応用情報技術者試験とは?合格率など試験詳細や合格するための対策ポイントを解説

資格

2022.01.13

応用情報技術者試験は、IT系の仕事をする人に取得がおすすめされる国家資格です。
IT技術者として知識・技術を高めたい、自分の能力を就職時にわかりやすくアピールしたいといった場合には、応用情報技術者試験の資格が魅力となるでしょう。


応用情報技術者試験は高い技術力と知識量を持つ人しか取得ができない難関資格であるため、事前の準備や資格に関する情報の収集が重要です。


本記事では応用情報技術者試験に関する基本情報と、取得のメリットや注意すべきデメリットなどを解説します。
これからIT技術者としてスキルアップを目指す場合には、以下を参考に応用情報技術者試験の取得準備を進めてみましょう。

<目次>
1.応用情報技術者試験とは
基本情報技術者試験との違い
ITパスポートとの違い
2.応用情報技術者試験の詳細を知ろう
応用情報技術者試験の試験会場・日程・受験料・試験時間・出題形式・出題数・申し込み手順
応用情報技術者試験の受験者数・受験者層・合格率
応用情報技術者試験の難易度・勉強時間
3.応用情報技術者試験を取得するメリット
IT系企業に就職しやすい
高度な情報処理の知識が身に付く
基本情報技術者試験より大きなアピールポイントになる
資格手当や報奨金を貰える
高度試験の午前試験の一部免除
4.応用情報技術者試験を取得するデメリット
企業によっては評価されないことも
勉強時間を確保する必要がある
5.応用情報技術者試験を取得するために
6.まとめ

 

 

 

1.応用情報技術者試験とは


応用情報技術者試験とは?関連画像
応用情報技術者試験とは?関連画像

 

独立行政法人の「情報処理推進機構(IPA)」が提供する資格で、経済産業大臣が認める「情報処理技術者試験」のひとつに含まれる国家資格です

高度なIT知識と技能を持ちつつ、実際にそれを仕事上で活用できる、もしくはIT技術者として特定のメリットを企業に与えられると試験で判断された人が取得できます。

 

IT技術者として能力の高さをアピールできるので、エンジニアやプログラマーを目指す際には取得がおすすめです。

 

応用情報技術者試験は、IT技術者の能力を測るために設けられた共通規格である「共通キャリア・スキルフレームワーク」で、2番目に高いレベル3に位置付けられています。

(レベルは1〜4までで、数値が高いほど取得難易度が高い)

そのため応用情報技術者試験の資格を取得していること自体が、ITエンジニアとして高いスキルを持つ証明になるでしょう。

 

 

基本情報技術者試験との違い

基本情報技術者試験とは、ITエンジニアにおける最初の関門とされる資格です。

IT技術者に求められる基本的な技術や知識を試されるため、まず​​基本情報技術者試験を取得してから就職を目指す人も多くなっています。

 

ITエンジニアにおける基本業務から学べる内容も試験範囲に含まれるため、就業しつつ基本情報技術者試験の取得を志すケースもあります。

基本情報技術者試験は、応用情報技術者試験と違って取得に必要な技術・知識の範囲が基礎的なものになっているのが特徴です。

 

ITエンジニアになったばかりの人でも取得が可能で、自分のIT能力を確かめるためにも活用されます。

文系の人がIT関係の職業を目指す場合など、基礎能力を持つことを客観的に証明しなければならないときなどにも役立つでしょう。

 

また、応用情報技術者試験はアルゴリズムやプログラミングの項目を選ばないこともできるため、より上流工程や経営者目線での試験と言えるでしょう。

一方で、基本情報技術者試験は応用情報技術者試験と違って基礎能力の証明に使われる資格であるため、中途採用など即戦力を求められる場合にはメリットが薄くなります。

 

あくまで新卒での入社を目指す際に必要とされる資格であるため、転職時やより高い能力の証明が必要なときには、応用情報技術者試験の取得がおすすめです。

 

 

ITパスポートとの違い

ITパスポートとは、数あるIT系資格の中でも特に簡単な知識と技術だけで取得できるのが特徴です。

日常的に使われるIT技術や常識的な知識のレベルが問われるため、特にIT業界に従事している方は特別な勉強や準備がなくても合格可能な資格となっています。

 

