【2022年12月】フリーランス市場月額単価の動向調査

市場動向分析

2023.01.12

フリーランススタートは2022年12月のフリーランス市場月額単価の動向調査を発表しました。

2022年12月のフリーランス案件の月額平均単価は65.6万円、さらに2023年1月12日時点での掲載案件数は536,530件です。また、2022年12月時点での掲載案件の最高単価は210万円です。

 

 

 

1.開発言語別の月額平均単価


フリーランス市場月額単価の動向調査関連画像
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開発言語別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。

上記に記載している開発言語に関して、月額単価の多くは2022年11月同様前月比よりも減少しています。

 

具体的な月額平均単価は1位「R言語」が84.3万円(前月比-7,000円・0.82%減)、2位「Scala」が75.5万円(同+5,000円・0.67%増)、3位「Apex」が73.8万円(同+2万円・2.79%増)でした。

前月と比較した月額平均単価順位の変動について、大きく上昇した開発言語は「Dart」(前月7位・3位上昇)があり一方、大きく下落した開発言語は「Swift」(前月3位・6位下落)です。

 

また、前月と比較し新たに上図グラフに入った開発言語はありませんでした。

では、月額平均単価が前月比よりも増加している開発言語を見てみましょう。

 

「Dart」の月額平均単価は71万円(前月比+2.7万円・3.95%増)です。

DartはWebブラウザ組み込み用スクリプト言語として、JavaScriptの後継言語を目的に設計された言語です。

DartはJavaScriptより高パフォーマンスや高セキュリティ性を発揮し、大規模な開発にも活用できるような機能を備えていることが特長です。

 

また日本語の参考書も多くJavaScriptを学習している方はもちろん、それ以外の方でも比較的習得しやすい開発言語です。

 

「Apex」の月額平均単価は73.8万円(前月比+2万円・2.79%増)です。

ApexはSalesforce.com社が提供するオンデマンド・アプリケーション・プラットフォームを拡張する、Javaによく似た簡易スクリプト言語です。

Apexの特長として一般的なLightning Platformイディオムが標準サポートされているなどがあります。

 

「C++」の月額平均単価は60.3万円(前月比+7,000円・1.17%増)です。

C++は1983年にベル研究所のコンピュータ科学者のビャーネ・ストロヴストルップがC言語を拡張したオブジェクト指向のプログラミング言語です。

C++は一般的なスプリクト言語と比べると比較的動作が早く、高負荷で複雑処理が可能なため、国の公共機関システムや大規模基幹システム開発に適しているなどの特長があります。

 

 

 

2.職種別の月額平均単価


フリーランス市場月額単価の動向調査関連画像
フリーランス市場月額単価の動向調査関連画像

職種別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。

上記に記載している職種に関して、月額単価の多くは2022年11月同様前月比よりも減少しており、さらに前月比10%以上月額単価が下落している職種もあります。

 

具体的な月額平均単価は1位「CRE(Customer Reliability Engineer)」が81.2万円(前月比+2,000円・0.25%増)、2位「PMO」が77.4万円(同-1.4万円・1.78%減)、3位「SRE」が76.9万円(同+1万円・1.32%増)でした。

前月と比較した月額平均単価順位の変動について、大きく上昇した職種は「ブロックチェーンエンジニア」(前月20位・5位上昇)、「SRE」(前月6位・3位上昇)、「クラウドエンジニア」(前月7位・3位上昇)、「Androidエンジニア」(前月10位・3位上昇)があり一方、大きく下落した職種は「機械学習エンジニア」(前月2位・7位下落)、「データサイエンティスト」(前月12位・4位下落)、「バックエンドエンジニア」(前月15位・4位下落)です。

 

 

また、前月と比較し新たに上図グラフに入った職種は「アプリエンジニア」であり、ランク外となった職種は「iOSエンジニア」です。

では、月額平均単価が前月比よりも増加している職種を見てみましょう。

 

「ブロックチェーンエンジニア」の月額平均単価は64万円(前月比+1.2万円・1.91%増)です。

ブロックチェーンエンジニアはブロックチェーン技術やそれに関連するものを開発するエンジニアのことです。

ブロックチェーン技術の開発にはC言語やC++、Go言語、Solidityなどのプログラミング言語が使われます。

 

