公開日:2021.12.13
更新日:2025.03.24
フリーランスエンジニアの働き方に憧れているが、フリーランスエンジニアは実際はどうなのかわからない、という方も多いでしょう。
巷では「フリーランスエンジニアはやめとけ」「フリーランスエンジニアは稼げない」という意見もあり、会社を辞めることに不安を覚える方もいるかと思います。
フリーランスエンジニアになる前に、フリーランスエンジニアの実態を正確に把握することが大切です。
本記事ではフリーランスエンジニアの生き方・働き方について解説します。
フリーランスエンジニアになるために必要な準備や、案件の獲得方法、おすすめのフリーランスエージェントについてまとめました。
フリーランスエンジニアを目指している方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
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<目次>
1.フリーランスとは?
フリーランスと個人事業主の違い
2.フリーランスエンジニアは生き方や働き方に満足してる?
3.フリーランスエンジニアになるための準備
クレジットカード、ローンの手続き
届け出関係をきちんとする
仕事探し方法の検索
4.フリーランスエンジニアにおすすめの案件獲得方法
フリーランスエージェントを活用する
クラウドソーシングサービスを活用する
SNSや自作Webサイトを活用する
知人や友人を活用する
5.フリーランスエンジニアにおすすめのフリーランスエージェント3選
レバテックフリーランス
フォスターフリーランス
Midworks(ミッドワークス)
6.まとめ
フリーランスとは、会社などの団体に属せず個人で業務を行う、働き方や働いている人を指します。
サラリーマンとは違い、特定の会社と雇用形態を結ぶことはありません。
その代わり、様々な会社や個人と業務委託契約を結び、仕事(案件)をもらいます。
あるいは、アプリ開発など自分で商品を開発し、一般ユーザーや企業に対して販売を行います。
このように、フリーランスとは特定の「働き方」や「働いている人」を表す呼称です。
個人事業主とは、個人で事業を行っている個人を指す、税法上の区分です。
フリーランスは「働き方」や「働いている人」を指すのに対し、個人事業主はあくまで「税法上の区分」てす。
個人事業主は、税務署に開業届けを提出し、自分で事業を行うことを示す必要があります。
フリーランスと個人事業主は、同じような意味で使われることもありますが、厳密には異なります。
たとえば、会社勤めをしながら副業で事業を行う場合、フリーランスには該当しませんが、個人で事業は行っているため個人事業主には該当します。
フリーランスエンジニアを目指す方が気になるのが、フリーランスエンジニアになって後悔しないか、サラリーマンの方が良かったと思わないか、という点でしょう。
そこで、他のフリーランスエンジニアが現状の生き方や働き方にどの程度満足しているか、解説します。
プログラミングスクールを運営していることでも有名な株式会社RaiseTechは、フリーランスエンジニアの働く時間や場所に関する実態に迫る調査を行いました。
まず「エンジニアに転職してから収入はどのくらい増えましたか?」という質問に対する、回答結果は次の通りです。
・50,000円未満:21.9%
・50,000円以上100,000円未満:27.7%
・100,000円以上300,000円未満:22.5%
・300,000円以上500,000円未満:15.6%
10万円以上年収が増えた方が、約半数という結果になっています。
エンジニアは現状人手不足の傾向が強く参入ハードルも高いため、年収が増えやすいと推測されます。
また「エンジニアになって自由な働き方が手に入ったと思いますか?」という質問には「とてもそう思う」と答えた方が22.1%、「ややそう思う」と答えた方が54.7%でした。
エンジニアは会社に出勤しなくても、パソコンさえあればどこでも作業ができる場合が多いです。
リモートワークや裁量労働制を認めている会社もあり、エンジニアになって自由な働き方が手に入った方は実際多いでしょう。
「IT業界に入ってよかったと思いますか?」という質問には「よかったと思う」と答えた方が25.9%、「どちらかといえばよかったと思う」と答えた方が52.9%でした。
エンジニアは生き方や働き方に満足している人が多いことが分かります。
エンジニアは高年収を得やすく、働き方も自由であることから、このような結果が得られたと推測されます。
フリーランスエンジニアになる前に、最低限行っておくべき準備を紹介します。
フリーランスエンジニアになるための準備は次の3つです。
・クレジットカード、ローンの手続き
・届け出関係をきちんとする
・仕事探し方法の検索
これら3つを行わないと、フリーランスエンジニアになってから慌てることになります。
業務に集中できるようにするためにも、フリーランスエンジニアになるための準備は抜かりなく行いましょう。
フリーランスエンジニアになる前に、クレジットカードは発行しておきたいです。
なぜなら、フリーランスエンジニアは収入が不安定と見做されやすく、審査に落ちてしまう可能性が高いためです。
サラリーマンの内にクレジットカードの発行を済ませておくと良いでしょう。
クレジットカードを発行しておくと確定申告の際に便利です。
