公開日:2022.08.04
更新日:2025.03.24
プログラミング学習に注目が集まっている近年では、プログラミングを始めて見たいと考えている方も多数いることでしょう。
しかし、実際に学習を始めようとすると、「どのプログラミング言語を学ぶべきか」で悩むものです。
一口にプログラミング言語と言っても非常に様々な種類があり、学習レベルも異なります。
特に近年では、人気・有名プログラミング言語である「Java」と「Python」に関してどちらにしようか迷うという方も少なくありません。
そこで今回は、JavaとPythonそれぞれの特徴について整理し、それぞれの違いや共通点について解説します。
特に、以下の方には本記事をご一読いただきたいです。
・JavaとPythonの違いを調べている方
・JavaとPythonの共通点について調べている方
・Javaの特徴や需要について調べている方
・Pythonの特徴や需要について調べている方
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<目次>
1.Javaの特徴
汎用性が多角どんなマシーンでも動く
オブジェクト指向
長年需要が高いプログラミング言語
2.Pythonの特徴
コードの記述がシンプルで分かりやすい
データ分析・機械学習に必要なライブラリが豊富にある
3.JavaとPythonの違い
求人で需要が多いのはJava
今後急成長が見込まれるのはPython
Javaは学習コストが高くてPythonは初心者向き
4.JavaとPythonの共通点
ライブラリ・フレームワークが豊富
ドキュメントが豊富
5.まとめ
この章では、Javaの特徴についてお伝えします。
Javaは高い汎用性とオブジェクト指向という特徴から、幅広い開発の現場で利用されている言語です。
Javaの特徴としてまず挙げられるのが、汎用性の高さです。
WindowsやMac、Linuxなど非常に幅広いOSの上で動作させられる点は、Javaの大きな魅力となっています。
Javaが登場した当時では、さまざまなOSでも作動させられるというのは非常に画期的なことでした。
当時の常識としては、OSが異なるとその都度プログラムを大きく変更させなければなりませんでした。
その汎用性の高さから、Javaは90年代以降のインターネットの広がりとともにさまざまなエンジニアが利用することとなっていきました。
そして現在ではWebサイトやアプリケーション、企業の基幹システムなどさまざまなところに使用されています。
特に、大規模な業務系システムの開発現場においては、非常に重要性が高い言語です。
これまでさまざまな開発に利用されてきた実績から、品質を求められる現場では優先的に採用されています。
「Javaは古い」などと言われてしまいがちですが、さまざま存在するプログラミング言語の中でも標準的な言語であり、現在でも使用頻度は非常に高いと言えます。
WebサイトやWebアプリ、組み込みシステムなどをはじめ、ゲーム開発やソフトウェア開発、さらにはIoT開発に関してもJavaは使用可能です。
基本的には何でも開発できるという汎用性の高さから、2000年ごろまでに開発された基幹システムの大半に、Javaが使用されていました。
Javaは、オブジェクト指向のプログラミング言語です。
オブジェクトとは、日本語で「物」などといった意味を持ちます。オブジェクト指向とは、プログラムを物のように分けて、簡単に管理できる考え方です。
一度作られたプログラムの塊は、別の開発をする際にもう一度作り直す必要がありません。
まるでプラモデルの部品のようにプログラムを作り、さまざまな開発に利用できる点がオブジェクト指向の優れたところです。
「部品ごとにプログラムを作れる」とイメージすると、Javaの性質を捉えやすいでしょう。
こうした特徴から、Javaは開発の修正・管理が非常にしやすくなっています。
特に大人数で手分けして開発を行う場合などは、オブジェクト指向は非常に便利な要素です。大規模開発の現場では、Javaが便利に利用されています。
そして先ほど紹介した汎用性の高さも合わさることで、規模や開発対象、そして業種に限らずさまざまな開発現場で使われるようになっていると言えるでしょう。
さらにJavaはセキュリティ性能にも優れており、安定して運用することが可能です。
こうした性質から、大規模開発に使われるプログラミング言語としてJavaは外せません。
Javaは、登場から長い年の間利用され現在でも高い需要を保っているプログラミング言語です。
オブジェクト指向型であるため大規模開発に適していることや、長年利用されていて実績があることなどが高い需要をキープし続けられる要因でしょう。
また、これまでさまざまな開発に活用されてきて実績があることも、人気が続く理由の1つです。
たとえばサーバーサイドにおいては、中小企業から大企業に至るまで、幅広い需要があります。
特に大規模業務システムの開発においては、オブジェクト指向を活かしてほぼJavaが利用されていると言っても過言ではありません。
アプリケーションのサーバーサイド開発においては、Javaサーブレットをベースとして開発されているケースが多数です。
