公開日:2022.11.11
更新日:2025.03.24
世界的なクラウド市場の中ではAWSやMicrosoftに次いで3位のシェアを誇るAlibaba Cloud。Alibaba Cloudは中国市場で強く、英語圏だけでなく中華圏でも活躍したいと思っていたり、中国系企業との取引が多い企業で働いていたりするエンジニアはAlibaba Cloudに関する知識を深めるとエンジニアとしての価値を高められるでしょう。
そしてAlibaba Cloudについて体系的に学べる資格がAlibaba Cloud認定試験です。
しかし、あまり日本では知名度が高くない資格なので、どんな資格なのか情報を集めるのに苦戦している人もいるでしょう。
そこでここでは、Alibaba Cloud認定試験の試験内容や資格を取得するメリット・デメリット、合格のための勉強法について解説します。
あなたの経験職種のフリーランス案件相場を確認しませんか?
<目次>
1.Alibaba Cloud認定試験とは
2.Alibaba Cloud認定試験
Alibaba Cloud認定試験の詳細
Alibaba Cloud認定試験の出題範囲
Alibaba Cloud認定試験の受験者数・合格率・難易度
Alibaba Cloud認定試験の申し込み手順
Alibaba Cloud認定試験の有効期限
Alibaba Cloud認定試験の勉強時間
3.Alibaba Cloud認定試験の資格取得のメリット
Alibaba Cloudのスキルや知識が身に付く
中国系企業への転職に活用できる
幅広いクラウドに対応できることをアピールできる
資格手当や報奨金を貰える可能性がある
4.Alibaba Cloud認定試験の資格取得のデメリット
勉強時間を確保する必要がある
一部試験が日本語に対応していない
資格が役立たない場合もあり得る
5.Alibaba Cloud認定試験合格のための勉強法
6.まとめ
Alibaba Cloud認定試験とは、Alibaba Cloudが運営する、各分野で活躍するAlibaba Cloudエンジニアの能力を実証するための試験です。
そして試験ではAlibaba Cloudについて問われます。
資格の種類は以下の通りです。
・ACA Business User Associate
・ACA Cloud Computer Associate
・ACA System Operator
・ACA Developer
・ACA Big Data Associate
・ACA Cloud Security Associate
・ACA Cloud Native Associate
・ACA Database Associate
・ACP Cloud Computing Professional
・ACP Cloud Networking Certification
・ACP DevOps Engineer
・ACP Big Data Professional
・ACP Cloud Security Professional
・ACP Container Service Professional
・ACP Database Professional
・ACE Cloud Computing Expert
・ACE Big Data Expert
(参照:https://edu.alibabacloud.com/certification/professional)
Alibaba Cloud認定試験のレベルは大きく分けるとACA・ACP・ACEの3種類。難易度はACAが初心者向け、ACPが実務経験者向け、そしてACEが実務経験者の中でも特に高度な知識と経験を持つ人向けとなっています。
それでは、Alibaba Cloud認定試験はどのような試験なのでしょうか。試験の詳細について紹介していきます。
|
ACA(Alibaba Cloud Associate) |
ACP(Alibaba Cloud Professional) |
ACE(Alibaba Cloud Expert) |
---|---|---|---|
試験会場 |
全国のピアゾンVUECBTテストセンターもしくはピアゾンVUE指定のリモート環境 |
全国のピアゾンVUECBTテストセンターもしくはピアゾンVUE指定のリモート環境 |
全国のピアゾンVUECBTテストセンターもしくはピアゾンVUE指定のリモート環境 |
試験日程 |
いつでも受験可能 |
いつでも受験可能 |
いつでも受験可能 |
試験方式 |
CBT形式 |
CBT形式 |
CBT形式 |
試験時間 |
90分 |
120分 |
150分 |
設問数 |