そのため既にITエンジニアになっている人や、学校で専門的な勉強をした人にとっては、取得のメリットが少ない資格です。

ITパスポートの「共通キャリア・スキルフレームワーク」は、最も低いレベル1に設定されています。

 

先に解説した基本情報技術者試験はレベル2となっているので、ITパスポート→基本情報技術者試験→応用情報技術者試験とレベル順に取得をすることも考えられるでしょう。

ITパスポートで学んだ技術や知識は、基本情報技術者試験でも活かせるので、勉強の時間を有効活用できます。

 

エンジニアの方が資格取得を検討する場合は基本情報技術者試験から検討しましょう。

 

 

 

2.応用情報技術者試験の詳細を知ろう


応用情報技術者試験とは?関連画像
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応用情報技術者試験の資格を取得するには、所定の試験を受けて合格する必要があります。

応用情報技術者試験はしっかりとした勉強時間を確保して望むべき資格であるため、事前に試験の日程や申し込みの手順を確認しておくこともポイントです。

 

以下を参考に、応用情報技術者試験の基本情報を把握しておきましょう。

 

 

応用情報技術者試験の試験会場・日程・受験料・試験時間・出題形式・出題数・申し込み手順

【試験日程】

応用情報技術者試験とは?関連画像
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上記が通年の年間スケジュールであり、応用情報技術者試験は毎年2回、春季と秋季に実施されます。

基本的に春季は4月ごろ、秋季は10月ごろの試験スケジュールを予定しています。

 

自分の生活環境や勉強の進み具合に合わせて受験の時期を選択できるので、合格しやすいタイミングを狙いやすいです。

申し込み期間は、春季が1月中旬〜2月中旬ごろまで、秋季が7月中旬〜8月中旬ごろまでが目安です。

 

あくまでこの時期は目安となりますので、応用情報技術者試験の試験を受ける際には最新情報を確認して具体的な日程を把握しておきましょう。

令和4年(2022年)度の試験実施時期に関してはこちらからご確認ください。

 

【受験料】

応用情報技術者試験の受験料は、7,500円(税込)です。

これまでは5,700円だった受験料が、2021年7月16日に改定が実施されています。

 

新型コロナウィルス対策の費用や、そのほか試験実施に必要なあらゆる実費の増加が改定の理由とされています。

これまで応用情報技術者試験を受けてきた人は、今後受験料が7,500円に変更されることを確認しておきましょう。

 

【応用情報技術者試験の試験時間・出題形式・出題数】

 

午前

午後

試験時間

9:30~12:00(150分)

13:00~15:30(150分)

出題形式

多肢選択式(四肢択一)

記述式

出題数

80問

11問

解答数

80問

5問

(参照:情報処理技術者試験 情報処理安全確保支援士試験 試験要綱 Ver.4.8)

 

【試験申し込み手順】

応用情報技術者試験の申し込み手順は、下記の流れになっています。

 

1.情報処理推進機構(IPA)よりインターネット申込みを行う
2.申込画面から指示される手順に沿って必要事項を入力
3.受験料の支払い
(クレジットカード決済、ペイジー(Pay-easy)による払込み、コンビニでの払込み)
4.受験票到着

 

以上の流れで、応用情報技術者試験の受験が可能です。

申し込みや受験料の支払いには期限が設けられているので、余裕を持って対応できるようにしておきましょう。

 

 

応用情報技術者試験の受験者数・受験者層・合格率

応用情報技術者試験の受験者数と合格率は、令和3年度の情報を参考にすると、下記のようになっています。

 

 

受験者数

合格者数 

合格率 

平均年齢

平成29年度

65,036人

13,659人

21.0%

30.8歳

平成30年度

64,367人

14,865人

23.1%

30.9歳

平成31年度/令和1年度

63,555人

14,160人

22.3%

30.8歳

令和2年度

29,024人

6,807人

23.5%

30.4歳

令和3年度 

59,698人

14,006人

23.5%

30歳

(参照:令和3年度情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 推移表)

 

令和2年度は秋期(10月)のみの試験実施となったため、他年度と比較し数値が低くなっています。

 

応用情報技術者試験の受験者数は、コロナ禍の影響を受けた令和2〜3年度のデータを除くと、毎年60,000人以上いることが分かります。

令和3年度には既に受験者数の人数は回復傾向にあるため、応用情報技術者試験の需要は非常に高いと言えるでしょう。

 