ブロックチェーンエンジニアとしてシステム開発スキル以外にも、ブロックチェーン技術の知識や暗号理論の知識が必要です。

 

「SRE」の月額平均単価は76.9万円(前月比+1万円・1.32%増)です。

SREは「Site Reliability Engineering」の頭文字を略した言葉で、Googleが提唱する「システム運用管理の方法論及びエンジニアの役割」を指します。

SREの仕事内容は運用体制の整備、リリース前のバグ確認と解消、プロダクトのリリースサポート、開発チーム向けの良いツールや仕組み提供と4つに分類できます。

 

「マーケター」の月額平均単価は64.2万円(前月比+9,000円・1.42%増)です。

マーケターとは、マーケティング業務を担当している人を指します。マーケティングは大きく分けて「オフラインマーケティング」と「デジタルマーケティング」に分けられ、マーケティングを行うフィールドにより業務が異なります。

オフラインマーケティングはマーケティングの企画や市場調査、ターゲット層を狙う広告展開を行うことが業務であり、デジタルマーケティングはインターネット広告などインターネットを使い商品やサービスの販売促進を行うことが業務です。

 

 

 

3.フレームワーク別の月額平均単価


フリーランス市場月額単価の動向調査関連画像
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フレームワーク別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。

上記に記載しているフレームワークに関して、月額単価の多くは2022年11月同様前月比よりも減少しています。

 

具体的な月額平均単価は1位「Zend Framework」が74.3万円(前月比+2.1万円・2.91%増)、2位「Slim」が71.8万円(同-1,000円・0.14%減)、3位「SAStruts」が69.4万円(同-7,000円・1.00%減)でした。

前月と比較した月額平均単価順位の変動について、大きく上昇したフレームワークは「SpringBoot」(前月10位・3位上昇)、「Next.js」(前月7位・2位上昇)があり一方、大きく下落したフレームワークは「Django」(前月15位・5位下落)、「Knockout.js」(前月6位・4位下落)、「Node.js」(前月12位・3位下落)です。

 

また、前月と比較し新たに上図グラフに入ったフレームワークは「Phalcon」、「NuxtJS」、「Struts」であり、ランク外となったフレームワークは「Tornado」「ReactNative」「Laravel」です。

では、月額平均単価が前月比よりも増加しているフレームワークを見てみましょう。

 

「Zend Framework」の月額平均単価は74.3万円(前月比+2.1万円・2.91%増)です。

Zend FrameworkはPHPのオブジェクト指向Webアプリケーションフレームワークです。

シンプルかつ再利用性があり100%オブジェクト指向であるなどの点が特長があります。

 

「SpringBoot」の月額平均単価は66万円(前月比+8,000円・1.23%増)です。

SpringBootはJavaフレームワークのSpringの各種フレームワークを高速システム開発という観点で統合して、使いやすくしたオープンソースのJavaプラットフォーム向けフレームワークです。

SpringBootはXML設定が簡単にできることやコード量の削減ができることなどの特長があります。

 

「Symfony」の月額平均単価は65.3万円(前月比+7,000円・1.08%増)です。

SymfonyはPHPで記述されたWebアプリケーションフレームワークです。

SymfonyはRuby on Railsの開発効率とMojaviのMVC機能を残したまま、最小限の設定で安全性を実現できるなどの特長があります。

 

 

 

4.常駐とリモートワークの月額平均単価


フリーランス市場月額単価の動向調査関連画像
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常駐とリモートワーク別の月額平均単価を見てみると上記のような結果となります。

具体的な勤務形態の月額平均単価は「リモートワーク・在宅」が68.2万円(前月比+1.8万円・2.71%増)、「常駐」が65万円(同+2.3万円・3.67%増)でした。

 

リモートワーク・在宅での仕事環境や働き方を導入する企業も年々増加しています。常駐よりもリモートワーク・在宅が高単価である要因の1つとして、成果への意識強化による生産性向上や通勤費用や採用コスト等のコスト削減などが挙げられるでしょう。

 

 

 

5.まとめ


【2022年12月】フリーランス市場月額単価の動向調査を発表しました。

フリーランスエンジニアとして現在ご活躍をされている方や今後フリーランスエンジニアとして独立をご検討されている方は本調査をぜひご自身の市場価値の確認や市場動向のアップデートにご活用いただけますと幸いです。

 

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