公開日:2022.03.24
更新日:2025.03.24
Webに関する需要が右肩上がりで成長していく今日のデジタル時代。
そんな中で、Webに関わる仕事を構成するデザイナー、ディレクター、プロデューサーという主要3種類の最重要知識だけを集めた資格である「 Webリテラシー試験」について興味がある人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、Webリテラシー試験を現在勉強している/今後勉強する予定の方に向けて、Webリテラシー試験の詳細や資格取得のメリットデメリット、おすすめの問題集について一挙に紹介します!
Webリテラシー試験合格に向けての情報がまとめられている記事となっていますので、是非とも参考にしてみてくださいね!
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<目次>
1.Webリテラシー試験とは
Web検定とは
2.Webリテラシー試験
Webリテラシー試験の詳細
Webリテラシー試験の出題内容
Webリテラシー試験の受験者数・合格率・難易度
Webリテラシー試験の申し込み手順
Webリテラシー試験の勉強時間
3.Webリテラシー試験の資格取得のメリット
Web知識が身に付く
ITやWeb系企業の転職・就職に活用できる
資格手当や報奨金を貰える可能性がある
4.Webリテラシー試験の資格取得のデメリット
勉強時間を確保する必要がある
5.Webリテラシー試験合格のためのおすすめ問題集
おすすめ問題集①:Webリテラシー 第3版
おすすめ問題集②:【PDF】Webリテラシー問題集 第3版対応
6.他にWeb検定って何があるの?
Webデザイン試験
Webディレクション試験
Webプロデュース試験
7.まとめ
Webリテラシー検定は、社団法人全日本能率連盟登録資格Web検定が実施しているWeb資格検定の一つです。
一般的にはWebリテラシー試験と呼ばれていますが、資格名は「Webアソシエイト」となります。
「Webアソシエイト」資格を取得するためには、Webリテラシー試験を受け、合格する必要があります。
Webリテラシー試験は、同社が定めている「Web検定」のうちのひとつで、その中でデザイナー、ディレクター、プロデューサーというWebにかかわる仕事である主要3職種の重要知識が「Webリテラシー」であると定義されています。
試験は主に上記3職種間で、仕事を行う上で標準的な知識を備えているかを問われ、立場の違いによるコミュニケーションエラーを減らすことを目的としています。
プロデューサー、ディレクター、デザイナー、プログラマーそれぞれの立場に立って考えることが合格への第一歩です。
主な受験対象者としては、これからWebに関わる仕事への就転職を目指す方をはじめ、既にデザイナーやディレクターとして働いており、仕事の幅を広げたい方、または発注者としてデザイナーやディレクターなどの専門職と仕事をされる方、ほか、Webリテラシー(Webに関する標準知識)を必要とするすべての方が想定されています。
Web検定とは、社団法人 全日本能率連盟登録資格であり、仕事でWebに関わるすべての人の共通語となる標準的な知識の整理・構築を目的とした試験です。
立場による認識の違い・知識のズレによる非効率的なコミュニケーションを廃し、また生産的な商取引を促し、わが国の産業発展に貢献することを目指しています。
なお、”ウェブケン”と略されることも多い試験です。
Web検定は「Web検定 Webリテラシー」「Web検定 Webデザイン」「Web検定 Webディレクション」「Web検定 Webプロデュース」の4つの認定資格で構成されており、4つの試験は横断的に必須知識をまとめたWebリテラシーをベースに、より高度な知識を問う、上位の各専門知識を有する3資格と区分されています。
今回紹介する「Webリテラシー試験」は、上記4つのWeb試験の中で最もベースとなる、標準的で広範囲な知識が問われる試験です。
また、Web検定はそれぞれ書籍『ウェブの仕事力が上がる 標準ガイドブック』シリーズから出題範囲を構成しています。
掲載内容がそのまま試験範囲となりますので、学習の際にはこちらを用いると良いでしょう。
それではここから、Webリテラシー試験について各項目ごとに詳しく解説していきます。
それぞれについて必要な情報を網羅していますので、是非とも一読してみてください。
まずはWebリテラシー試験の詳細情報について一覧にしてみます。
Webリテラシー試験 |
|
---|---|
試験会場 |
・J-Testingテストセンター(全国約200会場) |
試験日程 |
毎日(テストセンターごとに、営業時間や定休日が異なります) |
問題形式 |
CBT方式(コンピュータ画面に表示される問題に解答する試験方式) |
試験時間 |
90分(試験終了時のアンケート回答時間含む) |
出題数 |
85問 |
合格基準 |
正解率70%以上 |
受験資格 |
どなたでも受験できます。 |
受験料 |
本体10,000円+税 |
資格正式名称 |
社団法人全日本能率連盟登録資格 Web検定 Webアソシエイト |
資格有効期限 |
2年間 |
試験は随時受験することが可能となっています。
事前に受験を希望するテストセンターの定休日を確認しておくと安心です。
当日はパソコン操作による受験となり、結果も試験後すぐに通知されます。
リモート受験の方は受験前の準備がありますのでしっかり確認しましょう。