 

応用情報技術者試験の難易度・勉強時間

応用情報技術者試験は、上記の表を参考にすると非常に高い難易度の試験だと判断できます。

合格率は毎年20%をようやく超える程度となっています。

 

難易度が高い理由のひとつが、試験内容にあると考えられます。

 

応用情報技術者試験の試験内容は、午前・午後の2部構成になっています。

午前中は出題数が80問の「多肢選択式(四肢択一)」午後は出題数11問の「記述式」で行われます。

 

記述式問題が実装されているため、豊富な知識を持つだけでなく、それをいかに活用・応用するかが問われるのです。

そのため生半可な知識では記述試験に対応できず、点数を伸ばせない受験者が増加していると想定できるでしょう。

 

また、応用情報技術者試験は、資格取得者への「期待する技術水準」として、情報戦略への提案力や、企業の方針に必要な情報・市場動向・事例の収集力、各種データや評価をもとにした分析能力などを指標として提示しています。

ITの知識や技術をただ身につけるだけでなく、それを実際の仕事で活用できる能力を持つことを、資格取得者に求めているのでしょう。

 

そういった求める技術水準の高さも、応用情報技術者試験の難易度を高める結果になっていると考えられます。

 

そんな高難易度の応用情報技術者試験に合格するためには、多くの勉強時間が必要とされます。

例えばIT関係の初心者の場合は、基礎的な部分から学ぶ必要があるため、500時間程度は勉強しなければならないと言われています。

 

仮に1日2時間勉強したとしても、約7ヶ月の期間が必要になるのです。

毎日少しずつ勉強を続けることが、応用情報技術者試験に合格するために必要でしょう。

 

基本情報技術者試験に合格している人は、ある程度のIT技術・知識があると想定されるので、約200時間の勉強時間が必要と言われています。

1日2時間の勉強ができれば、約3ヶ月で取得を目指せる計算になるでしょう。

 

もちろんこれらの時間は、あくまで目安になるため、もっと勉強時間が少なくて済む場合もあれば、逆にさらに勉強しなければならないケースもあります。

 

 

 

 

3.応用情報技術者試験を取得するメリット


応用情報技術者試験とは?関連画像
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応用情報技術者試験の資格取得には、多くのメリットがあります。

メリットを知ることは、資格取得に向けた目標を作ってモチベーションアップにもつなげられます。

 

具体的にどんなメリットがあるのかを、以下から確認してみましょう。

 

 

IT系企業に就職しやすい

応用情報技術者試験の取得は、IT系企業に就職しやすくなるメリットがあります。

 

資格取得者は高いIT技術・知識を持つことを証明できるので、書類選考や面接の際に効率的な自己アピールが可能です。

応用情報技術者試験の取得には相応の勉強時間が必要になるため、向上意欲があることも伝えられます。

 

特に即戦力のITエンジニアを必要としている企業は、応用情報技術者試験の資格取得者は優先してチェックすることになるでしょう。

採用担当者にアピールしやすくなる点は、応用情報技術者試験を取得するメリットのひとつです。

 

 

高度な情報処理の知識が身に付く

応用情報技術者試験の資格取得には、高レベルの技術と知識が必要です。

そのため資格取得を目指して勉強する過程で、高度な情報処理の知識を身につけられます。

 

ITシステムや関連する技術は年々目覚ましい発展を見せているため、プログラムしたり活用したりするエンジニアのレベルも高い水準が求められます。

応用情報技術者試験で高度な情報処理知識を身につければ、今後ITエンジニアとして活躍するフィールドを広げられるでしょう。

 

例えば、より良い条件の企業へ転職したり、フリーランスとして独立したりするきっかけにもなります。

今後のキャリアアップを考えているのなら、応用情報技術者試験の取得はおすすめです。

 

 

基本情報技術者試験より大きなアピールポイントになる

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位資格に当たります。

そのため基本情報技術者試験を取得している人よりも、高い技術・知識を持つことをアピールできるでしょう。

 

基本情報技術者試験の資格もIT関係の職場への就職に役立ちますが、あくまで基礎的な要素を把握しているレベルに過ぎないため、職場によっては評価されない可能性があります。

