公開日:2022.04.26
更新日:2025.03.24
IC3(アイシスリー)とは、インターネットやコンピュータに関するスキル・基礎知識を総合的に証明できる国際資格です。
本記事ではIC3(アイシスリー)について以下の点を詳しく解説します。
・IC3(アイシスリー)とは何かについて
・IC3(アイシスリー)試験の詳細について
・IC3(アイシスリー)の資格取得のメリット・デメリットについて
・IC3(アイシスリー)合格のためのおすすめ参考書や対策法について
IC3(アイシスリー)を現在勉強している/今後勉強する予定の方はぜひご一読ください。
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<目次>
1.IC3(アイシスリー)とは
2.IC3(アイシスリー)試験
IC3(アイシスリー)の詳細
IC3(アイシスリー)の出題範囲
・コンピューティング ファンダメンタルズ
・キー アプリケーションズ
・リビング オンライン
IC3(アイシスリー)の受験者数・合格率・難易度
IC3(アイシスリー)の申し込み手順
IC3(アイシスリー)の有効期限
IC3(アイシスリー)の勉強時間
3.IC3(アイシスリー)の資格取得のメリット
コンピューターやインターネット知識が身に付く
ITやWeb系企業の転職・就職に活用できる
資格手当や報奨金を貰える可能性がある
4.IC3(アイシスリー)の資格取得のデメリット
勉強時間を確保する必要がある
5.IC3(アイシスリー)合格のためのおすすめの参考書や対策法
おすすめ参考書①:コンピューターの基礎知識【IC3(アイシスリー) GS5 コンピューティングファンダメンタルズ対応】
おすすめ参考書②:インターネットの基礎知識【IC3(アイシスリー) GS5 リビングオンライン対応】
おすすめ参考書③:アプリケーションソフトの基礎知識【IC3(アイシスリー) GS5 キーアプリケーションズ対応】
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6.まとめ
IC3(アイシスリー)とは、インターネットやコンピュータに関するスキル・基礎知識を総合的に証明できる国際資格です。
世界78か国で実施されており、世界的なデジタルリテラシー標準として認知された有名資格でもあります。
日本では、株式会社オデッセイコミュニケーションズが運営管理を行っており、累計受験者数は約500万人を超えています。
試験は「コンピューティングファンダメンタルズ」「キーアプリケーションズ」「リビングオンライン」の3科目で構成されています。
コンピューティングファンダメンタルズ | キーアプリケーションズ |
リビングオンライン |
モバイルやハードウェア、ソフトウェア、OSの知識や操作方法、クラウドやセキュリティ、トラブルシューティングに関する基本的な知識など、コンピューター全般の基礎を学ぶ科目です。 | ワープロソフトや表計算といった代表的なアプリケーションに共通する機能や、各々の操作方法などについて出題される科目です。 |
インターネットやネットワーク環境でコンピュータを活用する際に必要とされる、基本的な知識・操作・ルールなどについて出題される科目です。 |
(引用:https://ic3.odyssey-com.co.jp/about/)
ここからは、IC3(アイシスリー)試験の詳細について見ていきます。
今回は令和4年度のIC3(アイシスリー)試験の詳細について記載します。
なお3つの試験詳細は全て同じです。
コンピューティングファンダメンタルズ | キーアプリケーションズ |
リビングオンライン |
|
試験名 |
IC3(アイシスリー)試験 |
||
試験会場・試験日 |
IC3(アイシスリー)試験を運営する株式会社オデッセイコミュニケーションズが会場として認定したパソコンスクールや専門学校で実施 ※試験は、全国約300の試験会場で実施され、試験日や申し込み方法は試験会場ごとで異なる 詳細はこちらをご確認ください。 |
||
試験時間 |
50分 | ||
試験方法 |
CBT(Computer Based Testing)形式 | ||
出題数 |
45~50問前後 | ||
出題形式 |
選択問題、操作問題、並べ替え問題、組み合わせ問題、入力問題 |
