ノーコード開発のメリット・デメリットやおすすめノーコードツールについて解説

開発IT業界常識

2022.06.17

ノーコード開発という言葉を聞いたことはあるが、具体的にどういった開発なのかよく分からない方も多いかと思います。
ノーコード開発は特にエンジニアやIT企業に勤務している方なら知っておきたい手法です。

本記事ではノーコード開発とは何か、メリット・デメリット、代表的なノーコード開発ツールについて解説します。
また、ノーコード開発の普及によってエンジニアにどのような影響が及ぶかについても説明しましょう。

本記事を読むことで、ノーコード開発がどういったものか知ることが可能です。

<目次>
1.ノーコード開発とは
ローコード開発との違い
2.ノーコード開発を行うメリット
プログラミングスキル不要でシステム開発できる
システム開発の費用を抑えられる
コミュニケーションコストの削減
セキュリティリスクを下げられる
3.ノーコード開発を行うデメリット
ノーコード開発ツールに依存してしまう
ノーコード開発ツールの学習コストがかかる
ノーコード開発ツールは海外製が多い
4.ノーコード開発ツールを導入する際の注意点
まずは無料のノーコード開発ツールを試す
用途に合ったノーコード開発ツールを選ぶ
5.代表的なノーコード開発ツール
Shopify
Bubble
Zapier
6.ノーコード開発が広まればエンジニアは不要になる?
7.まとめ

 

 

 

1.ノーコード開発とは


ノーコード開発とは関連画像
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ノーコード開発とはプログラミングを行わずにシステムやアプリ、Webサイトなどを開発する手法のことです

具体的にはノーコード開発ツールと呼ばれるものを使います。

 

ノーコード開発ツールの管理画面から特定のパーツを組み合わせたり、テンプレートを調整したりすることで、システムを開発することが可能です。

たとえばWordPressも一種のノーコード開発ツールです。

 

WordPressではHTML/CSSの知識がなくてもWebサイトを作ることができ、さらにプラグインを導入することでWebサイトに機能を追加することが可能です。

プログラミングスキルがなくてもシステム開発が行えるということで、ノーコード開発は現在注目を集めています。

 

現在の日本ではエンジニアが人手不足の状態となっており、エンジニアを採用したくてもできない企業も多くあります。

そういった企業がノーコード開発を選択することも増えています。

 

ローコード開発との違い

ローコード開発とはできるかぎりプログラミングを行わずにシステムを開発する手法のことです。

システムの大枠はノーコード開発同様に管理画面から作成を行い、システムの細かい部分はプログラミング言語のソースコードを書いて表現します。

 

ローコード開発の場合、ある程度のプログラミングスキルは必要になります。

反面、システムの細かい部分の調整がしやすいのがメリットです。

 

ローコード開発もノーコード開発同様に注目を集めています。

 

 

 

 

2.ノーコード開発を行うメリット


ノーコード開発とは関連画像
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ノーコード開発を行うメリットは次の4つです。

 

プログラミングスキル不要でシステム開発できる
システム開発の費用を抑えられる
コミュニケーションコストの削減
セキュリティリスクを下げられる


1つ1つのメリットについて詳しく解説していきます。

 

プログラミングスキル不要でシステム開発できる

ノーコード開発の1番のメリットはプログラミングスキルが不要なことです

ノーコード開発ツールの管理画面から簡単な操作でシステムを開発することができます。

 

プログラミングは学習コストが多くかかります。

そのためWebサイトやアプリが開発できる前に途中で挫折してしまう人も多いです。

 

ノーコード開発の場合ツールの使い方を学ぶ必要はあるものの、そこまで学習時間は必要としないため、開発したいと思ったタイミングですぐに開発できます。

 

 

システム開発の費用を抑えられる

ノーコード開発はシステム開発の費用を抑えられるのもメリットです

1からシステムやアプリを開発する場合、すべての機能をソースコードを書いて実装しなくてはいけません。

 

また、実装した機能は正しく動くかテストを行う必要がありますし、その後安定して動作し続けられるように運用・保守も行わなくてはいけません。

そのため、システム開発には多くの人件費がかかってしまいます。

 