JSFなどのフレームワークを使用されることが多いため、フレームワークの知識をより充実させておくことでエンジニアとしての価値は高まるでしょう。
また、近年印象的なのが、スマホアプリ開発における需要です。Androidの開発に関しては、Javaが最も多く使用されています。
スマホは、もはや私たちの生活における必需品となっており、需要が高いことは言うまでも無いでしょう。
さらにAndroidは世界的な需要のあるOSであり、Javaが世界的に利用されている要因の1つとなっています。
この章では、Python(パイソン)の特徴についてお伝えします。
Pythonは学習コストが低く、今後大注目の分野に対する需要が高いプログラミング言語です。
Pythonの特徴としてはまず、コードの記述がシンプルで分かりやすいことが挙げられます。
そもそもPythonは、幅広い開発に対応できるようにできるだけシンプルに記述できることを目標として生み出されたプログラミング言語です。
誰にでも記述できることや分かりやすいことに徹底してこだわっており、書かれたコードはJavaと比較しても非常に短くなっています。
シンプルでわかりやすいことから必然定期に汎用性も高くなり、開発速度も早いとされています。
開発効率の高さから、Pythonを取り入れるプロジェクトは近年増えています。
具体的にはWebアプリケーションから組み込みアプリ、スクレイピングなど幅広い分野において開発に活用されています。
また、他人が書いたコードでも読みやすい点も、Pythonの魅力です。
人によるクセが出にくく可読性の高さから、プログラミングをまだ学んだことが無い方でも学習ハードルが低いことで知られています。
汎用性が高いということは、さまざまな開発現場で利用されているということです。
また、読みやすいことは保守しやすいことにもつながり、やはり使い勝手が良いことから開発現場での需要は高いと考えられるでしょう。
もちろんその分、エンジニアの需要も豊富にあると考えられます。
Pythonは数値計算や統計処理が得意で、データ分析や機械学習に求められるライブラリを豊富に持つ言語です。
データサイエンスの専門家が利用しているフレームワークには、Pythonを利用したものが多く含まれています。
Pythonを利用する方の多くがデータ分析を目的としているとも言われており、企業からの需要も高いでしょう。
Pythonが機械学習の分野を得意としている理由は、シンプルさとライブラリ・フレームワークの存在です。
Pythonはシンプルで可読性が高いことから、機械学習の分野で積極的に利用されています。
ブロック構造がインデントを用いて定義されるため、コードスタイルを統一できます。
コーディング以外の業務も行わなくてはならいない機械学習エンジニアにとって、シンプルでプログラムしやすいPythonは、非常に使い勝手が良いでしょう。
また、Pythonは機械学習に適したライブラリやフレームワークを数多く持ちます。
Python側からの手厚いサポートにより、Pythonには多くのライブラリが存在します。
さらにGoogleがオープンソースで後悔しているTensorFlowというプロジェクトにより、より多くの方が機械学習に取り組めるようになりました。
この章では、JavaとPythonの違いについて解説します。
まず、現在の求人状況において需要が高いのはJavaでしょう。
Javaは汎用性の高さといオブジェクト指向という特性によって、1990年代以降多くのケースで利用されてきました。
そして現在でも、Webサイト開発やさまざまなアプリケーション開発、企業の大規模基幹システム開発に至るまで幅広い現場で活用されています。
特にスマートフォンのOSとして世界的に利用されているAndroidの開発においては、Javaが非常に良く使用される言語です。
実際にフリーランススタートで現在募集されている求人・案件数を比較しても、以下のように大きな違いがあります。
<JavaとPythonの案件数(2022年8月時点)>
・Java……50,464件
・Python……10,710件
・(参考)JavaScript……27,642件
・(参考)Ruby……10,793件
・(参考)C言語……3,719件
・(参考)C++……6,963件
(出典:フリーランススタート)
Pythonの求人が少ないわけでは決してなく、上記の通り他の有名プログランニング言語の中でも既にたくさんの案件がある方です。
しかしJavaの案件数は圧倒的であり、需要の面では現状JavaがPythonだけでなく他の言語と比較してもトップクラスに高いと言えるでしょう。
Javaはその実績と歴史から新規開発に使用されることがとても多い言語です。
そして万が一今後新規開発に使われる頻度が低くなっていったとしても、これまでにJavaで開発された既存システムの保守に関する案件はほぼ間違いなく残り続けます。
そうした意味では、現状で安定的に仕事・案件を受けて以降と考えたら、Javaの方が有力な選択肢になると言えます。