||
合格基準 |
非公開 |
||
受験料(税込) |
一般の場合:1科目5,500円、3科目一括14,850円 学生の場合:1科目4,400円、3科目一括13,200円 |
||
受験資格 |
誰でも受験可能 |
||
試験結果 |
試験終了後、パソコン画面に得点と合否を表示 合格認定証は3科目の合格日から4〜6週間後に送付 |
また「コンピューティングファンダメンタルズ」、「キーアプリケーションズ」、「リビングオンライン」の試験問題で使用されているOSと主なアプリケーションは次の通りです。
OS |
Windows 10 |
アプリケーション |
Office 2016、Gmail、Chromeなど |
ここでは、IC3(アイシスリー)の出題範囲について解説します。
大分類 |
小分類 |
モバイル機器 |
・携帯電話の概念 |
ハードウェア |
・サーバー、デスクトップコンピューター、ノートパソコンの目的 |
ソフトウェアアーキテクチャ |
・オペレーティングシステムのアップデートについての理解 |
バックアップと復元 |
・ファイルのバックアップの概念 |
ファイルの共有 |
・ファイル転送の管理 |
クラウドコンピューティング |
・クラウドの概念の理解 |
セキュリティ |
・コンピューターのセキュリティに対する基本的な脅威 |
(引用:https://ic3.odyssey-com.co.jp/about/gs5_cf.html)
大分類 |
小分類 |
一般的な機能 |
・ショートカットキーの適切な利用 |
ワープロソフトの利用 |
・文字の書式設定 |
表計算ソフトの利用 |
・表計算シートの一般的な要素 |
データベースの基本概念 |
・データの概念 |
プレゼンテーションソフトの利用 |
・Microsoft PowerPointで利用できるファイル形式 |
アプリの利用 |
・デスクトップアプリ、モバイルアプリの取得とインストール |
画像の編集 |
・Office文書への画像の挿入 |
(引用:https://ic3.odyssey-com.co.jp/about/gs5_ka.html)
大分類 |
小分類 |
インターネットの利用 |
・インターネットの概念 |
一般的に使用される機能 |
・Webサイトの閲覧方法 |
電子メールの利用 |
・電子メールソフトとサービス |
予定の管理 |
・オンラインカレンダーアプリを使用した予定の管理 |
ソーシャルメディア |
・ソーシャルメディアの概念 |
オンラインコミュニケーション |
・様々な通信手段 |
オンライン会議 |
・Web会議の概念 |
ストリーミング |
・ストリーミングの概念 |
デジタル社会の原則、モラル、スキル |
・オンラインコミュニケーションの手段 |
(引用:https://ic3.odyssey-com.co.jp/about/gs5_lo.html)
ここでは、IC3(アイシスリー)の受験者数・合格率・難易度について見ていきます。
IC3(アイシスリー)の合格率は公表されていませんが、公式サイトは1000点満点中600〜800点の正解で合格の目安となっています。
出題問題は基礎的な内容が多いため、テキストや試験対策動画などで勉強すれば十分合格できると言えるでしょう。
IC3(アイシスリー)の試験レベルはICTプロフィシエンシー検定試験(P検)3級程度の内容と考えています。
令和2年度のICTプロフィシエンシー検定試験(P検)3級の受験者層・合格率は、以下の通りです。
|
3級 |
---|---|
社会人(大学生含む) |
85.9% |
高校生・中学生 |
51.7% |
高校生・中学生 |
71.3% |
上記を見るに、その合格率(社会人(大学生を含む))の高さから、ICTプロフィシエンシー検定試験(P検)3級の試験難易度は決して高くないと推測できます。
ゆえにIC3(アイシスリー)試験の合格難易度も高くないと推測できます。
また以下は、ITSS(IT Skill Standard)試験の平均合格率をレベル別に比較した表です。
試験名 |
平均合格率(%)[令和3年度] |
|
レベル1 |
ITパスポート試験 |
58.8(令和2年度) |
レベル2 |
基本情報技術者試験 |
40.7 |
レベル3 |
