公開日:2022.09.14
更新日:2025.03.24
世界的にAIの活用が進んでいる現代では、AIエンジニアに対する需要が高まっています。
そしてAIエンジニアとしてのキャリアアップを目指すのであれば、世界初のAIエンジニアに関する専門検定である「E検定」へのチャレンジがおすすめです。
そのためこの記事では、E検定の概要や難易度、勉強方法、取得のメリットなどについて解説します。
特に以下の方には、この記事をご一読していただきたいです。
・E検定の取得を検討している方
・E検定の試験概要について知りたい方
・E検定を取得するメリットについて知りたい方
・E検定の勉強方法について知りたい方
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<目次>
1.E検定とはどんな資格か
日本ディープラーニング協会(JDLA)の認定資格
世界で初めて作られたAIエンジニア向けの資格
エンジニア向けの資格であり、G検定より難易度が高い
2.受験資格としてJDLA認定プログラムの受講が必要
3.E検定の難易度と合格率
4.E検定の対策・勉強方法
JDLAの推薦図書で勉強する
JDLAの認定プログラムで勉強すれば合格に必要な知識は習得可能
5.試験概要
試験日時・試験時間
出題範囲・出題形式
試験費用
6.E資格取得メリット
転職で有利に働く可能性がある
これから非常に需要のある領域なので収入がアップの可能性がある
ディープラーニングを実装レベルまで体系的に学べる
名刺に記載できる
7.まとめ
この章では、E検定の概要についてお伝えします。
E検定は世界初のAIエンジニア向け資格であり、取得することで専門性の高さを証明できます。
E検定は日本ディープラーニング協会(JDLA)の認定資格です。
日本ディープラーニング協会とはAI技術による日本の産業競争力工場を目指しています。
E検定は2018年から運営がスタートされており、既に現在では民間団体主催のAI・ディープラーニング関連資格として安易度・知名度ともに高くなっています。
E検定は、ディープラーニングの理論を理解し、適切な手法を選択肢て実装まで行える力をもつエンジニア人材を育成するための資格です。
そのため、出題範囲は機械学習やディープラーニングに関する理論の理解に留まりません。
確率や統計、線形代数、プログラミングなど幅広い分野に関する学習が求められます。
それだけに、E検定を取得したエンジニアであれば確かな技術を持っていることが保証されると言えるでしょう。
ただし過去問が公開されていないことでE検定は知られており、認定資格取得には多くの勉強が必要であるともされています。
E検定は、世界で初めて作られたAIエンジニア向けの資格です。
プログラミングができるエンジニアを対象とした試験は世界初であると、運営がスタートしてから注目を集めています。
ディープラーニングの実装を牽引できる存在を生み出すために、E資格は運営されるようになりました。
近年ではAIの活用が日常生活やビジネスのいたるところで進められており、AI人材に対する需要も急速に高まっています。
そこでAIエンジニアが専門性を高めるための検定として、日本ディープラーニング協会がE検定をはじめたと言えるでしょう。
そのため、E検定ではプログラミングに関して実務経験者レベルであることを前提としています。
E検定はエンジニア向けの資格であり、同じディープラーニング技術に関する認定資格として用意されている「G検定」よりも高難度です。
<E検定とG検定の違い>
E検定……AIエンジニア向け
G検定……AIジェネラリスト向け
G検定は、経営者やコンサルタントなど、ディープラーニング技術をビジネスに活用する方に向けて運営されている認定資格です。
そのため、エンジニア向けであるE検定の方が、G検定よりも難しく作られています。
こうした事情から、エンジニアであってもまずAIに関する理解を深めるためにG検定に挑戦し、取得後にステップアップする形でE検定に挑戦する方も少なくありません。
実際にG検定合格に必要な勉強時間は約30時間程度である一方、E検定合格に必要な勉強時間は数百時間程度とも言われています。
ただしG検定から先に受ける人も多数いるというだけで、E検定の受験資格に「G検定試験の合格」が含まれている訳ではないためご留意ください。
E検定には、受験資格があります。具体的には、受験予定日から2年以内に、JDLA認定プログラムを受講しなくてはなりません。
以下のようなJDLA認定事業者として登録されている事業者の指定講座を受けることで、E検定の受験資格を得られます。
<JDLA認定プログラムの例>
・株式会社AVILEN「【オンライン特化】全人類が分かるE資格コース
