ネットワークエンジニアの保守運用の仕事内容と必要スキルを解説!

開発

2022.09.13

ネットワークエンジニアとは企業や各種機関を主なクライアントとし、ネットワークの構築や運用サポートを行う職種です。
その仕事内容は幅広く、要件定義、設計、構築、テスト、運用など多岐にわたります。

IT社会といわれる昨今、ネットワークエンジニアの需要は高いです。
また、ネットワークのないIT環境は考えられないため、将来的にもニーズが高い職業としてみなせるでしょう。

本記事では、ネットワークエンジニアの仕事内容を確認した上で、ネットワークエンジニアの保守運用に必要な知識・スキルやネットワークエンジニアの需要などについて解説します。

<目次>
1.ネットワークエンジニアの保守運用の仕事内容
ネットワーク機器の監視
ネットワーク機器の不具合の調査・改修
ネットワーク機器のソフトウェアアップデート
2.ネットワークエンジニアの保守運用に必要な知識・スキル
ネットワーク機器に関する知識
TCP/IPなどのネットワークの基礎知識
Shell等のプログラミングスキル
OSに関する知識
クラウドに関する知識
セキュリティの知識
コミュニケーションスキル
3.ネットワークエンジニアの保守運用業務の需要
クラウドやセキュリティ等のようなトレンドを抑えれば需要はまだまだある
フリーランスのネットワークエンジニアの年収
4.まとめ

 

 

 

1.ネットワークエンジニアの保守運用の仕事内容


ネットワークエンジニア運用保守関連画像
ネットワークエンジニア運用保守関連画像

ネットワークエンジニアの主な役割はITの基盤であるネットワークの構築や、ユーザがネットワークを快適に利用できるようサポートすることです。

ネットワークエンジニアの作業工程は要件定義、設計、構築、テスト、運用、保守に分けられます。

 

ネットワークエンジニアとして働き始めたばかりの人は運用、および保守工程を担当することが多いです。

これらのフェーズは求められるスキル要件が低く、未経験者であっても業務を比較的容易に行えるといわれています。

 

ここでは、ネットワークエンジニアの保守運用の仕事内容について下記の3つについて解説します。

 

ネットワーク機器の監視
ネットワーク機器の不具合の調査・改修
ネットワーク機器のソフトウェアアップデート

 

それぞれ詳しく解説します。

 

ネットワーク機器の監視

ネットワークシステムの監視はSNMPマネージャをはじめとする監視ソフトで行います。

しかし、監視ソフトのみでは監視やトラブル対応など全てを対応できません。

 

監視システムが検知したエラーの対応などは人間が行う必要があります。

ネットワークエンジニアはトラブルについて保守エンジニアに報告したり、場合によっては問題解決に向けた対応を行ったりします。

 

ネットワークエンジニアの求人には主に監視のみを行うものと、監視のみならず運用を行うものもあります。

ネットワーク機器の監視業務は夜勤やシフト制も多いため、日勤のみの仕事をしたい人や定まった休日が欲しい人は案件選びの際によく確認するようにしましょう。

 

 

ネットワーク機器の不具合の調査・改修

ネットワーク機器に不具合が生じた場合に調査や改修を行います。

トラブルはユーザーが気付くほど大きいものもあれば、ユーザーが気付かないような小さなものもあります。

 

ネットワークエンジニアには大きなトラブルに発展する前に原因を明らかにし、改修を行うことが求められます。

また、ネットワークによってはトラブルが生じた際に監視アラートが作動します。ネットワークエンジニアは監視アラートの確認や対応も重要な仕事です。

 

ネットワークは24時間365日監視する必要があります。大規模なネットワークの場合には、エンジニアが24時間365日のシフト制でネットワーク・オペレーション・センターに常駐しています。

ネットワークエンジニアはトラブルが生じた際は深夜でも対応しなければなりません。

 

 

ネットワーク機器のソフトウェアアップデート

ネットワーク機器のソフトウェアはアップデートを繰り返します。

バグ修正や性能の向上、さらにはセキュリテイの強化などにおいてアップデートは不可欠です。

 

ネットワークエンジニアはネットワークの更新やネットワーク機器のアップデートを行い、ユーザーがネットワークを最新バージョンで利用できるようにします。

 

