公開日:2022.11.22
更新日:2025.03.24
エンジニアは必要に応じてCUIとGUIを使い分けて作業を行います。
普段パソコンを使っているとGUIを使う人が圧倒的に多いですが、必要に応じてCUIも使い分ける理由はどうしてなのでしょうか。
そこでここではCUIとGUIの違いや、CUI・GUIそれぞれのメリット・デメリット、エンジニアが業務でCUIを使う理由について解説します。
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<目次>
1.CUIとGUIの違いは?
CUIとは
GUIとは
2.CUIとGUIのメリット・デメリット
CUIのメリット・デメリット
GUIのメリット・デメリット
3.どうしてエンジニアはCUIを選ぶ?
CUIでないと操作できないものが多い
作業の履歴を残しやすい
大量の作業もシェルを使うことですぐに終えられる
自由度が高い
4.まとめ
まずCUIとGUIはどのように異なるのでしょうか。
CUIとGUIはどんなものなのか、それぞれについて解説していきます。
CUIとは、Character User Interfaceの頭文字を取った言葉で、キーボードでコマンドを入力する画面のことを言います。
テレビドラマなどでハッカーが黒背景で文字だらけの画面をキーボードで操作しているのを見たことはないでしょうか。これがCUIに当たります。
CUIはCLI(Comman Line Interface)とも言われ、Windowsの場合はコマンドプロンプト、Macの場合はMacターミナルという名称になっています。
そして特定のコマンドを入力することで、フォルダの階層を移動する、ファイルをコピーするなどの作業が可能となります。
CUIにおいてコマンドを実行するためのプログラムのことをシェルと言います。
また、CUIではシェルやコマンドをテキストファイルに保存してそのファイルを実行することで、一連の連続した動作を繰り返すこともできます。
これをシェルスクリプトと言い、シェルスクリプトは簡易的なプログラミング言語として扱われることもあります。
GUIとはGraphical User Interfaceの略称で、マウスとキーボードを用いて操作する画面のことを言います。
一般的な市販のパソコンはGUIですし、GUIはCUIと比べて私たちにとって馴染みの深いものと言えるでしょう。
GUIはCUIと違って、文字だけでなく様々なアイコンや背景で構成されています。
CUIとGUIにはそれぞれメリットとデメリットがあります。
そのため、エンジニアは必要に応じてCUIとGUIを使い分けています。
それでは、CUIとGUIそれぞれのメリット・デメリットを見ていきましょう。
CUIのメリットは低スペックのコンピュータでも動く点です。
GUIに使われているアイコンなどの画像は文字と比べてそれなりのパソコンのスペックを必要とします。
そのため、コンピュータが誕生した当初はGUIを使うという選択肢はありませんでした。
コンピュータは元々CUIで操作する前提で開発されていることもあり、基本的にどんなコンピュータもCUIなら操作できます。
また、キーボードさえあれば操作できるのもCUIのメリットです。
パソコンを使い慣れている人だと、作業内容によってはマウスとキーボードを何度も行き来する作業が面倒に感じるかもしれません。
CUIならキーボードのみで操作ができますし、何度もマウスとキーボードを行き来するような作業はシェルスクリプトで効率化できます。
ただ、CUIの操作には基礎知識が必要です。
例えばフォルダの階層を移動するにはcd、ファイルをコピーするならcpなど、指定のコマンドを覚えなければいけません。
そのため、まったくCUIに触れたことが無い人がCUIを使いこなすには時間がかかるでしょう。
しかもLinuxやWindowsなどOSによってコマンドは微妙に違います。
基本的に仕組みは同じですが、この違いを覚える作業も面倒でしょう。
また、コマンドの間違いで大切なデータを完全に消去してしまい、復旧できなくなるリスクもあります。
有名なコマンドと言えばLinuxの「rm -rf /」が挙げられます。
これはrmが削除、-rfがデータの種類に関係なく削除をする、/は階層の一番上のフォルダ以下のフォルダ・ファイルを意味しています。
「バルスコマンド」とも呼ばれており、このコマンドをrootユーザーの状態で入力してしまえば、コンピュータが必要なシステムを動かすためのデータも消えてしまいます。
