公開日:2022.06.24
更新日:2025.03.24
MOS資格とは、WordやPowerPoint、ExcelなどのMicrosoft Office製品の利用スキルや知識を客観的に証明できる資格試験です。
本記事ではMOS資格について以下の点を詳しく解説します。
・MOS資格とは何かについて
・MOS資格の詳細について
・MOS資格の資格取得のメリット・デメリットについて
・MOS資格合格のためのおすすめのテキストや問題集について
・MOS資格の取得は意味があるのか
MOS資格を現在勉強している/今後勉強する予定の方はぜひご一読ください。
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<目次>
1.MOS資格とは
2.MOS資格試験概要
MOS資格の詳細
MOS資格の科目
MOS資格の試験レベルと出題範囲
MOS資格の受験者数・合格率・難易度
MOS資格の申し込み手順
MOS資格の有効期限
MOS資格の勉強時間
3.MOS資格の資格って役に立つ?資格取得のメリットとは
WordやExcelなどパソコンスキルや知識が身に付く
IT/Webを含む企業の転職・就職に役立てられる
4.MOS資格の資格取得のデメリット
勉強時間を確保する必要がある
5.MOS資格合格のためのおすすめの参考書や勉強方法
参考書①:MOS Excel 365&2019 対策テキスト&問題集 (よくわかるマスター)
参考書②:MOS Excel 365&2019 Expert対策テキスト&問題集 (よくわかるマスター)
6.MOS資格を履歴書に書くには
7.MOS資格は役に立たない?
8.まとめ
MOS資格とは、Microsoft Office Specialist資格の略で、WordやPowerPoint、ExcelなどのMicrosoft Office製品の利用スキルや知識を客観的に証明できる資格試験です。
【MOS資格を取得する5つのメリット】
・パソコンスキルを客観的に証明できる
・対策学習が実務力に直結する
・業務や作業効率がアップする
・就職・転職時にアピールできる
・世界でも活用できる国際資格
なおMOS資格に合格した方は、3種類の合格書類が利用できます。
・試験結果レポート:受験した方全員に受験当日試験会場にて受け取り可能
・合格認定証:合格から6週間以内に郵送される
・デジタル認定証:Web上で受験当日からすぐに閲覧・印刷可能
ここからは、MOS資格の試験概要について記載します。
|
全国一斉試験 |
随時試験 |
試験名 |
マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS) | |
受験方法(全国一斉試験) |
試験日:2022/7/24(日)[第304回] 試験会場:全国30前後の試験会場 |
試験日:毎日実施 |
試験時間 |
50分 | |
問題形式 |
CBT試験 | |
問題数 |
非公開 | |
合格基準(得点率) |
非公開 ※1000点満点で550点~850点の範囲が目安だが科目によっては当てはまらない |
|
受験料(※税抜) |
バージョンごとで異なる ※受験料の確認はこちらからできます。 |
|
受験資格 |
特になし。 年齢・国籍を問わず、誰でも受験できます。 |
|
資格有効期限 |
なし |
MOS資格の科目の試験科目一覧は以下です。
受験方法(全国一斉試験) |
バージョン |
|
一般レベル |
上級レベル(エキスパート) |
|
Word |
|
|
Excelエクセル(表計算ソフト) |
||
Excel 2016 | ||
Excel 2013 | ||
PowerPointパワーポイント(プレゼンテーション ソフト) |
PowerPoint 365&2019 |
― |
PowerPoint 2016 |
― |
|
PowerPoint 2013 |
― |
|
Accessアクセス(データベース管理ソフト) |
― | |
Access 2016 |
― |
|
Access 2013 |
― |
|
Outlookアウトルック(電子メール・情報管理ソフト) |
Outlook 365&2019 |
― |
Outlook 2016 |
― |
|
Outlook 2013 |
― |
(引用:https://mos.odyssey-com.co.jp/outline/)
試験科目 |
一般レベル(スペシャリスト) |
上級レベル(エキスパート) |
Word |
文字サイズやフォントの変更、表の作成・編集、作成した文書の印刷など、Wordでの基本的な編集機能を理解している方 |