 

 

2.ネットワークエンジニアの保守運用に必要な知識・スキル


ネットワークエンジニア運用保守関連画像
ネットワークエンジニア運用保守関連画像

ネットワークエンジニアが保守運用に携わるにあたって、求められるスキルはいくつもあります。

また、業務に直結する専門知識やスキル以外にも、社会人としての基礎スキルが求められます。

 

ネットワークエンジニアの保守運用に必要な知識・スキルは下記の7つです。

 

ネットワーク機器に関する知識
TCP/IPなどのネットワークの基礎知識
Shell等のプログラミングスキル
OSに関する知識
クラウドに関する知識
セキュリティの知識
コミュニケーションスキル

 

それぞれ詳しく解説します。

 

ネットワーク機器に関する知識

ネットワークエンジニアの保守の業務ではネットワークの正常な状態の保持や、トラブル対応などが求められます。

これらの業務を行うためには、ネットワークについての幅広い知識が不可欠です。

 

どのようなトラブルが生じるのか一概にはいえないため、さまざまなトラブルにも対応できるよう幅広い知識を身に付けておく必要があります。

現場ごとに使用する技術は異なります。

 

しかし、ネットワークの基礎やネットワーク機器に関する知識がある程度あれば、各場面で柔軟に対応できることが多いです。

 

 

TCP/IPなどのネットワークの基礎知識

TCP/IPとはTCPTransmission Control ProtocolとIPInternet Protocolを組み合わせた言葉です。

TCP/IPはコンピュータネットワーク、およびインターネットを動かす通信技術の総称で、コンピュータネットワークを支える上で不可欠な要素と技術です。

 

コンピューター間をつなぐインターネットをはじめとするネットワークでは、大半がTCP/IPプロトコルを使用し、コンピューターがデータのやりとりを行っています。

プロトコルには規定や規約という意味があり、コンピューターネットワークの世界では通信プロトコルを活用し、コンピューター同士でデータ通信を行います。

 

 

Shell等のプログラミングスキル

ネットワークエンジニアの保守や運用業務では、プログラミング言語を使用しないことがほとんどでした。

しかし、近年では、ネットワークエンジニアに対してプログラミングスキルを求めるクライアントは増加しています。

 

その背景には、SDNといわれるネットワーク仮想化の台頭が関係しています。

これまでのネットワークでは物理的なサーバー、およびネットワーク機器の配置により、ケーブルを接続することでアプリケーションの設定をその都度変更するのが一般的でした。

 

一方、SDNではこれらの作業が必要なくなり、より迅速、かつ少ない負担でネットワークの構築が可能になりました。
 
また、SDNの強みは、ネットワーク構築をプログラミングで制御を行える点です。

 

SDNがさらに普及することで、プログラミングの知識を有するネットワークエンジニアの需要が高まると考えられます。

プログラミング言語には何種類もありますが、ネットワークエンジニアのメインワークはプログラミング言語の記述ではないため、自身の業務に必要な言語を見極めて身に付けるようにしましょう。

 

特に、ネットワークエンジニアにはShellが重要といわれています。

Shellはコマンドを連続して実行できる他、変数や制御文などの記述も可能です。

 

 

OSに関する知識

OSとはオペレーティングシステムの略語で、コンピュータ全体の制御を行ってユーザーが利用しやすいようにするシステムです。

また、OSにはソフトウェアとハードウェアの仲介を行う役割もあります。

 

OSはWindows系、Linux系など現場によって異なります。

どの現場においても対応できるよう、OSについて幅広い知識を身に付けておくようにしましょう。

 

 

クラウドに関する知識

従来、大企業の多くが自社のサーバーを利用していました。

しかし、最近では、GoogleやAmazonなどの大企業がクラウド型のサーバーを提供していることも関係し、クラウド型のサーバーが一般的になりつつあります。

 

従来であればネットワークエンジニアは自前のサーバーに関する知識だけでも業務に対応できましたが、近年ではクラウドに関する知識も重要です。

さらに、クラウド型のサーバーの普及とともに、仮想ネットワーク、および仮想サーバーについての知識も求められるようになりました。

 

 