資格の有効期限は2年間となっているので注意してください。
資格を継続して取得したい場合は、再受験して更新をする必要があります。
次にWebリテラシー試験の出題内容について見ていきます。
Webリテラシー試験の出題内容は、教科書の各テーマに沿って、以下に区分されます。
1. Webの基礎知識
2. インターネットビジネス
3. プロジェクトマネジメント
4. Webサイトの企画・設計
5. 制作(デザイン・実装)
6. 集客施策
7. Webマーケティング
いずれの分野も教科書に従って学習を進めていくことが望ましいですが、特に「5.制作」に関しては、画像の種類・写真の技法・映像データ・フォントなど暗記語句が多いため、しっかりと勉強しておきましょう。
Webリテラシー試験は2020年7月に試験問題の改訂を行いました。
改定後の試験名は「【2020年受験】Webリテラシー(2020年改訂問題)」対応ガイドブックは「Webリテラシー第3版(ダウンロード対応第7章追加)」です。
2020年7月以前に資格に挑戦していた方は、今一度新たな試験範囲を確認しておきましょう。
2020年度の受験者数は546名、累計受験者数は8640名です。
また、これまでの累計合格率は61.6%(2021年3月31日現在)、合格基準は正解率70%以上となっています。
難易度については、ある程度この分野の基礎知識がある人には、初心者向けの試験と考えてよいでしょう。
基礎知識がない人でも、1〜2ヶ月程度の学習によって十分に合格できる試験ですので、最初に受験するWeb系試験としても最適です。
なお、詳細なデータは受験実績をご覧ください。
それでは次に、Webリテラシー試験の申し込み手順についてみていきましょう。
Web検定の試験は、J-Testingにより運営・実施されています。
いずれの試験会場でも実施する試験内容と料金は共通ですので、ご都合のよい最寄りの試験会場をお選びください。
詳しい申し込み手順は以下の通りです。
1. J-Testing試験申込サイトから申し込み
※試験日の3ヶ月前から1営業日前の17時まで申込が可能です。
2. 受験票の発行(受験内容を明記した確認書がメールで送信されます。)
3. 試験当日
4. 合否の判定(会場にて、合否結果および正答率が記載されたスコアレポートをお受け取りいただきます。)
5. 資格の登録(合格者には、受験日の翌月末にPDF形式の資格登録証書が送られます。)
定められた申し込み方法以外で手順を進めても、受理してもらえないことがあるため、注意してください。
なお、同一試験の再受験は、前回試験の合否結果受領後に行うことにできます。
それではここからは、Webリテラシー試験の勉強時間について見ていきます。
合格基準が70%以上と、合格するのが難しそうに思える Webリテラシー試験ですが、一般的に Webリテラシー試験に合格するための必要な学習時間は、15時間から20時間ほどと言われています。
1日1時間の勉強だとしても、1ヶ月程度で達成できる勉強時間のため、他の資格と比べてみると取得のための難易度は低いと言えるでしょう。
また、Web検定(ウェブケン)の公式YouTubeチャンネルに、動画シリーズ第1弾「Webリテラシー集中講義」が公開されています。
公式ガイドブック『Webリテラシー第3版』の補助教材としても利用できますので、学習の一助に、是非とも閲覧してみてください。
「Webリテラシー集中講義」はこちらから
ここからは、Webリテラシー試験の資格取得のメリットについて紹介します。
まず挙げられるメリットとしては、やはりWebに関するスキルや知識が身に付くことでしょう。
2022年現在、Webの需要は高まり続けており、今後もますます業界全体が発展していくことが予想されています。
それゆえWebの知識はこの先も役立ち続ける一生モノの知識となり得るでしょう。
さらに、Webに関わる仕事を構成するデザイナー、ディレクター、プロデューサーに関する最重要知識を効率よく学習できるWebリテラシー試験は、発注者としてそれらの人材と関わる人にも有益に働きます。
デザイナーやディレクターの話も同じ立場で理解できるようになり、仕事がより円滑に進むでしょう。
さらに、Webリテラシー試験は、ITやWeb系企業の転職・就職を考えている人にとって有利となる試験でもあります。
特にWeb開発などを行う部署に配属したい場合には、より自身の能力と意欲をアピールできるでしょう。
Webリテラシー試験は数あるIT系の資格の中でも、比較的難易度も低く、取得しやすい資格であると言えるので、ITやWeb業界で働きたいのであれば取得しておいた方がベターです。
企業によっては、Webリテラシー試験の資格を取得していると、勤めている期間、資格手当や報奨金が充当されるなど好待遇が期待できます。
昨今、資格取得一時金や資格手当を支給している企業も多くなってきており、資格獲得が収入のアップや成績に直接的に反映されることは大きなメリットです。
具体的な金額や処遇内容については、勤める企業によって異なりますが、一時金として一回きりの収入増になるケースのほか、手当という形で基本給に上乗せされるケースも多くみられます。
中には昇給・昇格の条件にしている企業も見受けられるほどです。
Webリテラシーは知識の習得だけではなく、給与のアップにも役立つ試験であると言えるでしょう。
それでは反対に、Webリテラシー試験の資格取得のデメリットを紹介していきましょう。