応用情報技術者試験 |
23.5 |
レベル4 |
プロジェクトマネージャ試験(PM) |
14.4 |
(参照:令和4年度情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験 推移表)
上記の表とICTプロフィシエンシー検定試験(P検)3級の合格率(社会人(大学生を含む))を比較すると、ICTプロフィシエンシー検定試験(P検)3級はレベル1(ITパスポート試験)よりも合格率が高い数値になっています。
そのため、合格率という観点で見るとIC3(アイシスリー)の難易度はITTS試験のレベル1よりも簡単である可能性が高く、それほど難しい試験ではないと推測できます。
しかし、上記はあくまで推測です。
合格率が高いからという理由で油断しないようにしましょう。
ここではIC3(アイシスリー)試験の申し込み手順から試験合格までの流れについて記述します。
1.試験の申し込み
※試験日や会場についてはこちらから
2.受験者IDの登録やデジタル認定証の利用
※事前に受験者IDの登録が必要。登録はこちらから
※受験者IDを保持している方は、デジタル認定証が利用可能
3.試験当日
※試験当日は、受験者ID・受験票・顔写真付きの身分証明書の3点が必須。
※身分証明書を忘れると、受験不可
4.試験結果
※試験結果はデジタル認定証でも確認可能
5.合格認定証の送付
※合格認定証は、3科目の合格日から4〜6週間後に送付
(参考:https://ic3.odyssey-com.co.jp/exam/)
IC3(アイシスリー)の有効期限はありません。
IC3(アイシスリー)の合格率は公表されていませんが、先程1000点満点のうち600〜800点の正解で合格できると解説しました。
IC3(アイシスリー)の合格難易度も先ほど解説した内容から、ICTプロフィシエンシー検定試験(P検)3級やITパスポート検定に相当し、決して高くないと推測できます。
また出題問題は基礎的な内容が多いため、テキストや試験対策動画などで勉強すれば十分合格できると言えるでしょう。
IC3(アイシスリー)試験合格に必要な勉強時間は60時間程度です。
しかし、各々が持つ知識や学習効率などによって合格に必要な勉強時間は異なります。
上記の勉強時間はあくまで目安として考えておきましょう。
なおIC3(アイシスリー)が取得できれば、その後MOS試験の上級へ進んだり、パソコン検定の上位資格にも進みやすいです。
そのため、勉強は適当にせず今後に繋がる基礎理解だと思ってしっかり勉強しましょう。
ここでは、IC3(アイシスリー)の資格取得のメリットについて3点解説します。
IC3(アイシスリー)の資格を取得すると、多くのコンピューターやインターネット知識が身に付きます。
例えば、以下のような知識が身に付きます。
・クラウドやコンピュータのトラブルシューティング、セキュリティ(有線・無線ネットワーク接続のセキュリティ面の長所や短所、VPN接続の定義)に関するスキル
・Web会議やSNSなどのオンラインコミュニケーションやデジタル社会のルールやモラルなどのノウハウ
・表計算ソフトやプレゼンテーションソフトといった代表的なアプリケーションの基本ノウハウ
近年加速するIT社会に遅れを取らないためにも、IC3(アイシスリー)の資格を取得しITノウハウの基礎を身につけておくことがおすすめです。
IC3(アイシスリー)の資格を保有すれば、ITに関するノウハウを客観的に明示できるため、ITやWeb系企業の転職・就職を有利に進めることができます。
IC3(アイシスリー)の資格を取得すると、企業や団体によっては資格手当や報奨金が貰える可能性があります。
所属する企業や団体ごとに金額は異なるため、気になる場合は各企業や団体の公式ホームページを確認したり、電話にて直接問い合わせてみましょう。
ここでは、IC3(アイシスリー)の資格取得のデメリットについて3点解説します。
IC3(アイシスリー)の資格を取得するには、勉強時間を確保する必要があります。
先ほども解説しましたが、IC3(アイシスリー)は、1000点満点中600〜800点の正解で合格できるといわれており、難度は決して高くないと推測できます。
しかし、難易度が高くないと言いつつも最低60時間程度の勉強時間は必要でしょう。