セキュリティの知識

近年、多くの企業がセキュリティの管理に注力しています。

ほとんどの企業でネットワークの構築においてもセキュリティが考慮されていることを前提としています。

 

ネットワークはセキュリティの端緒です。個人情報や各種データはネットワーク上で慎重に扱う必要があるため、ネットワークエンジニアにはセキュリティに関する知識が必須といえます。

さらなるキャリアアップとして、セキュリティに関する高い知識があればネットワークエンジニアからセキュリティエンジニアに転身することも可能です。

 

ただし、セキュリティに関する知識はもちろん、セキュリティエンジニアとしてクライアントにどのように貢献したいのかも明確にしておく必要があります。

 

 

コミュニケーションスキル

ネットワークエンジニアは技術職ですが、他者とコミュニケーションをとる機会も多いです。

例えば、トラブル発生時には問題を解決するために、ユーザーから情報を収集しなければなりません。

 

また、トラブルの発生状況などのヒアリングも、ネットワークエンジニアの業務に含まれます。

ネットワークエンジニアにはクライアントに対して的確に質問する力や、相手の話を正しく理解する力が求められます。

 

 

 

3.ネットワークエンジニアの保守運用業務の需要


ネットワークエンジニア運用保守関連画像
ネットワークエンジニア運用保守関連画像

ネットワークエンジニアの保守運用業務の需要は今後もあると見込まれます。

ネットワークエンジニアの保守運用業務の需要について下記2つについて解説します。

 

クラウドやセキュリティ等のようなトレンドを抑えれば需要はまだまだある
フリーランスのネットワークエンジニアの年収

 

それぞれ詳しく解説します。

 

クラウドやセキュリティ等のようなトレンドを抑えれば需要はまだまだある

ITやDXが盛んに唱えられている昨今、ネットワークエンジニアは需要のある職業といえるでしょう。

IT環境にはネットワークが不可欠であるため、ネットワークエンジニアの需要はITがある限りなくなることはないはずです。

 

また、多くの企業が高いスキルを有するネットワークエンジニアを求めており、需要に対してネットワークエンジニアの数が少ないともいわれています。

そのため、ネットワークエンジニアとしての業務経験が乏しくても、スキルしだいでは実務に携わることができます。

 

ただし、ネットワークエンジニアとして働く場合、時代に応じて新しいスキルを身に付けることが不可欠です。

例えば、これまではネットワークエンジニアの企業向け案件では、ネットワーク機器などのハードウェアの知識が重視されていました。

 

しかし、現在はクラウドが普及したことで、クラウドの知識が不可欠になりました。

時代のトレンドを抑えることができなければ、ネットワークエンジニアとしての活躍は期待できないといえるでしょう。

 

 

フリーランスのネットワークエンジニアの年収

フリーランスのネットワークエンジニアの年収は働き方や案件によって大きく異なるため、一概には言えません。

フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」で確認したところ、想定年収750~900万円前後の案件が多いと見受けられます。

 

例えば、メーカー向けのネットワーク構築の案件は月額75万円、想定年収は900万円。仮想マシンの構築や保守の案件は月額70万円、想定年収は840万円です。

また、国内・海外拠点のネットワーク回線設計構築支援は月額70~80万円、年収は最大で960万円です。

 

日本人の平均年収が400万円前後であることを考慮すると、フリーランスのネットワークエンジニアは平均と比較して約2倍の年収を期待できます。

 

ネットワークエンジニアのフリーランス求人・案件
ネットワークエンジニアのフリーランス求人・案件

 

 

 

4.まとめ


ネットワークとはIT社会において不可欠なものです。

ネットワークに問題が生じたり、ネットワークがダウンしたりすると、ほとんどの企業において業務がストップしてしまうでしょう。

 

ネットワークエンジニアは社会やクライアント企業の基盤を支えるための重要な仕事です。

そのため、現代社会において需要が高いだけでなく、将来的にもニーズがあると考えられます。

 

ただし、ネットワークエンジニアとして活躍するためには、社会やITを取り巻く変化に応じてスキルのアップデートが不可欠です。

時代のトレンドやニーズを汲み取った知識や技術を有するネットワークエンジニアは、さまざまな場所で活躍を期待できるでしょう。

 

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