・INTLOOP株式会社「AIプロジェクト経験者対象速習E資格コース(※404エラー)」
・株式会社Fusion One「実務で使えるディープラーニング講座」
上記の他にもさまざまな認定プログラムがあり、受講形式も講義形式やオンライン形式、ハンズオンなど多種多様です。
費用もそれぞれ大きく異なっており中には数十万円以上かかるものもあるため、事前によく検討することをおすすめします。
認定費用無償化制度の対象になっているケースもごく一部ですがあり、これから対象が拡大していくことも考えられます。
日本ディープラーニング協会が発表した資料によると、E検定の合格率は以下の通りです。
<年度別>⁻
開催回 |
申込者数 |
受験者数 |
合格者数 |
合格率 |
---|---|---|---|---|
2018 |
342 |
337 |
234 |
69.44% |
2019#1 |
946 | 387 | 245 |
63.31% |
2019#2 |
718 | 696 | 472 |
67.82% |
2020#1 |
1,076 | 1,042 | 709 |
68.04% |
2021#1 |
1,723 | 1,688 | 1,324 |
78.44% |
2021#2 |
1,193 | 1,170 | 872 |
74.53% |
2022#1 |
1,357 | 1,327 | 982 |
74.00% |
累計 |
6,805 | 6,647 | 4,838 | − |
上記を確認すると、毎回おおむね70%前後の合格率で推移していることが分かります。
「7割が合格」とだけ聞くとそれほど難しくないように聞こえるかもしれませんが、受験者はいずれもJDLA認定プログラムを受講していることを忘れてはいけません。
難易度についてより深く確認するために、職種別の合格者数についても確認します。
<職種別>
職種 |
合格者数 |
全体の割合 |
---|---|---|
営業・販売 |
15 |
1.53% |
企画・調査・マーケティング |
43 |
4.38% |
経営・社業全般 |
14 |
1.43% |
経営企画 |
11 |
1.12% |
研究・開発 |
422 |
42.97% |
情報システム・システム企画 |
262 |
26.68% |
生産・製造 |
45 |
4.58% |
総務・経理・人事 |
11 |
1.12% |
学生 |
88 |
8.96% |
その他 |
71 |
7.23% |
総計 |
982 |
100.00% |
上記の通り、E検定に合格している方の大半が研究・開発やシステム企画などの専門職に従事している方です。
既に一定以上の専門性を持っている受験者が多数受けていることを考えると、合格率以上に難度の高い試験だと考えるべきでしょう。
E検定合格に必要bな勉強時間は200時間前後だと言われており、300時間を勉強に費やしたという方も少なくありません。
ジェネラリスト向けのG検定の勉強時間が30時間程度と言われていることからも、以下にE検定が難しいかが分かります。
E検定の受験に当たっては、JDLA認定プログラムの受講はもちろん、自分でもしっかりと準備をすることが重要です。
この章では、E検定に合格するための対策や勉強方法についてお伝えします。
情報は限られているため、効果的な勉強方法を実践することが重要です。
E検定の対策をするにあたって、もし機械学習の初心者であればJDLAが紹介する推薦図書で勉強することをおすすめします。
初心者の場合、認定プログラムの内容が難しく感じる可能性があるためです。
認定プログラムの内容を理解できないままでは、合格は難しくなってしまいます。
JDLAのホームページに、推奨図書は掲載されています。協会の推薦だけでなく、G検定の合格者が推薦する図書を含めてさまざまな書籍が紹介されているため、参考になるでしょう。
勉強をするうえで最も重要なことは、JDLAの認定プログラムを元に勉強をすれば、合格に必要な知識は習得できるということです。
講座をしっかり受けて身に着けることが、合格への最短ルートだと言えます。
E検定では、過去問が公開されていません。そのため、認定プログラムでしっかりと勉強して基礎を固め、模試を受けて試験の傾向を使うことがおすすめです。
情報が限られていることから、認定プログラムや模試に取り組む中で分からないことが出たらそのままにせず、しっかりと解消するようにしましょう。
ただし出題傾向と言っても情報が少ないことから絞りにくく、シラバスとして公開されているないようについては幅広く学習しておくことが重要です。
この章では、E検定の試験概要についてお伝えします。
試験日程 |
毎年の2月と8月(年2回) |
試験時間 |
120分 |