クレジットカードの通帳を見れば何にいくら使ったか分かるため、レシートを保管しておかなくて良くなります。
また会計ソフトを使えば、クレジットカードの通帳内容をそのまま記帳でき、作業が効率化されます。
クレジットカードと同時に、ローンの手続きもフリーランスエンジニアになる前に行いましょう。
ローンもやはりフリーランスエンジニアは審査が厳しい傾向があります。
フリーランスエンジニアに必要な届け出関係は、きちんと確認しましょう。
会社を辞めてから届け出を確認すると、書類提出が間に合わなくなったり、手続きを間違えたりする恐れがあります。
フリーランスエンジニアはまず、国民健康保険と国民年金の加入が必要です。
会社を辞める場合、会社の社会保険や厚生年金から外れるため、必ず必要な手続きです。
国民健康保険と国民年金の加入は、退職後14日以内に役所で済ませる必要があります。
手続きが遅れると、追加払いを請求される可能性もあるので気をつけましょう。
また、フリーランスエンジニアは開業届も提出しないといけません。
開業届とは税務署に対し、事業を開始したということを示す書類です。
開業届を提出すると、確定申告の案内が届くようになります。
開業届の提出は基本的には義務ですので、忘れずに行いましょう。
事業開始から1ヶ月以内に提出するのが原則ですが、それ以上経っても特に罰則などはないので、開業届を出していない方は今からでも出した方が良いです。
開業届を出すことで青色申告ができるメリットがあります。
青色申告を選択すると、最大65万円の特別控除が受けられます。
フリーランスエンジニアになる前に、仕事探し方法の検索はしておきましょう。
フリーランスエンジニアは会社員と違い、自分で仕事を獲得しなければいけません。
仕事の獲得方法の中には、難易度が高いもの・低いものや、高年収が狙えるもの・狙いにくいものなどがあります。
自分に合った仕事の獲得方法を、フリーランスエンジニアになる前に調べておきましょう。
仕事の獲得方法を調べたら、一度その方法で仕事を行ってみるのがおすすめです。
実際に仕事を獲得できることを体感すれば、安心してフリーランスエンジニアになることができます。
フリーランスエンジニアは自分で案件を獲得する必要があります。
そこで、フリーランスエンジニアにおすすめの案件獲得方法を紹介しましょう。
フリーランスエンジニアにおすすめの案件獲得方法は次の4つです。
・フリーランスエージェントを活用する
・クラウドソーシングサービスを活用する
・SNSや自作Webサイトを活用する
・知人や友人を活用する
1つ1つの案件獲得方法について詳しく解説しましょう。
1つ目の方法は、フリーランスエージェントを活用することです。
フリーランスエージェントに登録すると、担当者が自分に1人ついてくれて、面談を行ってくれます。
面談では自分のスキルレベル、希望案件の種類などについて聞かれます。
その後、担当者は自分に合った案件をいくつか紹介してくれます。
フリーランスエージェントの利用者は、その中から案件を選択し、応募することが可能です。
案件に応募した後のクライアントとのやり取りや単価交渉なども、担当者が行ってくれます。
また、案件参画中と参画後のフォローや、継続的な案件の検索などにも対応してくれます。
このように、フリーランスエージェントは、フリーランスエンジニアを全面的にサポートしれくれます。
その代わりフリーランスエージェントへは報酬額の何割かを、手数料(マージン)が発生します。
2つ目の方法は、クラウドソーシングサービスを活用することです。
クラウドソーシングサービスに登録すると、クラウドソーシングサービスの案件に応募することができます。
クラウドソーシングサービスの案件に応募すると、クライアントとやり取りを行うことができます。
契約交渉や制作物の納品、報酬の受け取りまで、全てクラウドソーシングサービス内で完結可能です。
代表的なクラウドソーシングサービスはクラウドワークスやランサーズ、ココナラなどがあります。
クラウドソーシングサービスのメリットは、スキルが低い人でも獲得できる案件が豊富なことです。
個人開発から企業案件まであるため、フリーランスエンジニアとしての開発実績が浅い人でも、案件獲得できる可能性があります。
またクラウドソーシングサービスでは、仮払いシステムが採用されており発注者は支払い金額をクラウドソーシングサービスに一時的に入金するため報酬未払いのリスクがないことも安心です。
クラウドソーシングサービスのデメリットは、単価が低い案件が全体的に多いことや一定のシステム利用料が発生することです。
そのため最初はクラウドソーシングサービスを中心に使い、ある程度実績がついたらフリーランスエージェントに移行する、というように使い分ける方が多いでしょう。
3つ目の方法は、SNSや自作Webサイトを活用することです。
TwitterなどのSNSでは、フリーランスエンジニアを募集している企業や個人アカウントが複数見つかります。
それらのアカウントにDMを送ることで、案件を獲得できる可能性があります。
また、自分のWebサイトを用意することで、クライアントから仕事の依頼が来ることもあります。
SNSや自作Webサイトを活用するメリットは、手数料(マージン)が一切かからないことです。
一方、案件獲得に労力が掛かることことがデメリットでしょう。
