきましょう。
ネットワークエンジニアのリモートワークは、情報通信機器の使用が必須です。
そもそも、情報通信機器を使いこなせなければ、業務を行えません。
トラブル時の復旧スキルだけでなく、保守に関する知識も兼ね備えておく必要があります。
また、ネットワーク開発に関する知識も熟知しておくことも重要なポイント。
難解な事例でも1人で対応できるような知識・スキルを習得しておきましょう。
ネットワークエンジニアがリモートワークを行う、ネットワーク設計・構築・保守管理といった作業は、クラウド環境で行うことが主流です。
クラウドとは、ネットワークの中に隠れたリソース(サーバーなど)から、ネットワークを通じて遠隔操作が必要なときに利用できるシステム環境のこと。
クラウド環境だと、データや資料はクラウドのストレージに保管し、そこでやり取りをすれば、自宅から社内のネットワークに直接アクセスする必要がなくなります。
また、ユーザーに応じたアクセス制限がかけられるので、悪意のある第3者から不正アクセスされにくいです。
さらに、機密情報が漏洩するリスクが低いことが、クラウド環境での大きな特徴。
このことから、ネットワークエンジニアのリモートワークでは、クラウドの経験やスキルが求められます。
ネットワークエンジニアのリモートワークでは、セキュリティの経験も求められます。
・サイバー攻撃対策
・コンピューターウィルス対策
・情報漏洩防止対策
例えば、WAFのように悪意のある第3者からの侵入を検知・防止する仕組みや不正アクセスへの対策のような、情報セキュリティに関する知識やスキルが求められます。
このように、ネットワークエンジニアがリモートワークで業務を遂行するうえで、インターネット上での情報管理や安全性の確保は意識しなければなりません。
ネットワークエンジニアのリモートワーク求人・案件は、高いプロジェクト管理能力・スキルが必要です。
プロジェクト管理には、以下の2つのスキルが必要です。
・クライアントやメンバーとのコミュニケーション
・プロジェクトの状況が把握
しかし、リモートワークでは、これらが困難に感じることもあるでしょう。
いかにスムーズな業務が遂行できるか、ネットワークエンジニアのプロジェクト管理能力の高さで変わってきます。
また、リモートワーク求人・案件は勤務時間や休憩時間が自由裁量となるため、自由度が高くなる一方で、プロジェクト全体のスケジュールが管理できないと、納期が間に合わないこともあります。
そのため、ネットワークエンジニアがリモートワークをする場合は、クライアントに迷惑がかからないようプロジェクト管理能力が求められます。
実際にネットワークエンジニア求人・案件を見てみる↓
ネットワークエンジニアが、リモートワーク求人・案件に参画する際に注意すべきことについてまとめました。
ネットワークエンジニアがリモートワーク求人・案件に参画する際に注意すべきことは、以下の3つ。
・評価基準が成果物だけとなる
・長時間労働になりやすい
・情報漏洩に注意
それでは、詳しくみていきましょう。
仕事の評価の基準は「成果+プロセス」ですが、リモートワークだと評価基準が成果物だけに留まってしまうことがあります。
リモートワークの場合、仕事のプロセスを確認することが困難です。
プロセスが見えないため、どうしても成果物だけが評価の基準となってしまいます。
プロセスを評価してもらえなければ、モチベーションが向上しないというネットワークエンジニアもいることでしょう。
しかし、リモートワーク環境下では、どうしても成果物だけの方が評価がしやすいため仕方がありません。
ネットワークエンジニアのリモートワークだと、出社や帰社がないため、仕事とプライベートの境界が線引きが難しいところがあります。
そのため、ネットワークエンジニアのリモートワークは、長時間労働になりやすいです。
もともと、時間があればいつでも作業ができ、1度作業に手をつけたら最後まで遂行するケースも珍しくありません。
また、リモートワーク求人・案件だと、プライベートの時間もつい仕事に使ってしまい、より長時間化しやすい傾向にあります。
ネットワークエンジニアがリモートワーク求人・案件を受ける場合は、常駐求人・案件以上に時間管理を意識して、しっかりとオン・オフを切り替えるようにしましょう。
ネットワークエンジニアのリモートワークにおいて、悪意のある第3者から受ける不正アクセスなどのサイバー攻撃が影響して、情報漏洩に繋がるリスクが考えられます。
また、セキュリティ管理は本人の責任で行っておく必要があり、もしクライアントの個人情報や受注している求人・案件に関する情報が漏洩したら、自分で責任を取らなければいけません。
常駐求人・案件でも情報漏洩に注意する必要がありますが、リモートワーク求人・案件はそれ以上の注意が必要です。
今回は、ネットワークエンジニアのリモートワークで必要な知識やスキルなどについて解説してきました。
ネットワークエンジニアは、リモートワークが可能です。
近年ネットワークエンジニアのリモートワーク求人・案件数も増え、その働き方にも変化がみられます。
また、リモートワークでも年収が下がることもありません。
そのため、ネットワークエンジニアとしてリモートワークへの切り替えを検討している方はこの機会に挑戦してみても良いでしょう。
本記事のなかで、いくつかリモートワーク求人・案件が獲得できるフリーランスエージェントやサービスを紹介していますので、興味/関心があればぜひご覧ください。
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