E検定は、毎年の2月中旬と8月下旬に実施されています。申込受付は12月・6月からそれぞれ開始され、試験の前日まで申し込み可能です。
合格発表は、通常3月・9月に行われます。仮に半年の準備期間であれば、毎日2時間ずつ勉強を続ければ週に1日休んでも大体300時間が確保可能です。
また、試験時間は120分です。事前に対策を打つ際には、時間配分にも気を付けるようにしましょう。
なお、試験開始前にはアンケートや機密保持契約などのための時間が15分設けられています。
公式にも受付手続きのために試験開始時間の15分前までには会場に着くようにとアナウンスされています。
出題範囲 |
応用数学 |
確率・統計 |
機械学習 |
機械学習の基礎 |
|
深層学習 |
順伝播型ネットワーク |
|
開発・運用環境 |
ミドルウェア |
|
出題形式 |
多肢選択式・100問程度 |
E検定は、以上の通り応用数学、機械学習、深層学習、開発・運用環境の4つから幅広く出題されています。
問題数は100問程度で選択式問題であることが公表されていますが、過去問が公開されていないため詳細な内容までは確認できません。
ただし、上記の学習範囲から深層学習に関する問題が最も多いとは予測されます。
試験費用 |
一般:税込3万3,000円 |
試験費用については、上記の通り一般・会員・学生によって異なります。個人で受験する場合は、原則クレジットカードでの支払いです。
また、学生についてはJDLAが発行するプロモーションコードを利用することで、学生価格で受けられます。
この章では、E資格を取得するメリットについてお伝えします。
E資格を取得するメリットとしてまず挙げられるのが、転職の際に有利に働く可能性がある点です。
E資格を持っていることで、AIに関して一定以上のスキルを持つことを証明できるためです。
もし実務経験が無いとしても、E資格を持っていることで充分アピールできます。
資格を取得することにより、アピールが難しい「やる気」を伝えることができるためです。
もしスキルに大きな差が見られないのであれば、E資格を持っている方が有利になるのが自然でしょう。
また、近年ではAIの活用が進んでいることから、AIエンジニアの人材不足が深刻化しています。
もしディーブラーニングを実装できることをアピールできれば、転職で有利になることが予想されます。
AIの領域は今後需要が益々高まっていくことが予想される分野であることから、E資格を取得することで収入アップにつながる可能性があります。
E資格はディープラーニングに関する世界初の認定資格であり、現状ではAIエンジニアとしての実力を示すにはE資格を取得することがおすすめでしょう。
AIエンジニアの収入は、現在でも充分に高い水準です。
フリーランススタートにおけるAIエンジニアの求人を確認すると、年収800~1,000万円レベルの求人が多数見つかりました。(参考:フリーランススタート)
今後AIの活用が進んでいけば、さらに収入がアップしていくことも充分に考えられます。
AIエンジニアの需要が高まっていくにつれrて、E資格を取得する意義も高まっていくはずです。
E検定に向けた勉強をすることで、ディープラーニングを実装レベルまで体系的に学べます。
AIやディープラーニングの知識・スキルは既に非常に重要なものとなっていますが、体系的に学ぶ機会はあまり多くありません。
E資格は世界初のAIエンジニア向けの資格であり、現在AI・ディープラーニングについて体系的に学ぶのであれば最も適した試験だと言えるでしょう。
E検定では過去問が公開されているわけではありませんが、試験合格のために試験科目について幅広く学ぶ過程で、ディープラーニングを体系的に学べます。
そういった意味でE資格は、「AIエンジニアになろう」と考えたら取得を目指したい資格です。
E資格を取得すると、名刺に記載できます。名刺にE資格のロゴを入れることで、一定以上のスキルを持ったAIエンジニアであることをはっきりと証明できます。
「AI」と言う言葉が一般的にも浸透して来ている現状では、「AI」の言葉がさまざまな商品・サービスに気軽につけられてしまいがちです。
しかしE資格はJDLAが認定する世界初のAIエンジニアに関する専門資格であり、ロゴ付きの名刺を渡すことで信頼を高めることにつながります。
E資格は、AIエンジニアとしての専門性を証明できる、世界初の資格です。
E資格の合格には高い専門性が求められ、それだけに学習の過程でAIエンジニアに求められるスキル・知識を身につけられます。
E資格の取得にはさらにさまざまなメリットがあるため、AIエンジニアとしての活躍を目指すのであれば取得を目指してみましょう。
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