VPoP(Vice President of Product)とは?仕事内容や必要なスキル、転職方法について

転職

2022.12.28

VPoP(Vice President of Product)というポジションがあることを知ったものの、仕事内容や必要なスキルなどが分からない方は多いかと思います。
VPoPは日本ではまだ馴染みのないポジションであり、ネットにも情報が少ないでしょう。

本記事ではVPoPとは何かについて解説します。
VPoPとCTOなどの職種の違いや、VPoPに必要なスキル、転職方法などについてまとめました。

本記事を読むことでVPoPはどういったポジションなのか分かり、エンジニアとしてのキャリアパスについて考えるきっかけになります。
VPoPに興味がある方やキャリアパスに悩んでいるエンジニアの方は参考にしてください。

 

 

 

1.VPoP(Vice President of Product)とは?


VPoP(Vice President of Product)関連画像
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VPoP(Vice President of Product)はプロダクトの最高責任者であり、プロダクト全体に責任を持つポジションです

VPoPは製品の質向上および顧客満足度向上を目的とします。

 

プロダクトの戦略立案を行ったり、改善要望をまとめ改善点を分析したりするのが主な役割です。

日本ではVPoPという言葉がそこまで浸透しておらず、プロダクトの戦略立案を行う職種は、プロダクトマネージャーなどと呼ばれることも多いです。

 

また、CTOがVPoPの業務を兼任していることもあります。

VPoPはエンジニアとしての経験はもちろんのこと、高いコミュケーション能力、リーダーシップ、マネジメントスキルなどが求められる仕事です。

 

CTO(Chief Technology Officer)との違い

CTO(Chief Technology Officer)は技術面における最高責任者を指し、システム開発部や研究部などの技術部門のトップに立つポジションです。

会社の技術戦略を検討し、経営層に技術者としての立場からサポートするのが主な役割です。

 

企業によっては、エンジニア採用もCTOが中心となって行います。

また、エンジニアのマネジメントを担当する場合もあります。

 

CTOの担当範囲は企業や事業の規模によって変わることが多いです。

事業規模が拡大し業務量が増えると、CTOはVPoPやVPoE、VPoTなどのポジションに細分化されることがあります。

 

CTOは技術部門を束ねる立場のため、社内でトップクラスにIT技術に詳しい必要があります。

技術トレンドや市場動向を常にチェックし、技術戦略を深く検討できる知識を備えないといけません。

 

 

VPoE(Vice President of Engineering)との違い

VPoE(Vice President of Engineering)はエンジニアマネジメントを担当するポジションです。

エンジニアの採用・育成・評価を行うのが主な役割です。

 

VPoEはエンジニア一人一人が力を発揮できるようにサポートする必要があります。

VPoEはプロジェクトマネージャーとも親和性が高い仕事ですが、VPoEの方が責任の範囲は広いです。

 

プロジェクトマネージャーは1つのプロジェクトをマネジメントするのに対して、VPoEは全プロジェクトのマネジメントを行います。

 

 

VPoT(VicePresident of Technology)との違い

VPoT(VicePresident of Technology)はシステムそのものに対する責任者を指します。

VPoTはプロダクト開発に内側から関わり、コードレビューやアーキテクチャの選定を行います。

 

また、システムの責任者として他部署からの問い合わせやクレームにも対応します。

VPoPとは仕事内容が大きく異なるポジションです。

 

VPoPはプロダクトの質向上の案を検討するのに対して、VPoTは自らもプロダクト開発を行います。

VPoTの方がより技術者としての仕事に近いと言えるでしょう。

 

 

 

 

2.VPoP(Vice President of Product)が必要とされる背景


VPoP(Vice President of Product)関連画像
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最近は特にスタートアップ企業でVPoPというポジションを設ける場合が増えました。

VPoPが必要とされる理由には、次の2つのようなものがあります。

 

プロダクト開発を行う企業が増えた
アジャイル開発が普及した


1つ1つの理由について詳しく解説していきます。

 

プロダクト開発を行う企業が増えた

プロダクトとは一般的には製品や制作物を指す言葉ですが、IT業界ではソフトウェアなど実態がない製品を指す場合が多いです。

最近はITの需要増加に伴い、プロダクト開発を行う企業が増えました。

 