スタイル機能や目次・索引作成などの長文機能、他のアプリケーションソフトからのデータ取り込みなど、Wordでの高度な機能を理解している方 |
Excel |
数式や基本的な関数の作成、セルの書式設定、グラフ作成など、Excelでの基本的な操作を理解している方 |
ピボットテーブルなどのデータ分析、条件付き書式や入力規則の設定、マクロの作成・編集など、Excelでの高度な機能を理解している方 |
(引用:https://mos.odyssey-com.co.jp/outline/)
出題範囲は一般レベルと上級レベル(エキスパート)に分かれており、詳細はこちらからご確認できます。
ここでは、MOS資格の受験者数・合格率・難易度について解説します。
受験者数 |
合格率 |
累計受験者数 4,700,068名(2022年1月6日現在) |
非公開 |
MOS資格の合格率について、正式には非公開ですが、スペシャリストは約80%、エキスパートは約60%と言われています。
その合格率の高さから、比較的取得しやすい試験だと推測できるでしょう。
また以下は、MOS資格に関連した試験の平均合格率を比較した表です。
試験名 |
平均合格率 |
60%以下 |
|
59.6% |
|
85.9% |
上記の表とMOS資格のおおよその合格率を比較すると、スペシャリストはIC3(アイシスリー)と同程度、エキスパートはVBAエキスパートやITパスポート試験と同程度の合格率になっているのがわかります。
そのため、合格率という観点で見れば、MOS資格の難易度も、スペシャリストはIC3(アイシスリー)と同程度、エキスパートはVBAエキスパートやITパスポート試験と同程度の可能性が高いです。
しかし、上記は推測であるため、合格率が高いからという理由で油断しないようにしましょう。
MOS資格の申し込み手順から試験当日の流れは以下です。
ここでは、全国一斉試験と随時試験の流れに分けて記載いたします。
全国一斉試験 |
随時試験 |
1.試験日・実施地域の確認 |
上記どちらの方法で受験される場合も、申込後の受験日・申込み内容の変更、受験料の返金はできないことを知っておきましょう。
有効期限はありません。
またバージョンの更新制度はないため、資格を取得したバージョンは一生涯有効になります。
なお新しいバージョンの資格を取得したい場合は、あらためて受験が必要がです。
MOS資格を取得するために必要な勉強時間は、初心者が「スペシャリスト」の合格を目指す場合は1日2~3時間程度を1ヶ月、パソコンに慣れている方が「エキスパート」の合格を目指す場合は、1日2~3時間程度を2週間程度の勉強が必要でしょう。
しかし、上記はあくまで目安です。
各々が持つスキル/知識や学習効率などによって試験合格に必要な勉強時間は異なるため、目安程度に考えておきましょう。
ここではMOS資格の資格取得のメリットについて2点解説します。
MOS資格の資格を取得すると、WordやExcelなどパソコンスキルや知識が身に付きます。
例えば、以下のようなスキルや知識を扱えるようになります。
・Word:書類や資料の作成、議事録の作成など
・Excel:収支計算書の作成、データの管理など
・PowerPoint:プレゼン資料の作成やアニメーションの付け方など
MOS資格を取得すると、ITやWeb系企業の転職・就職に活用できる可能性があります。
MOS資格を保有していればMicrosoft Office製品に関する基礎知識を保有していることを客観的に証明できます。
そのため、クライアントや見込み顧客にスキルや知識をアピールでき、ITやWeb系企業の転職・就職を有利に進めることが可能です。
Microsoft Office製品を活用している企業は多いため、就職・転職したい方は取得したい資格と言えるでしょう。
ここではMOS資格の資格取得のデメリットについて1点解説します。
先ほども解説しましたが、MOS資格を取得するために必要な勉強時間は、初心者が「スペシャリスト」の合格を目指す場合は1日2~3時間程度を1ヶ月、パソコンに慣れている方が「エキスパート」の合格を目指す場合は、1日2~3時間程度を2週間程度の勉強が必要です。
MOS資格に関して初めて勉強する場合、仕事や学業で忙しい日々の中、まとまった勉強時間を確保することは難しいですよね。
そのため、休日や通勤・休憩などのスキマ時間を活用し、勉強時間を確保しなければならない点はデメリットと言えるでしょう。
ここでは、MOS資格合格のためのおすすめの参考書や勉強方法について2冊ご紹介します。
