公開日:2022.05.18
更新日:2025.03.24
Webプロデュース試験とは、現状把握や戦略立案、具体化の術などWebプロデューサーが実務で必要な幅広い専門スキル/知識を問う実践的な資格試験です。
本記事ではWebプロデュース試験について以下の点を詳しく解説します。
・Webプロデュース試験とは何かについて
・Webプロデュース試験の詳細について
・Webプロデュース試験の資格取得のメリット・デメリットについて
・Webプロデュース試験合格のためのおすすめの問題集について
・Webプロデュース試験以外のWeb検定について
Webプロデュース試験を現在勉強している/今後勉強する予定の方はぜひご一読ください。
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<目次>
1.Webプロデュース試験とは
Web検定とは
2.Webプロデュース試験
Webプロデュース試験の詳細
Webプロデュース試験の出題内容
Webプロデュース試験の受験者数・合格率・難易度
Webプロデュース試験の申し込み手順
Webプロデュース試験の勉強時間
3.Webプロデュース試験の資格取得のメリット
Webプロデュースやマネジメント知識が身に付く
ITやWeb系企業の転職・就職に活用できる
資格手当や報奨金を貰える可能性がある
4.Webプロデュース試験の資格取得のデメリット
勉強時間を確保する必要がある
5.Webプロデュース試験合格のためのおすすめ問題集
おすすめ問題集①:Webプロデュース
おすすめ問題集②:Webプロデュース問題集
6.他にWeb検定って何があるの?
Webリテラシー試験
Webデザイナー試験
Webディレクション試験
7.まとめ
Webプロデュース試験とは、現状把握や戦略立案、具体化の術などWebプロデューサーが実務で必要な幅広い専門スキル/知識を問う実践的な資格試験です。
主な試験の対象者は以下の通りです。
・Webプロデューサー、ビジネスコンサルタント
・広告やマーケティングの担当者
・広報、宣伝、営業企画の担当者
・今後Webプロデュース業務に関わる予定のある方
なおWeb検定は、公益社団法人全日本能率連盟の指導のもと、2年ごとに資格更新が必要です。
資格の有効期限は、資格登録証に明記された登録(更新)年月日から2年間で、期限が満了する前に、検定事務局より案内通知が送付されます。
送付された案内に従い、資格継続試験を受けましょう。
Web検定とは、Webに関わる全ての人の標準知識の整理・構築を目的とした資格認定制度です。
Webに関する認識や知識のずれをなくし、全員が効率的な商取引を促すことを目的としています。
なおWeb検定は、社団法人 全日本能率連盟登録資格として、4つの認定資格で構成されます。
試験名称 |
認定資格 |
Web検定 Webプロデュース |
Web検定 Webプロデューサー |
Web検定 Webリテラシー |
Web検定 Webアソシエイト |
Web検定 Webデザイン |
Web検定 Webデザイナー |
Web検定 Webディレクション |
Web検定 Webディレクター |
ここからはWebプロデュース試験の詳細について見ていきます。
今回は令和4年度のWebプロデュース試験の詳細について記載します。
詳細 |
|
---|---|
試験名 |
Web検定 Webプロデュース |
試験会場 |
・全国に約200会場あるJ-Testingテストセンター |
試験日程 |
・J-Testingテストセンター ※変更・キャンセルは試験日の3営業日前17時まで
・リモート試験 ※支払完了後、30日間受験可能 |
問題形式 |
CBT方式(Computer Based Testing) |
試験時間 |
90分(試験終了時のアンケート回答時間を含む) |
出題数 |
65問 |
合格基準 |
正解率70%以上 |
受験資格 |
特になし |
受験料 |
本体11,000円 |
資格正式名称 |
社団法人 全日本能率連盟登録資格 Web検定 Webプロデューサー |
資格有効期限 |
2年間 |
ここでは、Webプロデュース試験の出題内容について解説します。
「ウェブの仕事力が上がる 標準ガイドブック4 Webプロデュース」を中心に出題されます(※注)
1.インターネットビジネスのプロデュース
2.インターネットビジネスの環境
3.インターネットビジネスのモデル
4.マーケティングと集客施策
5.Webサイトのプロデュース
6.Webサイトの設計
※注:試験問題の約2割は、Webに関わる人の標準知識をまとめた『ウェブの仕事力が上がる 標準ガイドブック1 Webリテラシー 第3版』から出題されます
(引用:https://webken.jp/produce/)
2016年〜2020年度に行われたWebプロデュース試験の受験者数・合格者・合格率は以下のとおりです。
【Webプロデュース試験 推移表】
年度 |
受験者数(人) |
合格者数(人) |
