公開日:2022.05.19
更新日:2025.03.24
Webディレクション試験に興味があるが、どのような試験なのかよく分からず受験をためらっている方も多いかと思います。
Webディレクション試験はWeb検定のなかでもWebディレクターを目指すなら獲得しておきたい資格です。
本記事ではWebディレクション試験について解説します。
Webディレクション試験の出題内容や合格率、申し込み手順などについてまとめました。
また、Webディレクション試験に合格するためのおすすめ問題集についてもまとめてあります。
本記事を読むことでWebディレクション試験がどういうものか分かり、安心して受験することが可能です。
Webディレクション試験に興味がある方はぜひ本記事を参考にしてください。
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<目次>
1.Webディレクション試験とは
Web検定とは
2.Webディレクション試験試験
Webディレクション試験の詳細
Webディレクション試験の出題内容
Webディレクション試験の受験者数・合格率・難易度
Webディレクション試験の申し込み手順
Webディレクション試験の勉強時間
3.Webディレクション試験の資格取得のメリット
Webディレクション知識が身に付く
ITやWeb系企業の転職・就職に活用できる
資格手当や報奨金を貰える可能性がある
4.Webディレクション試験の資格取得のデメリット
勉強時間を確保する必要がある
5.Webディレクション試験合格のためのおすすめ問題集
おすすめ問題集①:Webリテラシー 第3版
おすすめ問題集②:Webディレクション 第3版
6.他にWeb検定って何があるの?
Webリテラシー試験
Webデザイン試験
Webプロデュース試験
7.まとめ
Webディレクション試験とはWebディレクターに必要なスキルを問う資格であり、Web検定の1つです。
WebディレクターとはWebサイト制作の現場の管理を行うポジションです。
クライアントとのやり取りやプロジェクトのスケジュール管理、編集やWebデザイナーなどの作業メンバーへの指示出しなど業務内容は多岐にわたります。
WebディレクターはWeb業界において品質を左右する重要な仕事です。
Webディレクション試験では、Webディレクターに必要な企画書作成や集客施策立案・実施、Web制作の工程管理などの専門知識が問われます。
Webディレクション試験に合格することで、Webディレクターを目指す際に有利になります。
受験者数も年々増えてきており、知名度が高いIT資格の1つです。
Web検定は、Web業界におけるさまざまな職種・役割の人が、一緒に仕事を進めるうえで必要となる「標準知識」を認定する資格です。
Web業界に必要な知識は何か明確に定義することで、認識のズレによる非効率的なコミュニケーションをなくせるメリットがあります。
コミュニケーションが円滑化すればWebサービスの品質も高めることが可能です。
Web検定を受験することで、自分の知識や経験が客観的に見てどのレベルなのか図ることができます。
また、業界未経験者にとっては、Webサイトやサービス構築に必要な知識が何かが分かる検定と言えるでしょう。
Web検定には次の4つの認定資格があります。
・Web検定 Webリテラシー
・Web検定 Webデザイン
・Web検定 Webディレクション
・Web検定 Webプロデュース
WebリテラシーはWeb業界で働くうえで必要な基礎知識をまとめた検定であり、その他3つはWeb業界の各職種に特化した検定という位置づけになっています。
Webディレクション試験の詳細についてまとめました。
Webディレクション試験に関する以下の事項について解説しています。
・Webディレクション試験の詳細
・Webディレクション試験の出題内容
・Webディレクション試験の受験者数・合格率・難易度
・Webディレクション試験の申し込み手順
・Webディレクション試験の勉強時間
ここで解説している情報はWebディレクション試験の公式サイトを参考にしています。
Webディレクション試験の試験会場や試験日程、問題形式などについてまとめました。
試験会場 |
・全国に約200会場あるJ-Testingテストセンター |
試験日程 |
申し込み時に選択 |
問題形式 |
CBT方式(パソコン上で問題を解く方式) |
試験時間 |
90分(試験終了時のアンケート回答時間を含む) |
出題数 |
65問 |
合格基準 |
正解率70%以上 |
受験資格 |
特になし |
受験料 |
本体10,000円+税 |
資格正式名称 |
社団法人 全日本能率連盟登録資格 Web検定 Webディレクター |
資格有効期限 |
2年間 |
Webディレクションの試験は、公式テキストである「ウェブの仕事力が上がる 標準ガイドブック3 Webディレクション第3版」を中心に出題されます。
ただし、試験問題の約2割は「ウェブの仕事力が上がる 標準ガイドブック1 Webリテラシー 第3版」からも出題されます。
これらのテキストを元にWebディレクション試験の出題内容をまとめました。
・「Webディレクション 第3版」からの出題内容
1.インターネットビジネス
2.プロジェクトマネジメント
3.Webサイトの企画
4.Webサイトの設計
5.Webマーケティング