これはどの試験にも通じる当たり前のことではありますが、資格取得にあたっては勉強時間を確保する必要があることは念頭においておきましょう。
Webリテラシー試験は比較的難易度の低い試験であるとはいえ、1日1時間〜2時間、合計1ヶ月〜2ヶ月程度の学習が必要です。
そのため、資格取得を目指す前に「本当にWebリテラシーの知識は必要か」を確かめてみるのが無難かもしれません。
より必要性の高いほかの資格や業務がないかどうか、しっかりと確認したのちに勉強を始めてみましょう。
Webリテラシー試験合格には、公式テキストと公式問題集を用いた学習をおすすめします。
ここでは、Webリテラシー試験合格のためのおすすめ問題集についてみていきましょう。
『Webリテラシー 第3版』は、新時代の「Webに関わるすべての人の標準知識」の編さんを目的とし、現場での仕事力が上がる、公式の定番ガイドブックです。
この書籍の内容がそのまま出題範囲となっていますので、Webリテラシー試験受験の際には教科書として必ず持っておきましょう。
販売価格は3300円、B5版でオールカラーとなっています。
『【PDF】Webリテラシー問題集 第3版対応』は、Webリテラシー第3版の検定問題に対応した公式問題集です。
練習問題が86問、模擬問題が85問収録されており、一冊で合格レベルまで実戦問題に慣れることが可能です。
本製品はPDF形式でのダウンロード販売であり、購入後のキャンセルはできません。
ダウンロードの有効期限はメール配信日より2週間となっていますので、購入後はお早めにダウンロードしておくことをおすすめします。
今回紹介した「Webリテラシー試験」は、社団法人 全日本能率連盟による4つのWeb検定のうちのひとつとなります。
ここからは、他にはどういったWeb検定があるのか紹介していきます。
Webリテラシー試験を合格した後の次なるステップとして、是非とも視野に入れておいてくださいね。
Webデザイン(資格名:Webデザイナー)試験とは、ビジュアルデザインや色彩、情報アーキテクチャーまで、偏りなくWebサイトのデザインに必要な知識を習得できる試験です。
現在必要とされる実践的かつ標準的な知識を網羅したプロフェッショナルなWebデザインの資格として、ビジュアルデザインのルールから、HTMLやCSSの書式や基本設計、幅広くアクセシビリティに対応するための実装技術など、より実務的な出題内容となっています。
Webリテラシー試験と同じく教科書中心の学習が主となりますので、まずはWebリテラシー試験を通して雰囲気を学び、次のステップとして挑戦してみてくださいね。
Webデザイン試験の詳細はこちらから確認できます。
Webディレクション試験(資格名:Webディレクター)とは、プロジェクトを成功に導く「Webディレクション」のスキルを問う試験です。
Web制作の工程管理はもちろん、要件を導き出すための現状分析、プロジェクト企画、サイト全体の情報構造設計、集客施策立案、実施まで、幅広い専門知識が問われます。
Webディレクション試験は「Web業界におけるディレクション業務を、個人の経験や裁量に依存するのではなく、指標となる規格や仕様があれば、一定の品質が保たれた制作管理が行える」との指針の元、制作された試験となります。
Webディレクター、プロジェクトマネージャー、コンテンツディレクター、およびWebサイトの運営・更新業務を担当される方にとっては必要な知識が組み込まれている試験となっていますので、こうしたキャリアアップを図りたい方は是非ともチャレンジしてみてください。
Webディレクション試験の詳細はこちらから確認できます。
Webプロデュース試験(資格名:Webプロデューサー)とは、ビジネスを成功に導くWebプロデュースのスキルが問われる試験です。
Webサイトの完成度を高めるためのマネジメント、また、企画・発注側と制作側の両者を統括してマネジメントを行うプロデュース機能が特に重要と考え、制作された試験となります。
試験範囲はビジネスパーソンやプロデューサーが認識すべき、現状把握、戦略立案、具体化の術はもちろん、経営層やプロジェクトとのハブとして果たすべき役割までです。
こちらも他の試験同様、公式テキストの掲載内容がそのまま試験範囲となります。
Webプロデューサーやビジネスコンサルタント、広告やマーケティング、広報、宣伝、営業企画といった職種には大きく携わってくる試験となりますので、こうしたキャリアを望む方は是非とも挑戦してみてください。
Webリプロデュース試験の詳細はこちらから確認できます。
いかがでしたでしょうか。
本記事では、Webリテラシー試験を現在勉強している/今後勉強する予定の方やデザイン業界内で働いている方などに向けて、Webリテラシー試験の詳細や資格取得のメリットデメリット、おすすめの問題集について一挙に紹介しました。
是非とも本記事を参考に、Webリテラシー試験合格に向けて勉強を始めてみてはいかがでしょうか。
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なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。
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本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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