合格率(%) |
---|---|---|---|
2016年度 |
40 |
27 |
67.5 |
2017年度 |
76 |
22 |
28.9 |
2018年度 |
54 |
26 |
48.1 |
2019年度 |
35 |
12 |
34.2 |
2020年度 |
42 | 13 |
30.9 |
平均 |
49 |
20 |
41.9 |
(参照:https://webken.jp/about/result/)
また以下は、2020年度のWeb検定(Webリテラシー、Webデザイン、Webディレクション、Webプロデュース)の平均合格率を比較した表です。
試験名 |
平均合格率(%)[2020年度] |
Webリテラシー |
78.9 |
Webデザイン |
70.0 |
Webディレクション |
83.2 |
Webプロデュース |
30.9 |
(参照:https://webken.jp/about/result/)
上記の表を参考にすると、Webプロデュース試験はその合格率の低さから、Web検定の中で最も難易度がやや高いことが推測できます。
しかし、合格難易度がやや高いと言っても、IT・Web系資格試験の中には、合格率が10%前後の試験もあります。
そのため、大きく懸念する必要はないでしょう。
Web検定の試験は、全国に約200会場あるJ-Testingテストセンターやリモート試験にて、年末年始を除く月曜日から日曜日まで毎日実施されています。
参考までに、以下に令和4年度のWebプロデュース試験の申し込み手順について記載いたします。
なお、どの試験会場を選択しても試験内容・料金は共通です。
1.申し込み
Web検定の試験は「J-Testing試験申込サイト」から申し込めます。
2. 受験票送付
受験内容が明記された確認書がメールにて送信されます。
3. 試験当日の持参物
J-Testingの「本人確認書類について」をご確認ください。
4. 合否判定
会場で合否結果および正答率が記載されたスコアレポートが受け取れます。
5. 資格登録
合格者には受験日の翌月末に「資格登録証書」が送付されます。
なお試験を受ける際の注意事項についても把握しておきましょう。
【注意事項】
・一度合格した同一試験を再度受験することは可能ですが、資格認定の証として発行する「資格登録証書」は、2回目以降に合格された場合は発行しません。
・資格登録番号・資格の有効期限は「資格登録証書」に記載された内容が有効となります。
(引用:https://webken.jp/about/flow.html)
Webプロデュース試験に合格するための勉強時間として、50時間以上は必要でしょう。
実務経験がある方は30時間ほどで合格できる可能性は高いですが、あくまで期待値です。
各々が持つスキル/知識や学習効率などによって試験合格に必要な勉強時間は異なるため、目安程度に考えておきましょう。
ここでは、Webプロデュース試験の資格取得のメリットについて3点解説します。
Webプロデュース試験の資格を取得すると、多くのWebプロデュースやマネジメント知識が身に付きます。
例えば、以下のようなスキルや知識を扱えるようになります。
・インターネットビジネスのプロデュース/環境/モデル
・Webサイトのプロデュース/設計
・Webプロデュースを行う際に活用したいWebツール
・デザインやプログラミングなどの制作に関する知識
・マーケティングと集客施策
Webプロデュース試験の資格を取得すると、ITやWeb系企業の転職・就職に活用できます。
Webプロデュース試験の資格を保有すれば、Webプロデュースに関する高度なスキルと知識を客観的に証明できるため、ITやWeb系企業の転職・就職を有利に進められます。
特に将来、Webプロデューサーやビジネスコンサルタント、広告やマーケティングなどWebプロデュース系の業務に関わりたい方は取得して損はない資格と言えるでしょう。
Webプロデュース試験の資格を取得すると、企業や団体によっては資格手当や報奨金が貰える可能性があります。
特に昨今のITやWeb系業界では、スキルアップとして社員に資格の取得を推奨する企業が多いです。
具体的な金額は所属する企業ごとに異なりますが、数万円〜数十万円もらえる場合や手当として基本給に上乗せされる場合もあります。
ここでは、Webプロデュース試験の資格取得のデメリットについて1点解説します。
先ほども解説しましたが、Webプロデュース試験合格の目安となる勉強時間は最低でも50時間以上です。
実務経験がある方は30時間ほどで合格できる可能性は高いですが、あくまで期待値です。
仕事や学業で忙しい日々の中、まとまった勉強時間を確保することは難しいですよね。
そのため、せっかくの休日や通勤・休憩などのスキマ時間を活用し、勉強時間を確保しなければならない点は、大きなデメリットと言えるでしょう。
ここでは、Webプロデュース試験合格のためのおすすめ問題集について2点ご紹介します。