(出典:Amazon)
【本書のおすすめポイント】
・出題範囲の機能すべての解説とLesson(実習)が用意されているため、実践力が身につきやすい
・わからない問題は解答動画で操作方法を確認できるため、勉強しやすい
・MOS資格の出題範囲の学習の前に、Excelの基本操作が習得できているかどうかを確認できるチェックシートが収録されている
(出典:Amazon)
【本書のおすすめポイント】
・試験の出題範囲が100%網羅されており、出題範囲の機能の操作方法や押さえておきたいポイントが丁寧に解説されているため、確実に試験合格に近づく
・テキスト内には解説以外に確認問題、添付CD-ROMには模擬試験が収録されているため、実践力が身につきやすい
・第1〜5回までの模擬試験問題からランダムに問題をピックアップして出題するランダム試験機能が搭載されているため、様々な出題パターンに取り組める
MOS資格を履歴書に書く場合は、以下のように表記します。
表記例 |
MOS 365&2019のExcel |
MOS 365&2019のExcel |
英語表記 |
Microsoft Office Specialist Excel 365&2019 取得 |
Microsoft Office expert Excel 365&2019 取得 |
カタカナ表記 |
マイクロソフト オフィス スペシャリスト Excel 365&2019 取得 |
マイクロソフト オフィス エキスパート Excel 365&2019 取得 |
MOS表記 |
MOS(Word 365&2019 スペシャリスト) 取得 |
MOS(Word 365&2019 エキスパート) 取得 |
主催/認定(交付)機関名の記入が必要な場合は「マイクロソフト」と記載してください。
認定(免許、証書)番号は空欄で問題ありません。
記入が必要な場合は、デジタル認定証で確認できる認定証の下部に表示される「3桁~5桁」+「4桁」の英数字を記入しましょう。
IT業界では、MOS資格はあまり役に立たないと言われています。
そう言われる理由は以下の2点です。
・他のIT資格に比べて、比較的難易度が低いため、取得しやすい
・試験内容が基礎的すぎるため、実践スキルが身につきにくい
また次のケースに当てはまる場合、MOS資格を取得しても役には立ちにくいでしょう。
・仕事でMicrosoft Office製品を活用しない(Macの使用など)
・Officeソフトのスキルがある程度身についている
確かに、仕事内容や本人のスキル次第では、MOS資格取得が役に立たない場合もあります。
しかし、仕事でOfficeソフトを扱う人や基礎的なITリテラシーを身につけたい方にとっては、大いに役立つ資格です。
また、Microsoft Office製品を導入している日本企業は多いです。
MOS資格を取得していれば、MOS資格に関するスキルや知識を客観的に証明できるため、就職・転職時や日々の日常業務のどこかで必ず役に立つでしょう。
取得して損はない資格のため、現在/今後の業務環境を踏まえて、資格取得を検討してみましょう。
今回は、MOS資格を現在勉強している/今後勉強する予定の方に向けて、MOS資格の概要や詳細、取得するメリット・デメリット、合格に向けたおすすめのテキストや問題集などについて詳しく解説してきました。
・MOS資格とは、WordやPowerPoint、Excelなどの Microsoft Office製品の利用スキルや知識を客観的に証明できる資格試験です。
・MOS資格の資格取得のメリットは、以下の2点
①WordやExcelなどパソコンスキルや知識が身に付く
②IT/Webを含む企業の転職・就職に役立てられる
・MOS資格の資格取得のデメリットは、以下の1点
①勉強時間を確保する必要がある
・MOS資格合格に向けたおすすめのテキストや問題集は以下の2点
①MOS Excel 365&2019 対策テキスト&問題集 (よくわかるマスター)
②MOS Excel 365&2019 Expert対策テキスト&問題集 (よくわかるマスター)
MOS資格に合格すれば、Microsoft Office製品に関する高度なスキルと知識を客観的に証明できるため、ITやWeb系企業の転職・就職を有利に進められます。
さらにMOSのスキルや知識がある程度身についていることが証明できれば、今後需要のある人材になることでしょう。
ぜひこの機会にMOS資格にチャレンジしてみてください。
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