・「Webリテラシー 第3版」からの出題内容
1.Webの基礎知識
2.インターネットビジネス
3.プロジェクトマネジメント
4.Webサイトの企画・設計
5.制作(デザイン・実装)
6.集客施策
7.Webマーケティング
上記2冊の問題集の詳細を知りたい方は後述していますのでご一読ください。
Webディレクション試験の受験者数・合格者・合格率について、年度ごとにまとめました。
年度 |
受験者数 |
合格者数 |
合格率 |
---|---|---|---|
累計 |
2,895名 | 1,899名 |
65.6% |
2016年度 |
317名 |
209名 |
65.9% |
2017年度 |
377名 |
242名 |
64.2% |
2018年度 |
355名 |
297名 |
83.6% |
2019年度 |
407名 |
323名 |
79.3% |
2020年度 |
401名 |
334名 |
83.2% |
Webディレクション試験の難易度はWeb検定のなかで中間程度と考えられます。
Webリテラシー試験は入門者向けという位置づけになっているため、応用力が問われるWebディレクション試験の難易度はそれ以上であることが予想されます。
一方で、Webプロデュース試験よりも平均合格率は35%程度も高いため、Webプロデュース試験よりは簡単であると言えるでしょう。
また、2018年度以降は合格率が80%前後と高くなっており、易化している傾向があると予想されます。
Webディレクション試験は公式テキストなどでしっかり勉強を積み重ねれば合格は可能です。
ただし、出題範囲が広いため偏りなくすべての項目を勉強する必要があります。
Webディレクション試験の申し込み手順を紹介します。
1.「J-Testing試験申込サイト」のWebサイトを開く
※試験日の3ヶ月前から1営業日前の17時まで申込が可能です。
2.J-Testingの会員登録を行う
※初めてJ-Testingを利用する方のみ
3.受験会場・日時を選択
4.会場エリア・期間を指定して検索
5.受験申込
6.試験予約完了
Webディレクション試験に合格するための勉強時間の目安は約30時間程度です。
ただし、Webサイトの運営・更新業務を担当した経験がない方の場合、さらに勉強時間を有する可能性があります。
学習スケジュールはある程度余裕を持って立てておくことが望ましいでしょう。
Webディレクション試験の資格取得のメリットは次の3つです。
・Javaスキル/知識が身に付く
・ITやWeb系企業の転職・就職に活用できる
・資格手当や報奨金を貰える可能性がある
1つ1つのメリットについて詳しく解説していきます。
Webディレシクション試験を受けることで、Webディレクターとしてのスキルを身につけることが可能です。
Webディレクターは、Webデザイナーやエンジニアからキャリアアップしてなるケースが多いです。
しかし、それらのクリエイター職では現場で働くためのスキルは身についても、現場を取りまとめるためのスキルは身につけるのが難しいです。
たとえば、スケジュール管理やクライアントと現場スタッフの橋渡し、トラブル時の解決、予算管理などを行うには専門的な知識が必要になります。
Webディレクション試験なら、Webディレクターに必要なスキルを体系的に得ることが可能です。
資格という明確な目標があることで、どのスキルを身につけるべきか分かりやすくなります。
Webディレクション試験に合格することで、ITやWeb系企業の転職に活用できます。
資格があることで、業務をこなすための最低限のスキルがあることを証明できます。
特にWebディレクターを目指すなら、Webディレクション試験には合格しておきたいです。
Webディレクターは人気職であり、そう簡単に転職できる仕事ではありません。
他の求職者に差をつけるには資格獲得を目指すことが効果的です。
また、Webディレクターだけでなく、Webデザイナーやエンジニアを目指す際にもWebディレクション試験は役立つことが多いです。
Webディレクション試験に合格することで、資格手当や報奨金を貰える可能性もあります。
資格を獲得することで作成物の品質が高まったり業務効率がアップしたりするため、資格獲得は企業側にとってもメリットがあります。
そのため、5,000〜10,000円程度の資格手当制度を設けている企業は多いです。
資格手当をモチベーションにWebディレクション試験の合格を目指すのも良いでしょう。
Webディレクション試験の資格取得のデメリットは次の1つです。
・勉強時間を確保する必要がある
Webディレクション試験は基本的にはメリットが多い資格ですが、上記のデメリットだけは確認しておく必要があるでしょう。
Webディレクション試験に合格するためには、ある程度の勉強時間を確保する必要があります。
最低でも30時間程度は勉強時間を確保しないと合格は難しいことが多いです。
とはいえ、Webディレクション試験は時間を費やすだけの価値がある資格です。
他に優先したい資格がある場合などを除き、基本的には受験をおすすめします。
勉強時間をしっかり確保できるように、事前に学習スケジュールを立てておくのが良いです。
また、勉強を途中で挫折しないよう、モチベーションを保つことも大切です。