ノーコード開発の場合、元々あるテンプレートや機能を利用するため、開発にかける時間を減らすことができ、費用を抑えることが可能です。

また、テストや運用・保守にかける時間も短くできるでしょう。

 

開発費用を抑えることができれば、その分マーケティングに費用をかけることができ、サービス利用者数アップに繋げることが可能です。

 

 

コミュニケーションコストの削減

ノーコード開発はコミュニケーションコストを削減できるのもメリットです

システム開発を行う場合、プロダクトマネージャー(PdM)などシステムの発案者がエンジニアにどのようなシステムを開発するか指示を出さないといけません。

 

発案者とエンジニアに認識の齟齬があった場合、要望とは異なるシステムを開発してしまい、膨大な作業工数が発生してしまいます。

ノーコード開発なら発案者が自らシステムを開発できるため、コミュニケーションにかかるコストも減らすことが可能です。

 

 

セキュリティリスクを下げられる

ノーコード開発はセキュリティリスクを下げられるのもメリットです

Webアプリやスマホアプリは不特定多数の人が利用するため、ハッキングなどのリスクが常にあります。

 

システムをリリースする際はセキュリティ対策を行う必要があります。

ただ、考えうるリスクに対してすべて対策を行うのは難しく、セキュリティに関する深い知識を持ったエンジニアを採用しなくてはいけません。

 

ノーコード開発ツールにはすでにセキュリティ対策が行われているため、自社で行う必要がありません。

そのため、セキュリティリスクを下げることが可能です。

 

 

 

3.ノーコード開発を行うデメリット


ノーコード開発とは関連画像
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ノーコード開発を行うデメリットは次の3つです。

 

ノーコード開発ツールに依存してしまう
ノーコード開発ツールの学習コストがかかる
ノーコード開発ツールは海外製が多い

 

1つ1つのデメリットについて詳しく解説していきます。

 

ノーコード開発ツールに依存してしまう

ノーコード開発はそのサービスに依存してしまうのがデメリットです。

ノーコード開発の場合サービス内で指定された項目しか変更することができません。

 

そのためWebアプリやスマホアプリを開発できても、独自性を出せない可能性があります。

独自性を出したい場合ノーコード開発は不向きと言えるでしょう。

 

 

ノーコード開発ツールの学習コストがかかる

ノーコード開発はある程度学習コストがかかります。

ノーコード開発ツールの管理画面の使い方やプラグインの導入方法などは1から勉強しなくてはいけません。

 

特に充実した機能が搭載されているツールを選択した場合、リリースまである程度期間がかかる可能性がありす。

そのため、プログラミングスキルを持っている方の場合、ノーコード開発を行うよりも普通にプログラミングした方がむしろ効率が良い場合もあります。

 

エンジニアリソースが豊富な企業の場合などは、ノーコード開発を導入するメリットが薄いと言えます。

 

 

ノーコード開発ツールは海外製が多い

ノーコード開発ツールは海外で運営されているものが多いです。

そのため、公式サイトやノーコード開発ツールの使い方も英語で書かれている場合があり、英語が読めないと使うのに苦労する可能性があります。

 

また、利用方法に関してメールで問い合わせる際も、英文で行わなくてはならず、時間がかかってしまう場合もあるでしょう。

日本製のノーコード開発ツールはあるものの、数は多くはありません。

 

ただ、今後ノーコード開発が普及すれば、サービスを始める日本企業も増える可能性はあります。

 

 

 

 

4.ノーコード開発ツールを導入する際の注意点


ノーコード開発とは関連画像
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ノーコード開発ツールを導入する際の注意点を2つ解説します。

 

まずは無料のノーコード開発ツールを試す
用途に合ったノーコード開発ツールを選ぶ

 

1つ1つの注意点について詳しく解説していきます。

 

まずは無料のノーコード開発ツールを試す

まずは無料で使えるノーコード開発ツールを試すと良いです。

ノーコード開発ツールの中には完全無料で使えるものや、最初の3ヶ月のみ無料で使えるものも多くあります。

 

ノーコード開発が自社と相性が良いかは、実際に使ってみないと分かりません。

ひとまず無料で使いながら、自社に合うノーコード開発ツールを探していきましょう。

 