フリーランスエンジニアを採用したい企業や個人は即戦力を求めている傾向が強くある程度の実績・スキルを持ったフリーランスエンジニアでないと、この方法は難しいです。
そのためSNSや自作Webサイト経由で案件を獲得する場合、自分の実績やスキルレベルについてコンテンツ内でアピールすることが大切です。
たとえばポートフォリオやGithub、Webサイトで実績をまとめたりすると、クライアントからの依頼は届きやすくなるでしょう。
とはいえ、やはり案件を獲得できる確率は低いので、基本的にはフリーランスエージェントやクラウドソーシングサービスを使うことが中心になるでしょう。
4つ目の方法は、知人や友人を活用することです。
2021年6月に株式会社Brocanteが発表した「企業のIT副業人材の活用実態調査」 2021年版ではIT副業人材の採用手法として、社員・知人紹介が39.0%とトップになっています。
つまり正社員時代にお世話になっていたクライアントから、仕事を得るフリーランスエンジニアは多くいます。
一度仕事を依頼したことのある相手なら、安心して仕事を任せやすいためです。
他にも、フリーランスエンジニアの友人から、案件を獲得することもできます。
知人や友人経由から案件を獲得すれば、当然手数料やマージンはかかりません。
この方法で案件を獲得したい場合、フリーランスエンジニアのコミュニティに所属するのがおすすめです。
コミュニティに所属することで人脈を作ることができ、仕事を獲得できる幅が広がります。
最後に、フリーランスエンジニアにおすすめのフリーランスエージェントを紹介します。
おすすめのフリーランスエージェントは次の3つです。
・レバテックフリーランス
・フォスターフリーランス
・Midworks(ミッドワークス)
各フリーランスエージェントの特徴やサービスなどについて詳しく解説します。
レバテックフリーランスは、有名なフリーランスエージェントの1つです。
取引者数は5,000社以上であり、業界最大級の案件数を誇ります。
レベテックフリーランスには、ベンチャーから大手まで幅広い案件があります。
また、一般には公開されていない、非公開案件も数多くあります。
レバテックフリーランスは、契約更新率が90%超なのも利点でしょう。
案件が途中で途絶える可能性が低いため、フリーランスでありながら安定収入を得やすいです。
報酬の支払いも早く翌月15日支払いとなっています。
その他、税理士紹介や確定申告セミナーなどの税務サービスがあるなど、参画者向け特典が数多くあります。
レバテックフリーランスは利用者も多く、信頼性が高いフリーランスエージェントと言えます。
フォスターフリーランスは、1996年からサービスを行っている老舗のフリーランスエージェントです。
長年に渡りフリーランスエンジニアのサポートを行っているため、多くのノウハウを蓄積しています。
IT業界の動向を熟知し、案件の質を正しく評価できる担当者が、自分に沿った案件を提案してくれます。
また、担当者はエンジニア経験のある方が中心のため、こちらの話を理解してもらいやすいです。
フォスターフリーランスは、サービス運営期間が長いため他企業との繋がりも多く、常時5,000件以上も案件を保有しています。
Webサイトに公開している案件は10%程度であり、ほとんどが非公開案件となっています。
高単価案件も多数存在するため、フリーランスエンジニアとしての収入をアップさせたい方におすすめです。
Midworks(ミッドワークス)は正社員並みの保障がついていることが特徴のフリーランスエージェントです。
Midworks(ミッドワークス)の利用者には数多くの保障がついてきます。
具体的には次のような保障サービスがあります。
・フリーランス協会:フリーランスが登録できる非営利団体。賠償責任補償や健康診断優待がある
・税務保障、保険補助:freeeの無料利用や弁護士の無料紹介など
・経費補助:交通費や書籍代の支援
・リロクラブ:映画やレストランの割引
他にも審査はありますが、案件と案件の間でブランクがあっても給料が保障される、報酬保障サービスもあります。
フリーランスエンジニアは突然のトラブルに見舞われると、収入がゼロになってしまう場合もあります。
Midworks(ミッドワークス)には保障サービスが多いため、安心してフリーランスエンジニアとして働くことができます。
独立して間もないフリーランスエンジニアからベテランのフリーランスエンジニアまで幅広い世代に人気のフリーランスエージェントです。
本記事ではフリーランスエンジニアの生き方や働き方について解説しました。
フリーランスエンジニアになるための準備や案件獲得方法がお分かり頂けたかと思います。
フリーランスエンジニアになった方の多くは、年収が上がっており現状にも満足している傾向があります。
エンジニアは市場価値が高く人手が不足している仕事のため、フリーランスエンジニアの案件も高単価のものが多くあります。
ただし、準備なしにいきなりフリーランスエンジニアになっても、上手くいきません。
フリーランスエンジニアになったらどのような方法で案件を獲得するか、事前に調査したり知識を蓄えることが大切です。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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