公開日:2022.09.08
更新日:2025.03.24
IT企業に在籍していてポータルサイトという言葉をよく聞くものの、ポータルサイトがどのようなサイトを指すのか分からないという方は多いかと思います。
また、自社にもポータルサイトを導入したいが、構築手順が分からないという場合もあるでしょう。
本記事ではポータルサイトとは何かについて解説します。
ポータルサイトの種類や構築するメリット、構築手順についてまとめました。
本記事を読むことでポータルサイトとは何かが分かるようになります。
ポータルサイトに関して知見を深めたい方は参考にしてください。
あなたの経験職種のフリーランス案件相場を確認しませんか?
<目次>
1.ポータルサイトとは?
2.ポータルサイトの種類
総合型ポータルサイト
地域型ポータルサイト
専門型ポータルサイト
社内ポータルサイト
ブログ型ポータルサイト
コミュニティ型ポータルサイト
3.ポータルサイトを構築するメリット
目的の情報に辿りつきやすくなる
多様なユーザーがアクセスする
広告収益を得ることもできる
4.ポータルサイトの構築手順
ポータルサイトの要件定義
ポータルサイトの設計
ポータルサイトのデザイン作成
ポータルサイトのコーディング・システム構築
ポータルサイトのテスト・リリース
5.まとめ
ポータルサイトサイトとは、他サイトやコンテンツの入り口となるサイトを指します。
「ポータル」は日本語に訳すと「玄関」や「入口」という意味にあります。
ポータルサイトの代表例としてはYahoo! JAPANなどが挙げられます。
Yahoo! JAPANにはオークションサイトやコミュニティサイトなど、さまざまなサイトのリンクが設置されており、まさに他コンテンツの入り口となっています。
ポータルサイトは元々Yahoo! JAPANのような検索サービスを提供する企業が、自社サイトのリンクをジャンルごとに掲載したことから始まりました。
現在は検索サービスだけでなく多くの企業がポータルサイトを作成し、自社サイトへのアクセスを増やす手段として活用しています。
一口にポータルサイトといってもさまざまな種類があります。
ポータルサイトの中でも代表的なものを6種類まとめました。
・総合型ポータルサイト
・地域型ポータルサイト
・専門型ポータルサイト
・社内ポータルサイト
・ブログ型ポータルサイト
・コミュニティ型ポータルサイト
1つ1つのポータルサイトについて詳しく解説していきます。
総合型ポータルサイトは、Yahoo! JAPANのような1つの分野だけでなくさまざまなジャンルのコンテンツを掲載したポータルサイトです。
ポータルサイトと聞いて多くの人が思い浮かべるのが総合型ポータルサイトでしょう。
総合型ポータルサイトを運営するメリットは、来訪したユーザーが他のジャンルのコンテンツにも興味を持ってくれる可能性がある点です。
一方、多くの情報を掲載する分、開発・運用にかかる費用は多くなります。
地域型ポータルサイトは特定地域に関する情報を掲載したポータルサイトです。
地域型ポータルサイトには、その地域の観光名所や施設に関する情報や、地域の求人情報などが掲載されている場合が多いです。
地域に住む方や観光に来る方向けの情報がメインとなります。
地域型ポータルサイトは民間企業ではなく、行政や自治体が運営していることも多いです。
専門型ポータルサイトは1つの分野に特化したポータルサイトです。
たとえば、不動産に関する情報を掲載するLIFULL HOME'S(ライフルホームズ)や健康に関する情報を掲載するe-ヘルスネットが専門型ポータルサイトに該当するでしょう。
専門型ポータルサイトは総合型に比べ、多様なユーザーを呼び込むことは難しいでしょう。
一方で、1つの情報に特化している分優秀なコンテンツとして検索エンジンに評価されやすく、検索で上位に来やすくなるメリットがあります。
社内ポータルサイトは社内向けの情報を扱っているポータルサイトです。
企業が社内の社員向けに、仕事に必要な情報などを発信するためのサイトであり、一般の方は閲覧できないようになっています。
また、社内ポータルサイトでは、社員同士情報共有ができるようになっていたり、スケジュールや進捗管理が行えたりする場合もあります。
社内ポータルサイトは社内のコミュニケーションをスムーズにする役割を担っています。
特に最近ではテレワークを導入する企業が増えているため、社内ポータルサイトを活用しテレワーク時でもコミュニケーションを取りやすくしている企業も多いです。
ブログ型ポータルサイトはブログ記事が掲載されているポータルサイトです。
アメブロやWIX、noteなどがブログ型ポータルサイトに該当するでしょう。
ブログ型ポータルサイトでは、会員登録を行うことでサイト内にブログを投稿できます。
自分のサイトを持たなくて良いので、誰でも簡単にブログを始めることが可能です。
また、会員登録することで会員限定公開になっている記事を読んだり、他のブログにコメントを書いたりすることもできます。
コミュニティ型ポータルサイトはユーザー同士でコミュニケーションが取れるポータルサイトです。
たとえばYahoo!知恵袋やOKWAVE(オウケイウェイヴ)、Quora(クオーラ)などがコミュニティ型ポータルサイトに該当します。
コミュニティ型ポータルサイトは、ユーザーの書き込みによってコンテンツが作られます。
運営側でコンテンツを用意しなくて良い分、運営コストを抑えることができるでしょう。
また、掲示板には皆が知りたい情報が書かれることが多いため、検索情報に来る記事が自然と多くなり、SEO効果も期待できます。
ポータルサイトを構築することにはさまざまなメリットがあります。
代表的な構築するメリットは次の3つです。
・目的の情報に辿りつきやすくなる
・多様なユーザーがアクセスする
・広告収益を得ることもできる