今後急成長が見込まれるのはどちらかと言われたら、Pythonだと考えられます。
Pythonは、AIや機械学習、IoTの分野で多く使われているプログラミング言語だからです。
AIの分野は既に重要となっており、今後もまずまず需要が拡大していくであろうことは、一般の方にとっても想像に難くありません。
また、近年多くの方々が利用するようになっているYouTubeやInstagramなどもPythonを利用して開発されています。
YouTubeの非常に膨大な量のデータを処理できる点は、Pythonの大きな特徴です。
Instagramに関しては、スマホアプリのサーバー側の処理に関してPythonが利用されています。
さらに、学びやすい点やAI・IoTの分野で活用されている点などから、学びたいと考える方が多いことも将来性を感じさせるポイントです。
汎用性も高く利用しやすいうえに企業からの需要も一定数以上あるとあって、学ぼうと考える方は多数います。
ただし、Javaに将来性が無いとは決して言えません。先ほどお話しした通り、Javaは既に多くの中小~大企業の基幹システムに使用されています。
今後万が一新規開発に使用されなくなっていくとしても、既存システムの保守案件においてはほぼ間違いなく必要になると考えられるでしょう。
そういった意味では、Javaも充分に今後を考えられる言語だと言えます。
学習コストに関して両者を比較すると、Javaは学習コストが高くてPythonは初心者向きだと言えます。
Javaは幅広い目的に利用することを目的の1つとして作られているところがあり、そのために理解しなければいけないことも少なくありません。
プログラミングを全くやったことのない初心者からすると、どうしても学ぶハードルは高くなってしまいます。
一方のPythonは、とにかくシンプルで分かりやすいことを目的として作られているプログラミング言語です。
覚えなくてはならないルールもシンプルで分かりやすく、プログラミング初心者にとっては学びやすい言語だと言えるでしょう。
ただしシンプルと言ってもAI開発の現場で使われる言語なだけはあり、突き詰めていくとやれることは多数あります。
この章では、JavaとPythonの共通点についてお伝えします。
まず言えることが、JavaもPythonもともにライブラリ・フレームワークが豊富だということです。
Javaにおいては、画像処理に役立つものやJSONを利用するためのJacksonなど、汎用性の高いライブラリが豊富に存在します。
一方のPythonにおいては、統計処理や計算処理に活用できるライブラリが豊富です。
また、Chainerをはじめとした優秀な外部ライブラリがある点も、Pythonにおいては特徴的でしょう。
それぞれ目的は異なりますが、便利なライブラリを多数持っています。さまざまな機能を実装できるため、実務における利便性にも期待が持てます。
Javaのフレームワークとしては、JSF(JavaServer Faces)やSpring Frameworkなどが挙げられます。
JSFはユーザーインターフェイス構築のためのフレームワーク出会いr、企業向けJavaプラットフォームJava EEに含まれています。
Spring Frameworkは自動でコンパイルするフレームワークです。
Pythonのフレームワークには、Django(ジャンゴ)やbottleなどがあります。
Djangoは、PythonにおけるWeb開発用のフレームワークです。オープンソースであり、Webシステムの開発が非常に進めやすくなる工夫が込められています。
bottleでは、Webサーバーへのリクエストを複数のアプリケーションによって処理するシステムの実装が可能です。
上記のように、JavaとPythonにはそれぞれ開発を後押しするライブラリやフレームワークが豊富にあります。
JavaとPythonには、ドキュメントが豊富という共通点もあります。
どちらも日本語の公式ドキュメントが公開されています。
Javaの公式ドキュメントは非常に整理された印象であり、ツールや使用をはじめとしてセキュリティや管理とトラブルシューティングなどを章立てて解説しています。
一方のPython公式ドキュメントに関しても、チュートリアルやFAQなどのさまざまな情報が豊富に盛り込まれています。
Javaの方が良くまとめられている印象を受けますが、Pythonも充分に学習の役に立つ内容であると言えるでしょう。
Javaは非常に汎用性の高いプログラミング言語であり、オブジェクト指向であることから大規模開発や大人数での開発に適しています。
学習コストは高めではありますが、幅広い企業が利用していることからも、安定した需要が見込める言語です。
一方のPythonは非常にシンプルでわかりやすく、初心者でも取り組みやすい言語です。
AIやIoT、データ分析など今後注目すべき分野において強みを持っており、新たなことを始めるにはおすすめできます。
JavaとPython、それぞれの特徴を理解して、自分の目的ややりたいことに合った言語を選びましょう。
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