(出典:ボーンデジタルオンラインブックストア)
【本書のおすすめポイント】
・戦略から戦術まで、Webプロデューサーの実務ノウハウが網羅的に解説された公式ガイドブック
・実践的な内容が図解で解説されているため、勉強しやすい
・実績や信頼性の高いWebコンサルタントが監修しているため、得点力に繋がりやすい
(出典:ボーンデジタルオンラインブックストア)
【本書のおすすめポイント】
・公式ガイドブックの章構成に準じた練習問題が120問収録されているため、勉強しやすい
・Webプロデュースに準拠した受験対策教材として活用できる
・公式問題集がPDFファイルでダウンロードできる
Web検定には、Webプロデュース試験以外にもWebリテラシー試験、Webデザイナー試験、Webディレクション試験の3つがあります。
ここでは、Webプロデュース試験以外のWeb検定について3点解説します。
なお詳細は各試験の公式ページをご確認ください。
Webリテラシー試験とは、Webに関する幅広いスキル/知識を習得できる試験です。
具体的には、Webデザイン試験やWebディレクション試験、Webプロデュース試験の重要部分を集めて構成された基礎試験です。
そのため、今後上記3つの試験を受ける予定のある方にとって、Webリテラシー試験はその全ての基礎知識を学べるスタート資格と言えるでしょう。
なお出題内容や対象になる方の例は以下です。
出題内容 |
対象になる方 |
・Webの基礎知識 |
・これからWebに関わる仕事への就転職(特に発注者としてデザイナーやディレクターなどの専門職)を目指す方 |
学習方法は、Webプロデュース試験と同じく、公式ガイドブックと問題集中心で問題ないです。
Webリテラシー試験の詳細はこちらから確認できます。
Webデザイン試験とは、Web検定の中でも、Webデザインに特化した試験です。
試験では、Webデザインの基礎知識に加え、HTML/CSSの基本設計やコーディング技術などの実践的・応用的な内容も出題されます。
Webデザイン試験に合格すれば、Webデザイナーとしての高度なスキルと知識を客観的に証明できるため、Webデザイナーの就職や転職時に有利になるでしょう。
なお出題内容や対象になる方の例は以下です。
出題内容 |
対象になる方 |
・Webサイトの企画・設定 |
・これからWebデザイナーを目指す学生や社会人の方 |
学習方法は、Webプロデュース試験と同じく、公式ガイドブックと問題集中心で問題ないです。
Webデザイン試験の詳細はこちらから確認できます。
Webディレクション試験とは、Web検定の中でも、Webディレクションに特化した試験です。
Web制作の工程管理や要件を導き出すための現状分析やプロジェクト企画、Webサイト全体の情報構造設計、集客施策立案、実施など幅広い専門知識が問われる実践的な試験内容になっています。
Webディレクション試験に合格すれば、Webディレクターとしての高度なスキルと知識を客観的に証明できるため、Webサイトの運営・更新業務を行う企業への就職や転職時に有利になるでしょう。
なお出題内容や対象になる方の例は以下です。
出題内容 |
対象になる方 |
・インターネットビジネス |
・Webディレクター、プロジェクトマネージャー、コンテンツディレクター |
学習方法は、Webプロデュース試験と同じく、公式ガイドブックと問題集中心で問題ないです。
Webディレクション試験の詳細はこちらから確認できます。
今回は、Webプロデュース試験を現在勉強している/今後勉強する予定の方に向けて、Webプロデュース試験の概要や詳細、取得するメリット・デメリット、合格に向けたおすすめの参考書などについて詳しく解説してきました。
・Webプロデュース試験とは現状把握や戦略立案、具体化の術などWebプロデューサーが実務で必要な幅広い専門スキル/知識を問う実践的な資格試験です。
・Webプロデュース試験の資格取得のメリットは、以下の3点
①Webプロデュースやマネジメント知識が身に付く
②ITやWeb系企業の転職・就職に活用できる
③資格手当や報奨金を貰える可能性がある
・Webプロデュース試験の資格取得のデメリットは、以下の1点
①勉強時間を確保する必要がある
・Webプロデュース試験に合格するためのおすすめの参考書は、以下の2選
①Webプロデュース
②Webプロデュース問題集
・Webプロデュース試験以外のWeb検定は以下の3点
①Webリテラシー試験
②Webデザイナー試験
③Webディレクション試験
Webプロデュース試験に合格すれば、Webプロデュースに関する高度なスキルと知識を客観的に証明できるため、ITやWeb系企業の転職・就職を有利に進められます。
将来的にWebプロデューサーやビジネスコンサルタント、広告やマーケティング業界で活躍したいと考える方は、ぜひこの機会にWebプロデュース試験にチャレンジしましょう。
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