ちょっとした操作ミスでソフトウェアどころかコンピュータそのものすら動かなくなってしまうリスクを伴うので、CUIの操作はひとつひとつ慎重に行わなければいけません。
加えて、コンピュータのフォルダ・ファイルの構造もよく理解していないとCUIの操作は大変です。
CUIはファイルやフォルダの位置さえ理解していればコマンドを入力してすぐに移動したい場所に移動できます。
ただ、わからないと地道にファイルの場所を探すしかないので、GUIよりも時間がかかってしまうことがあります。
GUIのメリットは何よりも直感的に操作できる点でしょう。
パソコンにあまり詳しくない人でも、アイコンや表示されるメニューバーなどを見ただけで、自分がやりたいことを実現するにはどんな操作が必要なのか簡単に理解できます。
ただ、繰り返し行うなどの大量の単純作業を行うにはGUIは面倒です。
例えば異なるフォルダにある複数のファイルを削除したい場合、何度もフォルダを移動して右クリックで削除を繰り返し、最後にゴミ箱の全削除を行わなければいけません。
ファイルの量が多ければ多いほどこの作業は面倒でしょう。
また、GUIはアイコンなどを扱える一定のスペックが必要であり、XubuntuなどものによってはGUIが使えないこともあります。
エンジニアとして勤務するにあたってはCUIの知識が欠かせません。
それではどうしてエンジニアは仕事でCUIを操作するのか、その理由について解説していきます。
先ほど解説した通り、GUIを操作できるほどスペックがなくCUIでないと操作できない機器も多いです。
エンジニアが仕事で取り扱う機器は、会社によっては最新のハイスペックな機器よりも低スペックで古い機器が中心というケースもよくあります。
また、Webサーバーなどのインフラ周りの機器はCUIで操作する前提で作られています。
そのため、特にインフラエンジニアは一日中CUIと向き合うことになることも少なくありません。
それ以外に、ソフトウェアのインストールなど環境構築にあたってCUIの操作が必要になることもあります。
このように、エンジニアの基本的な業務を行うにあたってCUIの知識は欠かせません。
CUIにもメリットはありますが、それ以上にCUIでしかできないことが多いためにエンジニアはCUIを使っていると言っても良いでしょう。
GUIはマウスを使ってファイルを移動させるなどの作業を行いますが、CUIではどんな作業もすべてコマンドにて行います。
操作に使われるのがキーボードで入力した文字だけなので作業履歴を残しやすく、ミスの原因を特定しやすいのもCUIが採用されやすい理由です。
作業の効率化という意味でもCUIは優れています。
プライベートで軽くネットサーフィンをする用途ならマウスでの操作で十分でしょう。
ただ、エンジニアは業務で大量のデータを取り扱います。
そこでデータひとつひとつをマウスでコピーする、ドラッグして移動させるなどしていたら日が暮れるどころかいつになっても作業が終わらないでしょう。
そこでCUIならシェルスクリプトを使うことで、繰り返し行う作業を自動化しすぐに終えられます。
このように作業時間の短縮という意味でもCUIはとても便利です。
CUIの操作は自由度も高いです。
GUIの場合、消したいファイルがある場合右クリックをして削除など操作が簡単ですが、メニューにない操作をしたい場合、複雑な操作が必要なことがあります。
CUIなら基本的にどの操作もコマンドで行うので、どの操作も難易度は変わりません。
複雑な手順も簡単に実行したり、自動化したりできるので使い方次第ではとても便利です。
CUIはコマンドラインを使用してキーボードで文字を入力して操作する画面、GUIはマウスなどの機器を使って直感的に操作する画面のことを言います。
GUIは普段パソコンやスマートフォンなどを使っていればわかりますが、見ただけでなんとなく操作方法がわかるように設計されているのがとても便利です。
それに対してCUIは基本的にどんな環境でも動き、コマンドだけで簡単に操作できるのがメリットと言えるでしょう。
特にエンジニアの場合、CUIしか選択肢の無い環境で仕事をすることも多く、CUI操作の知識は必須です。
CUIのコマンドは無限にあり、少しずつ知識を増やしていけばよりCUIの操作を快適にし、業務効率も上げられるでしょう。
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