試験によって異なります |
試験によって異なります |
試験によって異なります |
合格ライン |
おおよそ60~65% |
おおよそ60~65% |
おおよそ60~65% |
受験料 |
200ドル |
200ドル |
280ドル |
出題形式 |
選択式 |
選択式 |
選択式 |
受験資格 |
誰でも受験可能 |
誰でも受験可能 |
誰でも受験可能 |
Alibaba Cloud認定試験の出題範囲は受験する資格によって異なります。
公式サイトで出題範囲が公開されているので、該当する資格の内容を受験前に確認してください。
Alibaba Cloud認定試験の受験者数や合格者数は公表されていません。
ただ、Alibaba Cloud認定試験はクラウド系資格の中でもマニアックな部類に入る資格なので、受験者数も合格者数も少ないと予測されるでしょう。
難易度に関してACAレベルの場合、業務でAlibaba Cloudに触れたことがある前提であるなら、公式がリリースしているオンライントレーニングを数時間観れば合格できるという声が見受けられました。
そのためAlibaba Cloud認定試験はACP以上を受験する人が多いです。
ACPは実務経験がある人向けの資格なので、実務経験がある前提ですが、公式から発売されているオンライントレーニング7〜8時間程度とマニュアルの確認で合格できるという声が多いです。
ただ、普段使い慣れている前提なのでマニュアルを読み、ある程度理解できるレベルで数時間程度と考えておくと良いでしょう。
Alibaba Cloud認定試験の申込手順は以下の通りです。
1.ピアゾンVUEの会員登録を行う
2.受験する資格を選択する
3.受験日・受験会場・試験の言語を選択して試験を購入し、テストコードを受け取る
4.当日にテストコードを入力して受験する
Alibaba Cloud認定試験を受験する際は身分証明書を準備する必要があります。
認められている身分証明書は以下の通りです。
Aグループ |
Bグループ |
Cグループ |
Dグループ |
---|---|---|---|
・日本政府発行の運転免許証 |
・顔写真が貼付されている |
・年金手帳 |
A〜Cグループ以外の日本国内で発行された氏名と顔写真もしくは氏名と署名が確認できる書類 |
上記のうち、Aグループから2つ、Aグループから1つ+B〜Dグループから1つもしくはBグループから1つ+Cグループから1つの組み合わせのみ身分証明として認められています。
身分証明書1枚だけでは受験できないので、必ず確認をしたうえで受験会場へ向かってください。
また、1つの受験を終えて再受験をしたい場合もしくは別の種類の資格を受験したい場合は、受験後から2週間空けなければいけません。
Alibaba Cloud認定試験では試験の有効期限に関する記載がありません。
したがって、半永久的に有効な資格と考えて良いでしょう。
Alibaba Cloud認定試験の勉強時間に関しては、資格のレベルにもよります。
ただ先ほども解説した通り数時間程度の内容で構成されているオンライントレーニングを視聴すれば十分合格できるレベルに到達できるでしょう。
ただ、Alibaba Cloudに触れたこと場合、まずAlibaba Cloudの仕組みを理解するところから始める必要があります。
AWSなどのクラウドに触れたことがある場合、数時間〜十数時間程の初心者むけ学習モジュールをこなせばACAを受験するために必要な基礎を身につけられるでしょう。
それでは、Alibaba Cloud認定試験に合格することでどんなメリットがあるのでしょうか。
まずはメリットから確認していきましょう。
Alibaba Cloud認定試験を受験することで、Alibaba Cloudについて体系的に学べます。
Alibaba Cloudは日本ではややマイナーなクラウドなので、参考となる書籍が少ないです。
そのため、Alibaba Cloudについて学びたくてもどのように勉強を進めれば良いかわからない人もいるでしょう。
そこでAlibaba Cloud認定試験ならレベル別に範囲が分かれているので、レベルごとにどれくらいの知識が求められるのかわかりやすいです。
そして、資格の勉強を通して自分のレベルに合った知識を身につけることで、現場でもAlibaba Cloudエンジニアとして活躍できるでしょう。
Alibaba Cloudは圧倒的に中国でのシェア率が高いクラウドです。
そのため、日本にある中国系企業でもAlibaba Cloudを使っている可能性は高いでしょう。
しかし、日本ではAlibaba Cloudはメジャーではないので、Alibaba Cloudを使いこなせるクラウドエンジニアは貴重なはずです。
