公開日:2023.01.31
更新日:2025.03.24
フィールドエンジニアとは定期メンテナンスや製品の使用サポートの他、製品にトラブルが発生したときの対応などをするエンジニアです。
クライアントにとってシステムがすばらしくてもトラブルを放置したり、使い方が分からなかったりすれば、導入した意義を感じることはできないでしょう。
フィールドエンジニアはクライアントに自社製品をスムーズ、かつ効果的に使用してもらうためにも重要な存在です。
また、フィールドエンジニアはAIやIoTの普及などによりエンジニアの中でも将来性がある他、スキル次第では年収をアップさせることもできます。
そこで本記事ではフィールドエンジニアの概要を確認した上で、フィールドエンジニアについて年収や必要な知識やスキル、転職や業務などに役立つ資格について解説していきます。
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<目次>
1.フィールドエンジニアが扱う製品
2.フィールドエンジニアの仕事内容
納品時の製品設置サポート
製品の定期メンテナンス
製品が不具合・故障を起こした時の対応
製品の使い方などに関するお問い合わせの対応
3.フィールドエンジニアの年収
4.フィールドエンジニアになるための必要な知識・スキル
顧客折衝スキル
顧客の要求を理解するコミュニケーションスキル
製品に関する深い知識
5.フィールドエンジニアに役立つ資格
MCP資格
ITパスポート試験
機械設計技術者試験
6.フィールドエンジニアの将来性
7.まとめ
フィールドエンジニアが扱う製品としては、ディスプレイやコピー機などのハードウェア、もしくはソフトウェアが中心です。
また、フィールドエンジニアと一括りにしても在籍する会社によって扱う製品は異なります。
例えば、メーカー系の会社であれば自社製品を主に扱いますが、独立系の会社の場合は提供先を問わず製品を扱うことになります。
自身がどのような製品に興味があるのかも意識して、勤め先の会社を検討してみてください。
フィールドエンジニアの仕事内容は自社製品の問題解決やメンテナンスなどです。
フィールドエンジニアの仕事内容として具体的に以下の4つが挙げられます。
・納品時の製品設置サポート
・製品の定期メンテナンス
・製品が不具合・故障を起こした時の対応
・製品の使い方などに関するお問い合わせの対応
それぞれについて詳しく解説していきます。
納品時の製品設置サポートはフィールドエンジニアのメイン業務の一つといえるでしょう。
製品を納入する際に設置やセットアップのサポートを行う他、使い方を説明することも多いです。
また、クライアント先の製造機械やロボットといった製品に納品時にトラブルが生じたら、クライアントのもとに出向いて修理や復旧作業、交換などの業務を行い、製品トラブルの解決を目指します。
製品によってはクライアントが製品を安心して運用できるよう、定期点検や定期メンテナンスなどもサービス内容に含まれています。
フィールドエンジニアは顧客との契約に従い、定期点検や定期メンテナンスななどを行います。
製造機械や電子機器は保全を適切に行わなかった場合、導入してすぐに故障したり、トラブルが発生したりするケースも珍しくありません。
製品に不具合が生じると、クライアントの業務がストップしてしまう可能性もあるため、定期メンテナンスを実施して安定的に稼働できるようにしなければなりません。
不具合が生じそうな部品を早めに交換しておくなど予防保全に取り組むことで、不具合発生のリスクを大きく回避できます。
定期メンテナンスなどをしっかりと実施していても、製品に不具合が生じたり、故障が起きたりすることを完全に避けることはできません。
製品に不具合が生じたり、故障したりした場合、フィールドエンジニアはクライアント先に出向いてトラブルを解決します。
修理やパーツの交換、製品の交換など対応方法はその都度異なります。
クライアントの中には機械に関する知識がない方も多いため、クライアントにとってフィールドエンジニアは頼りになる存在です。
クライアントの中には製品を納品してみたものの使い方や活用方法が分からないという方も多いはずです。
クライアントが製品を安心して使えるように製品の使い方を説明することもフィールドエンジニアの重要な役割となります。
また、フィールドエンジニアは導入を検討している方や自社の製品に興味のある方、さらには既に自社の製品を導入しているクライアントからの各種お問い合わせにも対応します。
このとき、製品の特徴を分かりやすく説明したり、相談者にとって適切な製品をおすすめしたりします。
フリーランススタートによると、フィールドエンジニアの年収は高い傾向にあります。
平均年収が400万円台の日本で、フィールドエンジニアの求人の中には平均年収を超えるような求人も多いです。
フィールドエンジニアとしてフリーランスで働く場合、500~1000万円が年収の相場といえるでしょう。
特に、800万円前後の求人が多いように見受けられます。
また年収1000万円以上の求人も多いため、実力次第では年収アップも期待できるでしょう。