1つ1つのメリットについて詳しく解説していきます。
ポータルサイトはユーザーにとって目的の情報に辿りつきやすい便利なWebサイトです。
ポータルサイトに数多くのリンクをジャンルごとに掲載すれば、ユーザーが迷うことなく知りたい情報にたどり着くことができます。
特に自社コンテンツの数が増えてきた場合、ポータルサイトを構築した方が、ユーザーの来訪者数が増えたり滞在時間が長くなったりする可能性があります。
ポータルサイトにはさまざまなコンテンツを掲載するため、多くのユーザーがアクセスします。
来訪したユーザーが、他コンテンツにも興味を持ってくれる可能性もあるでしょう。
そのため、来訪したユーザーに上手くアプローチすれば、商品の売上アップや問い合わせ数の増加につながります。
また、ポータルサイトはアクセス数が伸びやすいため、SEO的にメリットもあります。
自社コンテンツが上位表示されやすくなり、さらにアクセスが伸びる好循環が生まれます。
ポータルサイトには広告枠を設けやすいメリットもあります。
ポータルサイトには多くのユーザーがアクセスするため、広告枠を設けて収益を得るメリットが高いと言えるでしょう。
Yahoo! JAPANにも右側に広告枠が設けられていたり、Googleで検索した際の上位に広告枠が設けられています。
多くのアクセスが見込めるWebサイトには広告枠を設けないともったいないと言えます。
ただし、広告枠を増やしすぎるとGoogleからの評価が下がってしまうなど逆効果になる可能性もあるので、注意しましょう。
最後に、ポータルサイトを構築する手順についてまとめました。
ポータルサイトを構築する場合、次の6つの手順に従って構築するのが一般的です。
・ポータルサイトの要件定義
・ポータルサイトの設計
・ポータルサイトのデザイン作成
・ポータルサイトのコーディング・システム構築
・ポータルサイトのテスト・リリース
1つ1つの構築手順について詳しく解説していきます。
まずはポータルサイトの要件定義を行う必要があります。
具体的にはポータルサイトを構築する目的や、サイトに最低限必要な機能、構築予算などを要件定義書にまとめていきます。
さらに、それらの情報を元にポータルサイト構築に必要な人員や工数なども決める必要があります。
要件定義はポータルサイトの方向性を決める重要な工程です。
方向性があやふやだと後で方針を変更しなくてはいけなくなり、構築作業が最初からやり直しになる可能性もあります。
続いて、ポータルサイトの設定を行います。
要件定義書を参考にし、ポータルサイトに掲載するコンテンツや備える機能などを具体的に考え、設計書にまとめていきます。
また、ポータルサイトの場合、サイトの検索機能の設計やSEO設計も行う必要があります。
SEO設計ではユーザーが検索するであろうキーワードをリスト化し、それを元にポータルサイトのカテゴリ設定などを行わなくてはいけません
ポータルサイトの設計をしっかり行うことで、機能面の質が高まり、SEO効果も高いサイトが完成しやすくなるでしょう。
続いて、ポータルサイトのデザインを作成します。
ユーザーのターゲット層やトレンドを踏まえて、Photoshopなどのデザインツールを使って画面デザインを作成していきます。
ポータルサイトの場合情報量が多いため、どうしてもサイトが乱雑になる傾向があります。
あまり混沌としたポータルサイトだと、ユーザーが探したい情報を探しにくくなるため、ある程度整理されたデザインを意識することが重要と言えます。
続いて、作成したデザインを元にHTML・CSSを使ってポータルサイトのコーディングを行います。
コーディングを行う際は、検索エンジンに評価されやすい記述を心がけることが肝心です。
SEO対策のためにも社内でコーディングルールを設けることが望ましいでしょう。
加えて、システムのバックエンド側の処理も開発する必要があります。
検索機能などは特にパフォーマンスを意識して開発しなくてはいけません。
ポータルサイトはアクセス数が増えるため、多くのアクセスに耐えられるサイトにする必要があります。
最後に、ポータルサイトのテストを行います。
まずはプログラムやモジュール単位でテストを行います。
問題なければ徐々に大きい単位でテストをしていき、最終的にはすべてのプログラムを統合してテストします。
不具合が見つかったら随時ソースコードの修正を行います。
最終的なテストを行い問題なければ、リリースを行って完了となります。
本記事ではポータルサイトとは何かについて解説しました。
ポータルサイトの種類や構築するメリットがお分かりいただけたかと思います。
ポータルサイトは多くのユーザーが最初に来訪するWebサイトであり、かつ他の自社サイトへの導線となる重要なサイトであると言えるでしょう。
そのため、ポータルサイトの構築に力を入れる企業は多いです。
社内でポータルサイト構築の話が出ている場合、ポータルサイトの種類やメリットを理解し、どのようなサイトを導入すべきか適切に判断できるようになってください。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。
通勤しているエンジニア・デザイナーでちょっとしたスキマ時間で手軽にフリーランス求人・案件を検索したい、開発言語の単価が知りたい、フリーランスを将来的に検討している方などは是非インストールしてみてください。
フリーランススタートのアプリを有効活用して、フリーランスとして第一線で活躍しましょう!
フリーランススタート iOSアプリのインストールはこちらから→
フリーランススタート Androidアプリのインストールはこちらから→
本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
フリーランスお役立ち記事を検索
あなたの経験職種のフリーランス案件を見てみませんか?
SNSアカウントでログイン