そこでAlibaba Cloud認定試験を受験してある程度の知識があるアピールができれば、中国系企業や中国をメインの取引先としている企業への就職・転職が有利になるでしょう。
日本ではクラウドと言えばAWSやMicrosoft Azure、GCP(Google Cloud Platform)が主流です。
そのため、主流ではないクラウドに関する知識があることをアピールすれば、幅広いクラウドに対応できるエンジニアと判断されやすいでしょう。
会社によっては資格を取得することで、毎月の給与に資格手当が上乗せされたり、報奨金をもらえたりすることがあります。
特に資格手当の場合は年収が数万円〜数十万円アップするので受検するメリットが大きいでしょう。
ただ、資格手当や報奨金に関する規約は会社によって異なります。Alibaba Cloud認定試験は比較的新しい試験なので、対象となっていない可能性も高いです。
そのため、受験にあたっては上司に資格手当などの対象になるか確認してみてください。
Alibaba Cloud認定試験は受験にあたってデメリットもあります。
次はデメリットについて確認していきましょう。
Alibaba Cloud認定試験に関係なく、資格を受検するなら事前準備が必要です。
少なくとも問題演習のための勉強時間数時間は確保する必要があるでしょう。
Alibaba Cloudの場合は基本的に実務経験がある前提なら数時間程度の学習で合格できる資格です。
そのため、時間的な負担は少ないですが、忙しい時期だと数時間でも時間を確保するのが難しいでしょう。
Alibaba Cloud認定試験はACA・ACPクラスなら基本的に日本語に対応していますが、一部試験は対応しておらず、英語もしくは中国語で受検することになります。
Alibaba Cloud認定試験は基本的に持ち込み禁止です。
そのため、日本語対応していない試験の対策に関しては英語もしくは中国語の対策も必要になります。
Alibaba Cloud認定試験はクラウド関連資格の中でもややマニアックな資格です。
そのため、資格に合格したとしても資格の価値を理解してもらえないことがあります。
また、クラウド初心者の場合、やはり基本的にはユーザー数の多いAWSなどの資格のほうが評価されやすいです。
これからクラウドの勉強をするにあたってAlibaba Cloud認定試験を受験しようとしているならそれよりもAWSなどメジャーなクラウドの関連資格を取得することをおすすめします。
Alibaba Cloud認定試験の試験対策の書籍は発売されていません。
そこで合格するためにはどのような勉強をすれば良いのでしょうか。
Alibaba Cloudには公式が運営する学習サービス「Alibaba Cloudアカデミー」が存在します。
公式が運営するサービスなので、基本的には試験もこちらから出題されやすい傾向があります。
価格に関しては頻繁にセールが開催されており、オンライントレーニングなら無料〜1ドル程度(通常は199米ドル)。
経済的に負担にならない価格なので、ぜひ受験前にはこちらを受験してみてください。
Alibaba Cloud認定試験はAlibaba Cloudに関する技術的な知識を問う資格です。
ややマニアックな資格なので、受験の情報が少ないのが難点ですが、公式のトレーニング受講費用や受験費用が安いので、手軽に受験できる資格と言えるでしょう。
Alibaba Cloudは中国でのシェア率が高いクラウド。そのため、これから中国系企業で活躍したいクラウドエンジニアや、幅広いクラウドに対応できるエンジニアを目指したい人におすすめです。
フリーランスエンジニア専門の求人・案件一括検索サイト「フリーランススタート」に少しでも興味がある方は是非ご登録ください。
なお、フリーランススタートはiOSアプリ版やAndroid版をリリースしています。
通勤しているエンジニア・デザイナーでちょっとしたスキマ時間で手軽にフリーランス求人・案件を検索したい、開発言語の単価が知りたい、フリーランスを将来的に検討している方などは是非インストールしてみてください。
フリーランススタートのアプリを有効活用して、フリーランスとして第一線で活躍しましょう!
フリーランススタート iOSアプリのインストールはこちらから→
フリーランススタート Androidアプリのインストールはこちらから→
本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
フリーランスお役立ち記事を検索
あなたの経験職種のフリーランス案件を見てみませんか?
SNSアカウントでログイン