フィールドエンジニアになるためには業務を遂行する上で求められる知識やスキルを取得していることが前提となります。
フィールドエンジニアになるためには主に以下の3つのスキルが必要です。
・顧客折衝スキル
・顧客の要求を理解するコミュニケーションスキル
・製品に関する深い知識
それぞれについて詳しく解説していきます。
顧客折衝とは顧客と話し合いを行い、事業者側と顧客側が満足できる合意点を見付けることです。
顧客からのクレームに対して、顧客の意見や要望を聞き入れるのと同時に自社で可能な対応方法を伝え、お互いが納得できるような結果におさめることが求められます。
フィールドエンジニアは顧客対応も業務の大部分を占めるため、スキルだけでなく、営業職などの顧客折衝経験がある人は採用時に高い評価を得られることもあるようです。
前述のようにフィールドエンジニアは顧客と接する機会が多い仕事です。
顧客に対して技術的サポートを実施することだけでなく、適切なコミュニケーションを取ることも求められます。
また、フィールドエンジニアには顧客からの要求を正しく理解し、顧客のニーズを実現する力も必要です。
製品に不具合が生じて苛立ちを抱いている顧客や、製品が故障して慌てている顧客が話す内容であっても正しく理解し、復旧作業を進めたり、対応方法を検討したりしなければなりません。
顧客が話す内容にしっかりと耳を傾けるのと同時に、顧客の話に分かりにくい部分などがあれば聞き返すことも必要です。
その他にも、相手に対して分かりやすく説明する力も求められます。
フィールドエンジニアには製品の使い方を説明したり、トラブル対応を行ったりすることが求められます。
そのため、製品について深く理解し、十分な知識を備えていることが前提です。
また、製品に関しての知識は相手に対して説明できるよう、言語化できるようにしておかなければなりません。
フィールドエンジニアとして働きたい方は業務に関連する資格を保有していると、選考時に有利になることもあるかもしれません。
また、異業種や他のエンジニアからフィールドエンジニアに転身される方の場合、資格の勉強をする中でフィールドエンジニアとしての適性の有無に気付けることもあります。
フィールドエンジニアに役立つ資格として以下の3つが挙げられます。
・MCP資格
・ITパスポート試験
・機械設計技術者試験
それぞれについて詳しく解説していきます。
MCP資格とはMicrosoft Certification Programの略語で、日本語ではマイクロソフト認定資格プログラムと称されています。
マイクロソフト社が実施する試験で、マイクロソフト製品に関する知識と技能についてレベル別に認定されます。
フィールドエンジニアの業務の多くが自社製品のサポートとなりますが、OSやソフトウェアなどはMicrosoft製品を扱うことも多いです。
そのため、MCP資格を知識として取得していれば、業務において役立つこともあるでしょう。
MCP資格の詳細を見たい方はこちらからご覧ください。
ITパスポート試験はITをこれから活用する社会人やIT業界に関心のある社会人を対象とした試験です。
そのため、エンジニアとしての実績がすでに豊富な方にとっては初歩的に思える資格かもしれません。
しかし、この資格を保有しているとIT全般の知識を保有していることはもちろん、企業の経営戦略に関する知識を持っていることも証明できます。
ITパスポート試験の詳細を見たい方はこちらからご覧ください。
機械設計技術者試験は一般社団法人 日本機械設計工業会が実施・認定している技術力認定試験です。
この試験は大規模プラントや個人にとっても身近な家庭用製品、さらにはさまざまな機械の設計に携わる技術者に向けた民間の資格となっています。
フィールドエンジニアがこの資格を保有していれば、機械設計業務に関する仕事を担当する上で相応の知識があることを顧客に対して証明できます。
結論を先に述べると、フィールドエンジニアの将来性はあるといえるでしょう。
そのため、フィールドエンジニアにこれから転身しようとしている方は長期的に安定して仕事ができると憶測できます。
その理由は、オンプレミス型のITシステムが現在においても多く利用されていることの他、今後も利用され続けると見込まれるためです。
また、最近ではオンプレミス型からクラウドに移行する企業も多くありますが、クラウドに移行する段階でデータセンターにおけるフィールドエンジニアの需要が増加している傾向に。
そして、将来的にはAIやIoT、ビッグデータの利用などでシステムの利用が増加していくと見込まれています。
フィールドエンジニアは顧客が製品を安心して利用するために不可欠な存在です。
また、機械に疎い製品にとってフィールドエンジニアは頼りになる存在といえるでしょう。
フィールドエンジニアはエンジニアの中でも顧客と接する機会が多い点に特徴があり、顧客の話を理解する力や顧客と自社の合意点を見付ける力も不可欠とされています。
そのため、技術的なスキルだけでなく、人間力やコミュニケーション力も重視されているといえるでしょう。
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