競合に打ち勝つには、プロダクトの品質を向上させることが肝心です。

そのためにも、顧客からのフィードバックを的確にプロダクトに反映させなくてはいけません。

 

そこで、VPoPというプロダクト改善を行う専門のポジションを設けることが重要になります。

顧客の改善要望をまとめ、適切なKPIを設定し改善を繰り返せる人材を多くの企業が欲しています。

 

 

アジャイル開発が普及した

最近はWeb業界などを中心に、ウォーターフォールに代わりアジャイル開発が使われてきています。

アジャイル開発は、企画からテストまで短いスパンで何度も繰り返す開発手法です。

 

テストまで終わる度に顧客からフィードバックをもらうため、顧客の意見を反映しやすいのがメリットです。

しかし、顧客の意見を考察するのに時間がかかり、開発スピードが下がってしまうこともあります。

 

そこでVPoPを導入し、意思決定の速度を早めることが重要になってきます。

 

 

 

 

3.VPoP(Vice President of Product)に必要なスキル・知識


VPoP(Vice President of Product)関連画像
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VPoPに必要なスキル・知識は大きく次の3つです。

 

コミュニケーション能力
問題解決能力
エンジニアとしての経験

 

1つ1つの必要なスキル・知識について詳しく解説していきます。

 

コミュニケーション能力

VPoPは高いコミュニケーション能力が必要です。

VPoPは会社の上層部と関わる機会が多いですし、開発部門を取りまとめる必要もあるため、コミュケーション能力に欠けていると務まらないでしょう。

 

経営者とも社員とも上手くコミュケーションを取り、信頼関係を築く必要があります。

 

 

問題解決能力

プロダクトの品質改善案を検討するVPoPには問題解決能力が必須です。

物事を論理的に考え、無理のない解決策を考える力が求められるでしょう。

 

顧客満足度を上げつつ、開発部門の負担も上げない方法を考案する必要があります。

そのためには、様々な角度から物事を見て他人が気がつかない課題を見つけたり、固定概念にとらわれず解決方法を考えたりすることが重要です。

 

 

エンジニアとしての経験

エンジニアとしての幅広い経験がないと、VPoPへの昇進は難しいでしょう。

プログラミングやセキュリティ、ハードウェアなどのIT知識はもちろんですが、プロジェクトマネジメントの経験もVPoPの仕事をこなすうえでは重要です。

 

具体的にはスケジュールや予算の管理、プロジェクトのトラブル解決、エンジニアの選定・評価などを行った経験が必要になるでしょう。

VPoPはエンジニアとして長い経験を積んだ人が就くポジションであり、経験が浅い段階から就ける可能性は低い点には注意が必要です。

 

 

 

4.VPoP(Vice President of Product)に転職するには?


VPoP(Vice President of Product)関連画像
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VPoPはハイレベルなスキルが要求されるため転職するのは容易ではありませんが、早い段階からしっかりスキル・実績を蓄積させていけば不可能ではありません。

ただし、中途採用でVPoPを募集している企業は少なく、企業に何年も勤めた人がVPoPに昇進するケースがほとんどです。

 

VPoPを目指すなら、システムエンジニアなどのエンジニア職にまずは転職し、そこからPM(プロジェクトマネージャー)やITコンサルタントなど上流工程の仕事にキャリアアップして、マネジメント経験などを積みつつVPoPへの昇進を目指すのが近道と言えるでしょう。

なお、スタートアップ企業などの場合、VPoPを募集していることが稀にあります。

 

ただその場合でも、最初はVPoP候補として入社するケースがほとんどでしょう。

 

 

 

 

5.まとめ


本記事ではVPoPについて解説しました。

VPoPに必要なスキルや転職する方法などがお分かりいただけたかと思います。

 

VPoPはプロダクトの戦略立案などを行い、製品の質や顧客満足度向上に責任を持つポジションです。

VPoPに就くにはエンジニアとしての幅広い経験や実績が必要であり、容易に目指せるものではありませんが、裁量権もありやりがいのある仕事と言えます。

 

VPoPへの昇進をキャリアパスの最終段階とする方は、早い段階からプロジェクトマネジメントや経営関連について学んでおくと良いでしょう。

 

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