 

用途に合ったノーコード開発ツールを選ぶ

ノーコード開発ツールは用途に合ったものを選択しましょう。

ノーコード開発ツールは何でも開発できることは少なく、ECサイト作成、業務システム開発、Webサイト作成など、用途が限定されているものが多いです。

 

また、利用の難易度もノーコード開発ツールによって異なります。

非エンジニアでも利用しやすい反面自由度が低いツールもあれば、自由度が高い反面使いこなすのに時間がかかるツールもあります。

 

開発したいものの種類や、どの程度開発に時間をかけられるかを基準に、ノーコード開発ツールを選択することが大切です。

 

 

 

5.代表的なノーコード開発ツール


ノーコード開発とは関連画像
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続いて、代表的なノーコード開発ツールを3つ紹介します。

 

Shopify
Bubble
Zapier

 

これらのツールについて知ることで、ノーコード開発についてより知識を深めることが可能です。

1つ1つのノーコード開発ツールについて詳しく解説していきます。

 

Shopify

ShopifyはECサイトの作成に特化したノーコード開発ツールです。

世界中で利用されており、高いシェア率を誇っています。

 

Shopifyでは管理画面から必要事項を入力するだけで、誰でも簡単にネットで商品を販売することができます。

他のノーコード開発ツールに比べ、デザインや決済手段が豊富で自由度が高いのがデメリットです。

 

また、日本語にも対応しているため英語が苦手な方でも利用しやすいです。

 

 

Bubble

Bubbleはマッチングアプリや検索アプリなど幅広いWebサービスを作れるノーコード開発ツールです。

ノーコードのメリットは無料プランがあるため、手軽にWebサービスが作れることです。

 

Bubbleは無料プラン以外にも3つもプランがあり、開発規模に応じて使い分けることができます。

また、カスタマイズ性も高いWebサービスの細かい仕様を自分で決めやすいです。

 

その分、Bubbleを完璧に扱うにはある程度の勉強時間を有します。

Bubbleはノーコード開発ツールの中でも人気が高いです。

 

そのため、情報が多く分からない点も調べやすいのもメリットです。

 

 

Zapier

Zapierは複数のアプリを連携させてタスクを自動化できるノーコード開発ツールです。

たとえば、Twitterに投稿した文章をInstagramにも同時投稿するように設定できます。

 

複数アプリの連携はプログラムを組むことでもできますが、Zapierならプログラミングスキルがなくても連携させることが可能です。

Zapierで多くのアプリを連携させれば業務効率化が実現するでしょう。

 

 

 

6.ノーコード開発が広まればエンジニアは不要になる?


ノーコード開発とは関連画像
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ノーコード開発ツールを使えば、エンジニアを採用しなくてもシステム開発を行うことが可能です。

そのため、ノーコード開発が広まればエンジニアが不要になってしまうのではないかと、心配する方も多いでしょう。

 

しかし、ノーコード開発が広まってもエンジニアは不要にならないと推測されます。

なぜなら、ノーコード開発には限界があるからです。

 

ノーコード開発ツールを使って開発する場合、どうしてもシステムがツールに依存した作りになってしまい、独自性を出すことが難しいです。

ノーコード開発が広まればシステムを手軽に作る人が増えるため、その中で競争に勝つためには独自性を出すことが重要になってきます。

 

そのため、結局エンジニアに開発を依頼する企業は出てくるでしょう。

仮にすべてのシステム開発をノーコードで行うようになっても、システム設計やプロジェクトマネジメントなどの上流工程の仕事は残ります。

 

エンジニアの方はノーコード開発の普及をそこまで心配する必要はないでしょう。

 

 

 

7.まとめ


本記事ではノーコード開発について解説しました。

ノーコード開発のメリット・デメリットなどがお分かりいただけたかと思います。

 

ノーコード開発は手軽にWebサイトやアプリを開発できるという意味で優れたツールです。

ただし、ノーコード開発は万能ではなく、特に独自色の強いサービスを作りたい場合は不向きと言えるでしょう。

 

また、一口にノーコード開発ツールといってもさまざまな種類があります。

開発したいサービスに応じて、ノーコード開発ツールを変更することが大切です。

 

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