その点、応用情報技術者試験はよりハイレベルな技術・知識を有する証拠になるため、就職の可能性を高めてその後の昇進などにも影響を与えるでしょう。

 

 

資格手当や報奨金を貰える

応用情報技術者試験の資格取得は、資格手当や報奨金の獲得につながる場合があります。

企業によっては、応用情報技術者試験の資格取得を促すために、合格者を対象にした報酬や手当を設定するケースが増えているのです。

 

応用情報技術者試験の資格取得者が増えれば、業務の効率化や生産性の向上につながるため、企業にとっても多くのメリットがあります。

月々にもらえる報酬のアップにつながるため、給与面でのメリットも考えられるでしょう。

 

 

高度試験の午前試験の一部免除

応用情報技術者試験の取得は、特定の資格試験を2年間一部免除することにもなります。

例えば以下の資格の試験は、応用情報技術者試験を取得することで免除されます。

 

「スペシャリスト系試験(ITストラテジスト試験やシステムアーキテクト試験など)」の午前部門の免除
「中小企業診断士試験」の経営情報システム部分の免除
「弁理士試験」の理工V・情報部分の免除

 

上記のような資格取得を将来的に考えているのなら、応用情報技術者試験を事前に取得しておくことで試験範囲を限定できます。

勉強の範囲を絞り込んで集中できるので、合格率アップにつながるメリットがあるでしょう。

 

 

 

4.応用情報技術者試験を取得するデメリット


応用情報技術者試験とは?関連画像
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応用情報技術者試験の資格を取得しても、その勉強時間と難易度に見合わない結果を招く可能性があります。

それはITエンジニアとしての貴重な時間を浪費するデメリットにつながるでしょう。

 

以下を参考に、考えられるデメリットについても確認しておいてください。

 

 

企業によっては評価されないことも

応用情報技術者試験の資格は高度なIT技術・知識の保有をアピールできますが、企業や業界によってはその成果が評価されないこともあります。

IT業務を行わない一般企業では、それ以外の部分の評価を優先するケースがあり「応用情報技術者試験の取得者=優秀」と判断されない可能性があるのです。

 

特に外資系の企業では、応用情報技術者試験の取得がその価値通りに評価されないこともあります。

 

 

勉強時間を確保する必要がある

応用情報技術者試験の資格を取得するには、多くの勉強時間が不可欠です。

難易度の高い試験になるので、少ない勉強時間だけでは取得に足る技術・知識レベルまで到達できないでしょう。

 

勉強時間の確保が必須な点は、特に忙しい社会人にとってデメリットになります。

応用情報技術者試験の取得を目指すのなら、なるべく早めに準備を進めて、勉強の習慣化と効率的な勉強方法を考案するのがポイントです。

 

 

 

5.応用情報技術者試験を取得するために


応用情報技術者試験とは?関連画像
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応用情報技術者試験を取得するには、効率的な勉強方法を考案するのがひとつの手段です。

例えば情報処理推進機構(IPA)の公式サイトには、これまでの試験の過去問が公開されています。

 

出題傾向や具体的な問題の中身を確認しつつ勉強ができれば、必要な技術・知識の習得と同時に、応用情報技術者試験の雰囲気に慣れることができるでしょう。

試験に慣れることは合格率アップにつながる可能性があるので、応用情報技術者試験の勉強をする際には公式が提供する過去問を有効利用してみてください。

 

また、いきなり応用情報技術者試験の資格試験に挑戦するのではなく、まずは基本情報技術者試験など優しめの資格取得を目指すのもおすすめです。

段階的にITエンジニアとしての技術・知識を身につけていけるので、応用情報技術者試験に必要なスキルもその過程で習得を目指せます。

 

不合格が続くと応用情報技術者試験に挑戦するモチベーションが低下することもあるため、まずは自分のレベルに合わせて別の試験から取得していくのもひとつの手段です。

 

 

 

 

6.まとめ


応用情報技術者試験の資格取得は、ITエンジニアとしての技術力と知識量をアピールすることにつながります。

就職や転職はもちろん、ITエンジニアのフリーランスになるための準備にもなるでしょう。

 

この機会に応用情報技術者試験の基本情報を確認して、取得のための勉強をはじめてみてはいかがでしょうか。

 

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