上記勉強時間は目安ですので、ある程度余裕を持った勉強時間の確保を目指しましょう。
ここでは、IC3(アイシスリー)合格のためのおすすめの参考書3冊と対策法について解説します。
(出典:Amazon)
【本書のおすすめポイント】
・ハードウェアやソフトウェア、インターネットの基礎知識を体系的に習得できる学習書
・コンピューターやオペレーティングシステムの基本的な使い方、ネットワークの基礎、コンピューターのトラブルシューティングなどがわかりやすく解説されている
・世界14言語で実施されている、デジタルリテラシーの基礎知識とスキルを総合的に証明する国際資格「IC3(アイシースリー)」の最新版の試験範囲に完全対応しているため、得点力に繋がりやすい
(出典:Amazon)
【本書のおすすめポイント】
・ハードウェアやソフトウェア、インターネットの基礎知識を体系的に習得できる学習書
・インターネットや電子メール、スケジュールの利用、SNSを使用したオンラインコミュニケーションが学べる
・またデジタル社会のルールやモラルなど、インターネット社会に必要な知識がわかりやすく解説されているため、勉強しやすい
(出典:Amazon)
【本書のおすすめポイント】
・ハードウェアやソフトウェア、インターネットの基礎知識を体系的に習得できる学習書
・アプリケーションソフトに共通する機能やワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフトの基本的な操作、データベースの基本概念、アプリの利用などアプリケーションソフトの利用に必要な知識がわかりやすく解説されているため、勉強しやすい
・国際資格「IC3(アイシースリー) グローバルスタンダード5」の「キーアプリケーションズ」の試験範囲にも完全対応しているため、得点力に繋がりやすい
IC3(アイシスリー)試験に合格するには、公式サイトの無料講座を見ましょう。
公式サイトの無料講座では、インターネットを中心にネットワークの基礎知識を学習しつつ、トラブルに繋がらないような安全な利用方法や効果的な対策などが学習できます。
なお無料講座は「公式サイト」に掲載されているため、ぜひ活用してみてください。
また講座はGS4リビングオンラインの試験範囲に対応しており、GS5リビングオンラインの試験範囲すべてには対応していないため、注意が必要です。
今回は、IC3(アイシスリー)を現在勉強している/今後勉強する予定の方に向けて、IC3(アイシスリー)の概要や詳細、取得するメリット・デメリット、合格に向けたおすすめの参考書や対策法などについて詳しく解説してきました。
・IC3(アイシスリー)とは、コンピュータやインターネットに関する基礎知識とスキルを総合的に証明できる国際資格です。
・IC3(アイシスリー)の資格取得のメリットは、以下3点
①コンピューターやインターネット知識が身に付く
②ITやWeb系企業の転職・就職に活用できる
③資格手当や報奨金を貰える可能性がある
・IC3(アイシスリー)の資格取得のデメリットは、以下1点
①勉強時間を確保する必要がある
・IC3(アイシスリー)に合格するためのおすすめの参考書は、以下3選
①コンピューターの基礎知識<IC3(アイシスリー) GS5 コンピューティングファンダメンタルズ対応>
②インターネットの基礎知識<IC3(アイシスリー) GS5 リビングオンライン対応>
③アプリケーションソフトの基礎知識<IC3(アイシスリー) GS5 キーアプリケーションズ対応>
※IC3(アイシスリー)に向けて勉強する際、公式サイトの無料講座を活用する
IC3(アイシスリー)は世界でも広く認知されたIT国際資格です。
基礎的な内容が多いため、将来IT系の職種でキャリアを築きたい方は、ITの導入資格として有効な資格といえるでしょう。
また資格取得難易度も高くないため、就職活動前や転職活動前の空き時間を利用して勉強し、資格を保有した状態で企業面接に臨むと就職や転職がしやすいです。
将来的にIT系の企業に就職・転職したいと考える方は、ぜひIC3(アイシスリー)にチャレンジしましょう。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。
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