Webディレクターとして働いている自分を想像する、他Webディレクターで活躍している方のブログやTwitterを見るなど、合格後のことを考えてみることでモチベーションを高めることができます。
Webディレクション試験に合格するためのおすすめ問題集をまとめました。
Webディレクション試験に向けて勉強を開始するなら、まずは下記の問題集を購入するのが良いです。
・おすすめ参考書①:Webリテラシー 第3版
・おすすめ参考書②:Webディレクション 第3版
これら2つはWeb検定公式から販売されている問題集ですので、内容も正確であり効率的に勉強を進めることが可能です。
(出典:Amazon)
「Webリテラシー 第3版」はWeb検定の公式テキストであり、Webリテラシー試験用となっています。
Webディレクション試験の問題の約2割は、Webリテラシーの方から出題されます。
WebリテラシーはWeb関連の仕事に必要な基礎知識を習得するための試験ですので、先に「Webリテラシー 第3版」から勉強するのが効率的と言えるでしょう。
本書ではWeb業界の最新動向も踏まえて、Web関連の仕事に必要な知識を体系的・網羅的にまとめています。
良問が多いだけでなく解説も分かりやすく、効率的に学習を進めることが可能です。
注意点ですが、公式テキストは最新版のものを購入した方が良いです。
なぜならWeb業界は技術の変化が激しく、それに伴って試験内容も変わるため、最新版のテキストでないと効果的に学習ができないためです。
そのため、第4版以降が出版されているならそちらを購入するようにしましょう。
(出典:Amazon)
「Webディレクション 第3版」はWeb検定の公式テキストであり、Webディレクション試験用となっています。
インターネットビジネスやプロジェクトマネジメント、Webサイトの企画書の作成など、Webディレクションの基本業務に必要なスキルを一通り学ぶことが可能です。
まさにWebディレクション試験の教科書と呼べる1冊です。
Webディレクション試験合格を目指すならほぼ必須の参考書でしょう。
最後に、Webディレクション試験以外のWeb検定について解説します。
Webディレクション試験以外には次の3つの試験が用意されています。
・Webリテラシー試験
・Webデザイン試験
・Webプロデュース試験
これらの試験もIT・Web業界に転職するうえで役立つため、Webディレクション試験と併せて取得するのもおすすめです。
1つ1つの試験の概要について解説していきます。
Webリテラシー試験は、Webに関わる仕事を行ううえで重要な知識を揃えているかが問われる資格です。
Web検定はこのWebリテラシー試験からスタートしました。
これからWeb業界への転職を目指す方や、発注者としてWeb業界と関わることが多い方、スキルアップを図りたいWebデザイナーやディレクターの方などにおすすめの試験です。
Web検定のなかでも難易度が低いため、Web業界の知識に自信がない方はWebディレクション試験よりも先に受験するのも良いでしょう。
Webリテラシー試験の詳細はこちらから確認できます。
Webデザイン試験は、Webデザイナーに必要なスキルを一通り揃えているかが問われる資格です。
WebデザイナーはWebサイトのデザイン考案およびコーディングを行う仕事です。
WebデザイナーはHTML・CSSやデザイン知識、UI/UXの知識など幅広いスキルが要求されます。
また、Webサイトには流行り・廃りがあるため、Webデザイナーはその時代に則したWebサイト制作スキルを身につける必要があります。
Webデザイン試験では、Webデザイナーに現在求められる知識を網羅した資格となっています。
Webデザイン試験に向けて勉強することで、必要なスキルを体系的に身につけることが可能です。
Webデザイン試験の詳細はこちらから確認できます。
Webプロデュース試験は、Webプロデューサーに必要なスキルを一通り揃えているかが問われる資格です。
WebプロデューサーとはWebサイト作成をプロデュースし、品質を高められるようにサポートするポジションです。
Webディレクターとよく混同されますが、Webサイト作成の計画を立てるのがWebプロデューサーで、実際にWebサイト作成を遂行するのがWebディレクターです。
Webプロデューサーは、Webサイトのコンセプトやターゲット層を顧客と相談しながら決めていきます。
また、Webサイト作成に必要な予算や人材、期間も検討します。
人材が社内に足りない場合、外部の制作会社に外注を依頼するのもWebプロデューサーの仕事です。
Webプロデュース試験では、Webプロデューサーに必要な幅広い知識・スキルを体系的に身につけることが可能です。
Webプロデュース試験の詳細はこちらから確認できます。
本記事ではWebディレクション試験について解説しました。
Webディレクション試験のメリット・デメリットや学習方法などがおわかりいただけたかと思います。
Webディレクション試験はWebディレクターとしてのスキルを高めたい方や、IT・Web系企業に転職したい方におすすめの資格です。
Web検定公式で参考書も販売されているため、試験合格に向けた勉強もしやすいでしょう。
Webディレクション試験に興味がある方は、まずは公式の参考書で出題範囲を確認するのが良いです。
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